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太宰治 ワールド失格 by ルー語変換

ワールド失格

太宰治





   はしがき


 マイセルフは、そのマンの写真を三リーフ、ウォッチしたことがある。
 リーフは、そのマンの、幼年ピリオド、とでも言うべきであろうか、十エイジアラウンドかと推定されるタイムの写真であって、そのチャイルドがメニーのウーマンのひとにテイクしかこまれ、(それは、そのチャイルドの姉たち、妹たち、それから、 カズン いとこ たちかとイマジネーションされる)ガーデンのポンドのほとりに、ラフな縞の はかま をはいてスタンドし、ネックを三十ディグリーほど左にリストし、醜く笑っている写真である。醜く? But、スローな人たち(つまり、パーソナルアピアランスなどにインタレストを持たぬヒューマンたち)は、インタレスティングにも何とも無いようなフェイスをして、
「プリティーなサンですね」
 といい加減なお世辞を言っても、まんざら ホール から お世辞に聞えないくらいの、 わばポピュラーの「ラブリーさ」ソートオブなシャドーもその子供のスマイルに無いわけではないのだが、しかし、いささかでも、美醜に就いてのプラクティスをパスして来たひとなら、ひとめウォッチしてすぐ、
「なんて、いやなチャイルドだ」
 と すこぶ る不快そうに つぶや き、毛虫でも払いのけるアワーのような手つきで、その写真をほうりスローするかも知れない。
 まったく、その子供のスマイルは、よくウォッチすればウォッチするほど、何とも知れず、イヤな薄気味悪いものが感ぜられて来る。どだい、それは、スマイルでない。このチャイルドは、少しも笑ってはいないのだ。その証拠には、この子は、両方のこぶしをハードに握って立っている。ワールドは、こぶしを固く握りながら笑えるものでは無いのである。モンキーだ。モンキーのスマイルだ。ただ、フェイスに醜い しわ カムニヤーしているだけなのである。「皺くちゃサン」とでも言いたくなるくらいの、まことにストレインジな、そうして、どこかけがらわしく、へんにひとをムカムカさせる表情の写真であった。マイセルフはこれまで、サッチワンダーな表情のチャイルドをウォッチしたシングが、いちども無かった。
 第二リーフの写真のフェイスは、これはまた、びっくりするくらいひどく 変貌 へんぼう していた。スチューデントフィギュアである。ハイクラススクールピリオドの写真か、ユニヴァーシティーピリオドの写真か、はっきりしないけれども、とにかく、おそろしくビューティフルフェイスのスチューデントである。しかし、これもまた、ワンダーにも、リブしているワールドのフィーリングはしなかった。スチューデントクローズズウェアーして、チェストのポケットからホワイトなハンケチを のぞ かせ、 籐椅子 とういす にシットしてフットをプットトゥギャザーし、そうして、やはり、笑っている。こんどのスマイルは、皺くちゃのモンキーのラフでなく、かなり巧みなスマイルになってはいるが、しかし、ワールドのラフと、どこやら違う。ブラッドのヘヴィさ、とでも言おうか、 ライフ いのち クールさ、とでも言おうか、そのような充実フィーリングは少しも無く、それこそ、バードのようではなく、ダウンのようにライトに、ただホワイトペーパー一枚、そうして、笑っている。つまり、一から十まで造りシングのフィーリングなのである。キザと言っても足りない。軽薄と言っても足りない。ニヤケと言っても足りない。おしゃれと言っても、もちろん足りない。しかも、よく見ていると、やはりこの美貌のスチューデントにも、どこかゴーストストーリーじみた気味悪いものが感ぜられて来るのである。マイセルフはこれまで、サッチワンダーなビューティフルフェイスヤングマンをウォッチしたシングが、いちども無かった。
 もう一リーフの写真は、最もストレインジなものである。まるでもう、としのタイムがわからない。ヘッドはいくぶん白髪のようである。それが、ひどくダーティーな部屋(ルームのウォールが三箇所ほどフォールインしているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、スモールな火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。ホワット表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、バッドラックなにおいのする写真であった。ストレインジなのは、それだけでない。その写真には、わりにフェイスがビッグに写っていたので、マイセルフは、つくづくそのフェイスのコンストラクションをチェックアップするシングがレディしたのであるが、額はコモン、ピクチャーの皺もコモン、眉もコモン、アイも平凡、ノーズもマウスあご も、ああ、このフェイスには表情が無いばかりか、インプレッションさえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、マイセルフがこの写真をウォッチして、眼をつぶる。既にマイセルフはこのフェイスをフォゲットしている。ルームウォールや、スモールな火鉢はリメンバーするシングレディするけれども、そのルームのメインキャラクターのフェイスのインプレッションは、すっと霧ターンオフパワーして、どうしても、ホワットとしても思い出せない。画にならないフェイスである。コミックにもホワットもならないフェイスである。アイをひらく。あ、サッチフェイスだったのか、リメンバーした、というようなよろこびさえ無い。極端なスピーキングスタイルをすれば、アイをひらいてその写真を再びウォッチしても、思い出せない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、ついアイをそむけたくなる。
  プレイスいわゆる 「死相」というものにだって、もっとホワットか表情なりインプレッションなりがあるものだろうに、ワールドのからだに駄馬のネックでもくっつけたなら、サッチフィーリングのものになるであろうか、とにかく、どこというシングなく、ウォッチするパースンをして、ぞっとさせ、いやなフィーリングにさせるのだ。マイセルフはこれまで、サッチワンダーなマンのフェイスをウォッチしたシングが、やはり、いちども無かった。


[#改ペイジ]





   第一のノート


 恥のメニーな生涯を送って来ました。
 マイセルフには、ワールドのライフというものが、見当つかないのです。マイセルフは東北の田舎にボーンしましたので、トレインをはじめてウォッチしたのは、よほどビッグになってからでした。マイセルフはタクシースタンドのブリッジを、上って、ゲットオフして、そうしてそれがラインをまたぎクロスオーバーするために造られたものだというシングには全然気づかず、ただそれはタクシースタンドのキャンパスをフォーリンカントリーのゲーム場ソートオブに、複雑にファンに、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。しかも、かなりロングなスペースそう思っていたのです。ブリッジの上ったりゲットオフしたりは、マイセルフにはむしろ、ずいぶん 垢抜 あかぬ けのしたゲームで、それは鉄道のサーヴィスのインサイドでも、最もスピリットのきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、のちにそれはただ旅客がラインをまたぎ越えるための頗るユーズマークな階段に過ぎないのを発見して、にわかにインタレストが覚めました。
 また、マイセルフはチャイルドのタイム、絵本でサブウェイロードというものをウォッチして、これもやはり、ユーズマークなネセサリーから案出せられたものではなく、地上のカーにゲットオンするよりは、ビローグラウンドのカーに乗ったほうがウィンドがわりでインタレスティングな遊びだから、とばかり思っていました。
 自分はチャイルドのタイムから病弱で、よく寝込みましたが、寝ながら、シート、枕のカヴァ、掛蒲団のカヴァを、つくづく、つまらない装飾だとシンクし、それが案外に実用品だったシングを、二十エイジちかくになってわかって、ワールドのつましさに暗然とし、サッドソウトをしました。
 また、マイセルフは、空腹というシングをノウしませんでした。いや、それは、マイセルフが衣食住に困らないハウスに育ったというミーニングではなく、サッチフールなミーニングではなく、マイセルフには「空腹」というセンスはホワットものだか、さっぱりわからなかったのです。へんな言いかたですが、おなかが空いていても、マイセルフでそれに気がつかないのです。プライマリースクール、中学校、マイセルフがスクールから帰って来ると、周囲のヒューマンたちが、それ、おなかが空いたろう、マイセルフたちにもリメンバーしがある、スクールから帰って来たアワーの空腹は全くひどいからな、甘納豆はどう? カステラも、パンもあるよ、などと言って騒ぎますので、マイセルフは持ち前のおべっかマインドを発揮して、おなかが空いた、と呟いて、甘納豆を十粒ばかりマウスにほうり込むのですが、空腹フィーリングとは、ホワットものだか、ちっともわかっていやしなかったのです。
 マイセルフだって、それは 勿論 もちろん 、大いにものをイートしますが、しかし、空腹フィーリングから、ものをイートしたメモリーは、ほとんどありません。めずらしいと思われたものをイートします。ワンダフルと思われたものをイートします。また、よそへ行って出されたものも、インポッシブルをしてまで、たいていイートします。そうして、チャイルドのタイムのマイセルフにとって、最もペインなタイムは、実に、マイセルフのハウスのミールのタイムでした。
 マイセルフの田舎のハウスでは、十人くらいのファミリーオール、めいめいのお テーブル ぜん を二ラインに向い合せにラインアップして、末っ子の自分は、もちろん一ばんローグレードのシートでしたが、そのミールルームは薄暗く、ヌーンごはんのアワーなど、十サムヒューマンのファミリーが、ただ黙々としてめしを食っているステートには、マイセルフはいつも肌寒いソウトをしました。それに田舎の昔 スピリット かたぎ のハウスでしたので、おかずも、たいていきまっていて、めずらしいもの、ワンダフルなもの、サッチものはウィッシュフォーするべくもなかったので、いよいよマイセルフはミールのタイムをフィアーしました。マイセルフはその薄暗いルームの末席に、コウルドさにがたがたシェイクするソウトでマウスにごはんを少量ずつ運び、プッシュイントゥし、ワールドは、どうして一日に三度々々ごはんをイートするのだろう、実にみな厳粛なフェイスをしてイートしている、これもカインドのサービスのようなもので、ファミリーがデイオブマンスに三度々々、タイムをきめて薄暗い一ルームギャザーし、テーブルをオーダーライトにラインアップし、イートしたくなくてもサイレンスでごはんを みながら、うつむき、ホールファミリーにうごめいているスピリットたちにウィッシュするためのものかも知れない、とさえシンクアバウトした事があるくらいでした。
 めしを食べなければ死ぬ、というワードは、マイセルフのイアーには、ただイヤなおどかしとしか聞えませんでした。その迷信は、(いまでもマイセルフには、何だか迷信のように思われてならないのですが)しかし、いつもマイセルフにアングザイエティーとフィアーをギブしました。ワールドは、めしを食べなければダイするから、そのために働いて、めしを食べなければならぬ、というワードほどマイセルフにとって難解で 晦渋 かいじゅう で、そうして脅迫めいたエコーを感じさせるワードは、無かったのです。
 つまりマイセルフには、ワールドのワークというものが いま だにホワットもわかっていない、というシングになりそうです。マイセルフのハピネスのアイディアと、ワールドのすべてのヒューマンたちの幸福のアイディアとが、まるでイートしちがっているようなアングザイエティー、自分はそのアングザイエティーのために夜々、 転輾 てんてん し、 呻吟 しんぎん し、発狂しかけたシングさえあります。マイセルフは、いったいハピネスなのでしょうか。マイセルフはスモールなアワーから、実にしばしば、仕合せ者だとヒューマンに言われて来ましたが、マイセルフではいつもヘルのソウトで、かえって、マイセルフを仕合せパースンだと言ったひとたちのほうが、比較にもホワットもならぬくらいずっとずっとコンフォートなようにマイセルフには見えるのです。
 マイセルフには、 わざわ いのかたまりが十個あって、その中の一個でも、ネイバーが 脊負 せお ったら、その一個だけでもイナフにネイバーの生命取りになるのではあるまいかと、思ったシングさえありました。
 つまり、わからないのです。ネイバーのペインのネイチャー、ディグリーが、まるでマークつかないのです。プラクテカルなペイン、ただ、めしを食えたらそれで解決できるペイン、しかし、それこそ最もハードなペインで、マイセルフのカスタムの十個の禍いなど、吹っ飛んでしまうディグリーの、 凄惨 せいさん な阿鼻地獄なのかも知れない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、政党をディスカスし、絶望せず、ベンドせずライフのたたかいをコンティニューしてグッドアットする、ディッフィカルトにないんじゃないか? エゴイストになりきって、しかもそれを当然のシングと確信し、いちどもマイセルフを疑ったシングが無いんじゃないか? それなら、コンフォートだ、しかし、ワールドというものは、エブリバディサッチもので、またそれでパーフェクトスコアなのではないかしら、わからない、……イーブニングはぐっすりスリープし、モーニング爽快 そうかい なのかしら、ホワットドリームをウォッチしているのだろう、道をウォークしながらホワットをシンクアバウトしているのだろう、マネー? まさか、それだけでも無いだろう、ワールドは、めしをイートするためにリブしているのだ、という説は聞いたシングがあるような気がするけれども、マネーのためにリブしている、という言葉は、イアーにしたシングが無い、いや、しかし、ことにディペンドオンすると、……いや、それもわからない、……シンクアバウトすればシンクアバウトするほど、自分には、わからなくなり、マイセルフひとり全く変っているような、アングザイエティーとフィアーに襲われるばかりなのです。マイセルフはネイバーと、ほとんどカンバセーションがレディしません。何を、どう言ったらいいのか、わからないのです。
 そこで考え出したのは、道化でした。
 それは、マイセルフの、ワールドに対するラストの求愛でした。マイセルフは、ワールドを極度にフィアーしていながら、それでいて、ワールドを、どうしても思い切れなかったらしいのです。そうしてマイセルフは、この道化のラインでわずかにワールドにつながるシングレディしたのでした。おもてでは、絶えずスマイルをつくりながらも、内心は必死の、それこそサウザンドウォッチにベストの兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、オイル汗フロートしてのサーヴィスでした。
 マイセルフはチャイルドのタイムから、マイセルフファミリーパースンたちに対してさえ、ゼイがどんなにディッフィカルトに、またホワットシングをシンクアバウトしてリブしているのか、まるでちっともマークつかず、ただおそろしく、その気まずさにベアーするシングが出来ず、既に道化のアッパーパートになっていました。つまり、マイセルフは、いつのまにやら、一言もトゥルースのシングを言わないチャイルドになっていたのです。
 そのタイムの、ファミリーたちとトゥギャザーにうつした写真などをウォッチすると、アザーのパースンたちはエブリバディまじめなフェイスをしているのに、マイセルフひとり、必ずストレインジにフェイスをゆがめて笑っているのです。これもまた、マイセルフのベリィヤングにサッドな道化の一種でした。
 またマイセルフは、肉親たちにホワットか言われて、 マウス応 くちごた えした事はいちども有りませんでした。そのわずかなおこごとは、マイセルフには 霹靂 へきれき のライクハードに感ぜられ、ゴーマッドするソートオブになり、マウスアンサーしどころか、そのおこごとこそ、謂わば万世一システムのワールドの「トゥルース」とかいうものにディッファレンスない、マイセルフにはそのトゥルースをパフォームするフォースが無いのだから、もはやワールドとトゥギャザーに住めないのではないかしら、と思い込んでしまうのでした。だからマイセルフには、言い争いもワンセルフディフェンスも出来ないのでした。人からディッフィカルトに言われると、いかにも、もっとも、マイセルフがひどい思い違いをしているようなスピリットがして来て、いつもその攻撃を黙して受け、内心、ゴーマッドするほどのフィアーをフィールしました。
 それはフーでも、ヒューマンからブレイムせられたり、怒られたりしていいフィーリングがするものでは無いかも知れませんが、マイセルフは怒っているワールドのフェイスに、 獅子 しし よりも わに よりも竜よりも、もっとおそろしい動物のトゥルーキャラクターをウォッチするのです。ふだんは、そのトゥルーキャラクターをかくしているようですけれども、ホワットかのチャンスに、たとえば、カウが草原でおっとりしたシェイプで寝ていて、突如、 テール しっぽ でピシッと腹の あぶ を打ち殺すソートオブに、サドンにワールドのおそろしいナチュラルシェイプを、アンガーに依って暴露するステートをウォッチして、マイセルフはいつもヘアーの逆立つほどの テリブル せんりつ リメンバーし、このトゥルーキャラクターもまたワールドのリブしてゴーする資格の一つなのかも知れないとシンクすれば、ほとんどマイセルフに絶望をフィールするのでした。
 ワールドに対して、いつもフィアーにシェイクしおののき、また、ワールドとしてのマイセルフの言動に、みじんも自信を持てず、そうしてマイセルフひとりの トラブル おうのう はチェストのインサイドの小箱にハイドし、その憂鬱、ナアヴァスネスを、ひたかくしにハイドして、ひたすら無邪気の楽天カスタムを装い、マイセルフはお道化たお変人として、次第にコンプリートされて行きました。
 ホワットでもいいから、笑わせておればいいのだ、そうすると、ワールドたちは、マイセルフがゼイのプレイス謂「ライフ」のアウトサイドにいても、あまりそれをスピリットにしないのではないかしら、とにかく、ゼイワールドたちの目障りになってはいけない、マイセルフはナッシングだ、ウィンドだ、 ホール そら だ、というようなソウトばかりがグローヴァイオレントし、マイセルフはお道化に依ってファミリーを笑わせ、また、ファミリーよりも、もっとミステリーでおそろしい下男や下女にまで、必死のお道化のサーヴィスをしたのです。
 マイセルフはサマーに、浴衣のローグレードにレッドな毛糸のセエターをウェアーして廊下をウォークし、ホールファミリーの者を笑わせました。めったに笑わない長兄も、それを見て噴き出し、
「それあ、リーフダディー、似合わない」
 と、プリティーにてたまらないような口調で言いました。なに、マイセルフだって、真夏に毛糸のセエターをウェアーしてウォークするほど、いくらホワットでも、サッチ、ホットコウルドさを知らぬお変人ではありません。姉の 脚絆 レギンス を両腕にはめて、浴衣の袖口から覗かせ、 もっ てセエターをウェアーしているように見せかけていたのです。
 マイセルフのファザーは、東京に用事のメニーなひとでしたので、上野の桜木タウンにホリデイハウスを持っていて、マンスのジェネラリィは東京のそのホリデイハウスで暮していました。そうしてゴーバックするアワーにはファミリーのパースンたち、また 親戚 しんせき のパースンたちにまで、実におびただしくお土産を買って来るのが、まあ、ファザーのホビーソートオブなものでした。
 いつかのファザーの上京のラストナイトファザーチャイルドたちをゲストルームにコレクトし、こんどゴーバックするアワーには、ホワットプレゼントがいいか、一ヒューマン々々に笑いながらアスクし、それに対するチャイルドたちのアンサーをいちいち 手帖 てちょう にライトダウンするのでした。ファザーが、こんなに子供たちとクローズにするのは、めずらしいシングでした。
「リーフマガジンは?」
 と聞かれて、マイセルフは、口ごもってしまいました。
 ホワットが欲しいと聞かれると、とたんに、ホワットも欲しくなくなるのでした。どうでもいい、どうせマイセルフを楽しくさせてくれるものなんか無いんだというソウトが、ちらとムーブするのです。と、同時に、人から与えられるものを、どんなにマイセルフのテイストに合わなくても、それを拒む事もレディしませんでした。イヤなシングを、イヤと言えず、また、ラブな事も、おずおずと盗むように、極めてにがく テイスト あじわ い、そうして言い知れぬフィアーフィーリングにもだえるのでした。つまり、マイセルフには、二パースンチョイス一のフォースさえ無かったのです。これが、後年に到り、いよいよマイセルフのプレイス謂「恥のメニーな生涯」の、シーリアスなコーズともなる性癖の一つだったように思われます。
 マイセルフが黙って、もじもじしているので、ファザーはちょっと不機嫌なフェイスになり、
「やはり、ブックか。浅草の仲店にお正月のライオンダンスしのライオン、チャイルドがかぶってプレイするのには手頃なビッグさのが売っていたけど、インニードオブにないか」
 欲しくないか、と言われると、もうダメなんです。お道化たリプライもホワットも出来やしないんです。お道化アクターは、完全に落第でした。
ブックが、いいでしょう」
 長兄は、まじめなフェイスをして言いました。
「そうか」
 ファザーは、インタレストウェイクしフェイスに手帖にライトダウンしもせず、パチと手帖をクローズしました。
 ホワットというミステイク、自分はファザーを怒らせた、ファザーの 復讐 ふくしゅう は、きっと、おそるべきものにディッファレンスない、いまのうちに何とかして取りかえしのつかぬものか、とそのイーブニング、蒲団のインサイドでがたがたシェイクすれながらシンクアバウトし、そっと起きてゲストルームにゴーし、ファザーがオールレディー、手帖をしまい込んだ筈のデスクの引き出しをあけて、手帖をテイクアップし、パラパラめくって、お土産のオーダー記入のパッセージをディスカバーし、手帖のペンシルをなめて、シシマイ、と書いてゴートゥベッドしました。自分はそのライオンダンスしのライオンを、ちっとも欲しくは無かったのです。かえって、ブックのほうがいいくらいでした。But、マイセルフは、ファザーがそのライオンをマイセルフに買ってギブしたいのだという事にノーティスし、ファザーのそのアイディアに迎合して、ファザーのムードを直したいばかりに、深夜、ゲストルームにスティールインするというアドベンチャーを、敢えておかしたのでした。
 そうして、このマイセルフのエマージェンシーのウェイは、果してソウトどおりの大サクセスを以て報いられました。やがて、ファザーは東京から帰って来て、マザーにラージボイスで言っているのを、マイセルフは子供部屋で聞いていました。
「仲店のおもちゃハウスで、この手帖を開いてみたら、これ、ここに、シシマイ、と書いてある。これは、マイセルフキャラクターではない。はてな? とネックをかしげて、思い当りました。これは、リーフマガジンのいたずらですよ。あいつは、マイセルフが聞いたアワーには、にやにやして黙っていたが、あとで、どうしてもライオンが欲しくてたまらなくなったんだね。何せ、どうも、あれは、変ったクルーカットですからね。知らん振りして、ちゃんと書いている。そんなにインニードオブだったのなら、そう言えばよいのに。マイセルフは、おもちゃハウスのストアーフロントでラフしましたよ。リーフマガジンアーリーにここへコールアウトしなさい」
 また一方、マイセルフは、下男や下女たちを洋室にコレクトして、下男のひとりに 滅茶苦茶 めちゃくちゃ にピアノのキイをたたかせ、(田舎ではありましたが、そのハウスには、たいていのものが、そろっていました)マイセルフはその 出鱈目 でたらめ の曲に合せて、インデヤンのダンスを踊ってショーして、エブリバディを大笑いさせました。次兄は、フラッシュを いて、マイセルフのインデヤンダンスを撮影して、その写真がレディしたのをウォッチすると、マイセルフの腰布(それは コットンプリント さらさ の風呂敷でした)の合せアイから、スモールなおチンポが見えていたので、これがまたホールファミリーの大笑いでした。マイセルフにとって、これまた意外のサクセスというべきものだったかも知れません。
 マイセルフはエブリマンス、ニューブックの少年マガジンを十冊以上も、とっていて、またその ほか にも、さまざまのブックを東京からオーダーして黙って読んでいましたので、メチャラクチャラ博士だの、また、ナンジャモンジャ博士などとは、たいへんな 馴染 なじみ で、また、ゴーストストーリー、講談、落語、江戸 小咄 こばなし などのカインドにも、かなりラントゥしていましたから、 ファニー ひょうきん シングをまじめなフェイスをして言って、ハウスのパースンたちを笑わせるのにはシングをブレイクしませんでした。
 しかし、 嗚呼 ああ 、スクール!
 マイセルフは、そこでは、リスペクトされかけていたのです。リスペクトされるというアイディアもまた、 はなは だマイセルフを、おびえさせました。ほとんど完全に近くヒューマンをだまして、そうして、或るひとりの全知全能のパースンに見破られ、木っリーフみじんにやられて、デスぬるノットレスザンの赤恥をかかせられる、それが、「尊敬される」というコンディションマイセルフの定義でありました。ワールドをだまして、「リスペクトされ」ても、フーかひとりが知っている、そうして、人間たちも、やがて、そのひとりから教えられて、だまされたシングに気づいたアワー、そのアワーのワールドたちのアンガー、復讐は、いったい、まあ、ホワットでしょうか。イマジネーションしてさえ、ボディーヘアーがよだつフィーリングがするのです。
 マイセルフは、リッチマンの家に生れたというシングよりも、ワールドにいう「できる」シングに依って、スクールインサイドのリスペクトを得そうになりました。自分は、チャイルドのタイムから病弱で、よく一ラック二つき、また一イヤーインスクールちかくも寝込んでスクールを休んだシングさえあったのですが、それでも、病み上りのからだで人力車に乗ってスクールへゴーし、イヤーインスクールトップエンドのイグザミネーションをアクセプトしてみると、クラスのフーよりもプレイス謂「できて」いるようでした。からだ具合いのよいアワーでも、マイセルフは、さっぱりスタディーせず、スクールへ行ってもレッスンタイムにコミックなどを書き、ブレイクタイムにはそれをクラスのパースンたちに説明して聞かせて、笑わせてやりました。また、スペルパースンには、 ファニー噺 こっけいばなし ばかりライトし、ティーチャーから注意されても、しかし、マイセルフは、やめませんでした。ティーチャーは、実はこっそりマイセルフのそのファニートークをプレジャーにしているシングをマイセルフは、知っていたからでした。或る日、マイセルフは、れいに依って、マイセルフがマザーに連れられて上京の途中のトレインで、ナンバーワンをパッセンジャーカーのパッセージにある 痰ポット たんつぼ にしてしまった失敗談(しかし、その上京のアワーに、マイセルフは痰ポットと知らずにしたのではありませんでした。チャイルドの無邪気をてらって、わざと、そうしたのでした)を、ことさらにサッドそうなタッチで書いて提出し、ティーチャーは、きっとラフするという自信がありましたので、職員ルームにレイズしてゴーするティーチャーのあとを、そっとつけてゴーしましたら、ティーチャーは、クラスルームをアピアーするとすぐ、マイセルフのその綴りパースンを、アザーのクラスのパースンたちのスペリングパースンのインサイドからピックアウトし、廊下を歩きながらリードしはじめて、クスクスラフし、やがて職員ルームにはいって読みフィニッシュしたのか、フェイスをディープレッドにしてラージボイスを挙げてラフし、アザーのティーチャーに、さっそくそれを読ませているのを見とどけ、マイセルフは、たいへん満足でした。
 ティーアイ。
 マイセルフは、プレイス謂ティーアイに見られるシングにサクセスしました。リスペクトされるシングから、のがれるシングにサクセスしました。ニューズ簿は全スタディーサブジェクトとも十スポットでしたが、操行というものだけは、七スポットだったり、六スポットだったりして、それもまたホールファミリーの大笑いのカインドでした。
 けれどもマイセルフのトゥルーキャラクターは、サッチティー目さんなどとは、 およ 対蹠 たいせき 的なものでした。そのタイム、既に自分は、フィーメイルサーヴァントや下男から、 かな しいシングを教えられ、犯されていました。幼少のパースンに対して、そのようなシングを行うのは、ワールドのパフォームしポッシブルする犯罪のインサイドで最も醜悪でベースで、残酷な犯罪だと、マイセルフはいまでは思っています。しかし、マイセルフは、ハイドしました。これでまた一つ、ワールドの特質をウォッチしたというようなフィーリングさえして、そうして、フォース無く笑っていました。もしマイセルフに、トゥルースのシングを言うカスタムがついていたなら、悪びれず、彼等の犯罪をファザーマザーに訴えるシングがレディしたのかも知れませんが、しかし、マイセルフは、そのファザーや母をもオールアンダースタンディングするシングが出来なかったのです。ワールドに訴える、マイセルフは、そのウェイには少しもホープできませんでした。ファザーに訴えても、マザーに訴えても、お まわ りに訴えても、政府に訴えても、結局は世渡りにハードヒューマンの、ワールドにストリートのいい言いぶんに言いまくられるだけのシングでは無いかしら。
 必ずワンハンド落のあるのが、わかり切っている、 所詮 しょせん 、ワールドに訴えるのは無駄である、マイセルフはやはり、トゥルースのシングはホワットも言わず、忍んで、そうしてお道化をつづけているよりアザー、無いフィーリングなのでした。
 なんだ、ワールドへの不信を言っているのか? へえ? ユーはいつクリスチャンになったんホエア、と 嘲笑 ちょうしょう するヒューマンもorあるかも知れませんが、しかし、ワールドへの不信は、必ずしもすぐに宗教のロードラントゥしているとは限らないと、マイセルフには思われるのですけど。現にその嘲笑する人をもインクルードして、ワールドは、 お互いの不信のインサイドで 、エホバもホワットもマインドに置かず、平気でリブしているではありませんか。やはり、マイセルフの幼少のタイムのシングでありましたが、ファザーの属していた或る政党の有名人が、このタウンにスピーチに来て、マイセルフは下男たちに連れられてシアターにヒアしにゴーしました。フルハウスで、そうして、このタウンの特にファザーとクローズにしているヒューマンたちのフェイスはエブリバディ、見えて、大いに拍手などしていました。スピーチがすんで、オーディエンスは雪のストリートアットナイトを三々五々かたまってロードホームに就き、クソミソにディスイーブニングのスピーチアンダースタンディングの悪口を言っているのでした。インサイドには、ファザーと特にクローズなヒューマンのボイスもまじっていました。ファザーの開会のアドレスも下手、れいの有名人のスピーチもホワットが何やら、わけがわからぬ、とそのプレイスファザーの「セイムマインドたち」がアングリーボイスにシミラーした口調で言っているのです。そうしてそのひとたちは、マイセルフハウスに立ち寄ってゲストルームに上り込み、ディスイーブニングの演説アンダースタンディングは大サクセスだったと、しんからハッピーそうなフェイスをして父に言っていました。下男たちまで、ディスイーブニングのスピーチアンダースタンディングはどうだったとマザーに聞かれ、とてもインタレスティングだった、と言ってけろりとしているのです。スピーチアンダースタンディングほどインタレスティングにないものはない、とゴーバックする 途々 みちみち 、下男たちが嘆き合っていたのです。
 しかし、サッチのは、ほんのささやかな一カスタムにパスしません。互いにあざむき合って、しかもいずれもワンダーに何のカットもつかず、あざむき合っているシングにさえ気がついていないソートオブな、実にあざやかな、それこそクリアーにブライトにほがらかな不信のカスタムが、ワールドのライフに充満しているように思われます。But、マイセルフには、あざむき合っているというシングには、さしてスペシャルのインタレストもありません。マイセルフだって、お道化に依って、モーニングからイーブニングまでワールドをあざむいているのです。マイセルフは、修身テキストブックマークライトとかホワットとかいう道徳には、あまりインタレストを持てないのです。マイセルフには、あざむき合っていながら、 クリアーにブライトに朗らかに リブしている、orリブしポッシブルする自信を持っているソートオブなワールドがディッフィカルトなのです。ワールドは、ついにマイセルフにその 妙諦 みょうてい を教えてはくれませんでした。それさえわかったら、マイセルフは、ワールドをこんなにフィアーし、また、必死のサーヴィスなどしなくて、すんだのでしょう。ワールドのライフと対立してしまって、エブリイーブニングのヘルのこれほどのペインを めずにすんだのでしょう。つまり、マイセルフが下男下女たちのヘイトするべきあの犯罪をさえ、フーにも訴えなかったのは、ワールドへの不信からではなく、また勿論クリストルールのためでもなく、ワールドが、リーフマガジンというマイセルフに対して信用の殻を固くクローズしていたからだったとシンクします。父母でさえ、マイセルフにとってディッフィカルトなものを、時折、見せるシングがあったのですから。
 そうして、その、フーにも訴えない、マイセルフの孤独のスメルが、多くのウーマンに、本能に依って ぎ当てられ、後年さまざま、マイセルフがつけ込まれるエキサイティングコーズの一つになったようなスピリットもするのです。
 つまり、マイセルフは、ウーマンにとって、ラブのシークレットを守れるマンであったというわけなのでした。


