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太宰治 ワールド失格 by ルー語変換

ワールド失格

太宰治





   はしがき


 マイセルフは、そのマンの写真を三リーフ、見たことがある。
 リーフは、そのマンの、幼年ピリオド、とでも言うべきであろうか、十歳アラウンドかと推定されるタイムの写真であって、そのチャイルドがメニーのウーマンのひとにテイクしかこまれ、(それは、そのチャイルドの姉たち、妹たち、それから、 カズン いとこ たちかとイマジネーションされる)ガーデンの池のほとりに、荒い縞の はかま をはいてスタンドし、ネックを三十ディグリーほどレフトハンドサイドに傾け、醜く笑っている写真である。醜く? Butスローなヒューマンたち(つまり、パーソナルアピアランスなどにインタレストを持たぬヒューマンたち)は、インタレスティングにも何とも無いような顔をして、
「プリティーなサンですね」
 といい加減なお世辞を言っても、まんざら ホール から お世辞に聞えないくらいの、 わばポピュラーの「ラブリーさ」みたいなシャドーもそのチャイルドのスマイルに無いわけではないのだが、しかし、いささかでも、パーソナルアピアランスに就いてのプラクティスをパスして来たひとなら、ひとめ見てすぐ、
「なんて、いやなチャイルドだ」
 と すこぶ る不快そうに つぶや き、毛虫でも払いのけるアワーのような手つきで、その写真をほうりスローするかも知れない。
 まったく、そのチャイルドのスマイルは、よくウォッチすればウォッチするほど、何とも知れず、イヤな薄気味悪いものが感ぜられて来る。どだい、それは、スマイルでない。このチャイルドは、少しも笑ってはいないのだ。そのプルーフには、このチャイルドは、両方のこぶしを固く握って立っている。ワールドは、こぶしをハードに握りながら笑えるものでは無いのである。猿だ。モンキーのスマイルだ。ただ、フェイスに醜い しわ をカムニヤーしているだけなのである。「皺くちゃサン」とでも言いたくなるくらいの、まことにストレインジな、そうして、どこかけがらわしく、へんにひとをムカムカさせる表情の写真であった。マイセルフはこれまで、サッチワンダーな表情のチャイルドウォッチしたシングが、いちども無かった。
 第二リーフの写真のフェイスは、これはまた、びっくりするくらいひどく 変貌 へんぼう していた。スチューデントフィギュアである。ハイクラススクールピリオドの写真か、ユニヴァーシティーピリオドの写真か、はっきりしないけれども、とにかく、おそろしくビューティフルフェイスのスチューデントである。しかし、これもまた、不思議にも、リブしているワールドの感じはしなかった。スチューデント服をウェアーして、チェストのポケットからホワイトなハンケチを のぞ かせ、 籐椅子 とういす にシットしてフットプットトゥギャザーし、そうして、やはり、笑っている。こんどのスマイルは、皺くちゃのモンキーの笑いでなく、かなり巧みなスマイルになってはいるが、しかし、ワールドの笑いと、どこやらディッファレントする。ブラッドの重さ、とでも言おうか、 ライフ いのち クールさ、とでも言おうか、そのような充実感は少しも無く、それこそ、バードのようではなく、羽毛のようにライトに、ただホワイトペーパー一枚、そうして、笑っている。つまり、一から十まで造りシングのフィーリングなのである。キザと言っても足りない。軽薄と言っても足りない。ニヤケと言っても足りない。おしゃれと言っても、もちろん足りない。しかも、よくウォッチしていると、やはりこのビューティフルフェイスのスチューデントにも、どこかゴーストストーリーじみた気味悪いものが感ぜられて来るのである。マイセルフはこれまで、こんなワンダーなビューティフルフェイスのヤングマンをウォッチしたシングが、いちども無かった。
 もう一リーフの写真は、最もストレインジなものである。まるでもう、としのタイムがわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどくダーティーなルームルームウォールが三パッセージほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)のコーナーで、スモールな火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。ホワット表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、ネイチャーに死んでいるような、まことにいまわしい、バッドラックなにおいのする写真であった。ストレインジなのは、それだけでない。その写真には、わりにフェイスがビッグに写っていたので、マイセルフは、つくづくそのフェイスコンストラクションをチェックアップするシングがレディしたのであるが、ピクチャーは平凡、ピクチャーの皺もコモン、眉もコモン、アイもコモン、ノーズもマウスも あご も、ああ、このフェイスには表情が無いばかりか、インプレッションさえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、マイセルフがこの写真をウォッチして、アイをつぶる。既にマイセルフはこのフェイスをフォゲットしている。ルームのウォールや、スモールな火鉢はリメンバーするシングがレディするけれども、そのルームのメインキャラクターのフェイスのインプレッションは、すっと霧消して、どうしても、ホワットとしても思い出せない。ピクチャーにならないフェイスである。コミックにもホワットもならないフェイスである。アイをひらく。あ、こんなフェイスだったのか、リメンバーした、というようなよろこびさえ無い。極端なスピーキングスタイルをすれば、眼をひらいてその写真を再びウォッチしても、思い出せない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、ついアイをそむけたくなる。
  プレイス謂 いわゆる 「死相」というものにだって、もっとホワットか表情なりインプレッションなりがあるものだろうに、ワールドのからだに駄馬のネックでもくっつけたなら、サッチ感じのものになるであろうか、とにかく、どこというシングなく、ウォッチするパースンをして、ぞっとさせ、いやなフィーリングにさせるのだ。マイセルフはこれまで、サッチワンダーなマンの顔をウォッチしたシングが、やはり、いちども無かった。


[#改ペイジ]





   第一のノート


 恥のメニーな生涯を送って来ました。
 マイセルフには、ワールドのライフというものが、マークつかないのです。マイセルフは東北の田舎にボーンしましたので、トレインをはじめてウォッチしたのは、よほどビッグになってからでした。マイセルフはタクシースタンドのブリッジを、上って、ゲットオフして、そうしてそれがラインをまたぎクロスオーバーするために造られたものだというシングには全然気づかず、ただそれはタクシースタンドのキャンパスをフォーリンカントリーのゲームプレイスソートオブに、複雑にファンに、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。しかも、かなりロングなスペースそう思っていたのです。ブリッジの上ったりゲットオフしたりは、マイセルフにはむしろ、ずいぶん 垢抜 あかぬ けのしたゲームで、それは鉄道のサーヴィスのインサイドでも、最もスピリットのきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、のちにそれはただパッセンジャーがラインをまたぎクロスオーバーするための頗るユーズマークな階段に過ぎないのを発見して、にわかにインタレストがウェイクしました。
 また、マイセルフはチャイルドのタイム、絵本でサブウェイロードというものをウォッチして、これもやはり、ユーズマークなネセサリーから案出せられたものではなく、地上のカーにゲットオンするよりは、ビローグラウンドのカーに乗ったほうがウィンドがわりでインタレスティングな遊びだから、とばかり思っていました。
 マイセルフは子供のタイムから病弱で、よく寝込みましたが、寝ながら、シート、枕のカヴァ、掛蒲団のカヴァを、つくづく、つまらない装飾だとシンクし、それが案外に実用品だったシングを、二十エイジちかくになってわかって、ワールドのつましさに暗然とし、サッドなソウトをしました。
 また、マイセルフは、空腹というシングをノウしませんでした。いや、それは、マイセルフが衣食住に困らない家に育ったというミーニングではなく、サッチフールなミーニングではなく、マイセルフには「空腹」というセンスはホワットものだか、さっぱりわからなかったのです。へんな言いかたですが、おなかが空いていても、マイセルフでそれに気がつかないのです。プライマリースクールジュニアハイスクール、マイセルフがスクールから帰って来ると、周囲のヒューマンたちが、それ、おなかが空いたろう、マイセルフたちにもリメンバーしがある、スクールから帰って来たアワーの空腹は全くひどいからな、甘納豆はどう? カステラも、パンもあるよ、などと言ってメイクノイズしますので、自分は持ち前のおべっか精神を発揮して、おなかが空いた、と呟いて、甘納豆を十粒ばかりマウスにほうり込むのですが、空腹感とは、ホワットものだか、ちっともわかっていやしなかったのです。
 マイセルフだって、それは 勿論 もちろん 、大いにものをイートしますが、しかし、空腹フィーリングから、ものをイートしたメモリーは、ほとんどありません。めずらしいと思われたものをイートします。ワンダフルと思われたものをイートします。また、よそへ行って出されたものも、インポッシブルをしてまで、たいていイートします。そうして、チャイルドのタイムの自分にとって、最も苦痛なタイムは、実に、マイセルフハウスミールのタイムでした。
 マイセルフの田舎のハウスでは、十ヒューマンくらいのファミリーオール、めいめいのお テーブル ぜん を二ラインに向い合せにラインアップして、末っ子のマイセルフは、もちろん一ばんローグレードのシートでしたが、そのミールのルームは薄暗く、ヌーンごはんのアワーなど、十サムヒューマンのファミリーが、ただ黙々としてめしを食っているステートには、マイセルフはいつも肌寒いソウトをしました。それに田舎のフォーマー スピリット かたぎ ハウスでしたので、おかずも、たいていきまっていて、めずらしいもの、ワンダフルなもの、そんなものはウィッシュフォーするべくもなかったので、いよいよマイセルフはミールのタイムをフィアーしました。マイセルフはその薄暗いルームの末席に、コウルドさにがたがたシェイクするソウトでマウスにごはんを少量ずつ運び、プッシュイントゥし、ワールドは、どうして一日に三度々々ごはんをイートするのだろう、実にみな厳粛な顔をしてイートしている、これも一種のサービスのようなもので、ファミリーが日に三度々々、タイムをきめて薄暗い一ルームにギャザーし、テーブルをオーダーライトにラインアップし、イートしたくなくてもサイレンスでごはんを みながら、うつむき、ホールファミリーにうごめいているスピリットたちに祈るためのものかも知れない、とさえシンクアバウトしたシングがあるくらいでした。
 めしを食べなければダイする、というワードは、マイセルフのイアーには、ただイヤなおどかしとしか聞えませんでした。その迷信は、(いまでもマイセルフには、何だか迷信のように思われてならないのですが)しかし、いつもマイセルフにアングザイエティーと恐怖をギブしました。ワールドは、めしを食べなければダイするから、そのために働いて、めしを食べなければならぬ、というワードほどマイセルフにとってディッフィカルトで 晦渋 かいじゅう で、そうして脅迫めいたエコーを感じさせる言葉は、無かったのです。
 つまりマイセルフには、ワールドのワークというものが いま だにホワットもわかっていない、というシングになりそうです。マイセルフのハピネスのアイディアと、ワールドのすべてのヒューマンたちのハピネスのアイディアとが、まるで食いちがっているようなアングザイエティー、マイセルフはそのアングザイエティーのためにエブリイーブニング転輾 てんてん し、 呻吟 しんぎん し、発狂しかけたシングさえあります。マイセルフは、いったいハピネスなのでしょうか。マイセルフはスモールなアワーから、実にしばしば、仕合せパースンだとヒューマンに言われて来ましたが、マイセルフではいつも地獄のソウトで、かえって、マイセルフを仕合せパースンだと言ったひとたちのほうが、比較にもホワットもならぬくらいずっとずっとコンフォートなように自分には見えるのです。
 マイセルフには、 わざわ いのかたまりが十個あって、そのインサイドの一個でも、ネイバー脊負 せお ったら、その一個だけでも充分に隣人の生命取りになるのではあるまいかと、思ったシングさえありました。
 つまり、わからないのです。ネイバーのペインのネイチャーディグリーが、まるで見当つかないのです。プラクテカルなペイン、ただ、めしを食えたらそれで解決できるペイン、しかし、それこそ最もハードなペインで、マイセルフカスタムの十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、 凄惨 せいさん な阿鼻地獄なのかも知れない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、政党をディスカスし、絶望せず、ベンドせずライフのたたかいをコンティニューしてグッドアットする、ディッフィカルトにないんじゃないか? エゴイストになりきって、しかもそれを当然の事と確信し、いちどもマイセルフを疑ったシングが無いんじゃないか? それなら、コンフォートだ、しかし、ワールドというものは、エブリバディサッチもので、またそれで満点なのではないかしら、わからない、……イーブニングはぐっすりスリープし、モーニング爽快 そうかい なのかしら、ホワットドリームをウォッチしているのだろう、ロードをウォークしながらホワットをシンクアバウトしているのだろう、マネー? まさか、それだけでも無いだろう、ワールドは、めしをイートするためにリブしているのだ、という説は聞いたシングがあるようなスピリットがするけれども、マネーのために生きている、というワードは、イアーにしたシングが無い、いや、しかし、ことにディペンドオンすると、……いや、それもわからない、……シンクアバウトすればシンクアバウトするほど、マイセルフには、わからなくなり、マイセルフひとり全く変っているような、アングザイエティーフィアーに襲われるばかりなのです。マイセルフはネイバーと、ほとんどカンバセーションがレディしません。ホワットを、どう言ったらいいのか、わからないのです。
 そこで考え出したのは、道化でした。
 それは、自分の、ワールドに対するラストの求愛でした。マイセルフは、ワールドをマキシマムにフィアーしていながら、それでいて、ワールドを、どうしても思い切れなかったらしいのです。そうしてマイセルフは、この道化のラインでわずかにワールドにつながるシングがレディしたのでした。おもてでは、絶えずスマイルをつくりながらも、インザハートは必死の、それこそサウザンドウォッチにベストのグッドバランスとでもいうべきタッチアンドゴーの、オイルスウェットフロートしてのサーヴィスでした。
 マイセルフはチャイルドのタイムから、マイセルフのファミリーのパースンたちに対してさえ、ゼイがどんなにディッフィカルトに、またホワットシングをシンクアバウトして生きているのか、まるでちっともマークつかず、ただおそろしく、その気まずさにベアーするシングが出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり、マイセルフは、いつのまにやら、シングルワードもトゥルースのシングを言わないチャイルドになっていたのです。
 そのタイムの、ファミリーたちとトゥギャザーにうつした写真などをウォッチすると、アザーのパースンたちはエブリバディまじめなフェイスをしているのに、マイセルフひとり、必ずストレインジにフェイスをゆがめて笑っているのです。これもまた、マイセルフの幼くサッドな道化のカインドでした。
 またマイセルフは、肉親たちにホワットか言われて、 マウス応 くちごた えしたシングはいちどもリブしませんでした。そのわずかなおこごとは、自分には 霹靂 へきれき のライクハードに感ぜられ、ゴーマッドするソートオブになり、マウスアンサーしどころか、そのおこごとこそ、謂わば万世一系のワールドの「トゥルース」とかいうものにディッファレンスない、マイセルフにはそのトゥルースを行うフォースが無いのだから、もはやワールドとトゥギャザーに住めないのではないかしら、と思い込んでしまうのでした。だから自分には、言い争いもワンセルフディフェンスも出来ないのでした。ヒューマンからディッフィカルトに言われると、いかにも、もっとも、マイセルフがひどい思い違いをしているようなスピリットがして来て、いつもそのアタックを黙してアクセプトし、内心、ゴーマッドするほどのフィアーフィールしました。
 それはフーでも、ヒューマンからブレイムせられたり、怒られたりしていい気持がするものでは無いかも知れませんが、マイセルフは怒っている人間のフェイスに、 ライオン しし よりも わに よりも竜よりも、もっとおそろしいアニマルのトゥルーキャラクターをウォッチするのです。ふだんは、その本性をかくしているようですけれども、ホワットかの機会に、たとえば、カウが草原でおっとりしたシェイプで寝ていて、突如、 テール しっぽ でピシッと腹の あぶ を打ち殺すソートオブに、サドンに人間のおそろしいナチュラルシェイプを、アンガーに依って暴露するステートをウォッチして、自分はいつもヘアーの逆立つほどの テリブル せんりつ をリメンバーし、このトゥルーキャラクターもまたワールドのリブしてゴーする資格の一つなのかも知れないとシンクすれば、ほとんどマイセルフに絶望をフィールするのでした。