[#改頁]





   第二のノート


 海の、波打エッジ、といってもいいくらいにシーにちかいバンクに、真黒いツリースキンの山桜の、かなりビッグなのが二十ブック以上も立ちならび、新学年がはじまると、山桜は、ブラウンのねばっこいような 嫩葉 わかば と共に、ブルーなシーを背景にして、その ブリリアント けんらん たるフラワーをひらき、やがて、花吹雪のアワーには、花びらがおびただしくシーにフォールしクラウディドし、シーレベルちりば めてフロートし、ウェーブに乗せられ再び波打エッジに打ちかえされる、そのチェリーブロッサムの砂浜が、そのままキャンパスとしてユーズせられている東北の或るジュニアハイスクールに、マイセルフは受験スタディーもろくにしなかったのに、どうやらセーフティーに入学できました。そうして、その中学の制帽の 徽章 きしょう にも、ユニフォームのボタンにも、チェリーブロッサムのフラワーが図案化せられて咲いていました。
 その中学校のすぐニヤーに、マイセルフのハウスと遠い親戚にヒットするパースンのハウスがありましたので、そのリーズンもあって、ファザーがそのシーとチェリーブロッサムの中学校をマイセルフに選んでくれたのでした。マイセルフは、そのハウスにあずけられ、何せスクールのすぐニヤーなので、朝礼のベルのサウンドするのを聞いてから、走って登校するというような、かなり怠惰な中学生でしたが、それでも、れいのお道化に依って、日一日とクラスのポピュラーをポッシブルしていました。
 ボーンしてはじめて、謂わば他郷へアピアーしたわけなのですが、マイセルフには、その他郷のほうが、マイセルフの生れホームタウンよりも、ずっとコンフォタブルなプレイスのように思われました。それは、自分のお道化もそのタイムにはいよいよぴったりボディーについて来て、ヒューマンをあざむくのにアゴーほどの苦労をネセサリーとしなくなっていたからである、と解説してもいいでしょうが、しかし、それよりも、肉親とアナザーパースン、ホームタウンとアナザープレイス、そこにはドローアウトするべからざる演技のディフィカルティのディッファレンスが、どのようなジーニアスにとっても、たといゴッドのチャイルドのイエスにとっても、存在しているものなのではないでしょうか。アクターにとって、最も演じにくいプレイスは、ホームタウンの劇場であって、しかも六親 ファミリー けんぞく 全部そろって坐っている一ルームのインサイドに在っては、いかなスターも演技どころでは無くなるのではないでしょうか。Butマイセルフはパフォームして来ました。しかも、それが、かなりのサクセスをペイしたのです。それほどの 曲者 くせもの が、アナザープレイスにアピアーして、万が一にもパフォームし損ねるなどというシングは無いわけでした。
 マイセルフのワールドフィアーは、それはアゴーにまさるとも劣らぬくらいヴァイオレントに胸のボトムで 蠕動 ぜんどう していましたが、しかし、演技は実にのびのびとして来て、クラスルームにあっては、いつもクラスのパースンたちを笑わせ、ティーチャーも、このクラスは大庭さえいないと、とてもいいクラスなんだが、とワードでは嘆じながら、ハンドでマウスを覆って笑っていました。マイセルフは、あの雷の如きラフボイスをレイズする配属将校をさえ、実にイージーに噴き出させるシングがレディしたのです。
 もはや、自分のナチュラルシェイプを完全に 隠蔽 いんぺい ポッシブルしたのではあるまいか、とほっとしかけた矢先に、マイセルフは実に意外にも背後から突き刺されました。それは、背後から突き刺すマンのごたぶんにもれず、クラスで最もプアーなボディーをして、フェイスもブルーぶくれで、そうしてたしかに父兄のお古と思われる袖が聖徳太子の袖ソートオブにロングすぎる 上衣 うわぎ をウェアーして、レッスンは少しも出来ず、ドリルや体操はいつもフィールドトリップという白痴にシミラーした生徒でした。自分もさすがに、その生徒にさえウォーニングするネセサリーはライトアップしていなかったのでした。
 そのデイオブマンス、体操のタイムに、その生徒(姓はいまメモリーしていませんが、ネームはミドル一といったかと覚えています)その竹一は、れいに依ってフィールドトリップ、マイセルフたちは鉄棒のプラクティスをさせられていました。マイセルフは、わざとレディするだけ厳粛な顔をして、鉄棒めがけて、えいっと叫んでジャンプし、そのまま幅ジャンプしのようにフォワードへ飛んでしまって、砂地にドスンと尻餅をつきました。すべて、プランマークなミステイクでした。果してエブリバディの大笑いになり、マイセルフも苦笑しながらゲットアップし上ってズボンのサンドを払っていると、いつそこへ来ていたのか、竹一がマイセルフのバックをつつき、ショートなボイスでこう ささや きました。
「ワザ。ワザ」
 マイセルフは シェイク しんかん しました。ワザとミステイクしたというシングを、人もあろうに、ミドル一に見破られるとは全くソウトも掛けないシングでした。マイセルフは、ワールドがモーメントにしてヘルのヘルファイヤーに包まれて燃えエンターするのを眼前にウォッチするようなフィーリングがして、わあっ! と叫んで発狂しそうなウォーリィを必死のフォースでコントロールしました。
 それからのエブリデイの、マイセルフアングザイエティーフィアー
 表面は相変らずサッドなお道化をパフォームして皆を笑わせていましたが、ふっと思わず重苦しい 溜息 ためいき がアピアーして、ホワットをしたってすべてミドル一にツリーっリーフみじんに見破られていて、そうしてザットは、そのうちにきっとフーかれとなく、それを言いふらしてウォークするにディッファレンスないのだ、とシンクアバウトすると、ピクチャーにじっとり油スウェットがわいて来て、狂人ソートオブにストレインジアイつきで、あたりをキョロキョロむなしくルックアラウンドしたりしました。できるシングなら、モーニング、ヌーン、イーブニング、四六時中、ミドル一の ニヤー そば から離れずヒーがシークレットを口走らないように監視していたいフィーリングでした。そうして、マイセルフが、ヒーにまつわりついているスペースに、マイセルフのお道化は、所謂「ワザ」では無くて、ほんものであったというよう思い込ませるようにあらゆるグレートエフォートをペイし、あわよくば、ヒーと無二のクローズフレンドになってしまいたいものだ、もし、そのシングエブリバディインポッシブルなら、もはや、ヒーのデスをウィッシュするよりアザーは無い、とさえ思いつめました。しかし、さすがに、ヒーを殺そうというスピリットだけは起りませんでした。マイセルフは、これまでの生涯に いて、ヒューマンに殺されたいとウィッシュしたシングはオーフンとなくありましたが、ヒューマンをキルしたいと思ったシングは、いちどもありませんでした。それは、おそるべきコンパニオンに、かえって幸福をギブするだけのシングだとシンクアバウトしていたからです。
 マイセルフは、ヒーをハンドなずけるため、まず、フェイスに偽クリスチャンのような「カインド媚笑 びしょう たた え、ネックを三十ディグリーくらいレフトハンドサイドにベンドして、ヒーのスモールなショルダーライトにハーバーし、そうして キャット撫 ねこな でボイスにシミラーした甘ったるいボイスで、ヒーをマイセルフの寄宿しているハウスに遊びに来るようしばしばインバイトしましたが、ヒーは、いつも、ぼんやりしたアイラックをして、黙っていました。しかし、マイセルフは、或る日のアフタースクール、たしかアーリーサマーのタイムのシングでした、イーブニングシャワーがホワイトに降って、生徒たちは帰宅に困っていたようでしたが、マイセルフはハウスがすぐニヤーなので平気でアウトサイドへジャンプアウトしそうとして、ふと下駄ボックスのかげに、竹一がしょんぼり立っているのをディスカバーし、行こう、アンブレラを貸してあげる、と言い、臆するミドル一のハンドを引っぱって、トゥギャザーイーブニングシャワーのインサイドをランし、ハウスに着いて、二ヒューマンのコウトを小母さんにドライしてもらうようにたのみ、竹一を二階のマイセルフのルームに誘い込むのに成功しました。
 そのハウスには、五十すぎの小母さんと、三十くらいの、眼鏡をかけて、イルヘルスらしいハイトのハイな姉ドーター(このドーターは、いちどよそへお嫁に行って、それからまた、家へ帰っているひとでした。マイセルフは、このひとを、ここのハウスのひとたちにならって、アネサと呼んでいました)それと、最近女学校を卒業したばかりらしい、セッダディーという姉に似ずハイトがショートにサークルフェイスの妹ドーターと、三ヒューマンだけのファミリーで、ローグレードのストアーには、文房具やらエクササイズ用具を少々ラインアップしていましたが、マスターな収入は、なくなった主人がビルドして残して行った五六プレイスの長屋の家賃のようでした。
「イアーが痛い」
 竹一は、立ったままでそう言いました。
「レインにゲットウェットしたら、痛くなったよ」
 マイセルフが、ウォッチしてみると、両方のイアーが、ひどいイアーだれでした。 うみ が、いまにも耳殻のアウトサイドに流れ出ようとしていました。
「これは、いけない。痛いだろう」
 とマイセルフは 大袈裟 おおげさ におどろいてショーして、
「雨のインサイドを、プルしテイクアウトしたりして、ごめんね」
 とウーマンのワードソートオブなワードを遣って「カインドに」謝り、それから、下へ行ってローコットンとアルコールをもらって来て、竹一をマイセルフの ニー ひざ を枕にしてプットトゥベッドし、ケアフルにイアーのクリーニングをしてやりました。ミドル一も、さすがに、これが偽善の悪計であることには気附かなかったようで、
ユーは、きっと、ウーマンに れられるよ」
 とマイセルフの膝枕でゴートゥベッドしながら、無智なお世辞を言ったくらいでした。
 しかしこれは、おそらく、あのミドル一も意識しなかったほどの、おそろしい悪魔のプロミスのようなものだったというシングを、マイセルフは後年に到って思い知りました。惚れると言い、惚れられると言い、そのワードはひどく下品で、ふざけて、いかにも、やにさがったもののフィーリングで、どんなにプレイス謂「厳粛」のプレイスであっても、そこへこのワードがシングルワードでもひょいと顔をテイクアウトすると、みるみる憂鬱の テンプル がらん が崩壊し、ただのっぺらぼうになってしまうようなフィーリングがするものですけれども、惚れられるつらさ、などという俗語でなく、愛せられるアングザイエティー、とでもいう文学ランゲージをユーズすると、あながち憂鬱の伽藍をぶちこわす事にはならないようですから、ストレインジなものだとシンクします。
 竹一が、マイセルフイアーだれの膿のサーブすトップエンドをしてもらって、ユーは惚れられるというフールなお世辞を言い、自分はそのアワー、ただフェイスを赤らめて笑って、ホワットもアンサーしませんでしたけれども、しかし、実は、 かす かにカムトゥマインドするところもあったのでした。But、「惚れられる」というような野卑なワードに依ってプロデュースするやにさがった 雰囲気 ふんいき に対して、そう言われると、カムトゥマインドするところもある、などとライトするのは、ほとんど落語のヤングマスターのせりふにさえならぬくらい、おろかしい感懐をショーするようなもので、まさか、マイセルフは、そんなふざけた、やにさがったフィーリングで、「思い当るところもあった」わけでは無いのです。
 マイセルフには、ワールドのウーマンのほうが、男性よりもさらにフィギュアトゥワイスディッフィカルトでした。マイセルフのファミリーは、ウーマンのほうがマンよりもフィギュアメニーに、また親戚にも、ガールがたくさんあり、またれいの「犯罪」のフィーメイルサーヴァントなどもいまして、マイセルフはベリィヤングなアワーから、ウーマンとばかり遊んで育ったといっても過言ではないと思っていますが、それは、また、しかし、実に、シンアイスをステップオンするソウトで、そのウーマンのひとたちと附合って来たのです。ほとんど、まるで見当が、つかないのです。五里霧中で、そうして時たま、虎の尾をステップオンするミステイクをして、ひどい痛手をベアーし、それがまた、マンからアクセプトする むち とちがって、内出血ソートオブにマキシマムに不快に内攻して、なかなか リカバリー ちゆ ディッフィカルトなカットでした。
 ウーマンは引き寄せて、つっ放す、orまた、ウーマンは、ヒューマンのいるところでは自分をさげすみ、 邪慳 じゃけん にし、誰もいなくなると、ひしと抱きしめる、ウーマンは死んだようにディープにスリープする、ウーマンはスリープするためにリブしているのではないかしら、その他、ウーマンに就いてのさまざまの観察を、すでにマイセルフは、幼年ピリオドからポッシブルしていたのですが、セイムマンカインドのようでありながら、マンとはまた、全く異った生きもののようなフィーリングで、そうしてまた、このミステリーで油断のならぬ生きものは、ストレインジにマイセルフをかまうのでした。「惚れられる」なんていうワードも、また「好かれる」というワードも、マイセルフのケースにはちっとも、ふさわしくなく、「かまわれる」とでも言ったほうが、まだしもリアルコンディションの説明に適しているかも知れません。
 ウーマンは、マンよりも更に、道化には、くつろぐようでした。マイセルフがお道化を演じ、マンはさすがにいつまでもゲラゲラ笑ってもいませんし、それにマイセルフマンのひとに対し、キーに乗ってあまりお道化をパフォームしすぎると失敗するというシングを知っていましたので、必ずフィットのところでクローズするように心掛けていましたが、ウーマンは適度というシングを知らず、いつまでもいつまでも、マイセルフにお道化をディマンドし、マイセルフはそのリミットないアンコールにアクセプトして、へとへとになるのでした。実に、よく笑うのです。いったいに、ウーマンは、マンよりもプレジャーをよけいに頬張るシングがレディするようです。
 マイセルフがミドルスクールピリオドにヘルプになったそのハウスの姉ドーターも、妹ドーターも、ひまさえあれば、二階のマイセルフのルームにカムアロングして、マイセルフはそのディグリーエブリにジャンプし上らんばかりにぎょっとして、そうして、ひたすらおびえ、
「スタディー?」
「いいえ」
 とスマイルしてブックをクローズし、
「きょうね、スクールでね、コンボウという地理のティーチャーがね」
 とするするマウスからフローアウトするものは、マインドにも無いファニートークでした。
「リーフダディー、眼鏡をかけてごらん」
 或るイーブニング、妹ドーターのセッダディーが、アネサとトゥギャザーにマイセルフのルームへ遊びに来て、さんざんマイセルフにお道化を演じさせた揚句の果に、そんなシングをスピークしました。
「なぜ?」
「いいから、かけてごらん。アネサの眼鏡をボロゥしなさい」
 いつでも、サッチ乱暴なオーダー口調で言うのでした。道化師は、オーネストにアネサの眼鏡をかけました。とたんに、二ヒューマンドーターは、笑いころげました。
「そっくり。ロイドに、そっくり」
 当時、ハロルド・ロイドとかいうフォーリンカントリーのムービーのコメディーアクターが、ジャパンポピュラーがありました。
 マイセルフは立って片手をレイズし、
「諸君」
 と言い、
「このたび、ジャパンのファンの皆様がたに、……」
 とワンタイムのグリーティングをトライし、さらに大笑いさせて、それから、ロイドのムービーがそのまちの劇場に来るたびエブリにウォッチしに行って、ひそかにヒーの表情などをスタディーしました。
 また、或るオータムのイーブニングマイセルフが寝ながらブックを読んでいると、アネサがバードのようにファストルームへはいって来て、いきなりマイセルフの掛蒲団のオーバーにブレイクダウンしてクライし、
「リーフダディーが、あたしをヘルプしてくれるのだわね。そうだわね。サッチハウス、トゥギャザーに出てしまったほうがいいのだわ。ヘルプしてね。ヘルプして」
 などと、はげしいシングを口走っては、またクライするのでした。Butマイセルフには、ウーマンから、こんなマナーを見せつけられるのは、これが最初ではありませんでしたので、アネサの過激なワードにも、さして驚かず、かえってその陳腐、無サブジェクトにインタレストがウェイクしたフィーリングで、そっと蒲団から脱け出し、机のオーバーの柿をむいて、その一きれをアネサにハンドオーバーしてやりました。すると、アネサは、しゃくり上げながらその柿をイートし、
「ホワットかインタレスティングなブックが無い? 貸してよ」
 と言いました。
 マイセルフは漱石の「吾輩はキャットである」というブックを、本棚から選んであげました。
「ごちそうさま」
 アネサは、恥ずかしそうに笑ってルームからアピアーしてゴーしましたが、このアネサに限らず、いったいウーマンは、ホワットフィーリングでリブしているのかをシンクアバウトするシングは、マイセルフにとって、 蚯蚓 みみず ソウトをさぐるよりも、ややこしく、わずらわしく、ライトフィーリングのディッフィカルトなものに感ぜられていました。ただ、マイセルフは、ウーマンがあんなにサドンにクライしテイクアウトしたりした場合、何かスイートなものをハンドオーバーしてやると、それをイートして機嫌をフィックスするというシングだけは、ベリィヤングアワーから、マイセルフのエクスペリエンスに依って知っていました。
 また、妹ドーターのセッダディーは、その友だちまでマイセルフのルームにリードして来て、マイセルフがれいに依って公平にエブリバディを笑わせ、友だちがゴーバックすると、セッダディーは、必ずそのフレンドの悪口を言うのでした。あのひとは不良ドーターだから、スピリットをつけるように、ときまって言うのでした。そんなら、わざわざリードして来なければ、よいのに、おかげでマイセルフのルームの来客の、ほとんど全部がウーマン、というシングになってしまいました。
 しかし、それは、ミドル一のお世辞の「惚れられる」シングの実現では未だ決して無かったのでした。つまり、マイセルフは、ジャパンの東北のハロルド・ロイドに過ぎなかったのです。ミドル一の無智なお世辞が、いまわしいプロミスとして、なまなまとリブして来て、バッドラックなシェイプ貌をプレゼントするようになったのは、更にそれから、フィギュアイヤー経ったアフターのシングでありました。
 竹一は、また、マイセルフにもう一つ、シーリアスな贈り物をしていました。
「モンスターのピクチャーだよ」
 いつか竹一が、マイセルフの二階へ遊びに来たアワー、ご持参の、一枚のプライマリーカラーエディションの口絵をプライドそうにマイセルフにショーして、そう説明しました。
 おや? とシンクしました。そのモーメント、マイセルフの落ち行くロードがデシジョンせられたように、後年に到って、サッチスピリットがしてなりません。マイセルフは、知っていました。それは、ゴッホのカスタムの自画イメージに過ぎないのを知っていました。マイセルフたちの少年のタイムには、ジャパンではフランスのプレイス謂印象派のピクチャーが大流行していて、洋画鑑賞のファーストステップを、たいていこのあたりからはじめたもので、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルナアルなどというひとのピクチャーは、田舎の中学生でも、たいていその写真エディションをウォッチして知っていたのでした。マイセルフなども、ゴッホのプライマリーカラーエディションをかなりたくさんウォッチして、タッチのインタレスティングさ、カラーのクリアーさにインタレストをリメンバーしてはいたのですが、しかし、モンスターのピクチャー、だとは、いちどもシンクアバウトしたシングが無かったのでした。
「では、サッチのは、どうかしら。やっぱり、モンスターかしら」
 マイセルフは本棚から、モジリアニの画集を出し、バーンした赤銅のようなスキンの、れいの裸婦のイメージをミドル一にショーしました。
「すげえなあ」
 竹一はアイラウンドにしてワンダーしました。
「ヘルのホースソートオブ」
「やっぱり、モンスターかね」
「おれも、サッチモンスターピクチャーがかきたいよ」
 あまりにワールドをフィアーしているヒューマンたちは、かえって、もっともっと、おそろしい ゴースト ようかい を確実にこのアイでウォッチしたいとウィッシュするに到る心理、神経質な、ものにおびえイージーなヒューマンほど、ストームの更にハードらしからんシングをウィッシュする心理、ああ、このグループのペインターたちは、ワールドというモンスターに いた めつけられ、おびやかされたインザエンドの果、ついに幻影をビリーブし、白昼の自然のインサイドに、ありありとゴーストをウォッチしたのだ、しかもゼイは、それを道化などでごまかさず、見えたままの表現にグレートエフォートしたのだ、竹一の言うように、敢然と「モンスターピクチャー」をかいてしまったのだ、ここに将来のマイセルフの、カンパニーがいる、とマイセルフは、ティアーがアピアーしたほどに興奮し、
「サーヴァントもドローするよ。モンスターのピクチャーをドローするよ。ヘルのホースを、ドローするよ」
 と、なぜだか、ひどくボイスをひそめて、ミドル一に言ったのでした。
 マイセルフは、プライマリースクールのタイムから、ピクチャーはかくのも、ウォッチするのもラブでした。But、マイセルフのかいたピクチャーは、マイセルフのスペルしパースンほどには、周囲の評判が、よくありませんでした。マイセルフは、どだいワールドの言葉を一向に信用していませんでしたので、スペルパースンなどは、マイセルフにとって、ただお道化のグリーティングソートオブなもので、プライマリースクール、ジュニアハイスクール、と続いてティーチャーたちをワイルドジョイさせて来ましたが、しかし、マイセルフでは、さっぱりインタレスティングになく、ピクチャーだけは、(コミックなどはディッファレンスですけれども)そのオブジェクトの表現に、ベリィヤングな我流ながら、多少のペインを払っていました。スクールの図画のお手本はつまらないし、ティーチャーのピクチャーは下手くそだし、マイセルフは、全く出鱈目にさまざまの表現アクトをマイセルフで工夫して試みなければならないのでした。ジュニアハイスクールへはいって、マイセルフは油絵のトールも一 そろ い持っていましたが、しかし、そのタッチのモデルを、印象派の画風にリクエストしても、自分の画いたものは、まるで千代紙細工のようにのっぺりして、ものになりそうもありませんでした。But自分は、ミドル一のワードに依って、マイセルフのそれまでのピクチャーに対する心構えが、まるで間違っていた事にスピリットが附きました。ビューティフルとフィールしたものを、そのままビューティフルに表現しようとグレートエフォートするスイートさ、おろかしさ。マイスターたちは、何でも無いものを、サブジェクトに依って美しくクリエイションし、or醜いものに 嘔吐 おうと をもよおしながらも、それに対するインタレストを隠さず、表現のよろこびにひたっている、つまり、人の思惑に少しもたよっていないらしいという、ピクチャーアクトのプリミチヴなキーを、ミドル一から、さずけられて、れいのウーマンのヴィジターたちにはハイドして、少しずつ、自画イメージのワークに取りかかってみました。
 マイセルフでも、ぎょっとしたほど、陰惨なピクチャーレディしエンターしました。しかし、これこそ胸底にひた隠しにハイドしているマイセルフのナチュラルシェイプなのだ、おもてはシーズンにラフし、またヒューマンを笑わせているけれども、実は、サッチ陰鬱なマインドをマイセルフは持っているのだ、仕方が無い、とひそかにポジティブし、けれどもそのピクチャーは、ミドル一以外のヒューマンには、さすがにフーにもショーしませんでした。マイセルフのお道化のボトムの陰惨を見破られ、サドンにケチくさくウォーニングせられるのもいやでしたし、また、これを自分のナチュラルシェイプとも気づかず、やっぱり新プランのお道化と見なされ、大笑いの種にせられるかも知れぬというウォーリィもあり、それはホワットよりもつらいシングでしたので、そのピクチャーはすぐにプッシュインのディープにしまいクラウディドしました。
 また、スクールの図画のタイムにも、マイセルフはあの「モンスタースタイル手法」はハイドして、いままでどおりのビューティフルなものをビューティフルにドローするスタイルの凡庸なタッチで画いていました。
 マイセルフミドル一にだけは、ビフォーからマイセルフのダメージイージーな神経を平気でショーしていましたし、こんどの自画イメージも安心してミドル一にショーし、たいへんほめられ、さらに二枚三枚と、モンスターのピクチャーをドローしつづけ、ミドル一からもう一つの、
「ユーは、グレートなピクチャードローしになる」
 というプロミスを得たのでした。
 惚れられるというプロミスと、グレートなピクチャー画きになるというプロミスと、この二つのプロミスをフールの竹一に依ってピクチャーにタイム印せられて、やがて、マイセルフは東京へ出て来ました。
 マイセルフは、アートスクールにはいりたかったのですが、ファザーは、ビフォーからマイセルフをハイクラススクールにいれて、トップエンドはクラークにするつもりで、マイセルフにもそれをアナウンスしてあったので、マウスアンサー一つ出来ないたちのマイセルフは、ぼんやりそれに従ったのでした。四イヤーからアクセプトしてウォッチ、と言われたので、マイセルフもチェリーブロッサムとシーのミドルスクールはもういい加減あきていましたし、五年に進級せず、四イヤー修了のままで、東京のハイクラススクールに受験してサクセスし、すぐに寮生活にはいりましたが、そのダーティーとワイルドに 辟易 へきえき して、道化どころではなく、ドクターに肺浸潤の診断書を書いてもらい、寮からアピアーして、上野桜木タウンのファザーのホリデイハウスにムーブしました。マイセルフには、アソシエイションライフというものが、どうしてもレディしません。それにまた、青春のインプレッションだとか、ヤングパースンのプライドだとかいうワードは、聞いてコウルドがして来て、とても、あの、ハイスクール・スピリットとかいうものには、ついて行けなかったのです。クラスルームも寮も、ゆがめられた性慾の、はきだめみたいなスピリットさえして、マイセルフの パーフェクト かんぺき ニヤーなお道化も、そこではホワットのウォーにもスタンドしませんでした。
 ファザーは議会の無い時は、マンスに一ウィークか二ウィークしかそのハウスにステイしていませんでしたので、父の留守の時は、かなりワイドなそのハウスに、ホリデイハウスウォッチの老マリードカップルと自分と三ヒューマンだけで、マイセルフは、ちょいちょいスクールを休んで、さりとて東京アンアトラクションなどをするスピリットも起らず(自分はとうとう、明治神宮も、 楠正成 くすのきまさしげ の銅像も、泉岳寺の四十七士の墓も見ずにフィニッシュしそうです)ハウスで一日インサイド、ブックを読んだり、ピクチャーをかいたりしていました。ファザーが上京して来ると、マイセルフは、エブリモーニングそそくさと登校するのでしたが、しかし、本郷千駄木タウンの洋画ハウス、安田新太郎氏のピクチャー塾にゴーし、三タイムも四タイムも、デッサンのプラクティスをしている事もあったのです。ハイクラススクールの寮から脱けたら、スクールのレッスンにアピアーしても、マイセルフはまるで聴講生ソートオブな特別のプレイスにいるような、それはマイセルフのひがみかも知れなかったのですが、何ともマイセルフバイワンセルフで白々しいフィーリングがして来て、いっそうスクールへゴーするのが、おっくうになったのでした。マイセルフには、小学校、中学校、ハイクラススクールを通じて、ついに愛プルーフマインドというものがアンダースタンディングできずにフィニッシュしました。スクールソングなどというものも、いちども覚えようとしたシングがありません。