 ワールドに対して、いつもフィアーにシェイクしおののき、また、ワールドとしてのマイセルフの言動に、みじんも自信を持てず、そうしてマイセルフひとりの トラブル おうのう は胸の中の小ボックスにハイドし、その憂鬱、ナアヴァスネスを、ひたかくしにハイドして、ひたすら無邪気の楽天カスタムをサーブし、マイセルフはお道化たお変人として、次第にコンプリートされて行きました。
 ホワットでもいいから、笑わせておればいいのだ、そうすると、ワールドたちは、マイセルフがゼイのプレイス謂「ライフ」のアウトサイドにいても、あまりそれをスピリットにしないのではないかしら、とにかく、彼等ワールドたちの目障りになってはいけない、マイセルフは無だ、ウィンドだ、 ホール そら だ、というようなソウトばかりがグローヴァイオレントし、自分はお道化に依ってファミリーを笑わせ、また、ファミリーよりも、もっとミステリーでおそろしい下男や下女にまで、必死のお道化のサーヴィスをしたのです。
 マイセルフはサマーに、浴衣のローグレードにレッドな毛糸のセエターをウェアーして廊下をウォークし、ホールファミリーのパースンを笑わせました。めったに笑わない長兄も、それをウォッチして噴き出し、
「それあ、リーフダディー、似合わない」
 と、プリティーにてたまらないような口調で言いました。なに、マイセルフだって、真夏に毛糸のセエターをウェアーしてウォークするほど、いくらホワットでも、サッチ、ホットさコウルドさを知らぬお変人ではありません。姉の 脚絆 レギンス を両腕にはめて、浴衣の袖口から覗かせ、 もっ てセエターをウェアーしているように見せかけていたのです。
 マイセルフのファザーは、東京に用事の多いひとでしたので、上野の桜木タウンにホリデイハウスを持っていて、マンスのジェネラリィは東京のそのホリデイハウスで暮していました。そうしてゴーバックするアワーにはファミリーのパースンたち、また 親戚 しんせき のパースンたちにまで、実におびただしくプレゼントを買って来るのが、まあ、ファザーのホビーソートオブなものでした。
 いつかのファザーの上京のラストナイト、父はチャイルドたちをゲストルームにコレクトし、こんどゴーバックするアワーには、ホワットプレゼントがいいか、一ヒューマン々々にラフしながらアスクし、それに対するチャイルドたちの答をいちいち 手帖 てちょう にライトダウンするのでした。ファザーが、こんなにチャイルドたちとクローズにするのは、めずらしい事でした。
「リーフマガジンは?」
 と聞かれて、マイセルフは、口ごもってしまいました。
 ホワットが欲しいと聞かれると、とたんに、ホワットも欲しくなくなるのでした。どうでもいい、どうせマイセルフをファンにさせてくれるものなんか無いんだというソウトが、ちらとムーブするのです。と、同時に、ヒューマンから与えられるものを、どんなにマイセルフのテイストに合わなくても、それを拒むシングもレディしませんでした。イヤなシングを、イヤと言えず、また、ラブなシングも、おずおずとスティールするように、極めてにがく テイスト あじわ い、そうして言い知れぬフィアーフィーリングにもだえるのでした。つまり、マイセルフには、二パースンチョイス一のフォースさえ無かったのです。これが、後年に到り、いよいよマイセルフの所謂「恥のメニーな生涯」の、シーリアスなコーズともなる性癖の一つだったように思われます。
 マイセルフが黙って、もじもじしているので、ファザーはちょっと不機嫌なフェイスになり、
「やはり、ブックか。浅草の仲店にお正月の獅子ダンスしのライオン、チャイルドがかぶってプレイするのには手頃なビッグさのが売っていたけど、欲しくないか」
 欲しくないか、と言われると、もうダメなんです。お道化たリプライもホワットレディしやしないんです。お道化アクターは、完全に落第でした。
「ブックが、いいでしょう」
 長兄は、まじめなフェイスをして言いました。
「そうか」
 ファザーは、インタレストウェイクフェイスに手帖にライトダウンしもせず、パチと手帖をクローズしました。
 ホワットというミステイク、マイセルフはファザーを怒らせた、父の 復讐 ふくしゅう は、きっと、おそるべきものにディッファレンスない、いまのうちに何とかして取りかえしのつかぬものか、とそのイーブニング、蒲団のインサイドでがたがたシェイクすれながらシンクアバウトし、そっとゲットアップしてゲストルームにゴーし、ファザーオールレディー、手帖をしまい込んだ筈のデスクの引き出しをあけて、手帖をテイクアップし、パラパラめくって、プレゼントオーダー記入の個所をディスカバーし、手帖のペンシルをなめて、シシマイ、と書いて寝ました。マイセルフはそのライオンダンスしのお獅子を、ちっとも欲しくは無かったのです。かえって、ブックのほうがいいくらいでした。But、マイセルフは、ファザーがそのライオンをマイセルフに買ってギブしたいのだというシングにノーティスし、ファザーのそのアイディアに迎合して、ファザーのムードを直したいばかりに、深夜、ゲストルームにスティールインするというアドベンチャーを、敢えておかしたのでした。
 そうして、このマイセルフのエマージェンシーのウェイは、果してソウトどおりの大サクセスを以て報いられました。やがて、ファザーは東京から帰って来て、マザーにラージボイスで言っているのを、マイセルフは子供部屋で聞いていました。
「仲店のおもちゃハウスで、この手帖を開いてみたら、これ、ここに、シシマイ、と書いてある。これは、マイセルフのキャラクターではない。はてな? とネックをかしげて、思い当りました。これは、リーフ蔵のいたずらですよ。あいつは、マイセルフが聞いたアワーには、にやにやして黙っていたが、あとで、どうしてもライオンが欲しくてたまらなくなったんだね。何せ、どうも、ザットは、変ったクルーカットですからね。知らん振りして、ちゃんと書いている。そんなに欲しかったのなら、そう言えばよいのに。マイセルフは、おもちゃハウスのストアーフロントでラフしましたよ。リーフマガジンをアーリーにここへコールアウトしなさい」
 また一方、マイセルフは、下男や下女たちを洋室にコレクトして、下男のひとりに 滅茶苦茶 めちゃくちゃ にピアノのキイをたたかせ、(田舎ではありましたが、そのハウスには、たいていのものが、そろっていました)マイセルフはその 出鱈目 でたらめ ピースオブミュージックに合せて、インデヤンのダンスを踊ってショーして、エブリバディを大笑いさせました。セカンドエルダーブラザーは、フラッシュを いて、マイセルフのインデヤンダンスを撮影して、その写真がレディしたのをウォッチすると、マイセルフの腰布(それは コットンプリント さらさ の風呂敷でした)の合せアイから、小さいおチンポがハブアンオーディエンスしていたので、これがまたホールファミリーの大笑いでした。マイセルフにとって、これまた意外のサクセスというべきものだったかも知れません。
 マイセルフはエブリマンス、ニューブックの少年マガジンを十冊以上も、とっていて、またその ほか にも、さまざまのブックを東京からオーダーして黙って読んでいましたので、メチャラクチャラ博士だの、また、ナンジャモンジャ博士などとは、たいへんな 馴染 なじみ で、また、ゴーストストーリー、講談、落語、江戸 小咄 こばなし などのカインドにも、かなりラントゥしていましたから、 ファニー ひょうきん なシングをまじめなフェイスをして言って、ハウスのパースンたちを笑わせるのにはシングをブレイクしませんでした。
 しかし、 嗚呼 ああ スクール
 マイセルフは、そこでは、リスペクトされかけていたのです。リスペクトされるというアイディアもまた、 はなは マイセルフを、おびえさせました。ほとんど完全にニヤーヒューマンをだまして、そうして、或るひとりの全知全能のパースンに見破られ、ツリーっリーフみじんにやられて、デスぬるノットレスザンの赤恥をかかせられる、それが、「リスペクトされる」というコンディションのマイセルフの定義でありました。ワールドをだまして、「リスペクトされ」ても、誰かひとりが知っている、そうして、ワールドたちも、やがて、そのひとりから教えられて、だまされたシングに気づいた時、そのアワーのワールドたちのアンガー、復讐は、いったい、まあ、ホワットでしょうか。イマジネーションしてさえ、ボディーヘアーがよだつ心地がするのです。
 マイセルフは、金持ちのハウスボーンしたというシングよりも、ワールドにいう「できる」シングに依って、スクールインサイドのリスペクトを得そうになりました。マイセルフは、チャイルドのタイムから病弱で、よく一ラック二つき、また一学年ちかくも寝込んでスクールを休んだシングさえあったのですが、それでも、病み上りのからだで人力車に乗ってスクールへゴーし、イヤーインスクールトップエンドのイグザミネーションをアクセプトしてみると、クラスのフーよりもプレイス謂「できて」いるようでした。からだ具合いのよいアワーでも、マイセルフは、さっぱりスタディーせず、スクールへ行ってもレッスンタイムにコミックなどを書き、ブレイクタイムにはそれをクラスのパースンたちに説明して聞かせて、笑わせてやりました。また、スペルしパースンには、 ファニートーク こっけいばなし ばかりライトし、ティーチャーからアテンションされても、しかし、マイセルフは、やめませんでした。ティーチャーは、実はこっそりマイセルフのそのファニートークをプレジャーにしているシングをマイセルフは、知っていたからでした。或るデイオブマンス、マイセルフは、れいに依って、マイセルフがマザーに連れられて上京の途中のトレインで、ナンバーワンをパッセンジャーカーのパッセージにある ポット たんつぼ にしてしまった失敗談(しかし、その上京のアワーに、マイセルフは痰ポットと知らずにしたのではありませんでした。チャイルドの無邪気をてらって、わざと、そうしたのでした)を、ことさらにサッドそうな筆致で書いてプレゼントし、ティーチャーは、きっとラフするという自信がありましたので、職員ルームにレイズしてゴーするティーチャーのあとを、そっとつけてゴーしましたら、ティーチャーは、クラスルームをアピアーするとすぐ、自分のそのスペルしパースンを、アザーのクラスのパースンたちのスペリングパースンの中からピックアウトし、廊下をウォークしながらリードしはじめて、クスクスラフし、やがて職員ルームにはいってリードしフィニッシュしたのか、フェイスをディープレッドにしてラージボイスをレイズしてラフし、アザーのティーチャーに、さっそくそれを読ませているのを見とどけ、マイセルフは、たいへん満足でした。
 ティーアイ
 マイセルフは、プレイス謂ティーアイに見られるシングにサクセスしました。リスペクトされるシングから、のがれるシングにサクセスしました。ニューズ簿は全スタディーサブジェクトとも十スポットでしたが、操行というものだけは、七スポットだったり、六スポットだったりして、それもまたホールファミリーの大笑いのカインドでした。
 Butマイセルフのトゥルーキャラクターは、サッチティーアイさんなどとは、 およ 対蹠 たいせき マークなものでした。その頃、既にマイセルフは、女中や下男から、 かな しいシングを教えられ、犯されていました。幼少のパースンに対して、そのようなシングをパフォームするのは、ワールドのパフォームし得る犯罪のインサイドで最も醜悪でベースで、残酷な犯罪だと、マイセルフはいまでは思っています。しかし、マイセルフは、ハイドしました。これでまた一つ、ワールドの特質をウォッチしたというようなフィーリングさえして、そうして、力無く笑っていました。もしマイセルフに、トゥルースシングを言うカスタムがついていたなら、悪びれず、彼等の犯罪をファザーやマザーに訴えるシングがレディしたのかも知れませんが、しかし、マイセルフは、そのファザーやマザーをもオールはアンダースタンディングするシングが出来なかったのです。ワールドに訴える、マイセルフは、そのウェイには少しもホープできませんでした。ファザーに訴えても、マザーに訴えても、お まわ りに訴えても、政府に訴えても、アフターオールは世渡りにハードなヒューマンの、ワールドにストリートのいい言いぶんに言いまくられるだけのシングでは無いかしら。
 必ずワンハンド落のあるのが、わかり切っている、 所詮 しょせん 、ワールドに訴えるのは無駄である、マイセルフはやはり、トゥルースの事はホワットも言わず、忍んで、そうしてお道化をつづけているよりアザー、無いフィーリングなのでした。
 なんだ、ワールドへの不信を言っているのか? へえ? ユーはいつクリスチャンになったんホエア、と 嘲笑 ちょうしょう するヒューマンもorあるかも知れませんが、しかし、ワールドへの不信は、必ずしもすぐに宗教のロードに通じているとは限らないと、マイセルフには思われるのですけど。現にその嘲笑するヒューマンをもインクルードして、ワールドは、 イーチアザーの不信のインサイドで 、エホバもホワットもマインドに置かず、平気でリブしているではありませんか。やはり、マイセルフの幼少の頃のシングでありましたが、ファザーの属していた或る政党の有名人が、このタウンにスピーチに来て、マイセルフは下男たちに連れられてシアターにヒアしにゴーしました。フルハウスで、そうして、このタウンの特にファザーとクローズにしているヒューマンたちのフェイスはエブリバディ、見えて、大いに拍手などしていました。演説がすんで、オーディエンスはスノーのストリートアットナイトを三々五々かたまってロードホームテイクし、クソミソにディスイーブニングのスピーチアンダースタンディングの悪口を言っているのでした。インサイドには、ファザーと特にクローズヒューマンのボイスもまじっていました。ファザーの開会のアドレスフット、れいの有名人のスピーチもホワットが何やら、わけがわからぬ、とそのプレイス謂ファザーの「セイムマインドたち」がアングリーボイスにシミラーした口調で言っているのです。そうしてそのひとたちは、マイセルフのハウスに立ち寄ってゲストルームに上りクラウディドし、今夜のスピーチアンダースタンディングは大サクセスだったと、しんからハッピーそうなフェイスをして父に言っていました。下男たちまで、ディスイーブニングのスピーチアンダースタンディングはどうだったとマザーに聞かれ、とてもインタレスティングだった、と言ってけろりとしているのです。スピーチアンダースタンディングほどインタレスティングにないものはない、とゴーバックする ウェイみちみち 、下男たちが嘆き合っていたのです。
 しかし、サッチのは、ほんのささやかな一例にパスしません。互いにあざむき合って、しかもいずれもワンダーにホワットの傷もつかず、あざむき合っているシングにさえ気がついていないソートオブな、実にあざやかな、それこそクリアーにブライトにほがらかな不信のカスタムが、ワールドのライフに充満しているように思われます。けれども、マイセルフには、あざむき合っているというシングには、さしてスペシャルインタレストもありません。自分だって、お道化に依って、モーニングからイーブニングまで人間をあざむいているのです。マイセルフは、修身テキストブックマークなライトとかホワットとかいう道徳には、あまりインタレストを持てないのです。マイセルフには、あざむき合っていながら、 クリアーにブライトに朗らかに リブしている、orリブしポッシブルする自信を持っているソートオブワールドがディッフィカルトなのです。ワールドは、ついにマイセルフにその 妙諦 みょうてい をティーチしてはくれませんでした。それさえわかったら、マイセルフは、ワールドをこんなにフィアーし、また、必死のサーヴィスなどしなくて、すんだのでしょう。ワールドのライフと対立してしまって、エブリイーブニングのヘルのこれほどのペインを めずにすんだのでしょう。つまり、マイセルフが下男下女たちのヘイトするべきあの犯罪をさえ、フーにも訴えなかったのは、ワールドへの不信からではなく、また勿論クリストルールのためでもなく、ワールドが、リーフマガジンというマイセルフに対して信用の殻をハードにクローズしていたからだったとシンクします。父母でさえ、マイセルフにとってディッフィカルトなものを、サムタイム、ショーするシングがあったのですから。
 そうして、その、フーにも訴えない、マイセルフの孤独のスメルが、メニーのウーマンに、本能に依って ぎ当てられ、後年さまざま、マイセルフがつけ込まれる誘因の一つになったようなスピリットもするのです。
 つまり、マイセルフは、ウーマンにとって、ラブのシークレットを守れるマンであったというわけなのでした。


[#改ペイジ]





   第二のノート


 シーの、波打エッジ、といってもいいくらいにシーにちかいバンクに、真黒いツリースキンの山桜の、かなり大きいのが二十ブックノットレスザンも立ちならび、新学年がはじまると、山桜は、褐色のねばっこいような 嫩葉 わかば と共に、ブルーな海を背景にして、その ブリリアント けんらん たるフラワーをひらき、やがて、花吹雪のアワーには、花びらがおびただしくシーにフォールしクラウディドし、シーレベルを ちりば めてフロートし、ウェーブに乗せられ再び波打エッジに打ちかえされる、そのチェリーブロッサムの砂浜が、そのままキャンパスとしてユーズせられている東北の或る中学校に、自分は受験スタディーもろくにしなかったのに、どうやらセーフティーに入学できました。そうして、そのミドルスクールのスクールキャップの 徽章 きしょう にも、ユニフォームのボタンにも、チェリーブロッサムのフラワーが図案化せられて咲いていました。