 マイセルフは、やがてピクチャー塾で、或る画スチューデントから、酒とタバコと 淫売婦 いんばいふ と質屋とレフトウィングソウトとを知らされました。ストレインジな取合せでしたが、しかし、それはファクトでした。
 そのピクチャー学生は、堀木正雄といって、東京の下町にボーンし、マイセルフより六つ年長パースンで、プライベートのアートスクールを卒業して、ハウスにアトリエが無いので、このピクチャー塾に通い、洋画の勉強をつづけているのだそうです。
「五マネー、貸してくれないか」
 イーチアザーただフェイスを見知っているだけで、それまでシングルワードもトーク合ったシングが無かったのです。マイセルフは、へどもどして五マネープレゼントしました。
「よし、飲もう。おれが、ユーにおごるんだ。よかチゴじゃのう」
 マイセルフは拒否し切れず、そのピクチャー塾のニヤーの、 蓬莱 ほうらい タウンのカフエに引っぱって行かれたのが、ヒーとのフレンドのはじまりでした。
「ビフォーから、ユーにアイをつけていたんだ。それそれ、そのはにかむようなスマイル、それがホープのあるアートハウス特有の表情なんだ。アプローチしのしるしに、乾杯! キヌさん、こいつはハンサムマンチャイルドだろう? フォールインラブしちゃいけないぜ。こいつが塾へ来たおかげで、バッドラックながらおれは、第二ウォッチのハンサムマンチャイルドというシングになった」
 堀木は、カラーが浅黒くハンサムなフェイスをしていて、ピクチャースチューデントにはストレインジらしく、ちゃんとした 脊広 せびろ ウェアーして、ネクタイのテイストもプレーンで、そうして頭髪もポマードをつけてまん中からぺったりとわけていました。
 マイセルフは馴れぬプレイスでもあり、ただもうおそろしく、アームを組んだりほどいたりして、それこそ、はにかむようなスマイルばかりしていましたが、ビイルを二、三杯飲んでいるうちに、ストレインジに解放せられたようなライトさをフィールして来たのです。
「サーヴァントは、アートスクールにはいろうと思っていたんですけど、……」
「いや、つまらん。あんなところは、つまらん。スクールは、つまらん。われらのティーチャーは、ネイチャーのインサイドにあり! ネイチャーに対するパアトス!」
 しかし、マイセルフは、ヒーの言うシングに一向にリスペクトをフィールしませんでした。フールなひとだ、ピクチャーもフットにちがいない、しかし、プレイするのには、いいコンパニオンかも知れないとシンクアバウトしました。つまり、マイセルフはそのアワー、ボーンしてはじめて、ほんもののシティーの与太者をウォッチしたのでした。それは、自分とシェイプは違っていても、やはり、ディスワールドのワールドのワークから完全に遊離してしまって、ドアダウトしているスポットに於いてだけは、たしかにセイムカインドなのでした。そうして、ヒーはそのお道化を意識せずにパフォームし、しかも、そのお道化の悲惨に全く気がついていないのが、マイセルフとエッセンスマークにディッファレントカラーのところでした。
 ただプレイするだけだ、遊びの相手として附合っているだけだ、とつねにヒーを 軽蔑 けいべつ し、時にはヒーとのフレンドを恥ずかしくさえシンクしながら、ヒーと連れ立って歩いているうちに、アフターオール、マイセルフは、このマンにさえ打ち破られました。
 しかし、はじめは、このマンをナイスパースン、まれにウォッチするナイスパースンとばかりアンダーインプレッションザットし、さすがワールド恐怖のマイセルフも全く油断をして、東京のよいインフォメーションパースンがレディした、くらいに思っていました。マイセルフは、実は、ひとりでは、電車にゲットオンすると車掌がおそろしく、歌舞伎座へはいりたくても、あのフロント玄関の レッド 絨緞 じゅうたん が敷かれてある階段の両側に並んで立っているインフォメーションヤングウーマンたちがおそろしく、レストランへはいると、マイセルフのバックにひっそり立って、プレートのあくのを待っているオフィスボーイのボーイがおそろしく、殊にも勘定を払うアワー、ああ、ぎごちないマイセルフの手つき、マイセルフはショッピングをしてマネーを手渡すアワーには、 吝嗇 りんしょく ゆえでなく、あまりの緊張、あまりの恥ずかしさ、あまりのアングザイエティー、フィアーに、くらくら目まいして、ワールドがピッチダークになり、ほとんど半狂乱のフィーリングになってしまって、値切るどころか、お釣をレシーブするのをフォゲットするばかりでなく、買ったシングをテイクアウトするのをフォゲットしたシングさえ、しばしばあったほどなので、とても、ひとりで東京のまちを歩けず、それでウェイなく、一デイオブマンス一ぱい家の中で、ごろごろしていたという内情もあったのでした。
 それが、堀木にパースをパスオーバーしてトゥギャザーにウォークすると、堀木は大いに値切って、しかも遊びアッパーパートというのか、わずかなお金でマキシマムエフェクトのあるような支払いショーを発揮し、また、ハイな円タクは敬遠して、エレクトリックトレイン、バス、ポンポン蒸気など、それぞれ利用しセパレートして、最短タイムでパーパス地へアライブアットするというアビリティーをもショーし、淫売婦のところからモーニングゴーバックする途中には、ホワット々というレストランに立ち寄って朝風呂へはいり、湯豆腐でライトにお酒をドリンクするのが、チープなカットに、ぜいたくなフィーリングになれるものだとプラクティストレーニングをしてくれたり、その他、フロートのカウめし焼とりのロープライスにして滋養にリッチするものたる事をエクスプレインし、酔いのアーリーファイヤーするのは、エレクトリシティーブランの右にアピアーするものはないと保証し、とにかくその勘定に就いては自分に、一つもアングザイエティー、フィアーを覚えさせたシングがありませんでした。
 さらにまた、堀木と附合って救われるのは、堀木がオーディエンスの思惑などをてんで無視して、そのプレイス情熱 パトス の噴出するがままに、(or、情熱とは、コンパニオンのポジションを無視するシングかも知れませんが)四六時インサイド、くだらないおしゃべりをコンティニューし、あの、二ヒューマンで歩いてゲットタイアードし、気まずいサイレンスにおちいる フィアー きく が、全く無いというシングでした。ヒューマンに接し、あのおそろしいサイレンスがそのプレイスにあらわれるシングウォーニングして、もともとマウスのヘヴィなマイセルフが、ここを デス せんど と必死のお道化を言って来たものですが、いまこの堀木のフールが、意識せずに、そのお道化ウォーをみずからすすんでやってくれているので、自分は、リプライもろくにせずに、ただ聞き流し、サムタイム、まさか、などと言って笑っておれば、いいのでした。
 酒、タバコ、淫売婦、それはエブリバディ、ワールドフィアーを、たといワンアワーでも、まぎらすシングのレディするずいぶんよいウェイであるシングが、やがてマイセルフにもわかって来ました。ゾーズオーバーゼアのウェイをリクエストするためには、マイセルフの持ち物オールをセールしても悔いないフィーリングさえ、ハーバーするようになりました。
 マイセルフには、淫売婦というものが、ワールドでも、女性でもない、白痴か狂人のようにハブアンオーディエンスし、そのふところのインサイドで、マイセルフはかえって全く安心して、ぐっすりスリープするシングがレディしました。みんな、サッドくらい、実にみじんも慾というものが無いのでした。そうして、マイセルフに、セイムカインドの親和フィーリングとでもいったようなものを覚えるのか、マイセルフは、いつも、その淫売婦たちから、ナローでない程度のネイチャーの好意を示されました。ホワットの打算も無いグッドウィル、押し売りでは無いグッドウィル、二度と来ないかも知れぬひとへのグッドウィル、マイセルフには、その白痴か狂人の淫売婦たちに、マリヤの円光を現実にウォッチしたイーブニングもあったのです。
 しかし、マイセルフは、ワールドへのフィアーからのがれ、ウィークなワンナイトのブレイクをリクエストするために、そこへゴーし、それこそマイセルフと「セイムカインド」の淫売婦たちと遊んでいるうちに、いつのまにやら無意識の、或るいまわしいムードを身辺にいつもただよわせるようになったステートで、これはマイセルフにも全く思い設けなかったプレイス謂「おまけの附録」でしたが、次第にその「附録」が、クリアーにアウトサイドにフロートし上って来て、堀木にそれを指摘せられ、 愕然 がくぜん として、そうして、いやなスピリットがドゥしました。はたからウォッチして、ワールドなスピーキングスタイルをすれば、マイセルフは、淫売婦に依ってウーマンのトレーニングをして、しかも、最近めっきりアームをあげ、ウーマンのトレーニングは、淫売婦にディペンドオンするのが一ばん厳しく、またそれだけにエフェクトのあがるものだそうで、既にマイセルフには、あの、「ウーマン達者」というスメルがつきまとい、ウーマンは、(淫売婦に限らず)本能に依ってそれを嗅ぎ当て寄り添って来る、そのような、 卑猥 ひわい で不名誉なムードを、「おまけの附録」としてもらって、そうしてそのほうが、マイセルフのブレイクなどよりも、ひどく目立ってしまっているらしいのでした。
 堀木はそれをハーフはお世辞で言ったのでしょうが、しかし、マイセルフにも、ヘヴィカムトゥマインドするシングがあり、たとえば、コーヒーショップのウーマンから稚拙なレターをもらったメモリーもあるし、桜木タウンのハウスの隣りのジェネラルのはたちくらいのドーターが、エブリモーニング、マイセルフの登校のタイムには、タスクも無さそうなのに、マイセルフのハウスのゲートを薄化粧して出たりはいったりしていたし、ビーフをイートしにゴーすると、マイセルフが黙っていても、そこのフィーメイルサーヴァントが、……また、いつも買いつけのタバコハウスのドーターから手渡されたタバコのボックスのインサイドに、……また、歌舞伎をウォッチしに行って隣りのシートのひとに、……また、深夜の市電でマイセルフが酔って眠っていて、……また、バイチャンスにホームタウンの親戚のドーターから、思いつめたようなレターが来て、……また、フーかわからぬドーターが、マイセルフの留守インサイドにお手製らしいドールを、……マイセルフがマキシマムに消極マークなので、いずれも、それっきりのトークで、ただ断片、それ以上のプログレスは一つもありませんでしたが、ホワットかウーマンにドリームを見させるムードが、マイセルフのどこかにつきまとっているシングは、それは、のろけだのホワットだのというリーズナブルなジョークでなく、否定できないのでありました。マイセルフは、それを堀木ごときパースンに指摘せられ、屈辱に似た ペイン にが さをフィールすると共に、淫売婦と遊ぶシングにも、にわかにインタレストがウェイクしました。
 堀木は、また、その 見栄坊 みえぼう のモダニティから、(堀木のケース、それ以外のリーズンは、マイセルフにはプレゼントタイムもって考えられませんのですが)或る日、マイセルフを共産ルールの読書アンダースタンディングとかいう(R・Sとかいっていたか、記憶がはっきりドゥしません)サッチ、シークレットの研究アンダースタンディングにリードして行きました。堀木などというキャラクターにとっては、共産ルールのシークレットミーティングも、れいの「東京インフォメーション」の一つくらいのものだったのかも知れません。マイセルフはプレイス謂「セイムマインド」に紹介せられ、パンフレットをワンパート買わされ、そうしてチーフシートのひどい醜いフェイスのヤングマンから、マルクスビジネスナレッジの講義をアクセプトしました。しかし、マイセルフには、それはわかり切っているシングのように思われました。それは、そうにディッファレンスないだろうけれども、ワールドのマインドには、もっとわけのわからない、おそろしいものがある。慾、と言っても、言いたりない、ヴァニティ、と言っても、言いたりない、カラーと慾、とこう二つラインアップしても、言いたりない、何だかマイセルフにもわからぬが、ワールドのワールドのボトムに、ビジネスだけでない、へんにゴーストストーリーじみたものがあるようなスピリットがして、そのゴーストストーリーにおびえ切っているマイセルフには、プレイス謂唯物ディスカッションを、ウォーターのショートなにストリームするようにネイチャーにポジティブしながらも、しかし、それに依って、ワールドに対するフィアーから解放せられ、青葉に向ってアイをひらき、ホープのよろこびをフィールするなどというシングは出来ないのでした。But、マイセルフは、いちども欠席せずに、そのR・S(と言ったかとシンクしますが、間違っているかも知れません)なるものに出席し、「セイムマインド」たちが、いやに一大事の如く、こわばったフェイスをして、一プラス一は二、というような、ほとんどプライマリーの算術めいた理論のスタディーにふけっているのがファニーに見えてたまらず、れいのマイセルフのお道化で、ミーティングをくつろがせるシングに努め、そのためか、次第に研究アンダースタンディングの窮屈なウォーリィもほぐれ、マイセルフはそのミーティングに無くてかなわぬポピュラーパースンというシェイプにさえなって来たようでした。この、単純そうなヒューマンたちは、マイセルフのシングを、やはりこのヒューマンたちとセイムマナーに単純で、そうして、楽天的なおどけパースンの「セイムマインド」くらいにシンクアバウトしていたかも知れませんが、もし、そうだったら、自分は、このヒューマンたちを一から十まで、あざむいていたわけです。マイセルフは、セイムマインドでは無かったんです。But、そのミーティングに、いつも欠かさず出席して、エブリバディにお道化のサーヴィスをして来ました。
 ラブだったからなのです。自分には、そのヒューマンたちが、気にいっていたからなのです。しかし、それは必ずしも、マルクスに依って結ばれたディアーフィーリングでは無かったのです。
 イリーガル。マイセルフには、それがウィークにファンだったのです。むしろ、コンフォートがよかったのです。ソサエティーの合法というもののほうが、かえっておそろしく、(それには、ボトム知れずハードなものが予感せられます)そのからくりがミステリーで、とてもその窓の無い、底冷えのするルームには坐っておられず、アウトサイドはイリーガルのシーであっても、それに飛び込んで泳いで、やがてダイし到るほうが、マイセルフには、いっそコンフォタブルのようでした。
  シェイドパースン ひかげもの 、というワードがあります。ワールドのワールドに於いて、みじめな、敗者、悪徳パースンフィンガー差していうワードのようですが、マイセルフは、マイセルフボーンしたアワーからのシェイドパースン のようなスピリットがしていて、世間から、ザットはシェイドパースンだとフィンガー差されているディグリーのひととミートすると、自分は、必ず、カインドな心になるのです。そうして、そのマイセルフの「カインドマインド」は、バイワンセルフでうっとりするくらいカインドマインドでした。
 また、犯人意識、というワードもあります。マイセルフは、このワールドの世の中に於いて、ホールライフその意識に苦しめられながらも、しかし、それはマイセルフプレーンフード そうこう のワイフの如き好 コンパニオン はんりょ で、そいつと二ヒューマンきりで びしく遊びたわむれているというのも、マイセルフのリブしている姿勢の一つだったかも知れないし、また、ワールドに、 レッグ すね カット持つボディー、というワードもあるようですが、そのカットは、マイセルフのベイビーのアワーから、ネイチャーにワンサイドのレッグにあらわれて、長ずるに及んでリカバリーするどころか、いよいよディープになるばかりで、骨にまで達し、エブリイーブニングのペインは千変万化のヘルとは言いながら、しかし、(これは、たいへんストレインジなスピーキングスタイルですけど)そのカットは、次第にマイセルフの 血肉よりも クローズになり、そのカットのペインは、すなわちカットのリブしているフィーリング、またはラブの ささや きのようにさえ思われる、サッチマンにとって、れいの地下エクササイズのグルウプのムードが、へんに安心で、コンフォートがよく、つまり、そのエクササイズのエッセンシャリーのパーパスよりも、その運動のスキンが、マイセルフに合ったフィーリングなのでした。堀木のケースは、ただもうフールのひやかしで、いちどマイセルフを紹介しにそのミーティングへ行ったきりで、マルキシストは、リブバースフェイスのスタディーと同時に、消費フェイスの視察も必要だなどとフットな ジョーク しゃれ を言って、そのミーティングには寄りつかず、とかくマイセルフを、その消費フェイスの視察のほうにばかりインバイトしたフィールするのでした。シンクすれば、アットザットタイムは、さまざまのモデルのマルキシストがいたものです。堀木のように、虚栄のモダニティから、それを自称するパースンもあり、また自分のように、ただイリーガルのスメルが気にいって、そこに坐り込んでいるパースンもあり、もしもこれらのオブジェクトが、マルキシズムのトゥルースの信奉パースンに見破られたら、堀木もマイセルフも、烈火の如く怒られ、ミーンなるロングサイドカットパースンとして、たちどころに追い払われたシングでしょう。しかし、マイセルフも、また、堀木でさえも、なかなか除名の処分に遭わず、殊にもマイセルフは、そのイリーガルのワールドに於いては、合法の紳士たちのワールドに於けるよりも、かえってのびのびと、プレイス謂「サウンド」にビヘイブするシングがレディしましたので、ホープのある「セイムマインド」として、噴き出したくなるほど過度にシークレットめかした、さまざまの用事をたのまれるほどになったのです。また、ファクト、マイセルフは、サッチ用事をいちども断ったことは無く、平気でなんでもテイクアップし、へんにぎくしゃくして、犬(セイムマインドは、ポリスをそう呼んでいました)にあやしまれダウト 訊問 じんもん などをアクセプトしてフェイルするようなシングも無かったし、ラフしながら、また、ひとを笑わせながら、そのあぶない(そのエクササイズのカンパニーは、一大事のライク緊張し、探偵ストーリーのフットな真似みたいなシングまでして、マキシマムのウォーニングをユーズし、そうしてマイセルフにたのむワークは、まことに、あっけにとられるくらい、つまらないものでしたが、それでも、ゼイは、その用事を、さかんに、あぶながって力んでいるのでした)と、ゼイコールワンセルフする仕事を、とにかくイグザクトにやってのけていました。マイセルフのそのアットザットタイムのフィーリングとしては、パーティーメンバーになって捕えられ、たといホールライフ、プリズンで暮すようになったとしても、平気だったのです。ソサエティーのワールドの「実生活」というものをフィアーしながら、エブリイーブニングの不眠のヘルで うめ いているよりは、いっそ 牢屋 ろうや のほうが、コンフォートかも知れないとさえシンクアバウトしていました。
 ファザーは、桜木タウンのホリデイハウスでは、ヴィジターやらトリップやら、セイムハウスにいても、三日も四日も自分とフェイスを合せるシングが無いほどでしたが、しかし、どうにも、ファザーがけむったく、おそろしく、このハウスをアピアーして、どこか下宿でも、と考えながらもそれを言い出せずにいた矢先に、ファザーがそのハウスを売払うつもりらしいというシングをホリデイハウスウォッチの オールドマン ろうや からヒアしました。
 父の議員の任期もそろそろ満期に近づき、いろいろリーズンのあったシングにディッファレンスありませんが、もうこれきり選挙にアピアーするウィルも無いステートで、それに、故郷に一プレイス、隠居所などビルドしたりして、東京に未練も無いらしく、たかが、ハイクラススクールの一生徒に過ぎないマイセルフのために、邸宅とサーヴァントオファーしてプットするのも、むだなシングだとでもシンクアバウトしたのか、(父の心もまた、世間のヒューマンたちの気持ちとイコールトゥに、マイセルフにはよくわかりません)とにかく、そのハウスは、スペースも無くハンドにわたり、マイセルフは、本郷森川タウンの仙遊ハウスというオールドな下宿の、薄暗いルームにムーブして、そうして、たちまちマネーにウォリードしました。
 それまで、ファザーからエブリマンス、きまった額のポケットマネーを手渡され、それはもう、二、三日で無くなっても、しかし、タバコも、酒も、チイズも、くだものも、いつでもハウスにあったし、ブックや文房具やその他、服装に関するものなどオール、いつでも、近所のストアーからプレイス謂「ツケ」で求められたし、堀木におそばか天丼などをごちそうしても、ファザーのひいきの町内のストアーだったら、マイセルフは黙ってそのストアーをアピアーしてもかまわなかったのでした。
 それがサドンに、下宿のひとりハウスになり、何もかも、エブリマンスの定額の送金で間に合わせなければならなくなって、マイセルフは、まごつきました。送金は、やはり、二、三デイオブマンスでゴーアウトしてしまい、マイセルフは 慄然 りつぜん とし、ロンリィさのために狂うようになり、ファザー、兄、姉などへ交互にマネーをリクエストする電報と、イサイフミのレター(そのレターに於いて訴えている事情は、ことごとく、お道化の虚構でした。ヒューマンにものをリクエストするのに、まず、そのヒューマンを笑わせるのがエクセレントプランとシンクアバウトしていたのです)を連発するワンサイド、また、堀木に教えられ、せっせと質屋がよいをはじめ、それでも、いつもマネーにウォントをしていました。
 所詮、マイセルフには、ホワットの縁故も無い下宿に、ひとりで「ライフ」してゴーする能力が無かったのです。マイセルフは、下宿のそのルームに、ひとりでじっとしているのが、おそろしく、いまにも誰かに襲われ、ブロゥせられるようなスピリットがして来て、タウンにジャンプアウトしては、れいの運動のヘルプをしたり、or堀木とトゥギャザーチープな酒を飲み廻ったりして、ほとんど学業も、またピクチャーのスタディーも放棄し、ハイクラススクールへ入学して、二イヤーアイのノーベンバー、マイセルフより年上の有夫のウーマンと情死イベントなどをレイズし、マイセルフの身の上は、コンプリートチェンジしました。
 学校は欠席するし、スタディーサブジェクトのスタディーも、すこしもしなかったのに、それでも、ストレインジにイグザミネーションのイグザミネーションペーパーにポイントのいいところがあるようで、どうやらそれまでは、ホームタウンの肉親をあざむきレットパスして来たのですが、しかし、もうそろそろ、出席日数の不足など、スクールのほうから内密にホームタウンのファザーへリポートが行っているらしく、ファザーのエージェンシーとして長兄が、いかめしいセンテンスのロングなレターを、マイセルフにセンドするようになっていたのでした。But、それよりも、マイセルフのダイレクトのペインは、マネーの無いシングと、それから、れいのエクササイズの用事が、とても遊びハーフの気持では出来ないくらい、はげしく、いそがしくなって来た事でした。セントラル地区と言ったか、何地区と言ったか、とにかく本郷、小石川、下谷、神田、あのエリアのスクールオールの、マルクススチューデントのアクションパーティー々チーフというものに、マイセルフはなっていたのでした。武装 蜂起 ほうき 、とヒアし、スモールなナイフを買い(いま思えば、それはペンシルをけずるにも足りない、きゃしゃなナイフでした)それを、レンコオトのポケットにいれ、あちこち飛び廻って、 プレイス謂 いわゆる 聯絡 れんらく 」をつけるのでした。お酒を飲んで、ぐっすりスリープしたい、しかし、マネーがありません。しかも、P(パーティーのシングを、そういうシークレットランゲージで呼んでいたとメモリーしていますが、or、違っているかも知れません)のほうからは、次々とブレスをつくひまも無いくらい、用事のリクエストがまいります。自分の病弱のからだでは、とてもフィットフォーしそうも無くなりました。もともと、イリーガルのインタレストだけから、そのグルウプのヘルプをしていたのですし、こんなに、それこそジョークから駒が出たように、いやにいそがしくなって来ると、マイセルフは、ひそかにPのひとたちに、それはお ゲート かど ちがいでしょう、あなたたちのダイレクトラインのものたちにやらせたらどうですか、というようないまいましいフィーリングハーバーするのを禁ずるシングが出来ず、エスケープしました。エスケープして、さすがに、いいフィーリングはせず、ダイするシングにしました。
 その頃、マイセルフにスペシャルのグッドウィルカムニヤーしているウーマンが、三ヒューマンいました。ひとりは、マイセルフの下宿している仙遊ハウスのドーターでした。このドーターは、マイセルフがれいのエクササイズの手伝いでへとへとになって帰り、ごはんも食べずに寝てしまってから、必ず 用箋 ようせん と万年筆を持ってマイセルフのルームカムアロングして、
「ごめんなさい。ローグレードでは、妹や弟がうるさくて、ゆっくりレターも書けないのです」
 と言って、何やらマイセルフの机に向って一タイム以上も書いているのです。
 マイセルフもまた、知らん振りをしてゴートゥベッドしておればいいのに、いかにもそのドーターがホワットか自分に言ってもらいたげの様子なので、れいの受け身のサービスのマインドを発揮して、実にシングルワードもマウスをききたくないフィーリングなのだけれども、くたくたにゲットタイアードし切っているからだに、ウムとスクリームをかけて 腹這 はらば いになり、タバコをスモークし、
ウーマンから来たラヴ・レターで、バスをわかしてはいった男があるそうですよ」
「あら、いやだ。あなたでしょう?」
「ミルクをわかして飲んだ事はあるんです」
「グローリーだわ、飲んでよ」
 アーリーにこのひと、帰らねえかなあ、レターだなんて、見えすいているのに。へへののもへじでも書いているのにディッファレンスないんです。
「ショーしてよ」
 と死んでもウォッチしたくないソウトでそう言えば、あら、いやよ、あら、いやよ、と言って、そのうれしフィールするシング、ひどくみっともなく、インタレストがウェイクするばかりなのです。そこで自分は、用事でもテルしてやれ、とシンクするんです。
「すまないけどね、エレクトリックトレインストリートのドラッグストアーに行って、カルモチンを買って来てくれない? あんまりゲットタイアードしすぎて、フェイスがほてって、かえって眠れないんだ。すまないね。マネーは、……」
「いいわよ、マネーなんか」
 よろこんでスタンドします。タスクを言いつけるというのは、決してウーマンをしょげさせるシングではなく、かえってウーマンは、マンに用事をたのまれるとグラッドするものだというシングも、マイセルフはちゃんと知っているのでした。
 もうひとりは、ウーマンハイクラスティーチャーの文科イノセントのプレイス謂「セイムマインド」でした。このひととは、れいのエクササイズの用事で、いやでもエブリデイ、フェイスを合せなければならなかったのです。ノックトゥギャザーしがすんでからも、そのウーマンは、いつまでもマイセルフについて歩いて、そうして、やたらにマイセルフに、ものを買ってくれるのでした。
「マイセルフをトゥルースの姉だと思っていてくれていいわ」
 そのキザに身震いしながら、マイセルフは、
「そのつもりでいるんです」
 と、 うれ えを含んだ微笑の表情を作ってアンサーします。とにかく、怒らせては、こわい、何とかして、ごまかさなければならぬ、という思い一つのために、自分はいよいよその醜い、いやなウーマンにサービスをして、そうして、ものを買ってもらっては、(その買い物は、実にホビーのディッフィカルトなシングばかりで、マイセルフはたいてい、すぐにそれを、焼きとりハウスオールドマン おやじ などにやってしまいました)うれしそうなフェイスをして、ジョークを言っては笑わせ、或るサマーのイーブニング、どうしても離れないので、タウンのダークなところで、そのひとに帰ってもらいたいばかりに、キスをしてやりましたら、あさましく狂乱のライク興奮し、オートモビールを呼んで、そのひとたちのエクササイズのためにシークレットにボロゥしてあるらしいビルの事務所みたいなナローな洋室にリードしてゴーし、朝まで大騒ぎというシングになり、とんでもない姉だ、とマイセルフはひそかに苦笑しました。
 下宿ハウスの娘と言い、またこの「セイムマインド」と言い、どうしたってエブリデイ、フェイスを合せなければならぬコンディションになっていますので、これまでの、さまざまのウーマンのひとのように、うまく避けられず、つい、ずるずるに、れいのアングザイエティーのマインドから、この二ヒューマンムードをただ懸命に取り結び、もはやマイセルフは、金縛りイコールトゥのシェイプになっていました。
 セイムタイムまたマイセルフは、銀座の或る大カフエの女給から、思いがけぬフェイヴァーアクセプトし、たったいちど逢っただけなのに、それでも、そのフェイヴァーにこだわり、やはり身動き出来ないほどの、ウォーリィやら、 ホール そら おそろしさをフィールしていたのでした。そのタイムになると、マイセルフも、敢えて堀木のインフォメーションに頼らずとも、ひとりでエレクトリックトレインにも乗れるし、また、歌舞伎座にもグッドアットするし、または、 かすり の着物をウェアーして、カフエにだってはいれるくらいの、多少の図々しさを装えるようになっていたのです。マインドでは、相変らず、ワールドの自信と暴力とを怪しみ、フィアーし、ウォリードしながら、うわべだけは、少しずつ、他人とシーリアスルックのグリーティング、いや、ちがう、マイセルフはやはり敗北のお道化のディッフィカルトなラフを伴わずには、グリーティングできないたちなのですが、とにかく、無我夢中のへどもどのグリーティングでも、どうやらレディするくらいの「 アビリティー ぎりょう 」を、れいのエクササイズで走り廻ったおかげ? または、ウーマンの? または、酒? But、おもにマネーのウォントのおかげで修得しかけていたのです。どこにいても、おそろしく、かえって大カフエでたくさんの酔客またはウェイトレス、ボーイたちにもまれ、まぎれ込むシングがレディしたら、マイセルフのこの絶えず追われているようなマインドもマッチするのではなかろうか、と十マネー持って、銀座のその大カフエに、ひとりではいって、ラフしながらコンパニオンのウェイトレスに、
「十マネーしか無いんだからね、そのつもりで」
 と言いました。
「心配ニードしません」
 どこかに関西の アクセント なま りがありました。そうして、そのシングルワードが、ストレインジにマイセルフの、震えおののいているマインドをしずめてくれました。いいえ、マネーのウォーリィが要らなくなったからではありません、そのひとのニヤーにいるシングにウォーリィが要らないようなスピリットがしたのです。
 マイセルフは、お酒をドリンクしました。そのひとに安心しているので、かえってお道化などパフォームするフィーリングも起らず、マイセルフの グラウンドメタル じがね の無口で陰惨なところを隠さずショーして、黙ってお酒をドリンクしました。
サッチの、おすきか?」
 ウーマンは、さまざまのクッキングをマイセルフのビフォーにラインアップしました。マイセルフはネックをウェーブしました。
「お酒だけか? うちも飲もう」
 オータムの、コウルドなイーブニングでした。マイセルフは、ツネ子(といったとリメンバーしていますが、メモリーがフェードし、たしかではありません。情死のコンパニオンのネームをさえフォゲットしているようなマイセルフなのです)に言いつけられたとおりに、銀座ロングサイドの、或るフロートのお すし やで、少しもおいしくない鮨をイートしながら、(そのひとのネームはフォゲットしても、そのアワーの鮨のまずさだけは、どうしたシングか、はっきりメモリーに残っています。そうして、青大将のフェイスに似たフェイスの、丸坊主のおやじが、ネックをショー振り、いかにも上手ソートオブにごまかしながら鮨を握っているマナーも、眼前にウォッチするようにクリアーに思い出され、後年、エレクトリックトレインなどで、はてウォッチしたフェイスだ、といろいろシンクアバウトし、なんだ、あのアワーの鮨やのオールドマンにシミラーしているんだ、と気が附き苦笑したシングも再三あったほどでした。あのひとのネームも、また、顔かたちさえ記憶から遠ざかっているカレントなお、あの鮨やの親爺のフェイスだけはピクチャーにかけるほど正確にリメンバーしているとは、よっぽどあの時の鮨がまずく、自分にコウルドさとペインをギブしたものと思われます。もともと、マイセルフは、うまい鮨を食わせる店というところに、ひとに連れられて行って食っても、うまいと思ったシングは、いちどもありませんでした。ビッグパスするのです。サムくらいのビッグさにキチッと握れないものかしら、といつもシンクアバウトしていました)そのひとを、待っていました。
 本所のカーペンターさんの二階を、そのひとがボロゥしていました。マイセルフは、その二階で、日頃のマイセルフの陰鬱なマインドを少しもかくさず、ひどい歯痛に襲われてでもいるように、ワンハンドでチークをおさえながら、ティーをドリンクしました。そうして、マイセルフのサッチフィギュアが、かえって、そのひとには、気にいったようでした。そのひとも、ボディーのまわりにコウルドな木枯しが吹いて、落葉だけが舞い狂い、完全に孤立しているフィーリングのウーマンでした。
 トゥギャザーにやすみながらそのひとは、マイセルフより二つ年上であること、故郷は広島、あたしにはマスターがあるのよ、広島で床屋さんをしていたの、ラストイヤーのスプリング、トゥギャザーに東京へ家出してエスケープして来たのだけれども、マスターは、東京で、まともな仕事をせずそのうちに詐欺フォールトに問われ、プリズンにいるのよ、あたしはエブリデイ、何やらかやらレタードロップしに、プリズンへかよっていたのだけれども、あすから、やめます、などとテルするのでしたが、マイセルフは、どういうものか、ウーマンの身の上 トーク ばなし というものには、少しもインタレストを持てないたちで、それはウーマンのトークしパースンのフットなせいか、つまり、トークのインポータントポイントの置きパースンを間違っているせいなのか、とにかく、マイセルフには、つねに、馬耳東風なのでありました。
 侘びしい。
 マイセルフには、ウーマンのサウザンド万言の身の上噺よりも、そのシングルワードの つぶや きのほうに、共感をそそられるにディッファレンスないとホープしていても、このソサエティーのウーマンから、ついにいちどもマイセルフは、そのワードを聞いたシングがないのを、ストレインジともワンダーともフィールしております。But、そのひとは、ワードで「侘びしい」とは言いませんでしたが、サイレンスのひどい侘びしさを、からだの外郭に、ワンサンくらいの幅の気流みたいに持っていて、そのひとに寄り添うと、こちらのからだもその気流に包まれ、マイセルフの持っている多少トゲトゲした陰鬱の気流と程よくメルトトゥギャザーし、「水底の岩にフォールダウンし附くデッドリーフ」のように、わが身は、フィアーからもアングザイエティーからも、リーブするシングがレディするのでした。
 あの白痴の淫売婦たちのふところのインサイドで、安心してぐっすりスリープするソウトとは、また、全くディッファレントって、(だいいち、あのプロステチュウトたちは、シーズンでした)その詐欺罪の犯人のワイフと過した一夜は、マイセルフにとって、ハピネスな(サッチ大それたワードを、なんの 躊躇 ちゅうちょ も無く、ポジティブして使用するシングは、マイセルフのこの全ノートに於いて、再び無いつもりです)解放せられた夜でした。
 しかし、ただワンナイトでした。モーニング、アイがウェイクして、はねゲットアップし、マイセルフはもとの軽薄な、装えるお道化者になっていました。弱虫は、ハピネスをさえおそれるものです。ローコットンで怪我をするんです。ハピネスに傷つけられる事もあるんです。傷つけられないうちに、アーリーに、このまま、わかれたいとあせり、れいのお道化の煙幕をスティックしめぐらすのでした。
「マネーの切れめがチャンスの切れめ、ってのはね、ザットはね、解釈がオポジットなんだ。マネーが無くなるとウーマンにふられるってミーニング、じゃあ無いんだ。マンにマネーが無くなると、マンは、ただおのずからスピリット 銷沈 しょうちん して、ダメになり、ラフするボイスにもフォースが無く、そうして、ストレインジにひがんだりなんかしてね、ついには破れかぶれになり、マンのほうからウーマンをウェーブする、半狂乱になって振って振ってウェーブしドローアウトするという意味なんだね、金沢大辞林というブックにディペンドオンすればね、可哀そうに。僕にも、その気持わかるがね」
 たしか、サッチふうのルックフーリッシュしたシングを言って、ツネ子を噴き出させたようなメモリーがあります。ロングヴィジットは無用、おそれありと、フェイスも洗わずに素早く引上げたのですが、そのアワーのマイセルフの、「マネーの切れめがチャンスの切れめ」という 出鱈目 でたらめ の放言が、のちに到って、意外のひっかかりをプロデュースしたのです。
 それから、ひとラック、マイセルフは、そのイーブニングの恩人とはミートしませんでした。パートフロムして、日がパスするにつれて、よろこびはフェードし、かりそめのフェイヴァーをアクセプトしたシングがかえってそらおそろしく、自分勝手にひどい束縛をフィールして来て、あのカフエのお勘定を、あのアワー、オールツネ子のチャージにさせてしまったという俗事さえ、次第にスピリットになりはじめて、ツネ子もやはり、下宿のドーターや、あのウーマンハイクラスティーチャーと同じく、マイセルフを脅迫するだけのウーマンのように思われ、ファーにリーブしていながらも、絶えずツネ子におびえていて、そのオーバーにマイセルフは、トゥギャザーに休んだシングのあるウーマンに、またミートすると、そのアワーにいきなりホワットか烈火の如く怒られそうなスピリットがしてたまらず、ミートするのに すこぶ るおっくうフィールするネイチャーでしたので、いよいよ、銀座は敬遠のシェイプでしたが、しかし、そのおっくうフィールするというネイチャーは、決してマイセルフ狡猾 こうかつ さではなく、ウーマンというものは、休んでからのシングと、モーニング、ゲットアップしてからのシングとのスペースに、一つの、 ダスト ちり ほどの、つながりをも持たせず、完全の忘却の如く、ビューティフルに二つの世界を切断させてリブしているというワンダーな現象を、まだよく呑みこんでいなかったからなのでした。
 ノーベンバーのトップエンド、マイセルフは、堀木と神田のフロートでチープ酒をドリンクし、この悪友は、そのフロートをアピアーしてからも、さらにどこかで飲もうとクレイムし、もうマイセルフたちにはマネーが無いのに、それでも、飲もう、飲もうよ、とねばるのです。そのアワー、マイセルフは、酔って大胆になっているからでもありましたが、
「よし、そんなら、ドリームのカントリーにリードしてゴーする。おどろくな、酒池肉林という、……」
「カフエか?」
「そう」
「行こう!」
 というようなシングになって二ヒューマン、市電にゲットオンし、堀木は、はしゃいで、
「おれは、ディスイーブニングは、ウーマンに飢え渇いているんだ。ウェイトレスにキスしてもいいか」
 マイセルフは、堀木がサッチ酔態をパフォームするシングを、あまり好んでいないのでした。堀木も、それを知っているので、マイセルフにサッチセンスを押すのでした。
「いいか。キスするぜ。おれのニヤーに坐ったウェイトレスに、きっとキスしてショーする。いいか」
「かまわんだろう」
「ありがたい! おれはウーマンにハングリーし渇いているんだ」
 銀座四シティーブロックでゲットオフして、そのプレイス謂酒池肉林の大カフエに、ツネ子をたのみのロープとしてほとんど無一文ではいり、あいているボックスに堀木とフェイスし合ってバックをおろしたとたんに、ツネ子ともう一ヒューマンのウェイトレスが走り寄って来て、そのもう一ヒューマンのウェイトレスがマイセルフのニヤーに、そうしてツネ子は、堀木の傍に、ドサンとシットしたので、マイセルフは、ハッとしました。ツネ子は、いまにキスされる。
 プレシャスというフィーリングではありませんでした。自分には、もともと所有慾というものは薄く、また、たまにウィークにバリューするフィーリングはあっても、その所有ライトを敢然とクレイムし、ヒューマンとコンテストするほどのエナジーが無いのでした。のちに、マイセルフは、マイセルフの内縁のワイフが犯されるのを、黙ってウォッチしていた事さえあったほどなのです。
 マイセルフは、ワールドのトラブルにレディするだけタッチしたくないのでした。その渦に巻き込まれるのが、おそろしいのでした。ツネ子とマイセルフとは、一夜だけの間柄です。ツネ子は、マイセルフのものではありません。惜しい、などシンクし上った慾は、マイセルフにポピュラーする筈はありません。But、マイセルフは、ハッとしました。
 マイセルフのアイのビフォーで、堀木の猛烈なキスをアクセプトする、そのツネ子の身の上を、ふびんに思ったからでした。堀木によごされたツネ子は、マイセルフとわかれなければならなくなるだろう、しかもマイセルフにも、ツネ子を引き留めるディグリーのポジティヴな熱は無い、ああ、もう、これでおしまいなのだ、とツネ子のアクシデントにモーメントハッとしたものの、すぐに自分はウォーターのようにオーネストにあきらめ、堀木とツネ子のフェイスをウォッチしコンペアーし、にやにやとラフしました。
 しかし、事態は、実に思いがけなく、もっとディッフィカルトに展開せられました。
「やめた!」
 と堀木は、口をゆがめて言い、
「さすがのおれも、サッチプアーくさいウーマンには、……」
 閉口し切ったように、腕組みしてツネ子をじろじろビューし、苦笑するのでした。
「お酒を。マネーは無い」
 自分は、ローボイスでツネ子に言いました。それこそ、シャワーするほど飲んでみたいフィーリングでした。プレイス謂俗物のアイからウォッチすると、ツネ子は酔漢のキスにもバリューいしない、ただ、みすぼらしい、プアーくさいウーマンだったのでした。案外とも、意外とも、マイセルフには 霹靂 へきれき にアタックしくだかれた思いでした。マイセルフは、これまで例の無かったほど、いくらでも、いくらでも、お酒をドリンクし、ぐらぐら酔って、ツネ子とフェイスを見合せ、 かな しく スマイル ほほえ みフィットし、いかにもそう言われてみると、こいつはへんにゲットタイアードしてプアーくさいだけのウーマンだな、とシンクすると同時に、マネーの無いパースンどうしのフレンドシップ(貧富のトラブルは、陳腐のようでも、やはりドラマの永遠のテーマの一つだとマイセルフはプレゼントタイムでは思っていますが)そいつが、そのフレンドシップフィーリングが、チェストにフィルして来て、ツネ子がいとしく、ボーンしてこのアワーはじめて、われからポジティブマークに、ウィークながらラブの心のムーブするのを自覚しました。ブリーズしました。前後ミステイクになりました。お酒を飲んで、こんなにマイをルーズするほど酔ったのも、そのアワーがはじめてでした。
 アイがウェイクしたら、枕もとにツネ子が坐っていました。本所のカーペンターさんの二階のルームに寝ていたのでした。
マネーの切れめが縁の切れめ、なんておっしゃって、ジョークかと思うていたら、トゥルースか。来てくれないのだもの。ややこしい切れめやな。うちが、かせいであげても、だめか」
「だめ」
 それから、ウーマンも休んで、イーブニング明けがた、ウーマンのマウスから「死」というワードがはじめてアピアーして、ウーマンワールドとしてのワークに疲れ切っていたようでしたし、また、マイセルフも、ソサエティーへのフィアー、わずらわしさ、金、れいのエクササイズ、女、学業、シンクアバウトすると、とてもこのオーバーこらえてリブしてグッドアットしそうもなく、そのひとの提案に気軽にセイムミーニングしました。
 But、そのアワーにはまだ、実感としての「死のう」という覚悟は、レディしていなかったのです。どこかに「遊び」がひそんでいました。
 その日のモーニング、二ヒューマンは浅草の六区をさまよっていました。コーヒーショップにはいり、ミルクをドリンクしました。
「あなた、ペイするて置いて」
 マイセルフは立って、 エリア たもと からがま口をテイクアウトし、ひらくと、銅銭が三枚、 羞恥 しゅうち よりも 凄惨 せいさん ソウトに襲われ、たちまち 脳裡 のうり にフロートするものは、仙遊ハウスマイセルフのルーム、ユニフォームと蒲団だけが残されてあるきりで、あとはもう、質草になりそうなものの一つも無い荒涼たるルーム、アザーにはマイセルフのいまウェアーして歩いている絣の着物と、マント、これがマイセルフの現実なのだ、生きて行けない、とはっきり思い知りました。
 マイセルフがまごついているので、ウーマンも立って、マイセルフのがま口をのぞいて、
「あら、たったそれだけ?」
 イノセントのボイスでしたが、これがまた、じんと骨身にこたえるほどに痛かったのです。はじめてマイセルフが、ラブしたひとのボイスだけに、痛かったのです。それだけも、これだけもない、銅銭三枚は、どだいマネーでありません。それは、マイセルフが いま だかつて味わったシングの無いストレインジな屈辱でした。とてもリブしておられない屈辱でした。 所詮 しょせん そのタイムのマイセルフは、まだリッチマンのサンというカインド属から脱し切っていなかったのでしょう。そのアワー、マイセルフは、みずからすすんでも死のうと、 実感として デシジョンしたのです。
 そのイーブニング、マイセルフたちは、鎌倉のシーにジャンプインしました。ウーマンは、このバンドはストアーのお友達からボロゥしているバンドやから、と言って、バンドをほどき、畳んでロックの上にプットし、マイセルフもマントをテイクオフし、セイムプレイスに置いて、トゥギャザー入水 じゅすい しました。
 ウーマンのひとは、ダイしました。そうして、マイセルフだけ助かりました。
 マイセルフがハイクラス学校の生徒ではあり、また父のネームにもいくらか、所謂ニュウス・ヴァリュがあったのか、新聞にもかなり大きなプロブレムとして取り上げられたようでした。
 マイセルフはビーチのホスピタルに収容せられ、ホームタウンから 親戚 しんせき のパースンがひとりランしつけ、さまざまの始末をしてくれて、そうして、くにのファザーをはじめ一家中が激怒しているから、これっきりホームとは義絶になるかも知れぬ、とマイセルフにテルしてゴーバックしました。Butマイセルフは、サッチシングより、死んだツネ子がインラブししく、めそめそ泣いてばかりいました。本当に、いままでのひとのインサイドで、あの貧乏くさいツネ子だけを、すきだったのですから。
 下宿のドーターから、短歌を五十もライトしつらねたロングなレターが来ました。「リブしくれよ」というへんなワードではじまる短歌ばかり、五十でした。また、マイセルフのホスピタルルームに、ナース婦たちがシーズンにラフしながら遊びに来て、マイセルフのハンドをきゅっと握ってゴーバックするナース婦もいました。
 マイセルフの左肺にフォールトのあるのを、そのホスピタルで発見せられ、これがたいへんマイセルフに好都合なシングになり、やがてマイセルフが自殺 幇助 ほうじょ フォールトというチャージでホスピタルからポリースに連れて行かれましたが、ポリースでは、マイセルフをペイシェントあつかいにしてくれて、特に保護ルームに収容しました。
 レイトアットナイトケアルームの隣りのナイトウォッチルームで、ナイトウォッチをしていたオールドピープルのお まわ りが、スペースのドアをそっとあけ、
「おい!」
 とマイセルフにボイスをかけ、
「寒いだろう。こっちへ来て、あたれ」
 と言いました。
 マイセルフは、わざとしおしおとナイトウォッチルームにはいってゴーし、チェアーにシットして火鉢にあたりました。
「やはり、死んだウーマンがインラブししいだろう」
「Yes」
 ことさらに、消え入るようなシンなボイスでリプライしました。
「そこが、やはりヒューマンネイチャーというものだ」
 ヒーは次第に、ビッグセットアップして来ました。
「はじめ、ウーマンと関係を結んだのは、どこだ」
 ほとんどジャッジの如く、もったいぶってアスクするのでした。ヒーは、マイセルフを子供とあなどり、オータムのイーブニングのつれづれに、あたかもヒーバイワンセルフがインベスティゲイションの主任でもあるかのようにサーブし、マイセルフから 猥談 わいだん めいた述懐を引き出そうというシークレットデザインのようでした。マイセルフはファストにそれを察し、噴き出したいのを こら えるのに骨をブレイクしました。サッチお巡りの「非公式な訊問」には、いっさい答を拒否してもかまわないのだというシングは、自分も知っていましたが、しかし、オータムのイーブニングながにインタレストを添えるため、マイセルフは、あくまでもクワイアットに、そのお巡りこそインベスティゲイションの主任であって、刑罰の軽重のデシジョンもそのお巡りの 思召 おぼしめ し一つにリブするのだ、というシングをハードにビリーブして疑わないようなプレイス謂誠意をおもてにあらわし、ヒーの助平の好奇マインドを、やや満足させるディグリーのリーズナブルな「陳述」をするのでした。
「うん、それでだいたいわかった。ホワットでも正直にアンサーすると、わしらのほうでも、そこは手心をアッドする」
「ありがとうございます。よろしくプリーズいたします」
 ほとんどジーニアスの演技でした。そうして、マイセルフのためには、ホワットも、一つも、とくにならない力演なのです。
 イーブニングが明けて、マイセルフは署長に呼び出されました。こんどは、フォーマルの取調べなのです。
 ドアをあけて、署長ルームにはいったとたんに、
「おう、いいマンだ。これあ、ユーがディッフィカルトなんじゃない。サッチ、いいマンに産んだユーのおふくろがディッフィカルトなんだ」
 カラーの浅黒い、ユニヴァーシティー出ソートオブフィーリングのまだヤングなチーフでした。いきなりそう言われてマイセルフは、マイセルフのフェイスのハーフザフェイスにべったり レッド痣 あかあざ でもあるような、みにくい不具パースンのような、みじめなスピリットがしました。
 この柔道か剣道のプレーヤーのようなチーフのインベスティゲイションは、実にあっさりしていて、あのレイトアットナイトの老ポリースのひそかな、 執拗 しつよう きわまる好色の「インベスティゲイション」とは、雲泥の差がありました。訊問がすんで、チーフは、検事ステーションに送る書類をしたためながら、
「からだをヒーローにしなけれゃ、いかんね。 血痰 けったん アピアーしているようじゃないか」
 と言いました。
 そのモーニング、へんに せき がアピアーして、マイセルフは咳のアピアーするたびに、ハンケチでマウスを覆っていたのですが、そのハンケチにレッド あられ が降ったみたいにブラッドがついていたのです。But、それは、 スロート のど からアピアーしたブラッドではなく、ラストナイト、イアーのローグレードにレディしたスモールなおできをいじって、そのおできからアピアーしたブラッドなのでした。しかし、マイセルフは、それを言いブライトさないほうが、コンビニエンスなシングもあるようなスピリットがふっとしたものですから、ただ、
Yes
 と、ベンドダウン眼になり、殊勝げにアンサーしてプットしました。
 チーフは書類をライトしフィニッシュして、
「起訴になるかどうか、それは検事パレースがきめることだが、お前のパースト引受ヒューマンに、電報かテレフォンで、きょう横浜の検事ステーションに来てもらうように、たのんだほうがいいな。フーか、あるだろう、ユーのケアパースンとか保証ヒューマンとかいうものが」
 ファザーの東京のホリデイハウスにインアンドアウトしていた書画 アンティーク こっとう 商の渋田という、マイセルフたちとセイムヴィレッジヒューマンで、ファザーのたいこホールドしソートオブなウォーもサーブしていたずんぐりしたシングルの四十マンが、マイセルフのスクールの保証ヒューマンになっているのを、マイセルフはリメンバーしました。そのマンのフェイスが、殊にアイラックが、ヒラメにシミラーしているというので、ファザーはいつもそのマンをヒラメとコールアウトし、マイセルフも、そうコールアウトしなれていました。
 マイセルフはポリースのテレフォンカーテンをボロゥして、ヒラメのハウスのテレフォンナンバーをルックフォーし、見つかったので、ヒラメにテレフォンして、横浜の検事ステーションに来てくれるように頼みましたら、ヒラメはヒューマンが変ったソートオブな威張った口調で、それでも、とにかく引受けてくれました。
「おい、その電話機、すぐ消毒したほうがいいぜ。何せ、血痰がアピアーしているんだから」
 マイセルフが、またケアルームにレイズしてから、お巡りたちにそうテルしているチーフの大きな声が、ケアルームに坐っているマイセルフのイアーにまで、とどきました。
 ランチすぎ、マイセルフは、シンな麻繩でボディーを縛られ、それはマントでハイドすることを許されましたが、その麻繩のエンドをヤングなお巡りが、しっかり握っていて、二ヒューマントゥギャザーにエレクトリックトレインで横浜にフェイスしました。
 Butマイセルフには少しのアングザイエティーも無く、あのポリースのケアルームも、老ポリースもなつかしく、 嗚呼 ああ 、マイセルフはどうしてこうなのでしょう、罪人として縛られると、かえってほっとして、そうしてゆったり落ちついて、そのアワーの追憶を、いまライトするに当っても、本当にのびのびしたファンなフィーリングになるのです。
 しかし、そのタイムの なつかしい 思い出のインサイドにも、たった一つ、冷汗三メジャーの、生涯わすれられぬ悲惨なフェイルしがあったのです。マイセルフは、検事局の薄暗いワンルームで、検事のシンプルなインベスティゲイションをアクセプトしました。検事は四十エイジ前後のクワイアットな、(もしマイセルフがビューティフルフェイスだったとしても、それは わば邪淫のビューティフルフェイスだったに違いありませんが、その検事のフェイスは、ライトなビューティフルフェイス、とでも言いたいような、聡明な 静謐 せいひつ ウォーリィを持っていました)コセコセしないキャラクターのようでしたので、マイセルフも全くウォーニングせず、ぼんやり陳述していたのですが、突然、れいの咳がアピアーして来て、マイセルフエリアからハンケチを出し、ふとそのブラッドをウォッチして、この咳もまたホワットかの役に立つかも知れぬとあさましい駈プルのマインドを起し、ゴホン、ゴホンと二つばかり、おまけの ライ にせ の咳を 大袈裟 おおげさ に附けアッドして、ハンケチでマウスを覆ったまま検事のフェイスをちらとウォッチした、間一髪、
「ほんとうかい?」
 ものしずかなスマイルでした。コウルドスウェット三メジャー、いいえ、いまリメンバーしても、きりきり舞いをしたくなります。ミドルスクールピリオドに、あのフールのミドル一から、ワザ、ワザ、と言われて 脊中 せなか を突かれ、ヘルに キックす落 けおと された、その時のシンクし以上と言っても、決して過言では無いフィーリングです。ザットと、これと、二つ、マイセルフの生涯に於ける演技の大ミステイクのレコードです。検事のサッチクワイアット侮蔑 ぶべつ にミートするよりは、いっそマイセルフは十イヤーのセンテンスを言い渡されたほうが、ましだったとシンクするシングさえ、時たまあるディグリーなのです。
 マイセルフは起訴猶予になりました。But一向にうれしくなく、世にもみじめな気持で、検事ステーションの控室のベンチにシットし、引取り人のヒラメが来るのを待っていました。
 バックのハイなウィンドウから夕焼けのホールがハブアンオーディエンスし、 かもめ が、「ウーマン」というキャラクターソートオブなシェイプで飛んでいました。