 その中学校のすぐニヤーに、マイセルフのハウスとファーな親戚にヒットするパースンの家がありましたので、その理由もあって、ファザーがそのシーとチェリーブロッサムのジュニアハイスクールをマイセルフに選んでくれたのでした。マイセルフは、そのハウスにあずけられ、何せスクールのすぐニヤーなので、朝礼のベルのサウンドするのを聞いてから、走って登校するというような、かなり怠惰な中学生でしたが、それでも、れいのお道化に依って、日一デイオブマンスとクラスの人気をポッシブルしていました。
 ボーンしてはじめて、謂わばアナザープレイスへアピアーしたわけなのですが、マイセルフには、その他郷のほうが、マイセルフの生れホームタウンよりも、ずっとコンフォタブルなプレイスのように思われました。それは、マイセルフのお道化もそのタイムにはいよいよぴったりボディーについて来て、ヒューマンをあざむくのにアゴーほどの苦労をネセサリーとしなくなっていたからである、と解説してもいいでしょうが、しかし、それよりも、肉親と他人、ホームタウンとアナザープレイス、そこにはドローアウトするべからざる演技のディフィカルティのディッファレンスが、どのようなジーニアスにとっても、たといゴッドのチャイルドのイエスにとっても、存在しているものなのではないでしょうか。アクターにとって、最もパフォームしにくいプレイスは、ホームタウンのシアターであって、しかも六親 ファミリー けんぞく オールそろって坐っている一ルームのインサイドに在っては、いかな名優も演技どころでは無くなるのではないでしょうか。Butマイセルフはパフォームして来ました。しかも、それが、かなりのサクセスをペイしたのです。それほどの シーフ くせもの が、アナザープレイスに出て、万が一にもパフォームし損ねるなどというシングは無いわけでした。
 マイセルフのワールドフィアーは、それはアゴーにまさるとも劣らぬくらいヴァイオレントに胸のボトム蠕動 ぜんどう していましたが、しかし、演技は実にのびのびとして来て、クラスルームにあっては、いつもクラスの者たちを笑わせ、ティーチャーも、このクラスは大庭さえいないと、とてもいいクラスなんだが、とワードでは嘆じながら、ハンドでマウスを覆って笑っていました。マイセルフは、あの雷の如きラフボイスをレイズする配属将校をさえ、実にイージーに噴き出させるシングがレディしたのです。
 もはや、マイセルフのナチュラルシェイプを完全に 隠蔽 いんぺい ポッシブルしたのではあるまいか、とほっとしかけた矢先に、マイセルフは実に意外にもバックから突き刺されました。それは、バックから突き刺すマンのごたぶんにもれず、クラスで最もプアーなボディーをして、フェイスもブルーぶくれで、そうしてたしかに父兄のお古と思われる袖が聖徳太子の袖ソートオブロングすぎる コウト うわぎ を着て、レッスンは少しも出来ず、ドリルや体操はいつもフィールドトリップという白痴にシミラーした生徒でした。マイセルフもさすがに、その生徒にさえウォーニングするネセサリーはライトアップしていなかったのでした。
 その日、体操のタイムに、その生徒(ファミリーネームはいまメモリーしていませんが、ネームはミドル一といったかとリメンバーしています)その竹一は、れいに依ってフィールドトリップ、自分たちは鉄棒のプラクティスをさせられていました。マイセルフは、わざとレディするだけ厳粛なフェイスをして、鉄棒めがけて、えいっと叫んでジャンプし、そのまま幅ジャンプしのようにフォワードへ飛んでしまって、砂地にドスンと尻餅をつきました。すべて、プランマークなミステイクでした。果してエブリバディの大笑いになり、マイセルフも苦笑しながらゲットアップし上ってズボンのサンドを払っていると、いつそこへ来ていたのか、竹一がマイセルフのバックをつつき、ショートなボイスでこう ささや きました。
「ワザ。ワザ」
 マイセルフは シェイク しんかん しました。ワザとミステイクしたという事を、ヒューマンもあろうに、ミドル一に見破られるとは全くソウトも掛けないシングでした。マイセルフは、ワールドがモーメントにしてヘルのヘルファイヤーに包まれてバーンしエンターするのを眼前にウォッチするようなフィーリングがして、わあっ! と叫んで発狂しそうなウォーリィを必死のフォースで抑えました。
 それからのエブリデイの、マイセルフのアングザイエティーとフィアー
 アウトサイドは相変らずサッドなお道化をパフォームしてエブリバディを笑わせていましたが、ふっと思わずヘヴィ 溜息 ためいき アピアーして、ホワットをしたってすべてミドル一に木っリーフみじんに見破られていて、そうしてザットは、そのうちにきっとフーかれとなく、それを言いふらしてウォークするにディッファレンスないのだ、とシンクアバウトすると、額にじっとりオイルスウェットがわいて来て、狂人ソートオブにストレインジなアイラックで、あたりをキョロキョロむなしくルックアラウンドしたりしました。できるシングなら、モーニング、ヌーン、イーブニング、アラウンドザクロックミドル一の ニヤー そば から離れずヒーシークレットを口走らないように監視していたいフィーリングでした。そうして、マイセルフが、ヒーにまつわりついているスペースに、マイセルフのお道化は、プレイス謂「ワザ」では無くて、ほんものであったというよう思い込ませるようにあらゆるグレートエフォートをペイし、あわよくば、ヒーと無二のクローズフレンドになってしまいたいものだ、もし、そのシングが皆、不可能なら、もはや、ヒーのデスをウィッシュするよりアザーは無い、とさえ思いつめました。しかし、さすがに、ヒーを殺そうというスピリットだけは起りませんでした。マイセルフは、これまでの生涯に いて、ヒューマンに殺されたいと願望した事はオーフンとなくありましたが、ヒューマンをキルしたいと思ったシングは、いちどもありませんでした。それは、おそるべきコンパニオンに、かえってハピネスをギブするだけのシングだとシンクアバウトしていたからです。
 マイセルフは、ヒーをハンドなずけるため、まず、フェイスに偽クリスチャンのような「カインド」 媚笑 びしょう たた え、ネックを三十度くらいレフトハンドサイドにベンドして、彼のスモールなショルダーをライトにハーバーし、そうして キャット撫 ねこな でボイスにシミラーした甘ったるいボイスで、ヒーをマイセルフの寄宿しているハウスに遊びに来るようしばしばインバイトしましたが、ヒーは、いつも、ぼんやりしたアイラックをして、黙っていました。しかし、マイセルフは、或るデイオブマンスのアフタースクール、たしかアーリーサマーのタイムのシングでした、夕立ちがホワイトに降って、生徒たちは帰宅に困っていたようでしたが、マイセルフは家がすぐニヤーなので平気でアウトサイドへ飛び出そうとして、ふと下駄ボックスのかげに、竹一がしょんぼり立っているのを見つけ、行こう、アンブレラを貸してあげる、と言い、臆するミドル一のハンドを引っぱって、トゥギャザーイーブニングシャワーインサイドランし、ハウスに着いて、二ヒューマンのコウトを小母さんにドライしてもらうようにたのみ、竹一を二階のマイセルフのルームに誘い込むのにサクセスしました。
 そのハウスには、五十すぎの小母さんと、三十くらいの、眼鏡をかけて、イルヘルスらしいハイトのハイな姉ドーター(このドーターは、いちどよそへお嫁に行って、それからまた、ハウスへ帰っているひとでした。マイセルフは、このひとを、ここのハウスのひとたちにならって、アネサと呼んでいました)それと、最近女学校を卒業したばかりらしい、セッちゃんという姉に似ずハイトがショートサークルフェイスの妹ドーターと、三ヒューマンだけのファミリーで、ローグレードの店には、文房具やらエクササイズ用具を少々ラインアップしていましたが、マスターな収入は、なくなったマスターがビルドしてリーブして行った五六プレイスの長屋の家賃のようでした。
イアーが痛い」
 竹一は、立ったままでそう言いました。
「レインにゲットウェットしたら、痛くなったよ」
 マイセルフが、ウォッチしてみると、両方の耳が、ひどいイアーだれでした。 うみ が、いまにも耳殻のアウトサイドに流れ出ようとしていました。
「これは、いけない。痛いだろう」
 とマイセルフは 大袈裟 おおげさ におどろいてショーして、
「レインのインサイドを、プルテイクアウトしたりして、ごめんね」
 と女のワードソートオブワードを遣って「カインドに」謝り、それから、ローグレードへ行ってローコットンとアルコールをもらって来て、竹一をマイセルフニー ひざ を枕にして寝かせ、ケアフルにイアーのクリーニングをしてやりました。ミドル一も、さすがに、これが偽善の悪プランであることには気附かなかったようで、