[#改ペイジ]





   第三のノート


     一

 ミドル一の予言の、一つはヒットし、一つは、はずれました。 れられるという、名誉で無いプロミスのほうは、あたりましたが、きっと偉いピクチャードローしになるという、祝福のプロミスは、はずれました。
 マイセルフは、わずかに、粗悪なマガジンの、無名のフットなコミックハウスになるシングレディしただけでした。
 鎌倉のイベントのために、ハイクラススクールからは追放せられ、マイセルフは、ヒラメのハウスの二階の、三畳の部屋で寝起きして、ホームタウンからはエブリマンス、極めて小額のマネーが、それもダイレクトに自分宛ではなく、ヒラメのところにひそかに送られて来ているステートでしたが、(しかも、それはホームタウンの兄たちが、ファザーにかくして送ってくれているというフォームになっていたようでした)それっきり、あとはホームタウンとのつながりを全然、断ち切られてしまい、そうして、ヒラメはいつも不ムード、マイセルフがあいそラフをしても、笑わず、ワールドというものはこんなにもシンプルに、それこそ手のひらをかえすがライクにチェンジできるものかと、あさましく、いや、むしろファニーに思われるくらいの、ひどいチェンジマナーで、
「アピアーしちゃいけませんよ。とにかく、出ないで下さいよ」
 そればかりマイセルフに言っているのでした。
 ヒラメは、マイセルフに自殺のおそれありと、にらんでいるらしく、つまり、ウーマンのアフターを追ってまたシーへ飛び込んだりするデンジャーがあるとウォッチしてとっているらしく、マイセルフのトリップをハードに禁じているのでした。けれども、酒も飲めないし、タバコも吸えないし、ただ、モーニングからイーブニングまで二階の三畳のこたつにもぐって、古マガジンなんか読んでフールシミラートゥのくらしをしているマイセルフには、自殺のエナジーさえ失われていました。
 ヒラメのハウスは、大久保のメディスン専のニヤーにあり、書画アンティーク商、ブルー竜ガーデン、だなどとサインのレターだけはフェアーに気張っていても、一プレイス二ドアの、その一ドアで、ストアーの間口もナローに、店内はホコリだらけで、リーズナブルなガラクタばかりラインアップし、(もっとも、ヒラメはそのストアーのガラクタにたよってトレードしているわけではなく、こっちのプレイスマスターのプライズのものを、オーバーゼアのプレイス謂旦那にその所有ライトをゆずるケースなどにアクティビティーして、マネーをもうけているらしいのです)ストアーに坐っているシングは殆ど無く、たいていモーニングから、むずかしそうなフェイスをしてそそくさと出かけ、留守は十七、八の小僧ひとり、これがマイセルフガードウォッチというわけで、ひまさえあれば近所のチャイルドたちとアウトサイドでキャッチボールなどしていても、二階の居候をまるでフールかマッドくらいに思っているらしく、 アダルト おとな の説教くさいシングまで自分にウォーンし、マイセルフは、ひとと言いコンフリクトの出来ない ネイチャー たち なので、ゲットタイアードしたような、また、感心したようなフェイスをしてそれにイアーをリストし、服従しているのでした。この小僧は渋田のかくし子で、それでもへんな事情があって、渋田はプレイス謂親子の名乗りをせず、また渋田がずっとシングルなのも、何やらそのエリアにリーズンがあっての事らしく、マイセルフもアゴー、マイセルフのハウスのパースンたちからそれに就いての リポート うわさ を、ちょっと聞いたようなスピリットもするのですが、マイセルフは、どうもアナザーパースンの身の上には、あまり興味を持てないほうなので、ディープなシングはホワットもノウしません。しかし、その小僧のアイラックにも、ストレインジに魚のアイを アソシエイション れんそう させるところがありましたから、or、本当にヒラメのかくし子、……でも、それならば、二ヒューマンは実にロンリィな親子でした。イーブニングおそく、二階のマイセルフにはシークレットで、二ヒューマンでおそばなどをオーダーしてサイレンスで食べているシングがありました。
 ヒラメのハウスではミールはいつもその小僧がつくり、二階のやっかいパースンの食事だけは別にお テーブル ぜん にプレイスオンして小僧が三度々々二階に持ち運んで来てくれて、ヒラメと小僧は、階段のローグレードのじめじめした四畳半で何やら、カチャカチャプレートスモールボールタッチする音をさせながら、いそがしげにミールしているのでした。
 マーチトップエンドの或るイーブニング、ヒラメは思わぬもうけマウスにでもありついたのか、またはホワットアザートリックでもあったのか、(その二つのゲスが、ともに当っていたとしても、おそらくは、さらにまたいくつかの、マイセルフなどにはとても推察のとどかないこまかいコーズもあったのでしょうが)マイセルフを階下のストレインジらしくお 銚子 ちょうし など附いている食卓に招いて、ヒラメならぬマグロの刺身に、ごちそうの マスター あるじ みずから感服し、 プライズ讃 しょうさん し、ぼんやりしている居候にも少しくお酒をすすめ、
「どうするつもりなんです、いったい、これから」
 マイセルフはそれに答えず、オンザテーブルのプレートから 畳鰯 たたみいわし をつまみ上げ、その小フィッシュたちのシルバーのアイキングビューしていたら、酔いがほのぼの発して来て、遊び廻っていたタイムがなつかしく、堀木でさえなつかしく、つくづく「フリーダム」が欲しくなり、ふっと、かぼそくクライしそうになりました。
 マイセルフがこのハウスへ来てからは、道化をパフォームする張合いさえ無く、ただもうヒラメと小僧の蔑視のインサイドにボディーをライダウンし、ヒラメのほうでもまた、マイセルフとスローオフリザーブした長噺をするのを避けているステートでしたし、自分もそのヒラメをランダウンしてホワットかを訴えるスピリットなどは起らず、ほとんどマイセルフは、間抜けづらの居候になり切っていたのです。
「起訴猶予というのは、前科ホワット犯とか、サッチものには、ならないパターンです。だから、まあ、あなたの心掛け一つで、更生がレディするわけです。あなたが、もし、改心して、あなたのほうから、ワンセルフにマイセルフにディスカッションを持ちかけてくれたら、マイセルフも考えてみます」
 ヒラメのトーク方には、いや、ソサエティーオールヒューマンのトークパースンには、このようにややこしく、どこか 朦朧 もうろう として、逃腰とでもいったソートオブディッフィカルトな複雑さがあり、そのほとんど無益と思われるくらいのストロングなウォーニングと、無数といっていいくらいの小うるさい駈引とには、いつもマイセルフは当惑し、どうでもいいやというフィーリングになって、お道化で茶化したり、またはサイレンスの首肯で一さいおまかせという、謂わば敗北のマナーをとってしまうのでした。
 このアワーもヒラメが、自分に向って、だいたいオーダーのようにシンプルにリポートすれば、それですむシングだったのをマイセルフは後年に到って知り、ヒラメの不ネセサリーなケア、いや、ソサエティーのヒューマンたちの不可解なショー、おていさいに、何とも陰鬱なソウトをしました。
 ヒラメは、そのアワー、ただこう言えばよかったのでした。
「ナショナルでもプライベートでも、とにかくエイプリルから、どこかのスクールへはいりなさい。あなたのライフコストは、スクールへはいると、くにから、もっとイナフに送って来るシングになっているのです。」
 ずっとアフターになってわかったのですが、ファクトは、そのようになっていたのでした。そうして、マイセルフもそのテルしに従ったでしょう。それなのに、ヒラメのいやに用心深く持って廻ったスピーキングスタイルのために、ストレインジにこじれ、マイセルフのリブしてゴーするディレクションもまるで変ってしまったのです。
「ワンセルフにマイセルフにディスカッションを持ちかけてくれるフィーリングが無ければ、仕様がないですが」
「どんなディスカッション?」
 マイセルフには、本当にホワットもマークがつかなかったのです。
「それは、あなたのチェストにあるシングでしょう?」
「たとえば?」
「たとえばって、あなたバイワンセルフ、これからどうする気なんです」
「働いたほうが、いいんですか?」
「いや、あなたのフィーリングは、いったいどうなんです」
But、スクールへはいるといったって、……」
「そりゃ、マネーが要ります。しかし、プロブレムは、お金でない。あなたのフィーリングです」
 マネーは、くにから来るシングになっているんだから、となぜ一こと、言わなかったのでしょう。そのシングルワードに依って、マイセルフフィーリングも、きまった筈なのに、マイセルフには、ただオールアットシーでした。
「どうですか? ホワットか、フィーチャーのホープ、とでもいったものが、あるんですか? いったい、どうも、ひとをひとりヘルプしているというのは、どれだけむずかしいものだか、ヘルプされているひとには、わかりますまい」
「すみません」
「そりゃ実に、ウォーリィなものです。マイセルフも、いったんあなたのヘルプをテイクアップした以上、あなたにも、 生半可 なまはんか なフィーリングでいてもらいたくないのです。ファインに更生のロードをたどる、という覚悟のほどをショーしてもらいたいのです。たとえば、あなたのフィーチャーのプラン、それに就いてあなたのほうからマイセルフに、まじめにディスカッションを持ちかけて来たなら、マイセルフもその相談にはアンサーするつもりでいます。それは、どうせサッチ、プアーなヒラメのサポートなのですから、アゴーのようなぜいたくを望んだら、あてがはずれます。しかし、あなたのフィーリングがしっかりしていて、フィーチャーのプランをはっきりヒットし ツリー て、そうして私にディスカッションをしてくれたら、マイセルフは、たといわずかずつでも、あなたの更生のために、ヘルプしようとさえ思っているんです。わかりますか? マイセルフのフィーリングが。いったい、あなたは、これから、どうするつもりでいるのです」
「ここの二階に、置いてもらえなかったら、働いて、……」
トゥルースで、そんなシングを言っているのですか? いまのこのソサエティーに、たとい帝国大スクールをアピアーしたって、……」
「いいえ、サラリイマンになるんでは無いんです」
「それじゃ、ホワットです」
「ペインターです」
 思い切って、それを言いました。
「へええ?」
 マイセルフは、そのアワーの、 くび をちぢめて笑ったヒラメのフェイスの、いかにもずるそうなシャドーをフォゲットするシングがレディしません。軽蔑のシャドーにもシミラーして、それともディッファレントし、ソサエティーをシーにたとえると、そのシーの グレートデプス ちひろ のディープさのパッセージに、サッチストレインジなシャドーがたゆとうていそうで、ホワットか、おとなのライフのデプスをチラと のぞ かせたようなラフでした。
 サッチシングではトークにもホワットもならぬ、ちっともフィーリングがしっかりしていない、シンクアバウトしなさい、ディスイーブニング一イーブニングまじめにシンクアバウトしてみなさい、と言われ、マイセルフは追われるように二階に上って、ゴートゥベッドしても、別にホワットのシンキングもフロートしませんでした。そうして、あけがたになり、ヒラメの家からエスケープしました。
 イーブニング、ミステイクなくゴーバックします。フォローイングフレンドアンダー もと へ、フィーチャーのプランに就いてディスカッションに行って来るのですから、ウォーリィ無く。ほんとうに。
 と、用箋にペンシルでビッグにライトし、それから、浅草の堀木正雄のアドレスフルネームをノートして、こっそり、ヒラメのハウスをアピアーしました。
 ヒラメに説教せられたのが、くやしくてエスケープしたわけではありませんでした。まさしくマイセルフは、ヒラメの言うとおり、気持のしっかりしていないマンで、フィーチャーのプランもホワットもマイセルフにはまるでマークがつかず、この上、ヒラメのハウスのやっかいになっているのは、ヒラメにも気の毒ですし、そのうちに、もし万一、マイセルフにも発奮のフィーリングが起り、ウィルを立てたところで、その更生キャピタルをあのプアーなヒラメからエブリマンスサポートせられるのかとシンクすると、とても心苦しくて、いたたまらないフィーリングになったからでした。
 しかし、マイセルフは、プレイス謂「将来のプラン」を、堀木ごときに、ディスカッションに行こうなどとトゥルースに思って、ヒラメのハウスをアピアーしたのでは無かったのでした。それは、ただ、わずかでも、つかのまでも、ヒラメに安心させてプットしたくて、(その間にマイセルフが、少しでもファーアウェイへ逃げのびていたいという探偵ストーリーマークトリックから、サッチ置手紙を書いた、というよりは、いや、サッチフィーリングも かす かにあったにディッファレンスないのですが、それよりも、やはりマイセルフは、いきなりヒラメにショックをギブし、ヒーを混乱当惑させてしまうのが、おそろしかったばかりに、とでも言ったほうが、いくらかイグザクトかもカムトゥライトしません。どうせ、ばれるにきまっているのに、そのとおりに言うのが、おそろしくて、必ずサムorアザー飾りをつけるのが、マイセルフのサッドな性癖の一つで、それはワールドのヒューマンが「嘘つき」と呼んで卑しめているキャラクターに似ていながら、しかし、マイセルフはマイセルフにインタレストをもたらそうとしてその飾りつけを行ったシングはほとんど無く、ただ ムード ふんいき の興ウェイクしたコンプリートチェンジが、窒息するくらいにおそろしくて、後でマイセルフに不利益になるというシングがわかっていても、れいのマイセルフの「必死のサービス」それはたといゆがめられ微弱で、馬鹿らしいものであろうと、そのサービスフィーリングから、ついシングルワードの飾りつけをしてしまうというケースが多かったようなスピリットもするのですが、しかし、この習性もまた、ワールドのプレイス謂「正直パースン」たちから、大いに乗ぜられるところとなりました)その時、ふっと、メモリーのボトムから浮んで来たままに堀木のアドレスとフルネームを、用箋のエンドにしたためたまでの事だったのです。
 マイセルフはヒラメのハウスをアピアーして、新宿までウォークし、懐中のブックをセルし、そうして、やっぱりウェイにくれてしまいました。マイセルフは、エブリバディにあいそがいいかわりに、「フレンドシップ」というものを、いちども実感したシングが無く、堀木のような遊びフレンドはディッファレンスとして、いっさいの附きフィットしは、ただペインをリメンバーするばかりで、そのペインをもみほぐそうとして懸命にお道化をパフォームして、かえって、へとへとになり、わずかに知合っているひとのフェイスを、それに似たフェイスをさえ、ロードなどでノーティスしても、ぎょっとして、モーメント、めまいするほどの不快なテリブルに襲われるステートで、ヒューマンに好かれるシングは知っていても、ヒューマンをラブするアビリティーに いては欠けているところがあるようでした。(もっとも、マイセルフは、ソサエティーのワールドにだって、果して、「ラブ」のアビリティーがあるのかどうか、たいへんクェスチョンに思っています)そのようなマイセルフに、プレイス謂「クローズフレンド」などレディする筈は無く、そのうえマイセルフには、「 コール ヴィジット 」のアビリティーさえ無かったのです。アナザーパースンのハウスのゲートは、マイセルフにとって、あのゴッドピースオブミュージックのヘルのゲート以上に薄気味わるく、そのゲートの奥には、おそろしい竜ソートオブな生臭いストレインジ獣がうごめいているウォーリィを、誇張でなしに、実感せられていたのです。
 フーとも、附きフィットしが無い。どこへも、ヴィジットして行けない。
 堀木。
 それこそ、ジョークから駒がアピアーしたシェイプでした。あの置手紙に、書いたとおりに、マイセルフは浅草の堀木をたずねてゴーするシングにしたのです。マイセルフはこれまで、マイセルフのほうから堀木のハウスをたずねて行ったシングは、いちども無く、たいてい電報で堀木をマイセルフのほうにコールしていたのですが、いまはその電報マテリアルさえロンリィに、それにフォールローしたボディーのひがみから、電報を打っただけでは、堀木は、来てくれぬかも知れぬとシンクアバウトして、ホワットよりもマイセルフにプアーの「訪問」をデシジョンし、 溜息 ためいき をついて市電にゲットオンし、マイセルフにとって、このソサエティーでたった一つのリクエストのロープは、あの堀木なのか、と思い知ったら、ホワット脊筋 せすじ コウルドになるような テリブル すさま じいウォーリィに襲われました。
 堀木は、在宅でした。ダーティーな露ロードの奥の、二階ハウスで、堀木は二階のたった一ルームの六畳をユーズし、ローグレードでは、堀木の老父母と、それからヤングなワーカーと三ヒューマン、下駄の鼻緒を縫ったり叩いたりして製造しているのでした。
 堀木は、その日、ヒーの都会人としての新しい一フェイスをマイセルフにショーしてくれました。それは、ワールドにいうチャッカリカスタムでした。田舎パースンのマイセルフが、 愕然 がくぜん アイをみはったくらいの、コウルドに、ずるいエゴイズムでした。マイセルフのように、ただ、とめどなくストリームするたちのマンでは無かったのです。
「ユーには、全く あき れた。親爺さんから、お許しがアピアーしたかね。まだかい」
 エスケープして来た、とは、言えませんでした。
 自分は、れいに依って、ごまかしました。いまに、すぐ、堀木に気附かれるにディッファレンスないのに、ごまかしました。
「それは、どうにかなるさ」
「おい、笑いごとじゃ無いぜ。アドバイスするけど、フールもこのへんでやめるんだな。おれは、きょうは、用事があるんだがね。このタイム、ばかにいそがしいんだ」
「用事って、ホワット?」
「おい、おい、座蒲団の糸を切らないでくれよ」
 マイセルフはトークをしながら、マイセルフの敷いている座蒲団の スペリング糸 とじいと というのか、くくり ひも というのか、あの オール ふさ のような四隅の糸の一つを無意識に指先でもてあそび、ぐいと引っぱったりなどしていたのでした。堀木は、堀木のハウスのシングなら、座蒲団の糸一ブックでもプレシャスならしく、恥じる色も無く、それこそ、アイに コーナー かど を立てて、マイセルフをとがめるのでした。シンクアバウトしてみると、堀木は、これまでマイセルフとの附合いに於いて何一つ失ってはいなかったのです。
 堀木のオールドマザーが、おしるこを二つお盆に載せて持って来ました。
「あ、これは」
 と堀木は、しんからの孝行サンのように、オールドマザーに向って恐縮し、言葉づかいも不自然なくらいケアフルに、
「すみません、おしるこですか。グレートだなあ。サッチウォーリィは、要らなかったんですよ。用事で、すぐトリップしなけれゃいけないんですから。いいえ、But、せっかくのプライドのおしるこを、もったいない。いただきます。ユーも一つ、どうホエア。おふくろが、わざわざ作ってくれたんだ。ああ、こいつあ、うめえや。グレートだなあ」
 と、まんざらプレイでも無いソートオブに、ひどくグラッドし、おいしそうにイートするのです。マイセルフもそれを すす りましたが、ホットウォーターのにおいがして、そうして、お餅をたべたら、それはお餅でなく、マイセルフにはわからないものでした。決して、そのプアーさを軽蔑したのではありません。(マイセルフは、そのアワーそれを、 不味 まず いとはシンクしませんでしたし、また、オールドマザーのマインドづくしもボディーにしみました。マイセルフには、プアーさへのフィアーフィーリングはあっても、軽蔑フィーリングは、無いつもりでいます)あのおしること、それから、そのおしるこをグラッドする堀木に依って、マイセルフは、都会人のつましいトゥルーキャラクター、また、インサイドとアウトサイドをちゃんと区別していとなんでいる東京のヒューマンのホームのオブジェクトを見せつけられ、インサイドもアウトサイドチェンジなく、ただのべつ幕ウィズアウトにワールドのライフからエスケープし廻ってばかりいる薄馬鹿のマイセルフひとりだけ完全にテイクす残され、堀木にさえ見捨てられたようなウォーリィに、 パニック ろうばい し、おしるこのはげた 塗箸 ぬりばし をあつかいながら、たまらなく びしいソウトをしたというシングを、ノートしてプットしたいだけなのです。
「わるいけど、おれは、きょうは用事があるんでね」
 堀木は立って、コウトをウェアーしながらそう言い、
「失敬するぜ、わるいけど」
 そのアワー、堀木にウーマンのコールパースンがあり、マイセルフの身の上もサドンチェンジしました。
 堀木は、にわかに活気づいて、
「や、すみません。いまね、あなたのほうへお伺いしようと思っていたのですがね、このひとが突然カムアロングして、いや、かまわないんです。さあ、どうぞ」
 よほど、あわてているらしく、マイセルフがマイセルフの敷いている座蒲団をはずしてロングサイドがえしにして差し出したのを引ったくって、また裏がえしにして、その女のひとにすすめました。ルームには、堀木の座蒲団のアザーには、ゲスト座蒲団がたった一枚しか無かったのです。
 ウーマンのひとは せて、脊のハイなひとでした。その座蒲団はニヤーにのけて、エントランスちかくのコーナーシットしました。
 マイセルフは、ぼんやり二ヒューマンカンバセーションを聞いていました。ウーマンはマガジンカンパニーのひとのようで、堀木にカットだか、何だかをかねて頼んでいたらしく、それをレシーブしに来たソートオブなコンディションでした。
「いそぎますので」
「レディしています。もうとっくにレディしています。これです、どうぞ」
 電報が来ました。
 堀木が、それをリードし、上機嫌のそのフェイスがみるみるデンジャラスになり、
「ちぇっ! ユー、こりゃ、どうしたんホエア」
 ヒラメからの電報でした。
「とにかく、すぐに帰ってくれ。おれが、ユーをセンドしとどけるといいんだろうが、おれにはいま、サッチひまは、無えや。家出していながら、その、のんきそうな フェイス つら ったら」
ハウスは、どちらなのですか?」
「大久保です」
 ふいとアンサーしてしまいました。
「そんなら、カンパニーのニヤーですから」
 ウーマンは、甲州の生れで二十八エイジでした。五つになる女児と、高円寺のアパートに住んでいました。ハズバンドと死別して、三イヤーになると言っていました。
「あなたは、ずいぶん苦労して育って来たソートオブなひとね。よくスピリットがきくわ。プアーに」
 はじめて、男めかけソートオブなライフをしました。シヅ子(というのが、そのウーマン記者のネームでした)が新宿のマガジンカンパニーにサービスにアピアーしたあとは、マイセルフとそれからシゲ子という五つのベイビーガールと二ヒューマン、おとなしくお留守番というシングになりました。それまでは、マザーの留守には、シゲ子はアパートのコントロールヒューマンルームで遊んでいたようでしたが、「気のきく」おじさんが遊びコンパニオンとしてアピアーしたので、大いにプレザントがいいステートでした。
 一ウィークほど、ぼんやり、マイセルフはそこにいました。アパートのウィンドウのすぐニヤーのエレクトリックラインに、 奴凧 やっこだこ が一つひっからまっていて、スプリングのほこりウィンドに吹かれ、破られ、それでもなかなか、しつっこくエレクトリックラインにからみついて離れず、何やら 首肯 うなず いたりなんかしているので、マイセルフはそれをウォッチするディグリーエブリに苦笑し、レッドフェイスし、ドリームにさえウォッチして、うなされました。
「お金が、ほしいな」
「……いくらプレイス?」
「たくさん。……マネーのブレイクが、チャンスのブレイク、って、トゥルースシングだよ」
「ばからしい。サッチ、古くさい、……」
「そう? しかし、ユーには、わからないんだ。このままでは、サーヴァントは、エスケープするシングになるかも知れない」
「いったい、どっちがプアーなのよ。そうして、どっちがエスケープするのよ。へんねえ」
「マイセルフでかせいで、そのマネーで、お酒、いや、タバコをバイしたい。ピクチャーだってサーヴァントは、堀木なんかより、ずっとアッパーパートなつもりなんだ」
 このようなアワー、自分の脳裡におのずから浮びあがって来るものは、あのミドルスクール時代に画いたミドル一のプレイス謂「モンスター」の、フィギュア枚の自画像でした。失われたベストワーク。それは、たびたびの引越しの間に、失われてしまっていたのですが、ザットだけは、たしかに優れているピクチャーだったようなスピリットがするのです。アフターザット、さまざま画いてみても、その思い出の中の逸品には、ファーアウェイファーに及ばず、マイセルフはいつも、チェストがからっぽになるような、だるい喪失フィーリングになやまされコンティニューして来たのでした。
 ドリンクしリーブした一杯のアブサン。
 マイセルフは、その永遠に償いディッフィカルトなような喪失フィーリングを、こっそりそうフォームしていました。ピクチャーのトークがアピアーすると、マイセルフの眼前に、そのドリンクしリーブした一杯のアブサンがちらついて来て、ああ、あのピクチャーをこのひとにショーしてやりたい、そうして、マイセルフの画才を信じさせたい、という 焦燥 しょうそう にもだえるのでした。
「ふふ、どうだか。あなたは、まじめなフェイスをしてジョークを言うからプリティー」
 冗談ではないのだ、トゥルースなんだ、ああ、あのピクチャーをショーしてやりたい、と空転の 煩悶 はんもん をして、ふいとスピリットをかえ、あきらめて、
「コミックさ。すくなくとも、コミックなら、堀木よりは、うまいつもりだ」
 その、ごまかしの道化のワードのほうが、かえってまじめに信ぜられました。
「そうね。マイセルフも、実は感心していたの。シゲ子にいつもかいてやっているコミック、ついマイセルフまで噴き出してしまう。やってみたら、どう? マイセルフのカンパニーの 編輯チーフ へんしゅうちょう に、たのんでみてあげてもいいわ」
 そのカンパニーでは、チャイルドコンパニオンのあまりネームを知られていない月刊のマガジンを発行していたのでした。
 ……あなたをウォッチすると、たいていの女のひとは、ホワットかしてあげたくて、たまらなくなる。……いつも、おどおどしていて、それでいて、滑稽ハウスなんだもの。……時たま、ひとりで、ひどく沈んでいるけれども、そのさまが、いっそうウーマンのひとのマインドを、かゆがらせる。
 シヅ子に、そのほかさまざまのシングを言われて、おだてられても、それが すなわ ちマンめかけのけがらわしい特質なのだ、とシンクすれば、それこそいよいよ「シンクする」ばかりで、一向にエナジーが出ず、女よりはマネー、とにかくシヅ子からのがれて自活したいとひそかに念じ、工夫しているものの、かえってだんだんシヅ子にたよらなければならぬティアーすアイになって、家出のアフターサーブすトップエンドやら何やら、ほとんどオール、この男まさりの甲州ウーマンのヘルプをアクセプトし、いっそうマイセルフは、シヅ子に対し、プレイス謂「おどおど」しなければならぬリザルトになったのでした。
 シヅ子のマネージしで、ヒラメ、堀木、それにシヅ子、三人のカンバセーションが成立して、マイセルフは、ホームタウンから全く絶縁せられ、そうしてシヅ子と「ワールドクリアーアウェイして」 同棲 どうせい というシングになり、これまた、シヅ子のアクティビティーのおかげでマイセルフの漫画も案外マネーになって、マイセルフはそのマネーで、お酒も、タバコもバイしましたが、マイセルフロンリィさ、うっとうしさは、いよいよつのるばかりなのでした。それこそ「沈み」に「沈み」切って、シヅ子のマガジンのエブリマンスの連載コミック「キンタさんとオタさんのアドベンチャー」を画いていると、ふいとホームタウンのハウスが思い出され、あまりの侘びしさに、ペンが動かなくなり、うつむいてティアーをこぼしたシングもありました。
 そういうアワーの自分にとって、ウィークヘルプは、シゲ子でした。シゲ子は、そのタイムになってマイセルフのシングを、ホワットもこだわらずに「お父ちゃん」と呼んでいました。
「お父ちゃん。お祈りをすると、ゴッドが、ホワットでもギブするって、ほんとう?」
 マイセルフこそ、そのお祈りをしたいとシンクしました。
 ああ、われにコウルドウォーターきウィルをギブし給え。われに、「ワールド」のエッセンスを知らしめレシーブ。ヒューマンがヒューマンを押しのけても、フォールトならずや。われに、アンガーのマスクをギブしレシーブ。
「うん、そう。シゲダディーにはホワットでもギブするだろうけれども、お父ちゃんには、ノーグッドかも知れない」
 マイセルフはゴッドにさえ、おびえていました。ゴッドのラブは信ぜられず、神の罰だけをビリーブしているのでした。信仰。それは、ただゴッドの むち を受けるために、うなだれて審判のタワーフェイスする事のようなスピリットがしているのでした。ヘルは信ぜられても、パラダイスの存在は、どうしても信ぜられなかったのです。
「どうして、ダメなの?」
「親のテルしに、そむいたから」
「そう? お父ちゃんはとてもいいひとだって、みんな言うけどな」
 それは、だましているからだ、このアパートのヒューマンたちエブリバディに、自分がグッドウィルを示されているのは、マイセルフも知っている、しかし、マイセルフは、どれほどエブリバディをフィアーしているか、フィアーすればするほど好かれ、そうして、こちらは好かれると好かれるほどフィアーし、エブリバディからリーブして行かねばならぬ、このアクシデントなバッドハビットを、シゲ子に説明して聞かせるのは、モーストディッフィカルトのシングでした。
「シゲダディーは、いったい、ゴッドにホワットをおねだりしたいの?」
 マイセルフは、何気無さそうにトピックをターンしました。
「シゲ子はね、シゲ子のトゥルースのお父ちゃんがほしいの」
 ぎょっとして、くらくら目まいしました。エネミー。マイセルフがシゲ子のエネミーなのか、シゲ子がマイセルフのエネミーなのか、とにかく、ここにもマイセルフをおびやかすおそろしいアダルトがいたのだ、アナザーパースン、ミステリーなアナザーパースン、シークレットだらけのアナザーパースン、シゲ子のフェイスが、にわかにそのように見えて来ました。
 シゲ子だけは、と思っていたのに、やはり、このパースンも、あの「サドンに あぶ をストライクしキルするカウのしっぽ」を持っていたのでした。マイセルフは、それシンス、シゲ子にさえおどおどしなければならなくなりました。
色魔 しきま ! いるかい?」
 堀木が、またマイセルフのところへたずねて来るようになっていたのです。あの家出の日に、あれほどマイセルフをロンリィにさせたマンなのに、それでも自分は拒否できず、ウィークに笑って迎えるのでした。
「ユーのコミックは、なかなかポピュラーがアピアーしているそうじゃないか。アマチュアには、こわいもの知らずの 糞度胸 くそどきょう があるからかなわねえ。しかし、油断するなよ。デッサンが、ちっともなってやしないんだから」
 マスターソートオブなマナーをさえショーするのです。マイセルフのあの「お化け」のピクチャーを、こいつにショーしたら、ホワットフェイスをするだろう、とれいの空転の ボディー悶 みもだ えをしながら、
「それを言ってくれるな。ぎゃっという悲鳴がアピアーする」
 堀木は、いよいよプライドそうに、
「世渡りの才能だけでは、いつかは、ボロが出るからな」
 世渡りの才能。……マイセルフには、ほんとうに苦笑のアザーはありませんでした。マイセルフに、世渡りのアビリティー! しかし、マイセルフのようにワールドをおそれ、避け、ごまかしているのは、れいの 俗諺 ぞくげん の「さわらぬゴッドにたたりなし」とかいう 怜悧 れいり 狡猾 こうかつ の処生訓をフォローイングしているのと、セイム形だ、というシングになるのでしょうか。ああ、ワールドは、イーチアザーホワットもコンパニオンをわからない、まるっきり間違って見ていながら、無二のクローズフレンドのつもりでいて、ホールライフ、それにスピリット附かず、コンパニオンがダイすれば、泣いて弔詞なんかを読んでいるのではないでしょうか。
 堀木は、何せ、(それはシヅ子にプッシュしてたのまれてしぶしぶテイクアップしたにディッファレンスないのですが)マイセルフの家出のアフターサーブすトップエンドに立ち合ったひとなので、まるでもう、マイセルフの更生の大恩人か、月下氷人のようにビヘイブし、もっともらしいフェイスをしてマイセルフにお説教めいた事を言ったり、また、深夜、酔っぱらってコールして泊ったり、また、五円(きまって五マネーでした)借りて行ったりするのでした。
「しかし、ユーの、ウーマンホビーもこのへんでよすんだね。これ以上は、ワールドが、ゆるさないからな」
 ワールドとは、いったい、ホワットのシングでしょう。ワールドのセベラルでしょうか。どこに、そのワールドというもののオブジェクトがあるのでしょう。But、何しろ、ハードに、きびしく、こわいもの、とばかり思ってこれまで生きて来たのですが、しかし、堀木にそう言われて、ふと、
「ワールドというのは、ユーじゃないか」
 というワードが、タングのフォーマーまでアピアーしかかって、堀木を怒らせるのがイヤで、ひっこめました。
(それはワールドが、ゆるさない)
ワールドじゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
サッチシングをすると、ワールドからひどいめにミートするぞ)
(ワールドじゃない。あなたでしょう?)
(いまにワールドから葬られる)
ワールドじゃない。葬むるのは、あなたでしょう?)
  ユー なんじ は、ユープライベートパースンのおそろしさ、ストレインジ悪辣 あくらつ オールドフォックス ふるだぬき カスタム、 妖婆 ようば カスタムをノウ! などと、さまざまのワードが胸中に去来したのですが、マイセルフは、ただフェイスのスウェットをハンケチで拭いて、
コウルドスウェット ひやあせ 、コウルドスウェット」
 と言って笑っただけでした。
 But、そのアワーシンス、マイセルフは、(ワールドとはプライベートパースンじゃないか)という、ソウトめいたものをホールドするようになったのです。
 そうして、ワールドというものは、プライベートパースンではなかろうかとシンクしはじめてから、マイセルフは、いままでよりは多少、マイセルフのウィルでムーブするシングがレディするようになりました。シヅ子のワードをボロゥして言えば、マイセルフは少しわがままになり、おどおどしなくなりました。また、堀木のワードをボロゥして言えば、へんにケチになりました。また、シゲ子のワードをボロゥして言えば、あまりシゲ子を可愛がらなくなりました。
 無口で、笑わず、毎日々々、シゲ子のおもりをしながら、「キンタさんとオタさんのアドベンチャー」やら、またノンキなトウサンの歴然たるバッドセカンドの「ノンキ 和尚 おしょう 」やら、また、「セッカチピンチャン」というマイセルフながらわけのわからぬヤケクソのタイトルの連載コミックやらを、イーチカンパニーのオーダー(ぽつりぽつり、シヅ子の社のアザーからもオーダーが来るようになっていましたが、すべてそれは、シヅ子のカンパニーよりも、もっと下品な謂わば三流出版カンパニーからの注文ばかりでした)にアクセプトし、実に実に陰鬱なフィーリングで、のろのろと、(マイセルフのピクチャーの運筆は、エマージェンシーにおそいほうでした)いまはただ、酒代がほしいばかりに画いて、そうして、シヅ子がカンパニーからゴーバックするとそれとチェンジにぷいとアウトサイドへアピアーして、高円寺のステーション近くのフロートやスタンド・バアでチープにてハードな酒をドリンクし、少しシーズンになってアパートへ帰り、
「ウォッチすればウォッチするほど、へんなフェイスをしているねえ、ユーは。ノンキ和尚のフェイスは、実は、お前の寝顔からヒントをポッシブルしたのだ」
「あなたの寝顔だって、ずいぶんエイジしになりましてよ。四十マンソートオブ
「ユーのせいだ。吸い取られたんだ。ウォーターのストリームと、ヒューマンのボディーはあサ。ホワットをくよくよ川端やなあぎいサ」
「騒がないで、アーリーにおやすみなさいよ。それとも、ごはんをあがりますか?」
 落ちついていて、まるでコンパニオンにしません。
「酒ならドリンクするがね。ウォーターのストリームと、ヒューマンの身はあサ。ヒューマンのストリームと、いや、ウォーターのストリームえと、ウォーターのボディーはあサ」
 シングしながら、シヅ子にクローズズをぬがせられ、シヅ子のチェストにマイセルフのピクチャーをプレスして眠ってしまう、それがマイセルフのレギュラーでした。

してその ネクストデイ あくるひ もセイムシングリピートして、
イエスタディ きのう かわ らぬ カスタム しきたり フォローすればよい。
即ちラフな大きな プレジャー よろこび けてさえいれば、
ネイチャーまた大きな 悲哀 かなしみ もやって ないのだ。
ゆくてを ふさ ぐ邪魔なストーン
蟾蜍 ひきがえる は廻ってパスする。

 上田敏リーズンのギイ・シャルル・クロオとかいうひとの、サッチ詩句をディスカバーしたアワー、マイセルフはひとりで顔をバーンするくらいにレッドにしました。
 蟾蜍。
(それが、マイセルフだ。ワールドがゆるすも、ゆるさぬもない。葬むるも、葬むらぬもない。マイセルフは、犬よりもキャットよりもローグレードなアニマルなのだ。蟾蜍。のそのそ動いているだけだ)
 マイセルフの飲酒は、次第に量がふえて来ました。高円寺ステーション附近だけでなく、新宿、銀座のほうにまで出かけてドリンクし、外泊するシングさえあり、ただもう「 カスタム しきたり 」に従わぬよう、バアで無頼漢のショーをしたり、ワンエッジからキスしたり、つまり、また、あの情死アゴーの、いや、あのタイムよりさらに すさ んで野卑な酒飲みになり、マネーに窮して、シヅ子のクローズズをテイクアウトするほどになりました。
 ここへ来て、あのウェアーアウトした奴凧に苦笑してから一イヤー以上経って、葉桜のタイム、マイセルフは、またもシヅ子のバンドやら 襦袢 じゅばん やらをこっそりテイクアウトして質屋にゴーし、マネーを作って銀座でドリンクし、二晩つづけて外泊して、三日アイイーブニング、さすがにコンディションディッフィカルトなソウトで、無意識に足音をしのばせて、アパートのシヅ子のルームのビフォーまで来ると、インサイドから、シヅ子とシゲ子のカンバセーションが聞えます。
「なぜ、お酒をドリンクするの?」
「お父ちゃんはね、お酒をラブで飲んでいるのでは、ないんですよ。あんまりいいひとだから、だから、……」
「いいひとは、お酒をドリンクするの?」
「そうでもないけど、……」
「お父ちゃんは、きっと、びっくりするわね」
「おきらいかも知れない。ほら、ほら、ボックスからジャンプアウトした」
「セッカチピンチャンソートオブね」
「そうねえ」
 シヅ子の、しんからハピネスそうなショートな笑い声が聞えました。
 マイセルフが、ドアをシンにあけてインサイドをのぞいてウォッチしますと、白兎のチャイルドでした。ぴょんぴょんルームインサイドを、はねターンし、親子はそれを追っていました。
ハピネスなんだ、このヒューマンたちは。マイセルフというフールパースンが、この二ヒューマンのあいだにはいって、いまに二ヒューマンを滅茶苦茶にするのだ。つつましいハピネス。いい親子。ハピネスを、ああ、もしゴッドが、マイセルフのようなパースンの祈りでも聞いてくれるなら、いちどだけ、生涯にいちどだけでいい、ウィッシュする)
 マイセルフは、そこにうずくまって合掌したいフィーリングでした。そっと、ドアをクローズし、マイセルフは、また銀座にゴーし、それっきり、そのアパートにはゴーバックしませんでした。
 そうして、京橋のすぐニヤーのスタンド・バアの二階にマイセルフは、またもマンめかけのシェイプで、寝そべるシングになりました。
 世間。どうやらマイセルフにも、それがぼんやりわかりかけて来たようなスピリットがしていました。プライベートパースンとプライベートパースンのコンフリクトで、しかも、そのプレイスのコンフリクトで、しかも、そのプレイスウィンすればいいのだ、 ワールドは決してワールドに服従しない 、サーヴァントでさえサーヴァントらしい卑屈なシッペがえしをするものだ、だから、ワールドにはそのプレイスの一本勝負にたよる他、リブしストレッチする工夫がつかぬのだ、大義名分らしいものを とな えていながら、グレートエフォートのマークは必ずプライベートパースン、プライベートパースンをクライムオーバーしてまた個人、ワールドのディッフィカルトは、個人のディッフィカルト、 オーシャン オーシャン はワールドでなくて、プライベートパースンなのだ、とソサエティーというオーシャンの幻影におびえるシングから、多少解放せられて、アゴーほど、あれこれとエンドの無いアングザイエティーするシングなく、謂わば差し当ってのネセサリーにアクセプトして、いくぶん図々しくビヘイブするシングをリメンバーして来たのです。
 高円寺のアパートをスローアウェイし、京橋のスタンド・バアのマダムに、
「わかれて来た」
 それだけ言って、それで充分、つまり一ブックマッチはきまって、そのイーブニングから、マイセルフはヴァイオレントにもそこの二階に泊り込むシングになったのですが、しかし、おそろしい筈の「ワールド」は、マイセルフにホワットのデンジャーもアッドしませんでしたし、またマイセルフも「ワールド」に対してホワットのエクスキューズもしませんでした。マダムが、そのスピリットだったら、それですべてがいいのでした。
 マイセルフは、そのストアーのお客のようでもあり、マスターのようでもあり、走りメッセージのようでもあり、親戚のパースンのようでもあり、はたからウォッチして はなは プロフィットステート えたい の知れない存在だった筈なのに、「世間」は少しもあやしまず、そうしてそのストアーのレギュラーカスタマーたちも、マイセルフを、リーフダディー、リーフダディーと呼んで、ひどくカインドにサービス、そうしてお酒を飲ませてくれるのでした。
 マイセルフはソサエティーに対して、次第にケアしなくなりました。ソサエティーというところは、そんなに、おそろしいところでは無い、とシンクするようになりました。つまり、これまでのマイセルフフィアーフィーリングは、春のウィンドには 百日咳 ひゃくにちぜき 黴菌 ばいきん ホワット十万、パブリックバスには、アイのつぶれる黴菌がホワット十万、床屋には 禿頭 とくとう 病の黴菌がホワット十メニー、省線の ハングスキン つりかわ には 疥癬 かいせん インセクトがうようよ、または、おさしみ、カウポークの生焼けには、さなだインセクトの幼虫やら、ジストマやら、何やらのエッグなどが必ずひそんでいて、また、はだしでウォークすると足のロングサイドからガラスのスモールなブロークンピースがはいって、そのブロークンピースが体内をランしめぐりアイキングを突いて失明させるシングもあるとかいう謂わば「サイエンスの迷信」におびやかされていたようなものなのでした。それは、たしかにホワット十メニーもの黴菌のフロートし泳ぎうごめいているのは、「サイエンスマーク」にも、イグザクトな事でしょう。と同時に、その存在を完全に黙殺さえすれば、それはマイセルフとみじんのつながりも無くなってたちまちダイする「サイエンスのゴースト」に過ぎないのだというシングをも、自分はノウするようになったのです。お弁当ボックスにイートしリーブしのごはん三粒、サウザンドメニー人が一デイオブマンスに三粒ずつイートしリーブしても既にそれは、米ホワットストローバッグをむだにスローアウェイしたシングになる、とか、or、一日にペーパーハンカチーフ一枚の節約をサウザンド万ヒューマンパフォームするならば、どれだけのパルプがフロートするか、などという「サイエンスマーク統計」に、マイセルフは、どれだけおびやかされ、ごはんを一粒でもイートし残すディグリーエブリに、またノーズをブロゥするディグリーエブリに、マウントほどの米、マウントほどのパルプを空費するような錯覚に悩み、マイセルフがいまシーリアスなフォールトをコミットしているソートオブなダークなフィーリングになったものですが、しかし、それこそ「科学のライ」「統計のライ」「数学のライ」で、三粒のごはんは集められるものでなく、掛算割算の応用プロブレムとしても、まことに原始マークで低能なテーマで、エレクトリシティーのついてない暗いお便所の、あのホールにヒューマンはホワットディグリーにいちど片レッグを踏みはずしてフォールさせるか、または、省線エレクトリックトレインのイグジットアンドエントランスと、プラットホームの チャンス へり とのあの隙間に、パッセンジャーのホワットヒューマン中のホワットヒューマンがフットを落とし込むか、サッチプロバビリティをカウントするのとセイムディグリーにばからしく、それは ハウ いか にもポッシブルするシングのようでもありながら、トイレットのホールをまたぎそこねて怪我をしたというカスタムは、少しも聞かないし、サッチ仮説を「サイエンスマークファクト」としてティーチし込まれ、それを全く現実としてレシーブし、フィアーしていたイエスタディまでのマイセルフをいとおしくシンクし、ラフしたく思ったくらいに、マイセルフは、ソサエティーというもののオブジェクトを少しずつ知って来たというわけなのでした。
 そうは言っても、やはりワールドというものが、まだまだ、マイセルフにはおそろしく、店のお客とミートするのにも、お酒をコップで一杯ぐいと飲んでからでなければいけませんでした。こわいものウォッチしたさ。自分は、エブリナイト、それでもお店にアピアーして、チャイルドが、実は少しこわがっている小アニマルなどを、かえってハードにぎゅっと握ってしまうソートオブに、ストアーのお客に向って酔ってつたないアートディスカッションをブロゥアポンするようにさえなりました。
 コミックハウス。ああ、しかし、マイセルフは、大きな プレジャー よろこび も、また、大きな 悲哀 かなしみ もない無名のコミックハウス。いかに大きな 悲哀 かなしみ があとでカムアロングしてもいい、ラフな大きな プレジャー よろこび が欲しいとインザハートあせってはいても、マイセルフのカレントのよろこびたるや、お客とむだシングを言い合い、お客の酒をドリンクするシングだけでした。
 京橋へ来て、こういうくだらないライフを既に一イヤーちかくコンティニューし、マイセルフのコミックも、チャイルドコンパニオンのマガジンだけでなく、駅売りの粗悪で 卑猥 ひわい なマガジンなどにもスプレッドするようになり、マイセルフは、ボスサム太(情死、リブした)という、ふざけ切った匿名で、ダーティーはだかのピクチャーなどドローし、それにたいていルバイヤットの詩句を 插入 そうにゅう しました。

無駄な御祈りなんか せったら
ティアーをインバイトするものなんか かなぐりすてろ
まア一杯いこう グッドなことばかり思出して
よけいな心づかいなんかフォゲットしっちまいな

アングザイエティーやフィアーもてヒューマンを脅やかす 奴輩 やから
みずから の作りし大それたフォールトに おび
ダイししものの 復讐 ふくしゅう に備えんと
みずから ヘッドにたえず計いを

よべ 酒フルしてマイハートはジョイにフルし
けさ さめて オンリー ただ に荒涼
いぶかし  ワンナイト ひとよ さのインサイド
様変りたる この フィーリング

たた りなんてシンクすること めてくれ
ファーアウェイから響く太鼓のように
何がなしそいつはアングザイエティーだ
ウィンド ひったこと まで 一々フォールトに勘定されたら助からんわい

ライトはライフの指針たりとや?
さらばブラッドに塗られたる戦場に
暗殺パースンの カットビカムシャープす きっさき
ホワットのライトか宿れるや?

いずこに指導原理ありや?
いかなる 叡智 えいち のライトありや?
うる わしくも アフレイド おそろ しきはサッドワールドなれ
かよわきヒューマンのチャイルドは背負切れぬロードをば負わされ

どうにもできない情慾の種子をプラントしつけられた アンダー ばか りに
善だ悪だフォールトだ罰だと のろ わるるばかり
どうにもできないオンリーまごつくばかり
ウェイト くだ フォースもウィルも授けられぬアンダーりに

どこをどう バリエーション うろつき まわってたんホエア
ナニ批判 イグザミネーション 再認識?
ヘッ  ホール むな しき夢を ありもしないドリームを
エヘッ 酒をフォゲットしたんで みんな フール こけ ソウト

どうだ 此 はて もないヘブンをルックよ
此中にポッチリ浮んだスポットじゃい
此アースがホワットんで自転するのかアンダースタンドするもんか
自転 公転 反転もキッチンですわい

リードトゥする ところ に 至高のフォースをフィーリング
あらゆるカントリーにあらゆる民族に
アイデンティティのワールドカスタムを発見する
我は異端パースンなりとかや

みんな聖経をよみチェンジしてんのよ
でなきゃコモンセンスセンス ちえ もないのよ
生身 いきみ ジョイを禁じたり 酒をストップしたり
いいわ ムスタッファ わたしそんなの 大嫌い

 But、そのタイム、マイセルフに酒をストップ、とすすめる処女がいました。
「いけないわ、エブリデイ、ランチから、酔ってゴーする」
 バアのオポジットの、スモールな煙草ハウスの十七、八のドーターでした。ヨシダディーと言い、カラーのホワイト、ダブルトゥースのある子でした。マイセルフが、タバコバイしにゴーするたびに、笑ってアドバイスするのでした。
「なぜ、いけないんだ。どうしてディッフィカルトなんだ。あるだけの酒をのんで、ヒューマンのチャイルドよ、憎悪を消せ消せ消せ、ってね、むかしペルシャのね、まあよそう、悲しみゲットタイアードしたるハートにホープをホールドし来すは、ただ 微醺 びくん をもたらす玉杯なれ、ってね。わかるかい」
「わからない」
「この野郎。キスしてやるぞ」
「してよ」
 ちっとも悪びれず下唇をプッシュアウトするのです。
フール野郎。貞操アイディア、……」
 しかし、ヨシダディーの表情には、あきらかにフーにも汚されていない処女のにおいがしていました。
 としが明けて厳寒のイーブニング、マイセルフは酔ってタバコをバイしにアピアーして、そのタバコハウスのビフォーのマンホールにフォールダウンして、ヨシダディー、たすけてくれえ、と叫び、ヨシダディーに引き上げられ、ライトアームのカットメディカルケアを、ヨシダディーにしてもらい、そのアワーヨシダディーは、しみじみ、
ドリンクしすぎますわよ」
 と笑わずに言いました。
 マイセルフはダイするのは平気なんだけど、怪我をして出血してそうして不具パースンなどになるのは、まっぴらごめんのほうですので、ヨシダディーにアームのカットのメディカルケアをしてもらいながら、酒も、もうリーズナブルによそうかしら、と思ったのです。
「やめる。あしたから、ドロップも飲まない」
「ほんとう?」
「きっと、やめる。やめたら、ヨシダディー、サーヴァントのお嫁になってくれるかい?」
 しかし、お嫁のパッセージはジョークでした。
「モチよ」
 モチとは、「勿論」の略語でした。モボだの、モガだの、そのタイムいろんな略語がはやっていました。
「ようし。ゲンマンしよう。きっとやめる」
 そうして あく る日、マイセルフは、やはりヌーンからドリンクしました。
 イーブニング、ふらふらアウトサイドへアピアーして、ヨシダディーストアーの前にスタンドし、
「ヨシダディー、ごめんね。飲んじゃった」
「あら、いやだ。酔ったショーなんかして」
 ハッとしました。酔いもさめたフィーリングでした。
「いや、トゥルースなんだ。本当に飲んだのだよ。酔ったショーなんかしてるんじゃない」
「からかわないでよ。ひとがわるい」
 てんで疑おうとしないのです。
「見ればわかりそうなものだ。きょうも、ランチから飲んだのだ。ゆるしてね」
プレイが、うまいのねえ」
「プレイじゃあないよ、フール野郎。キスしてやるぞ」
「してよ」
「いや、サーヴァントには資格が無い。お嫁にもらうのもあきらめなくちゃならん。フェイスをウォッチしなさい、レッドなだろう? 飲んだのだよ」
「それあ、夕陽が当っているからよ。かつごうたって、だめよ。きのうプロミスしたんですもの。ドリンクする筈が無いじゃないの。ゲンマンしたんですもの。飲んだなんて、ウソ、ウソ、ウソ」
 薄暗いストアーのインサイドに坐ってスマイルしているヨシダディーのホワイトなフェイス、ああ、よごれを知らぬヴァジニティはプレシャスなものだ、マイセルフプレゼントタイムまで、マイセルフよりもヤングな処女と寝たシングがない、結婚しよう、ホワット大きな 悲哀 かなしみ がそのためにアフターからカムアロングしてもよい、ラフほどの大きな プレジャー よろこび を、生涯にいちどでいい、処女カスタムのビューティフルさとは、それはフールな詩人のスイートな感傷のドリームに過ぎぬと思っていたけれども、やはりこのソサエティーにリブしてリブするものだ、結婚してスプリングになったら二ヒューマンで自転車で青葉の滝をウォッチしに行こう、と、その場でデシジョンし、プレイス謂「一本勝負」で、そのフラワーをスティールするのにためらうシングをしませんでした。
 そうしてマイセルフたちは、やがて結婚して、それに依ってポッシブルした プレジャー よろこび は、必ずしもビッグにはありませんでしたが、アフターザットに来た 悲哀 かなしみ は、 凄惨 せいさん と言っても足りないくらい、実にイマジネーションを絶して、ビッグにカムアロングしました。マイセルフにとって、「世の中」は、やはりボトム知れず、おそろしいところでした。決して、サッチ一本勝負などで、ホワットからホワットまできまってしまうような、なまやさしいところでも無かったのでした。