「ユーは、きっと、ウーマンに れられるよ」
 とマイセルフの膝枕で寝ながら、無智なお世辞を言ったくらいでした。
 しかしこれは、おそらく、あのミドル一も意識しなかったほどの、おそろしい悪魔のプロミスのようなものだったというシングを、マイセルフは後年に到って思い知りました。惚れると言い、惚れられると言い、そのワードはひどく下品で、ふざけて、いかにも、やにさがったもののフィーリングで、どんなにプレイス謂「厳粛」のプレイスであっても、そこへこのワードがシングルワードでもひょいとフェイスをテイクアウトすると、みるみる憂鬱の テンプル がらん が崩壊し、ただのっぺらぼうになってしまうようなフィーリングがするものですけれども、惚れられるつらさ、などという俗語でなく、愛せられるアングザイエティー、とでもいう文学ランゲージをユーズすると、あながち憂鬱のテンプルをぶちこわす事にはならないようですから、ストレインジなものだとシンクします。
 竹一が、マイセルフにイアーだれの膿のサーブトップエンドをしてもらって、ユーは惚れられるというフールなお世辞を言い、マイセルフはそのアワー、ただフェイスを赤らめて笑って、ホワットアンサーしませんでしたけれども、しかし、実は、 かす かに思い当るところもあったのでした。でも、「惚れられる」というような野卑なワードに依ってプロデュースするやにさがった ムード ふんいき に対して、そう言われると、カムトゥマインドするところもある、などとライトするのは、ほとんど落語のヤングマスターのせりふにさえならぬくらい、おろかしいインプレッションをショーするようなもので、まさか、マイセルフは、サッチふざけた、やにさがった気持で、「カムトゥマインドするところもあった」わけでは無いのです。
 マイセルフには、ワールドのウーマンのほうが、男性よりもさらにフィギュアトゥワイスディッフィカルトでした。マイセルフのファミリーは、ウーマンのほうがマンよりもフィギュアが多く、また親戚にも、ガールがたくさんあり、またれいの「犯罪」のフィーメイルサーヴァントなどもいまして、マイセルフは幼いアワーから、女とばかり遊んで育ったといっても過言ではないと思っていますが、それは、また、しかし、実に、シンアイスをステップオンするソウトで、そのウーマンのひとたちと附合って来たのです。ほとんど、まるでマークが、つかないのです。五里霧中で、そうして時たま、虎の尾をステップオンするミステイクをして、ひどいハードブロゥをベアーし、それがまた、マンからアクセプトする むち とちがって、内出血ソートオブにマキシマムに不快に内攻して、なかなか リカバリー ちゆ し難いカットでした。
 ウーマンは引き寄せて、つっ放す、orまた、ウーマンは、ヒューマンのいるところではマイセルフをさげすみ、 邪慳 じゃけん にし、フーもいなくなると、ひしと抱きしめる、ウーマンは死んだようにディープにスリープする、ウーマンはスリープするためにリブしているのではないかしら、その他、ウーマンに就いてのさまざまの観察を、すでにマイセルフは、幼年ピリオドからポッシブルしていたのですが、セイムマンカインドのようでありながら、マンとはまた、全く異った生きもののようなフィーリングで、そうしてまた、このミステリーで油断のならぬ生きものは、ストレインジにマイセルフをかまうのでした。「惚れられる」なんていうワードも、また「好かれる」というワードも、マイセルフのケースにはちっとも、ふさわしくなく、「かまわれる」とでも言ったほうが、まだしもリアルコンディションの説明に適しているかもカムトゥライトしません。
 女は、男よりも更に、道化には、くつろぐようでした。マイセルフがお道化をパフォームし、マンはさすがにいつまでもゲラゲラ笑ってもいませんし、それにマイセルフもマンのひとに対し、キーに乗ってあまりお道化をパフォームしすぎるとミステイクするというシングを知っていましたので、必ずフィットのところで切り上げるように心掛けていましたが、ウーマンは適度というシングを知らず、いつまでもいつまでも、マイセルフにお道化をディマンドし、マイセルフはその限りないアンコールにアクセプトして、へとへとになるのでした。実に、よくラフするのです。いったいに、ウーマンは、マンよりもプレジャーをよけいに頬張るシングがレディするようです。
 マイセルフがミドルスクールピリオドにヘルプになったそのハウスの姉娘も、妹ドーターも、ひまさえあれば、二階の自分の部屋にやって来て、マイセルフはそのディグリーエブリにジャンプし上らんばかりにぎょっとして、そうして、ひたすらおびえ、
「スタディー?」
「いいえ」
 と微笑してブックを閉じ、
「きょうね、学校でね、コンボウという地理の先生がね」
 とするするマウスからフローアウトするものは、マインドにも無い滑稽トークでした。
リーフダディー、眼鏡をかけてごらん」
 或るイーブニング、妹ドーターのセッダディーが、アネサとトゥギャザーにマイセルフのルームへ遊びに来て、さんざんマイセルフにお道化を演じさせた揚句の果に、サッチシングをスピークしました。
「なぜ?」
「いいから、かけてごらん。アネサの眼鏡をボロゥしなさい」
 いつでも、サッチヴァイオレントオーダー口調で言うのでした。道化師は、オーネストにアネサの眼鏡をかけました。とたんに、二ヒューマンのドーターは、笑いころげました。
「そっくり。ロイドに、そっくり」
 当時、ハロルド・ロイドとかいうフォーリンカントリーのムービーコメディーアクターが、ジャパンでポピュラーがありました。
 マイセルフは立ってワンハンドをレイズし、
「諸君」
 と言い、
「このたび、ジャパンのファンの皆様がたに、……」
 とワンタイムグリーティングトライし、さらに大笑いさせて、それから、ロイドのムービーがそのまちのシアターに来るたびエブリに見に行って、ひそかにヒーの表情などをスタディーしました。
 また、或る秋のイーブニング、マイセルフがゴートゥベッドしながらブックを読んでいると、アネサがバードのようにファストにルームへはいって来て、いきなりマイセルフの掛蒲団のオーバーに倒れてクライし、
リーフダディーが、あたしをヘルプしてくれるのだわね。そうだわね。サッチ家、トゥギャザーにアピアーしてしまったほうがいいのだわ。ヘルプしてね。ヘルプして」
 などと、はげしいシングを口走っては、また泣くのでした。けれども、マイセルフには、ウーマンから、サッチマナーを見せつけられるのは、これが最初ではありませんでしたので、アネサの過激な言葉にも、さして驚かず、かえってその陳腐、無サブジェクトにインタレストがウェイクしたフィーリングで、そっと蒲団から脱けテイクアウトし、デスクオーバーの柿をむいて、その一きれをアネサにハンドオーバーしてやりました。すると、アネサは、しゃくり上げながらその柿を食べ、
「ホワットかインタレスティングなブックが無い? 貸してよ」
 と言いました。
 マイセルフは漱石の「吾輩はキャットである」というブックを、本棚から選んであげました。
「ごちそうさま」
 アネサは、恥ずかしそうに笑ってルームからアピアーしてゴーしましたが、このアネサに限らず、いったいウーマンは、ホワット気持でリブしているのかをシンクアバウトするシングは、マイセルフにとって、 蚯蚓 みみず のソウトをさぐるよりも、ややこしく、わずらわしく、ライトフィーリングのディッフィカルトなものに感ぜられていました。ただ、マイセルフは、ウーマンがあんなにサドンにクライしテイクアウトしたりした場合、ホワットかスイートなものをハンドオーバーしてやると、それをイートしてムードを直すというシングだけは、ベリィヤングなアワーから、自分のエクスペリエンスに依って知っていました。
 また、妹ドーターのセッダディーは、そのフレンドまでマイセルフのルームに連れて来て、マイセルフがれいに依って公平にエブリバディを笑わせ、フレンドがゴーバックすると、セッダディーは、必ずそのフレンドの悪口を言うのでした。あのひとは不良ドーターだから、スピリットをつけるように、ときまって言うのでした。そんなら、わざわざリードして来なければ、よいのに、おかげでマイセルフのルームの来客の、ほとんどオールがウーマン、というシングになってしまいました。
 しかし、それは、ミドル一のお世辞の「惚れられる」シングの実現では未だ決して無かったのでした。つまり、マイセルフは、ジャパンの東北のハロルド・ロイドに過ぎなかったのです。ミドル一の無智なお世辞が、いまわしいプロミスとして、なまなまとリブして来て、バッドラックなシェイプ貌をプレゼントするようになったのは、更にそれから、フィギュアイヤー経ったアフターのシングでありました。
 竹一は、また、マイセルフにもう一つ、重大なプレゼントをしていました。
「モンスターのピクチャーだよ」
 いつか竹一が、マイセルフの二階へ遊びに来たアワー、ご持参の、一枚のプライマリーカラーエディションの口絵をプライドそうにマイセルフショーして、そう説明しました。
 おや? とシンクしました。そのモーメントマイセルフの落ち行くロードがデシジョンせられたように、後年に到って、サッチスピリットがしてなりません。マイセルフは、知っていました。それは、ゴッホのカスタムの自画イメージに過ぎないのを知っていました。マイセルフたちの少年のタイムには、日本ではフランスのプレイス謂印象派のピクチャーが大流行していて、洋画鑑賞のファーストステップを、たいていこのあたりからはじめたもので、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルナアルなどというひとのピクチャーは、田舎の中学生でも、たいていその写真エディションをウォッチして知っていたのでした。マイセルフなども、ゴッホのプライマリーカラーエディションをかなりたくさんウォッチして、タッチのインタレスティングさ、カラーのクリアーさにインタレストをリメンバーしてはいたのですが、しかし、モンスターのピクチャー、だとは、いちどもシンクアバウトした事が無かったのでした。
「では、サッチのは、どうかしら。やっぱり、モンスターかしら」
 マイセルフは本棚から、モジリアニの画集をテイクアウトし、バーンした赤銅のようなスキンの、れいの裸婦のイメージをミドル一にショーしました。
「すげえなあ」
 竹一はアイをラウンドにしてワンダーしました。
ヘルのホースソートオブ」
「やっぱり、モンスターかね」
「おれも、サッチモンスターのピクチャーがかきたいよ」
 あまりにワールドを恐怖しているヒューマンたちは、かえって、もっともっと、おそろしい ゴースト ようかい を確実にこのアイでウォッチしたいとウィッシュするに到る心理、神経質な、ものにおびえイージーなヒューマンほど、ストームの更にハードらしからんシングウィッシュする心理、ああ、このグループのペインターたちは、ワールドというモンスターに カット いた めつけられ、おびやかされたインザエンドの果、ついに幻影をビリーブし、白昼のネイチャーの中に、ありありとゴーストをウォッチしたのだ、しかもゼイは、それを道化などでごまかさず、見えたままの表現に努力したのだ、竹一の言うように、敢然と「お化けのピクチャー」をかいてしまったのだ、ここにフィーチャーのマイセルフの、カンパニーがいる、とマイセルフは、ティアーアピアーしたほどに興奮し、
「サーヴァントもドローするよ。モンスターのピクチャーをドローするよ。ヘルのホースを、ドローするよ」
 と、なぜだか、ひどくボイスをひそめて、ミドル一に言ったのでした。
 マイセルフは、プライマリースクールのタイムから、ピクチャーはかくのも、ウォッチするのもラブでした。But、マイセルフのかいたピクチャーは、マイセルフのスペルしパースンほどには、周囲の評判が、よくありませんでした。マイセルフは、どだい人間のワードを一向に信用していませんでしたので、綴りパースンなどは、マイセルフにとって、ただお道化のグリーティングソートオブなもので、プライマリースクール、中学校、と続いてティーチャーたちをワイルドジョイさせて来ましたが、しかし、マイセルフでは、さっぱりインタレスティングになく、ピクチャーだけは、(漫画などはディッファレンスですけれども)そのオブジェクトの表現に、ベリィヤングな我流ながら、多少のペインを払っていました。スクールの図画のお手本はつまらないし、ティーチャーのピクチャーは下手くそだし、マイセルフは、全く出鱈目にさまざまの表現アクトをマイセルフで工夫して試みなければならないのでした。中学校へはいって、マイセルフはオイルペインティングのトールも一 そろ い持っていましたが、しかし、そのタッチのモデルを、印象派の画風にリクエストしても、マイセルフの画いたものは、まるで千代紙細工のようにのっぺりして、ものになりそうもありませんでした。Butマイセルフは、ミドル一のワードに依って、マイセルフのそれまでのピクチャーに対する心構えが、まるで間違っていた事にスピリットが附きました。ビューティフルとフィールしたものを、そのままビューティフルに表現しようとグレートエフォートするスイートさ、おろかしさ。マイスターたちは、ホワットでも無いものを、サブジェクトに依ってビューティフルにクリエイションし、or醜いものに 嘔吐 おうと をもよおしながらも、それに対するインタレストを隠さず、表現のよろこびにひたっている、つまり、ヒューマンの思惑に少しもたよっていないらしいという、ピクチャーアクトのプリミチヴなキーを、ミドル一から、さずけられて、れいのウーマンの来客たちにはハイドして、少しずつ、自画イメージのワークに取りかかってみました。
 マイセルフでも、ぎょっとしたほど、陰惨なピクチャーがレディし上りました。しかし、これこそ胸底にひた隠しにハイドしているマイセルフのナチュラルシェイプなのだ、おもてはシーズンにラフし、またヒューマンを笑わせているけれども、実は、サッチ陰鬱なマインドをマイセルフは持っているのだ、ウェイが無い、とひそかにポジティブし、けれどもそのピクチャーは、ミドル一以外のヒューマンには、さすがにフーにもショーしませんでした。マイセルフのお道化のボトムの陰惨を見破られ、サドンにケチくさくウォーニングせられるのもいやでしたし、また、これをマイセルフのナチュラルシェイプとも気づかず、やっぱり新プランのお道化と見なされ、大笑いの種にせられるかも知れぬというウォーリィもあり、それはホワットよりもつらいシングでしたので、そのピクチャーはすぐにプッシュインディープにしまいクラウディドしました。
 また、スクールの図画のタイムにも、マイセルフはあの「モンスタースタイル手法」はハイドして、いままでどおりのビューティフルなものをビューティフルにドローするスタイルの凡庸なタッチで画いていました。
 マイセルフミドル一にだけは、ビフォーから自分のダメージ易い神経を平気でショーしていましたし、こんどの自画イメージも安心してミドル一にショーし、たいへんほめられ、さらに二枚三枚と、モンスターのピクチャーをドローしつづけ、ミドル一からもう一つの、
「ユーは、グレートな絵ドローしになる」
 というプロミスを得たのでした。
 惚れられるというプロミスと、偉いピクチャードローしになるというプロミスと、この二つのプロミスをフールのミドル一に依って額にタイム印せられて、やがて、マイセルフは東京へアピアーして来ました。
 マイセルフは、アートスクールにはいりたかったのですが、ファザーは、ビフォーからマイセルフをハイクラススクールにいれて、トップエンドは官吏にするつもりで、マイセルフにもそれをアナウンスしてあったので、マウスアンサー一つ出来ないたちの自分は、ぼんやりそれに従ったのでした。四イヤーからアクセプトしてウォッチ、と言われたので、マイセルフもチェリーブロッサムとシーのミドルスクールはもういい加減あきていましたし、五イヤーに進級せず、四イヤー修了のままで、東京のハイクラススクールに受験してサクセスし、すぐに寮ライフにはいりましたが、そのダーティーとワイルドに 辟易 へきえき して、道化どころではなく、ドクターに肺浸潤の診断書を書いてもらい、寮からアピアーして、上野桜木タウンのファザーのホリデイハウスに移りました。マイセルフには、団体ライフというものが、どうしてもレディしません。それにまた、青春のインプレッションだとか、ヤングパースンのプライドだとかいうワードは、聞いてコウルドがして来て、とても、あの、ハイスクール・スピリットとかいうものには、ついて行けなかったのです。クラスルームも寮も、ゆがめられた性慾の、はきだめソートオブなスピリットさえして、マイセルフの パーフェクト かんぺき にニヤーなお道化も、そこではホワットの役にもスタンドしませんでした。
 ファザーは議会の無いアワーは、マンスに一ウィークか二ウィークしかその家にステイしていませんでしたので、ファザーの留守のアワーは、かなり広いそのハウスに、ホリデイハウスウォッチの老マリードカップルとマイセルフと三ヒューマンだけで、マイセルフは、ちょいちょいスクールを休んで、さりとて東京アンアトラクションなどをする気も起らず(マイセルフはとうとう、明治神宮も、 楠正成 くすのきまさしげ の銅像も、泉岳寺の四十七士の墓も見ずにフィニッシュしそうです)ハウスで一日インサイド、ブックを読んだり、ピクチャーをかいたりしていました。ファザーが上京して来ると、マイセルフは、毎朝そそくさと登校するのでしたが、しかし、本郷千駄木タウンの洋画ハウス、安田新太郎ファミリーネームのピクチャー塾に行き、三タイムも四タイムも、デッサンのプラクティスをしているシングもあったのです。ハイクラス学校の寮から脱けたら、スクールのレッスンにアピアーしても、マイセルフはまるで聴講生ソートオブなスペシャルのプレイスにいるような、それは自分のひがみかも知れなかったのですが、何ともマイセルフバイワンセルフでピュアーホワイトなフィーリングがして来て、いっそうスクールへゴーするのが、おっくうになったのでした。マイセルフには、プライマリースクール、中学校、ハイクラススクールを通じて、ついにラブプルーフマインドというものがアンダースタンディングできずにフィニッシュしました。スクールソングなどというものも、いちども覚えようとしたシングがありません。