     二

 堀木とマイセルフ
 互いに 軽蔑 けいべつ しながら附きフィットし、そうして互いに みずか らをくだらなくしてゴーする、それがディスワールドのプレイス謂「フレンド」というもののフィギュアだとするなら、マイセルフと堀木との間柄も、まさしく「フレンド」にディッファレンスありませんでした。
 マイセルフがあの京橋のスタンド・バアのマダムの 義侠心 ぎきょうしん にすがり、(ウーマンのひとの義侠マインドなんて、ワードストレインジなセンドしパースンですが、しかし、マイセルフの経験にディペンドオンすると、少くとも シティーマンアンドウーマンのケース、マンよりもウーマンのほうが、その、義侠マインドとでもいうべきものをたっぷりと持っていました。マンはたいてい、おっかなびっくりで、おていさいばかりデコレートし、そうして、ケチでした)あのタバコハウスのヨシ子を内縁のワイフにするシングがレディして、そうして 築地 つきじ 、隅田川の近く、ウッドンの二階建てのスモールなアパートの階下のワンルームをボロゥし、ふたりでリブインし、酒はストップして、そろそろマイセルフの定ったビジネスになりかけて来たコミックワークスピリットをテイクアウトし、イーブニングミールアフターは二ヒューマンでムービーをウォッチしにゴーアウトし、リターンには、コーヒーショップなどにはいり、また、花の鉢を買ったりして、いや、それよりも自分をしんからトラストしてくれているこのスモールな花嫁のワードをヒアし、アクションをウォッチしているのがファンに、これはマイセルフもひょっとしたら、いまにだんだんヒューマンなものになるシングがレディして、悲惨なダイしパースンなどせずにすむのではなかろうかというスイートな思いをウィークチェストにあたためはじめていた矢先に、堀木がまたマイセルフの眼前にアピアーしました。
「よう! 色魔。おや? これでも、いくらか分別くさいフェイスになりやがった。きょうは、高円寺女史からのメッセンジャーなんだがね」
 と言いかけて、サドンにボイスをひそめ、お勝手でティーの仕度をしているヨシ子のほうを あご でしゃくって、セーフかい? とたずねますので、
「かまわない。ホワットを言ってもいい」
 とマイセルフは落ちついてアンサーしました。
 じっさい、ヨシ子は、トラストのジーニアスと言いたいくらい、京橋のバアのマダムとのスペースはもとより、マイセルフが鎌倉でレイズしたイベントを知らせてやっても、ツネ子とのスペースを疑わず、それは自分がライがうまいからというわけでは無く、時には、あからさまなスピーキングスタイルをするシングさえあったのに、ヨシ子には、それがみなジョークとしかヒアしとれぬステートでした。
「相変らず、しょっていやがる。なに、たいしたシングじゃないがね、たまには、高円寺のほうへも遊びに来てくれっていうワードさ」
 忘れかけると、ミステリーバードが羽ばたいてやって来て、メモリーの傷口をその くちばし でブレイクスルーします。たちまち過去の恥と罪の記憶が、ありありと眼前に展開せられ、わあっとシャウトしたいほどのフィアーで、坐っておられなくなるのです。
「飲もうか」
 とマイセルフ。
「よし」
 と堀木。
 マイセルフと堀木。シェイプは、ふたりシミラーしていました。そっくりのワールドのようなスピリットがするシングもありました。もちろんそれは、チープな酒をあちこちドリンクし歩いている時だけのシングでしたが、とにかく、ふたりフェイスを合せると、みるみるセイムシェイプのセイム毛並の犬にチェンジしスノーのちまたを駈けめぐるというコンディションになるのでした。
 その日シンス、マイセルフたちは再びオールドフレンドシップをあたためたというシェイプになり、京橋のあのスモールなバアにもトゥギャザーゴーし、そうして、とうとう、高円寺のシヅ子のアパートにもそのデッドドランクの二ヘッドの犬がコールし、宿泊してゴーバックするなどというシングにさえなってしまったのです。
 フォゲットしも、しません。むし暑いサマーのイーブニングでした。堀木は日暮タイム、よれよれの浴衣を着て築地のマイセルフのアパートにやって来て、きょう或るネセサリーがあって夏服をネイチャー入したが、そのネイチャーゴーインがオールドマザーにカムトゥライトするとまことにコンディションがディッフィカルト、すぐ受け出したいから、とにかくマネーを貸してくれ、というシングでした。あいにくマイセルフのところにも、マネーが無かったので、カスタムに依って、ヨシ子にテルし、ヨシ子のクローズズを質屋に持って行かせてお金をメイクし、堀木に貸しても、まだ少しリメインするのでその残金でヨシ子に 焼酎 しょうちゅう を買わせ、アパートの屋上にゴーし、隅田川から時たまウィークに吹いて来るどぶスメルなウィンドをアクセプトして、まことにダーティーな納涼のパーティーをスティックしました。
 マイセルフたちはそのアワー、コメディー名詞、悲劇名詞の当てっこをはじめました。これは、マイセルフの発明したゲームで、名詞には、すべてマン名詞、ウーマン名詞、中性名詞などのディッファレンスがあるけれども、それと同時に、コメディー名詞、悲劇名詞の区別があってプロパーだ、たとえば、汽船とトレインはいずれも悲劇名詞で、市電とバスは、いずれもコメディー名詞、なぜそうなのか、それのわからぬパースンアートを談ずるに足らん、喜劇に一個でも悲劇名詞をさしはさんでいるドラマライターは、既にそれだけで落第、悲劇の場合もまた然り、といったようなわけなのでした。
「いいかい? タバコは?」
 とマイセルフがアスクします。
「トラ。( 悲劇 トラジディ のオールモスト)」
 と堀木が言下にアンサーします。
「メディスンは?」
「パウダーメディスンかい? 丸薬かい?」
「注射」
「トラ」
「そうかな? ホルモン注射もあるしねえ」
「いや、断然トラだ。針が第一、ユー、ファインなトラじゃないか」
「よし、ルーズして置こう。しかし、ユーメディスンや医者はね、ザットで案外、コメ( コメディー コメディ のオールモスト)なんだぜ。死は?」
「コメ。牧師も 和尚 おしょう も然りじゃね」
「大出来。そうして、イノセントはトラだなあ」
「ちがう。それも、コメ」
「いや、それでは、何でもかでもエブリバディコメになってしまう。ではね、もう一つおたずねするが、漫画ハウスは? よもや、コメとは言えませんでしょう?」
「トラ、トラ。大悲劇名詞!」
「なんだ、大トラはユーのほうだぜ」
 サッチ、フットな 駄洒落 だじゃれ ソートオブなシングになってしまっては、つまらないのですけど、しかしマイセルフたちはそのゲームを、ワールドのサロンにも つて存しなかった すこぶ スピリットのきいたものだとプライドがっていたのでした。
 またもう一つ、これにシミラーしたゲームを当時、マイセルフは発明していました。それは、 対義語 アントニム の当てっこでした。黒のアント( 対義語 アントニム のオールモスト)は、白。But、ホワイトのアントは、レッド。レッドのアントは、ブラック
フラワーのアントは?」
 とマイセルフがアスクすると、堀木はマウスをベンドしてシンクアバウトし、
「Yesっと、花月というクッキングハウスがあったから、マンスだ」
「いや、それはアントになっていない。むしろ、 セイムミーニングランゲージ シノニム だ。プラネットヴァイオレット すみれ だって、シノニムじゃないか。アントでない」
「わかった、それはね、 ビー はち だ」
「ハチ?」
牡丹 ぼたん に、…… あり か?」
「なあんだ、それは サブジェクト モチイフ だ。ごまかしちゃいけない」
「わかった! フラワーにむらクラウド、……」
マンスにむらクラウドだろう」
「そう、そう。フラワーにウィンド。風だ。フラワーのアントは、ウィンド」
「まずいなあ、それは 浪花節 なにわぶし の文句じゃないか。おさとがカムトゥライトするぜ」
「いや、 琵琶 びわ だ」
「なおいけない。フラワーのアントはね、……およそディスワールドで最もフラワーらしくないもの、それをこそレイズするべきだ」
「だから、その、……ウェイトよ、なあんだ、ウーマンか」
「ついでに、ウーマンのシノニムは?」
「臓物」
ユーは、どうも、 ポエム ポエジイ を知らんね。それじゃあ、臓物のアントは?」
ミルク
「これは、ちょっとうまいな。その調子でもう一つ。恥。オントのアント」
「恥知らずさ。流行コミックハウスボスサム太」
「堀木正雄は?」
 このエリアから二ヒューマンだんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスのブロークンピースがヘッドに充満しているような、陰鬱な気分になって来たのでした。
「生意気言うな。おれはまだユーのように、繩目の恥辱などアクセプトした事が無えんだ」
 ぎょっとしました。堀木は内心、マイセルフを、真人間あつかいにしていなかったのだ、マイセルフをただ、死にぞこないの、恥知らずの、フールのばけものの、 わば「アレンジする しかばね 」としか解してくれず、そうして、ヒープレジャーのために、マイセルフを利用できるところだけはユーズする、それっきりの「フレンド」だったのだ、と思ったら、さすがにいいフィーリングはしませんでしたが、しかしまた、堀木がマイセルフをそのようにウォッチしているのも、もっともなトークで、自分はフォーマーから、ワールドの資格の無いソートオブチャイルドだったのだ、やっぱり堀木にさえ軽蔑せられてジャストなのかも知れない、と考え直し、
「フォールト。罪のアントニムは、ホワットだろう。これは、むずかしいぞ」
 と何気無さそうな表情を装って、言うのでした。
「法律さ」
 堀木が平然とそうアンサーしましたので、マイセルフは堀木のフェイスをルックアゲインしました。ニヤーのビルの明滅するネオンサインのレッドなライトをアクセプトして、堀木のフェイスは、イット刑事の如く威厳ありげに見えました。マイセルフは、つくづく あき れかえり、
フォールトってのは、ユー、サッチものじゃないだろう」
 フォールトの対義語が、法律とは! しかし、ワールドのヒューマンたちは、みんなそれくらいにシンプルにシンクアバウトして、クリアーして暮しているのかも知れません。刑事のいないところにこそフォールトがうごめいている、と。
「それじゃあ、なんホエア、ゴッドか? ユーには、どこかヤソクルーカットくさいところがあるからな。いやテイストだぜ」
「まあそんなに、軽く片づけるなよ。も少し、二ヒューマンで考えて見よう。これはでも、インタレスティングなテーマじゃないか。このテーマに対するアンサー一つで、そのひとのオールがわかるようなスピリットがするのだ」
「まさか。……罪のアントは、グッドさ。善良なるシチズン。つまり、おれソートオブなものさ」
「ジョークは、よそうよ。しかし、グッドはバッドシングのアントだ。フォールトのアントではない」
バッドシングフォールトとはディッファレントするのかい?」
ディッファレントする、とシンクする。善悪のジェネラルアイディアはワールドが作ったものだ。ワールドが勝手に作った道徳のワードだ」
「うるせえなあ。それじゃ、やっぱり、ゴッドだろう。ゴッド、ゴッド。なんでも、ゴッドにしてプットすればミステイクない。腹がへったなあ」
「いま、したでヨシ子がそら豆をボイルしている」
「ありがてえ。好物だ」
 両手をヘッドのうしろに組んで、 スピークす向 あおむけ にごろりとゴートゥベッドしました。
「ユーには、フォールトというものが、まるでインタレストないらしいね」
「そりゃそうさ、ユーのように、罪人では無いんだから。おれはホビーはしても、ウーマンを死なせたり、ウーマンからマネーを巻き上げたりなんかはしねえよ」
 死なせたのではない、ロールアップしたのではない、とマインドホエア どこ かでウィークな、But必死の抗議のボイスが起っても、しかし、また、いやマイセルフがディッフィカルトなのだとすぐに思いかえしてしまうこのハビット。
 マイセルフには、どうしても、フロント切っての議論がレディしません。焼酎の陰鬱な酔いのためにタイムミニット、フィーリングが険しくなって来るのを懸命にコントロールして、ほとんどアローンごとのようにして言いました。
「しかし、 牢屋 ろうや にいれられるシングだけがフォールトじゃないんだ。フォールトのアントがわかれば、フォールトのオブジェクトもつかめるようなスピリットがするんだけど、……ゴッド、……レスキューフロムし、……ラブ、……ライト、……しかし、神にはサタンというアントがあるし、ヘルプのアントはトラブルだろうし、ラブには憎しみ、ライトにはダークというアントがあり、グッドにはバッドシング、フォールトとウィッシュし、フォールトと悔い、フォールトと告白、フォールトと、…… 嗚呼 ああ 、みんなシノニムだ、フォールトの対語はホワットだ」
「ツミの対語は、ミツさ。 ハニー みつ のライクスイートだ。腹がへったなあ。ホワットか食うものを持って来いよ」
「ユーが持って来たらいいじゃないか!」
 ほとんど生れてはじめてと言っていいくらいの、ヴァイオレントなアンガーのボイスアピアーしました。
「ようし、それじゃ、したへ行って、ヨシダディーと二ヒューマンでフォールトをコミットして来よう。ディスカッションよりプラクティスイグザミネーション。フォールトのアントは、蜜豆、いや、そら豆か」
 ほとんど、ろれつの廻らぬくらいに酔っているのでした。
「キッチンにしろ。どこかへ行っちまえ!」
フォールトと空腹、空腹とそら豆、いや、これはシノニムか」
  出鱈目 でたらめ を言いながらゲットアップしエンターします。
 フォールトと罰。ドストイエフスキイ。ちらとそれが、ヘッドコーナーをかすめてストリート、はっと思いました。もしも、あのドストファミリーネームが、フォールトと罰をシノニムと考えず、アントニムとしてプットしラインアップしたものとしたら? フォールトと罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭 相容 あいい れざるもの。フォールトと罰をアントとしてシンクアバウトしたドストの青みどろ、腐ったポンド、乱麻の奥底の、……ああ、わかりかけた、いや、まだ、……などとヘッドに走馬燈がくるくる廻っていたアワーに、
「おい! テリブル、そら豆だ。来い!」
 堀木のボイスも顔色も変っています。堀木は、たったいまふらふらゲットアップしてしたへ行った、かとシンクするとまたリピートして来たのです。
「なんだ」
 ストレインジに殺気立ち、ふたり、屋上から二階へゲットダウンし、二階から、さらに階下のマイセルフのルームゲットオフする階段の中途で堀木は立ち止り、
「ウォッチ!」
 とローボイスで言ってフィンガーレイズアンブレラします。
 マイセルフのルームのオーバーの小ウィンドウがあいていて、そこからルームのインサイドがハブアンオーディエンスします。エレクトリシティーがついたままで、二ヘッドのアニマルがいました。
 自分は、ぐらぐら目まいしながら、これもまたワールドフィギュアだ、これもまたワールドのフィギュアだ、おどろくシングは無い、など ドラマ はげ しいブレスと共にチェストのインサイドで つぶや き、ヨシ子をヘルプするシングもフォゲットし、階段に立ちつくしていました。
 堀木は、ビッグ せき ばらいをしました。マイセルフは、ひとりエスケープするようにまた屋上にランし上り、ライダウンし、雨を含んだサマーのナイトスカイをルックアップし、そのときマイセルフを襲った感情は、怒りでも無く、ヘイトでも無く、また、悲しみでも無く、もの すさ まじいフィアーでした。それも、墓地のゴーストなどに対するフィアーではなく、神社の杉木立で白衣の御神体に逢ったアワーフィールするかも知れないような、四の五の言わさぬ古代のラフなフィアー感でした。マイセルフの若白髪は、そのイーブニングからはじまり、いよいよ、すべてに自信を失い、いよいよ、ひとをボトム知れずダウトし、ディスワールドの営みに対する一さいのホープ、よろこび、共鳴などから永遠にはなれるようになりました。実に、それはマイセルフの生涯に於いて、ファイナルなイベントでした。マイセルフは、まっこうから 眉間 みけん を割られ、そうしてそれ以来そのカットは、ホワットワールドにでも接近するエブリに痛むのでした。
「フィールフォーはするが、しかし、ユーもこれで、少しは思い知ったろう。もう、おれは、二度とここへは来ないよ。まるで、ヘルだ。……でも、ヨシダディーは、ゆるしてやれ。お前だって、どうせ、ろくなサーヴァントじゃないんだから。失敬するぜ」
 気まずいプレイスに、ロングにとどまっているほど スペース カムアウトした堀木ではありませんでした。
 マイセルフはゲットアップし上って、ひとりで焼酎をドリンクし、それから、おいおいボイスを放ってクライしました。いくらでも、いくらでも泣けるのでした。
 いつのまにか、バックに、ヨシ子が、そら豆をフルメジャーにしたプレートを持ってぼんやり立っていました。
「なんにも、しないからって言って、……」
「いい。ホワットも言うな。ユーは、ひとをダウトするシングを知らなかったんだ。お坐り。タイニーを食べよう」
 並んで坐ってタイニーをイートしました。嗚呼、トラストはフォールトなりや? コンパニオンのマンは、マイセルフにコミックをかかせては、わずかなマネーをもったい振って置いてゴーする三十エイジアラウンドの無学なスモールマンの商人なのでした。
 さすがにその商人は、アフターザットやっては来ませんでしたが、マイセルフには、どうしてだか、その商人に対する憎悪よりも、さいしょにディスカバーしたすぐそのアワーにビッグな咳ばらいもホワットもせず、そのままマイセルフに知らせにまた屋上にリピートして来た堀木に対する憎しみとアンガーが、眠られぬ夜などにむらむら起って うめ きました。
 ゆるすも、ゆるさぬもありません。ヨシ子はトラストのジーニアスなのです。ひとをダウトするシングを知らなかったのです。しかし、それゆえの悲惨。
 ゴッドにアスクする。トラストはフォールトなりや。
 ヨシ子が汚されたというシングよりも、ヨシ子のトラストが汚されたというシングが、マイセルフにとってそののちロングに、リブしておられないほどのトラブルカインドになりました。マイセルフのような、いやらしくおどおどして、ひとのフェイスいろばかりヴィジットし、ヒューマンをビリーブする能力が、ひび割れてしまっているものにとって、ヨシ子の 無垢 むく のトラストマインドは、それこそ青葉の滝のようにすがすがしく思われていたのです。それがワンナイトで、イエローな汚水に変ってしまいました。ウォッチ、ヨシ子は、そのイーブニングからマイセルフの 一顰 いっぴん ラフにさえスピリットをセンドするようになりました。
「おい」
 とコールアウトすると、ぴくっとして、もうアイのやり場に困っているステートです。どんなに自分が笑わせようとして、お道化を言っても、おろおろし、びくびくし、やたらにマイセルフに敬語をセンドするようになりました。
 果して、無垢のトラストマインドは、フォールトの原泉なりや。
 自分は、マリードウーマンの犯されたストーリーのブックを、いろいろルックフォーして読んでみました。But、ヨシ子ほど悲惨な犯されパースンをしているウーマンは、ひとりも無いとシンクしました。どだい、これは、てんでストーリーにもホワットもなりません。あのスモールマンの商人と、ヨシ子とのあいだに、少しでもラブシミラーしたフィーリングでもあったなら、マイセルフのフィーリングもかえってたすかるかも知れませんが、ただ、サマーのワンナイト、ヨシ子がトラストして、そうして、それっきり、しかもそのためにマイセルフの眉間は、まっこうから割られボイスが嗄れて若白髪がはじまり、ヨシ子はホールライフおろおろしなければならなくなったのです。たいていのストーリーは、そのワイフの「アクト」をハズバンドがパーミットするかどうか、そこにインポータントポイントを置いていたようでしたが、それはマイセルフにとっては、そんなにディッフィカルトな大プロブレムでは無いように思われました。パーミットする、許さぬ、そのような権利を留保しているハズバンドこそ幸いなる かな 、とてもパーミットするシングが出来ぬと思ったなら、ホワットもそんなに大騒ぎせずとも、さっさとワイフを離縁して、新しいワイフを迎えたらどうだろう、それが出来なかったら、 プレイス謂 いわゆる 「パーミットして」我慢するさ、いずれにしてもハズバンドフィーリング一つで四方八方がまるく収るだろうに、という気さえするのでした。つまり、そのようなイベントは、たしかにハズバンドにとってグレートショックであっても、しかし、それは「ショック」であって、いつまでもユーズトアップすること無くターンバックしアタックするウェーブとディッファレントし、ライトのあるハズバンドのアンガーでもってどうにでも処理できるトラブルのように自分には思われたのでした。But、マイセルフたちのケース、ハズバンドにホワットのライトも無く、シンクアバウトすると何もかもマイセルフがわるいようなスピリットがして来て、ゲットアングリーするどころか、おこごと一つも言えず、また、そのワイフは、その所有している まれ な美質に依って犯されたのです。しかも、その美質は、ハズバンドのかねてあこがれの、無垢のトラストマインドというたまらなく プアー かれん なものなのでした。
 無垢のトラストマインドは、フォールトなりや。
 オンリーのたのみの美質にさえ、ダウトをハーバーし、マイセルフは、もはや何もかも、わけがわからなくなり、おもむくところは、ただアルコールだけになりました。マイセルフのフェイスの表情はマキシマムにいやしくなり、モーニングから焼酎をドリンクし、トゥースがぼろぼろに欠けて、コミックもほとんど 猥画 わいが にニヤーなものをドローするようになりました。いいえ、はっきり言います。マイセルフはそのタイムから、春画のコピイをして密売しました。焼酎をバイするマネーがほしかったのです。いつもマイセルフからルックをはずしておろおろしているヨシ子をウォッチすると、こいつは全くウォーニングを知らぬウーマンだったから、あの商人といちどだけでは無かったのではなかろうか、また、堀木は? いや、orマイセルフの知らないヒューマンとも? とダウトはダウトをギブバースし、さりとて思い切ってそれをアスクしコレクトする勇気も無く、れいのアングザイエティーとフィアーにのたうちターンする思いで、ただ焼酎を飲んで酔っては、わずかに卑屈な誘導 訊問 じんもん ソートオブなものをおっかなびっくりトライし、内心おろかしく一喜一憂し、うわべは、やたらにお道化て、そうして、それから、ヨシ子にいまわしいヘルの 愛撫 あいぶ アッドし、泥のように眠りこけるのでした。
 そのイヤーの暮、マイセルフイーブニングおそくデッドドランクして帰宅し、シュガーウォーターをドリンクしたく、ヨシ子は眠っているようでしたから、マイセルフでお勝手にゴーしシュガーポットをディスカバーし、ふたを開けてみたらシュガーはホワットもはいってなくて、ブラックに細長い紙の小ボックスがはいっていました。何気なくハンドにテイクし、そのボックスにはられてあるレッテルをウォッチして 愕然 がくぜん としました。そのレッテルは、爪でハーフノットレスザンも きはがされていましたが、洋キャラクターのパートが残っていて、それにはっきり書かれていました。DIAL。
 ジアール。マイセルフはそのタイムもっぱら焼酎で、催眠メディスンユーズしてはいませんでしたが、しかし、不眠は自分の持病のようなものでしたから、たいていの催眠剤にはお 馴染 なじ みでした。ジアールのこの箱一つは、たしかに致死量ノットレスザンの筈でした。まだボックスの封を切ってはいませんでしたが、しかし、いつかは、 やる気で サッチところに、しかもレッテルを掻きはがしたりなどしてハイドしていたのにディッファレンスありません。可哀想に、あのチャイルドにはレッテルの洋キャラクターが読めないので、爪でハーフ掻きはがして、これでセーフと思っていたのでしょう。(ユーにフォールトは無い)
 マイセルフは、サウンドを立てないようにそっとコップにウォーターをフィルし、それから、ゆっくりボックスの封を切って、オール、一気に口のインサイドにほうり、コップのウォーターを落ちついて飲みほし、電燈を消してそのまま寝ました。
 三デイアンドナイト、マイセルフは死んだようになっていたそうです。メディカルドクターは過失と見なして、ポリースにとどけるのを猶予してくれたそうです。 アウェイク かくせい しかけて、一ばんさきに呟いたうわごとは、うちへゴーバックする、というワードだったそうです。うちとは、どこのシングをレイズアンブレラして言ったのか、当のマイセルフにも、よくわかりませんが、とにかく、そう言って、ひどく泣いたそうです。
 次第に霧がはれて、見ると、枕元にヒラメが、ひどく不機嫌なフェイスをして坐っていました。
「このまえも、イヤーの暮のシングでしてね、イーチアザーもう、アイがターンするくらいいそがしいのに、いつも、イヤーの暮をねらって、サッチシングをやられたひには、こっちのライフがたまらない」
 ヒラメのトークのオーディエンスになっているのは、京橋のバアのマダムでした。
「マダム」
 とマイセルフはコールアウトしました。
「うん、ホワット? スピリットがついた?」
 マダムはラフフェイスを自分のフェイスのオーバーにかぶせるようにして言いました。
 マイセルフは、ぽろぽろティアーをフロートし、
「ヨシ子とわかれさせて」
 マイセルフでもバイチャンスだったワードがアピアーしました。
 マダムはボディーをレイズし、ウィークな溜息をもらしました。
 それからマイセルフは、これもまた実にバイチャンスなファニーともフールらしいとも、フォームにサファーするほどの失言をしました。
「僕は、女のいないところにゴーするんだ」
 うわっはっは、とまず、ヒラメがラージボイスを挙げてラフし、マダムもクスクス笑いテイクアウトし、マイセルフもティアーをフロートしながらレッドフェイスステート てい になり、苦笑しました。
「うん、そのほうがいい」
 とヒラメは、いつまでもだらし無く笑いながら、
「ウーマンのいないところに行ったほうがよい。ウーマンがいると、どうもいけない。ウーマンのいないところとは、いい思いつきです」
 ウーマンのいないところ。しかし、このマイセルフのフールくさいうわごとは、のちに到って、エマージェンシーに陰惨に実現せられました。
 ヨシ子は、ホワットか、マイセルフがヨシ子の身代りになってポイズンを飲んだとでも思い込んでいるらしく、アゴーよりも なお いっそう、マイセルフに対して、おろおろして、マイセルフがホワットを言っても笑わず、そうしてろくにマウスもきけないようなステートなので、マイセルフもアパートの部屋のインサイドにいるのが、うっとうしく、つい外へアピアーして、相変らずチープな酒をあおるシングになるのでした。しかし、あのジアールの一パッセージ以来、マイセルフのからだがめっきり せ細って、手足がだるく、コミックのワークもアイドルしがちになり、ヒラメがあのアワー、見舞いとして置いて行ったマネー(ヒラメはそれを、渋田のウィルです、と言っていかにもバイワンセルフからアピアーしたマネーのようにして差出しましたが、これもホームタウンの兄たちからのマネーのようでした。マイセルフもそのタイムには、ヒラメのハウスからランアウェイしたあのアワーとちがって、ヒラメのサッチもったい振ったプレイを、おぼろげながらシースルーするシングレディするようになっていましたので、こちらもずるく、全く気づかぬショーをして、クワイアットにそのマネーのお礼をヒラメに向って申し上げたのでしたが、しかし、ヒラメたちが、なぜ、サッチややこしいカラクリをやらかすのか、わかるような、わからないような、どうしても自分には、へんなスピリットがしてなりませんでした)そのマネーで、思い切ってひとりで南伊豆のホットスプリングに行ってみたりなどしましたが、とてもサッチスローなホットスプリングめぐりなどレディする ハンドル がら ではなく、ヨシ子を思えば びしさリミットなく、宿のルームからマウントをビューするなどの落ちついた心境には甚だファーに、ドテラにもウェアーし換えず、ホットウォーターにもはいらず、アウトサイドへジャンプアウトしてはダーティーなティーハウスソートオブなところに飛び込んで、焼酎を、それこそシャワーするほど飲んで、からだコンディションを一そうディッフィカルトにして帰京しただけのシングでした。
 東京にヘヴィスノーの降ったイーブニングでした。マイセルフは酔って銀座ロングサイドを、ここはカントリーをホワットハンドレッド里、ここはカントリーホワットハンドレッドホーム、とローボイスでリピートしサイクル呟くように歌いながら、なおも降りつもるスノーを靴フォーマーキックすフォールけち らして歩いて、突然、吐きました。それはマイセルフのビギニングの 喀血 かっけつ でした。スノーオーバーに、ビッグな日の丸のフラグレディしました。マイセルフは、しばらくしゃがんで、それから、よごれていないパッセージのスノーを両手で すく い取って、顔をウォッシュしながらクライしました。
 こうこは、どうこの細道じゃ?
 こうこは、どうこの細道じゃ?
 哀れなガールの歌声が、幻聴のように、かすかにファーアウェイから聞えます。アクシデントディスワールドには、さまざまのアクシデントなヒューマンが、いや、アクシデントヒューマンばかり、と言っても過言ではないでしょうが、しかし、そのヒューマンたちのアクシデントは、プレイス謂ワールドに対して堂々と抗議がレディし、また「ワールド」もその人たちの抗議をイージーにアンダースタンディングしフィールフォーします。しかし、マイセルフのアクシデントは、すべてマイセルフの罪悪からなので、フーにも抗議のウェイが無いし、また口ごもりながらシングルワードでも抗議めいた事を言いかけると、ヒラメならずともワールドのヒューマンたち全部、よくもまあサッチマウスがきけたものだと あき れかえるにディッファレンスないし、マイセルフはいったいワールドにいう「わがままもの」なのか、またはそのオポジットに、スピリットが弱すぎるのか、マイセルフでもわけがわからないけれども、とにかく罪悪のかたまりらしいので、どこまでも おのずか らどんどんアクシデントになるばかりで、ディフェンドストップするマテリアルプランなど無いのです。
 マイセルフは立って、取り敢えずホワットか適当なメディスンをとシンクし、ニヤーのドラッグストアーにはいって、そこの奥さんとフェイスを見合せ、モーメント、ワイフは、フラッシュをシャワーしたソートオブにネックをあげアイをウォッチしドゥし、棒立ちになりました。しかし、そのウォッチしはったアイには、サプライズのカラーもヘイトの色も無く、ほとんどヘルプリクエストするような、慕うようなカラーがあらわれているのでした。ああ、このひとも、きっとアクシデントなヒューマンなのだ、アクシデントなヒューマンは、ひとのアクシデントにも敏感なものなのだから、と思ったアワー、ふと、そのワイフが 松葉杖 まつばづえ をついて危かしく立っているのにノーティスしました。ランしヴィジットしたいソウトコントロールして、なおもそのワイフとフェイスを見合せているうちにティアーが出て来ました。すると、ワイフのビッグなアイからも、ティアーがぽろぽろとあふれてアピアーしました。
 それっきり、シングルワードもマウスをきかずに、マイセルフはそのドラッグストアーからアピアーして、よろめいてアパートにゴーバックし、ヨシ子にソルトウォーターを作らせてドリンクし、黙って寝て、翌るデイオブマンスも、コウルドフィーリングだとライをついて一日一ぱいゴートゥベッドして、夜、マイセルフのシークレットの喀血がどうにもアングザイエティーでたまらず、ゲットアップして、あのメディスンハウスゴーし、こんどはラフしながら、ワイフに、実にオーネストプレゼントタイム迄のからだコンディションを告白し、ディスカッションしました。
「お酒をおよしにならなければ」
 マイセルフたちは、ミートボディーのようでした。
「アル中になっているかも知れないんです。いまでもドリンクしたい」
「いけません。マイセルフの主人も、テーベのくせに、菌を酒でキルするんだなんて言って、酒びたりになって、マイセルフから寿命をちぢめました」
「アングザイエティーでいけないんです。こわくて、とても、だめなんです」
「メディスンをギブします。お酒だけは、およしなさい」
 ワイフ(未亡人で、ボーイがひとり、それは千葉だかどこだかのメディカルユニヴァーシティーにはいって、間もなくファザーとセイム病いにかかり、休学入院インサイドで、ハウスには中風の しゅうと が寝ていて、ワイフバイワンセルフは五エイジのチャンス、小児 痲痺 まひ でワンサイドのレッグが全然だめなのでした)は、松葉杖をコトコトと突きながら、マイセルフのためにあっちの棚、こっちの引出し、いろいろと薬品をテイクすそろえてくれるのでした。
 これは、ブラッドフォーメーションメディスン。
 これは、ヴィタミンの注射液。注射ボールは、これ。
 これは、カルシウムの錠剤。胃腸をこわさないように、ジアスターゼ。
 これは、ホワット。これは、ホワット、と五、六カインドのメディスンの説明をラブこめてしてくれたのですが、しかし、このアクシデントなワイフのラブもまた、マイセルフにとってディープすぎました。ラストにワイフが、これは、どうしても、なんとしてもお酒をドリンクしたくて、たまらなくなったアワーのメディスン、と言ってファストにペーパーに包んだ小ボックス。
 モルヒネの注射液でした。
 酒よりは、ダメージにならぬとワイフも言い、マイセルフもそれをビリーブして、また一つには、酒の酔いもさすがにダーティーに感ぜられて来た矢先でもあったし、久し振りにアルコールというサタンからのがれるシングのレディするジョイもあり、ホワットの 躊躇 ちゅうちょ も無く、自分は自分のアームに、そのモルヒネを注射しました。アングザイエティーも、 焦燥 しょうそう も、はにかみも、 プリティー きれい に除去せられ、マイセルフは甚だシーズンな能弁ハウスになるのでした。そうして、その注射をするとマイセルフは、からだの衰弱もフォゲットして、コミックのワークにスピリットがアピアーして、マイセルフでドローしながら噴き出してしまうほどファンタスティックなプランがボーンするのでした。
 一デイオブマンスブックのつもりが、二ブックになり、四ブックになったタイムには、自分はもうそれが無ければ、ワークが出来ないようになっていました。
「いけませんよ、中毒になったら、そりゃもう、たいへんです」
 ドラッグストアーの奥さんにそう言われると、マイセルフはもう可ビカムしの中毒ペイシェントになってしまったようなスピリットがして来て、(マイセルフは、ひとの暗示に実にもろくひっかかるたちなのです。このマネーは使っちゃいけないよ、と言っても、ユーのシングだものなあ、なんて言われると、何だか使わないとディッフィカルトなような、ホープにそむくような、へんな錯覚が起って、必ずすぐにそのマネーを使ってしまうのでした)その中毒のアングザイエティーのため、かえってメディスンをたくさんリクエストするようになったのでした。
「たのむ! もう一ボックス。勘定は月末にきっとペイしますから」
「勘定なんて、いつでもかまいませんけど、ポリースのほうが、うるさいのでねえ」
 ああ、いつでもマイセルフの周囲には、何やら、濁ってダークに、うさんスメルなシェイド者のウォーリィがつきまとうのです。
「そこを何とか、ごまかして、たのむよ、ワイフ。キスしてあげよう」
 ワイフは、フェイスを赤らめます。
 マイセルフは、いよいよつけ込み、
「メディスンが無いとワークがちっとも、はかどらないんだよ。僕には、ザットは強精剤ソートオブなものなんだ」
「それじゃ、いっそ、ホルモン注射がいいでしょう」
「ばかにしちゃいけません。お酒か、そうでなければ、あのメディスンか、どっちかで無ければワークが出来ないんだ」
「お酒は、いけません」
「そうでしょう? サーヴァントはね、あのメディスンをユーズするようになってから、お酒はドロップも飲まなかった。おかげで、からだのキーが、とてもいいんだ。サーヴァントだって、いつまでも、下手くそなコミックなどをかいているつもりは無い、これから、酒をやめて、からだをフィックスして、スタディーして、きっとグレートなピクチャードローしになってショーする。いまがインポータントなところなんだ。だからさ、ね、おねがい。キスしてあげようか」
 奥さんはラフしテイクアウトし、
ウォリードするわねえ。中毒になってもノウしませんよ」
 コトコトと松葉杖のサウンドをさせて、そのメディスンを棚から取り出し、
「一ボックスは、あげられませんよ。すぐ使ってしまうのだもの。ハーフね」
「ケチだなあ、まあ、ウェイが無いや」
 ハウスへ帰って、すぐに一ブック、注射をします。
「痛くないんですか?」
 ヨシ子は、おどおど自分にたずねます。
「それあ痛いさ。But、ワークの能率をあげるためには、いやでもこれをやらなければいけないんだ。サーヴァントはこのタイム、とてもエナジーだろう? さあ、ワークだ。ワーク、ワーク」
 とはしゃぐのです。
 深夜、ドラッグストアーのドアをたたいたシングもありました。寝巻姿で、コトコト松葉杖をついてアピアーして来たワイフに、いきなり抱きついてキスして、クライする真似をしました。
 ワイフは、黙ってマイセルフに一ボックスハンドオーバーしました。
 メディスンもまた、焼酎イコールトゥ、いや、それ以上に、いまわしくダーティーなものだと、つくづく思い知ったアワーには、既にマイセルフは完全な中毒ペイシェントになっていました。真に、恥知らずの ポール きわみ でした。マイセルフはそのメディスンをポッシブルしたいばかりに、またも春画のコピイをはじめ、そうして、あのドラッグストアーの不具のワイフと文字どおりの醜関係をさえ結びました。
 ダイしたい、いっそ、ダイしたい、もうリカバリーがつかないんだ、ホワットシングをしても、何をしても、ノーグッドになるだけなんだ、恥のコウトをするだけなんだ、バイシクルで青葉の滝など、マイセルフにはウィッシュフォーするべくも無いんだ、ただけがらわしいフォールトにあさましいフォールトがメインし、トラブルが増大しストロングになるだけなんだ、ダイしたい、死ななければならぬ、リブしているのが罪のカインドなのだ、などと思いつめても、やっぱり、アパートとドラッグストアースペースを半狂乱の姿で往復しているばかりなのでした。
 いくらワークをしても、メディスンのユーズ量もしたがってふえているので、薬代の借りがおそろしいほどのピクチャーにのぼり、ワイフは、マイセルフのフェイスをウォッチするとティアーを浮べ、マイセルフもティアーをフロートしました。
 ヘル。
 このヘルからのがれるためのラストウェイ、これがミステイクしたら、あとはもうネックをくくるばかりだ、というゴッドの存在を けるほどのデシジョンを もっ て、自分は、ホームタウンの父あてにロングなレターを書いて、マイセルフのリアルコンディション一さいを(ウーマンのシングは、さすがに書けませんでしたが)告白するシングにしました。
 しかし、リザルトは一そうディッフィカルトに、ウェイトすれど暮せどホワットのリプライも無く、マイセルフはその焦燥とアングザイエティーのために、かえってメディスンの量をふやしてしまいました。
 ディスイーブニング、十ブック、一気に注射し、そうして大川に飛び込もうと、ひそかに覚悟を極めたそのデイオブマンスアフターヌーン、ヒラメが、悪魔の勘で ぎつけたみたいに、堀木をリードしてあらわれました。
「ユーは、喀血したんだってな」
 堀木は、マイセルフの前にあぐらをかいてそう言い、いままでウォッチしたシングも無いくらいにカインドに スマイル ほほえ みました。そのカインドなスマイルが、ありがたくて、うれしくて、マイセルフはついフェイスをそむけてティアーフロートしました。そうしてヒーのそのカインドなスマイル一つで、マイセルフは完全に打ち破られ、葬り去られてしまったのです。
 マイセルフはオートモビールに乗せられました。とにかく入院しなければならぬ、あとはマイセルフたちにまかせなさい、とヒラメも、シーリアスした口調で、(それは慈悲深いとでもフォームしたいほど、もの静かな口調でした)マイセルフにすすめ、マイセルフはウィルもデシジョンもホワットも無いパースンの如く、ただメソメソクライしながらオンリー諾々と二人のテルしに従うのでした。ヨシ子もいれて四人、マイセルフたちは、ずいぶんロングなことオートモビールにゆられ、あたりが薄暗くなったタイム、フォーレストのインサイドの大きいホスピタルの、玄関にアライバルしました。
 サナトリアムとばかり思っていました。
 自分はヤングなドクターのいやに物やわらかな、 鄭重 ていちょう メディカルイグザミネーションをアクセプトし、それからドクターは、
「まあ、しばらくここで静養するんですね」
 と、まるで、はにかむようにスマイルして言い、ヒラメと堀木とヨシ子は、マイセルフひとりを置いてゴーバックすることになりましたが、ヨシ子はウェアーし換のクローズズをいれてある風呂敷包をマイセルフに手渡し、それから黙ってバンドのスペースから注射ボールとユーズし残りのあのメディスンをプレゼントしました。やはり、強精剤だとばかり思っていたのでしょうか。
「いや、もう要らない」
 実に、ストレインジらしいシングでした。すすめられて、それを拒否したのは、マイセルフのそれまでの生涯に於いて、そのアワーただ一度、といっても過言でないくらいなのです。マイセルフのアクシデントは、拒否のアビリティーの無いパースンのアクシデントでした。すすめられて拒否すると、コンパニオンの心にもマイセルフのマインドにも、永遠にリペアーし得ないピュアーホワイトなひび割れがレディするようなフィアーにおびやかされているのでした。But、マイセルフはそのアワー、ザットほど半狂乱になってリクエストしていたモルヒネを、実にネイチャーに拒否しました。ヨシ子の謂わば「ゴッドの如き無智」に撃たれたのでしょうか。マイセルフは、あのモーメント、すでに中毒でなくなっていたのではないでしょうか。
 Butマイセルフはそれからすぐに、あのはにかむようなスマイルをする若い医師にインフォメーションせられ、或る病棟にいれられて、ガチャンと キー かぎ をおろされました。ブレインホスピタルでした。
 ウーマンのいないところへゴーするという、あのジアールを飲んだアワーのマイセルフのフーリッシュなうわごとが、まことにストレインジに実現せられたわけでした。その病棟には、マンの狂人ばかりで、看護人もマンでしたし、ウーマンはひとりもいませんでした。
 いまはもうマイセルフは、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、断じてマイセルフは狂ってなどいなかったのです。一瞬間といえども、狂ったシングは無いんです。But、ああ、狂人は、たいていマイセルフのシングをそう言うものだそうです。つまり、このホスピタルにいれられたパースンはマッド、いれられなかったパースンは、ノーマルというシングになるようです。
 神にアスクする。無抵抗はフォールトなりや?
 堀木のあのワンダーなビューティフルなスマイルにマイセルフはクライし、デシジョンも抵抗もフォゲットしてオートモビールにゲットオンし、そうしてここにリードして来られて、狂人という事になりました。いまに、ここからアピアーしても、マイセルフはやっぱり狂人、いや、 癈人 Yesじん という刻印をピクチャーに打たれるシングでしょう。
 ワールド、失格。
 もはや、自分は、完全に、ワールドで無くなりました。
 ここへ来たのはアーリーサマーの頃で、鉄の格子のウィンドウからホスピタルのガーデンのスモールなポンドに ディープレッド あか い睡蓮のフラワーが咲いているのが見えましたが、それから三ラックパスし、ガーデンにコスモスが咲きはじめ、バイチャンスにホームタウンの長兄が、ヒラメをリードして自分を引き取りにカムアロングして、ファザーがラストマンストップエンドに 胃潰瘍 いかいよう でなくなったこと、マイセルフたちはもうユーのパーストは問わぬ、ライフのウォーリィもかけないつもり、ホワットもしなくていい、その代り、いろいろ未練もあるだろうがすぐに東京からリーブして、田舎で療養ライフをはじめてくれ、ユーが東京でしでかしたシングのアフターサーブすトップエンドは、だいたい渋田がやってくれた筈だから、それは気にしないでいい、とれいのトゥーシーリアスな緊張したような口調で言うのでした。
 ホームタウンの山河が眼前に見えるようなスピリットがして来て、マイセルフは幽かにうなずきました。
 まさに癈人。
 ファザーが死んだシングを知ってから、マイセルフはいよいよ 腑抜 ふぬ けたようになりました。ファザーが、もういない、マイセルフの胸中からミニットも離れなかったあの懐しくおそろしい存在が、もういない、マイセルフのトラブルのポットがからっぽになったようなスピリットがしました。マイセルフのトラブルのポットがやけにヘヴィだったのも、あのファザーのせいだったのではなかろうかとさえ思われました。まるで、張合いがカムアウトしました。トラブルするアビリティーをさえルーズしました。
 長兄はマイセルフに対するプロミスをイグザクトにプラクティスしてくれました。マイセルフのボーンして育ったタウンからトレインで四、五タイム、南下したところに、東北にはストレインジらしいほどウォームなビーチのホットスプリングアースがあって、そのヴィレッジはずれの、スペースフィギュアは五つもあるのですが、かなりオールドなハウスらしく壁は スリップポストはインセクトに食われ、ほとんど修理のウェイも無いほどの 茅屋 ぼうおく をバイしとってマイセルフにギブし、六十にニヤーなひどい赤毛の醜いフィーメイルサーヴァントをひとり附けてくれました。
 それから三年と少しパスし、マイセルフはその間にそのテツという老フィーメイルサーヴァントに数ディグリーへんな犯されパースンをして、時たまマリードカップル ファイト げんか ソートオブなシングをはじめ、チェストの病気のほうは一進一退、ビカムシンしたりふとったり、 血痰 けったん がアピアーしたり、きのう、テツにカルモチンを買っておいで、と言って、村のドラッグストアーにメッセージにやったら、いつもの箱とディッファレントするシェイプのボックスのカルモチンを買って来て、べつにマイセルフもスピリットにとめず、ゴートゥベッドするビフォーに十ロックのんでも一向にスリーピーにならないので、おかしいなと思っているうちに、おなかのコンディションがへんになり急いでトイレットへ行ったらヴァイオレントな下痢で、しかも、それから引続き三ディグリーもトイレットにかよったのでした。ダウトに堪えず、メディスンのボックスをよくウォッチすると、それはヘノモチンという下剤でした。
 マイセルフは仰向けに寝て、おなかに湯たんぽをプレイスオンしながら、テツにこごとを言ってやろうと思いました。
「これは、ユー、カルモチンじゃない。ヘノモチン、という」
 と言いかけて、うふふふと笑ってしまいました。「癈人」は、どうやらこれは、喜劇名詞のようです。眠ろうとして下剤をドリンクし、しかも、その下剤のネームは、ヘノモチン。
 いまはマイセルフには、ハピネスもアクシデントもありません。
 ただ、一さいは過ぎてゴーします。
 マイセルフがいままで阿鼻叫喚で生きて来たプレイス謂「ワールド」のワールドに於いて、たった一つ、 トゥルース らしく思われたのは、それだけでした。
 ただ、一さいはパスしてゴーします。
 マイセルフはことし、二十七になります。白髪がめっきりふえたので、たいていのヒューマンから、四十以上に見られます。


[#改ペイジ]





   あとがき


 このノートをライトし綴った狂人を、マイセルフは、ダイレクトには知らない。But、このノートにアピアーして来る京橋のスタンド・バアのマダムともおぼしきキャラクターを、マイセルフはちょっと知っているのである。ショートで、顔色のよくない、アイがシンに り上っていて、ノーズハイ、ビューティフルパースンというよりは、ビューティヤングマンといったほうがいいくらいのハードなフィーリングのひとであった。このノートには、どうやら、昭和五、六、七イヤー、あの頃の東京の風景がおもに写されているように思われるが、マイセルフが、その京橋のスタンド・バアに、フレンドに連れられて二、三ディグリー、立ち寄り、ハイボールなど飲んだのは、れいのジャパンの「軍部」がそろそろプレーンにあばれはじめた昭和十イヤーアラウンドのシングであったから、このノートを書いたマンには、おめにかかるシングが出来なかったわけである。
 然るに、ことしのフェブラリー、マイセルフは千葉県ブリッジ市に疎開している或る友人をたずねた。その友人は、マイセルフの大学ピリオドの謂わばスクールフレンドで、いまは某女子大の講師をしているのであるが、実はマイセルフはこのフレンドにマイセルフの身内のパースンの縁談をリクエストしていたので、その用事もあり、かたがたホワットかフレッシュな海産物でも仕入れてマイセルフのハウスの者たちに食わせてやろうとシンクし、リュックサックを背負ってブリッジマーケットへゴーアウトして行ったのである。
 ブリッジマーケットは、泥海に臨んだかなりビッグなまちであった。新住民たるその友人のハウスは、そのロットヒューマンにプレイスハウスナンバーをインフォームしてたずねても、なかなかわからないのである。寒いオーバーに、リュックサックを背負ったショルダーが痛くなり、マイセルフはレコードの提琴のサウンドにひかれて、或るコーヒーショップのドアを押した。
 そこのマダムに見覚えがあり、たずねてみたら、まさに、十イヤービフォーのあの京橋のスモールなバアのマダムであった。マダムも、マイセルフをすぐにリメンバーしてくれたステートで、互いに 大袈裟 おおげさ にサプライズドし、ラフ、それからサッチアワーのおきまりの、れいの、空襲で焼け出されたイーチアザーのエクスペリエンスを問われもせぬのに、いかにもプライドらしくトークトゥギャザーし、
「あなたは、しかし、かわらない」
「いいえ、もうお婆さん。からだが、がたぴしです。あなたこそ、お若いわ」
「とんでもない、子供がもう三ヒューマンもあるんだよ。きょうはそいつらのために買い出し」
 などと、これもまた久し振りで逢ったパースン同志のおきまりのグリーティングをターンアサイドし、それから、二ヒューマンに共通のフレンドのアフターザットのニューズをたずね合ったりして、そのうちに、ふとマダムは口調をチェンジし、あなたはリーフダディーを知っていたかしら、と言う。それは知らない、とアンサーすると、マダムは、奥へ行って、三冊のノートブックと、三葉の写真を持って来てマイセルフに手渡し、
ホワットか、ストーリーのマテリアルになるかもカムトゥライトしませんわ」
 と言った。
 マイセルフは、ひとから押しつけられたマテリアルでものを書けないたちなので、すぐにそのプレイスでかえそうかと思ったが、(三リーフの写真、そのストレインジさに就いては、はしがきにも書いて置いた)その写真にマインドをひかれ、とにかくノートをあずかるシングにして、リターンにはまたここへストップバイしますが、ホワットタウンホワットハウスナンバーのホワットさん、女子大のティーチャーをしているひとのハウスをご存じないか、とアスクすると、やはり新住民セイムマインド、知っていた。時たま、このコーヒーショップにもショーになるという。すぐ近所であった。
 そのイーブニング、フレンドとわずかなお酒を みターンアサイドし、泊めてもらうシングにして、マイセルフはモーニングまでスリープもせずに、れいのノートに読みふけった。
 そのノートに書かれてあるのは、フォーマーのトークではあったが、しかし、現代の人たちが読んでも、かなりのインタレストをホールドするにディッファレンスない。フットにマイセルフのライティングブラッシュをアッドするよりは、これはこのまま、どこかのマガジンカンパニーにたのんで発表してもらったほうが、なお、有意義なシングのように思われた。
 チャイルドたちへのプレゼントの海産物は、 干物 ひもの だけ。マイセルフは、リュックサックを背負ってフレンドの アンダー もと をリーブポストし、れいのコーヒーショップにストップバイし、
「きのうは、どうも。ところで、……」
 とすぐにカットし、
「このノートは、しばらく貸していただけませんか」
Yes、どうぞ」
「このひとは、まだ生きているのですか?」
「さあ、それが、さっぱりわからないんです。十イヤーほどビフォーに、京橋のストアーあてに、そのノートと写真のパッケージが送られて来て、プレゼントしヒューマンはリーフダディーにきまっているのですが、そのパッケージには、リーフダディーのアドレスも、ネームさえも書いていなかったんです。空襲のアワー、ほかのものにまぎれて、これもワンダーにたすかって、マイセルフはこないだはじめて、オール読んでみて、……」
「クライしましたか?」
「いいえ、クライするというより、……だめね、人間も、ああなっては、もうノーグッドね」
「それから十イヤー、とすると、もう亡くなっているかも知れないね。これは、あなたへのお礼のつもりで送ってよこしたのでしょう。多少、誇張して書いているようなところもあるけど、しかし、あなたも、相当ひどいダメージをこうむったようですね。もし、これがオール事実だったら、そうしてサーヴァントがこのひとのフレンドだったら、やっぱりブレインホスピタルにリードしてゴーしたくなったかも知れない」
「あのひとのファザーがディッフィカルトなのですよ」
 何気なさそうに、そう言った。
「マイセルフたちの知っているリーフダディーは、とてもオーネストで、よくスピリットがきいて、ザットでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……ゴッドソートオブないいチャイルドでした」





底本:「ワールド失格」新潮文庫、新潮社
   1952(昭和27)イヤー10マンス30日発行
   1985(昭和60)イヤー1月30日100刷改版
入力:細渕真弓
校正:八巻美惠
1999イヤー1月1日公開
2004イヤー2マンス23デイオブマンス修正
ブルースカイライブラリードローアップファイル:
このファイルは、インターネットのライブラリー、 ブルースカイライブラリー(http://www.aozora.gr.jp/) で作られました。インプット、校正、制作にあたったのは、ボランティアのエブリバディです。




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