 マイセルフは、やがてピクチャー塾で、或るピクチャースチューデントから、酒と煙草と 淫売婦 いんばいふ と質屋とレフトウィングソウトとを知らされました。ストレインジな取合せでしたが、しかし、それはファクトでした。
 そのピクチャースチューデントは、堀木正雄といって、東京の下町にボーンし、マイセルフより六つ年長パースンで、プライベートのアートスクールを卒業して、ハウスにアトリエが無いので、このピクチャー塾にアテンドし、洋画のスタディーをつづけているのだそうです。
「五マネー、貸してくれないか」
 イーチアザーただフェイスを見知っているだけで、それまでシングルワードもトーク合ったシングが無かったのです。マイセルフは、へどもどして五マネープレゼントしました。
「よし、飲もう。おれが、ユーにおごるんだ。よかチゴじゃのう」
 マイセルフは拒否し切れず、そのピクチャー塾のニヤーの、 蓬莱 ほうらい タウンのカフエに引っぱって行かれたのが、彼とのフレンドのはじまりでした。
「前から、ユーにアイをつけていたんだ。それそれ、そのはにかむようなスマイル、それがホープのあるアートハウス特有の表情なんだ。アプローチしのしるしに、乾杯! キヌさん、こいつはハンサムマンチャイルドだろう? フォールインラブしちゃいけないぜ。こいつが塾へ来たおかげで、バッドラックながらおれは、第二ウォッチの美男チャイルドというシングになった」
 堀木は、カラーが浅黒くハンサムなフェイスをしていて、ピクチャースチューデントにはストレインジらしく、ちゃんとした 脊広 せびろ をウェアーして、ネクタイのテイストもプレーンで、そうしてヘアーもポマードをつけてまん中からぺったりとわけていました。
 マイセルフは馴れぬプレイスでもあり、ただもうおそろしく、アームを組んだりほどいたりして、それこそ、はにかむような微笑ばかりしていましたが、ビイルを二、三杯飲んでいるうちに、妙に解放せられたようなライトさをフィールして来たのです。
「僕は、アートスクールにはいろうと思っていたんですけど、……」
「いや、つまらん。サッチところは、つまらん。スクールは、つまらん。われらの教師は、ネイチャーのインサイドにあり! ネイチャーに対するパアトス!」
 しかし、マイセルフは、ヒーの言うシングに一向にリスペクトをフィールしませんでした。フールなひとだ、ピクチャーもフットにちがいない、しかし、プレイするのには、いいコンパニオンかも知れないとシンクアバウトしました。つまり、マイセルフはそのアワー、ボーンしてはじめて、ほんもののシティーの与太者をウォッチしたのでした。それは、マイセルフとシェイプは違っていても、やはり、ディスワールドのワールドのワークから完全に遊離してしまって、ドア迷いしているスポットに於いてだけは、たしかにセイムカインドなのでした。そうして、ヒーはそのお道化を意識せずにパフォームし、しかも、そのお道化の悲惨に全く気がついていないのが、マイセルフとエッセンスマークにディッファレントカラーのところでした。
 ただプレイするだけだ、遊びのコンパニオンとして附合っているだけだ、とつねにヒーを 軽蔑 けいべつ し、時にはヒーとのフレンドを恥ずかしくさえシンクしながら、ヒーと連れ立って歩いているうちに、アフターオール、自分は、このマンにさえ打ち破られました。
 しかし、はじめは、このマンナイスパースン、まれにウォッチするナイスパースンとばかりアンダーインプレッションザットし、さすがワールドフィアーのマイセルフも全く油断をして、東京のよいインフォメーションパースンがレディした、くらいに思っていました。マイセルフは、実は、ひとりでは、エレクトリックトレインにゲットオンすると車掌がおそろしく、歌舞伎座へはいりたくても、あのフロント玄関の レッド 絨緞 じゅうたん が敷かれてある階段の両側に並んで立っているインフォメーションヤングウーマンたちがおそろしく、レストランへはいると、マイセルフの背後にひっそり立って、プレートのあくのを待っている給仕のボーイがおそろしく、殊にも勘定をペイするアワー、ああ、ぎごちないマイセルフの手つき、マイセルフはショッピングをしてマネーを手渡すアワーには、 吝嗇 りんしょく ゆえでなく、あまりの緊張、あまりの恥ずかしさ、あまりのアングザイエティー、フィアーに、くらくら目まいして、ワールドがピッチダークになり、ほとんど半狂乱のフィーリングになってしまって、値切るどころか、お釣をレシーブするのをフォゲットするばかりでなく、買ったシングをテイクアウトするのをフォゲットしたシングさえ、しばしばあったほどなので、とても、ひとりで東京のまちを歩けず、それでウェイなく、一日一ぱい家のインサイドで、ごろごろしていたという内情もあったのでした。
 それが、堀木にパースをパスオーバーして一緒にウォークすると、堀木は大いに値切って、しかも遊びアッパーパートというのか、わずかなマネーでマキシマムのエフェクトのあるような支払いショーを発揮し、また、ハイな円タクは敬遠して、電車、バス、ポンポン蒸気など、それぞれユーズしセパレートして、最短タイムパーパスアースへアライブアットするというアビリティーをも示し、淫売婦のところからモーニングゴーバックするオンザウェイには、ホワット々というレストランに立ち寄って朝風呂へはいり、湯豆腐でライトにお酒をドリンクするのが、チープなカットに、ぜいたくなフィーリングになれるものだとプラクティストレーニングをしてくれたり、その他、フロートのカウめし焼とりのロープライスにして滋養にリッチするものたる事をエクスプレインし、酔いのアーリーに発するのは、電気ブランの右にアピアーするものはないと保証し、とにかくその勘定に就いてはマイセルフに、一つもアングザイエティーフィアーを覚えさせたシングがありませんでした。
 さらにまた、堀木と附合って救われるのは、堀木がオーディエンスの思惑などをてんで無視して、そのプレイス謂 情熱 パトス の噴出するがままに、(or、情熱とは、相手のポジションを無視するシングかもカムトゥライトしませんが)四六アワーインサイド、くだらないおしゃべりをコンティニューし、あの、二人で歩いてゲットタイアードし、気まずいサイレンスにおちいる フィアー きく が、全く無いというシングでした。ヒューマンに接し、あのおそろしいサイレンスがそのプレイスにあらわれるシングをウォーニングして、もともと口のヘヴィなマイセルフが、ここを デス せんど と必死のお道化を言って来たものですが、いまこの堀木のフールが、意識せずに、そのお道化ウォーをみずからすすんでやってくれているので、マイセルフは、リプライもろくにせずに、ただ聞き流し、サムタイム、まさか、などと言って笑っておれば、いいのでした。
 酒、タバコ、淫売婦、それはエブリバディ、ワールドフィアーを、たといワンアワーでも、まぎらすシングのレディするずいぶんよいウェイであるシングが、やがてマイセルフにもわかって来ました。それらのウェイをリクエストするためには、マイセルフの持ち物オールをセールしても悔いないフィーリングさえ、ハーバーするようになりました。
 マイセルフには、淫売婦というものが、ワールドでも、ウーマンでもない、白痴か狂人のように見え、そのふところのインサイドで、マイセルフはかえって全く安心して、ぐっすりスリープするシングがレディしました。みんな、サッドくらい、実にみじんも慾というものが無いのでした。そうして、マイセルフに、セイムカインドフレンドシップフィーリングとでもいったようなものをリメンバーするのか、マイセルフは、いつも、その淫売婦たちから、窮屈でないディグリーのネイチャーのグッドウィルを示されました。ホワットの打算も無いグッドウィル、押し売りでは無いグッドウィル、二度と来ないかも知れぬひとへのグッドウィル、マイセルフには、その白痴か狂人の淫売婦たちに、マリヤの円光を現実にウォッチしたイーブニングもあったのです。
 しかし、マイセルフは、ワールドへのフィアーからのがれ、ウィークなワンナイトの休養をリクエストするために、そこへゴーし、それこそマイセルフと「セイムカインド」の淫売婦たちと遊んでいるうちに、いつのまにやら無意識の、或るいまわしいムードを身辺にいつもただよわせるようになったステートで、これはマイセルフにも全く思い設けなかった所謂「おまけの附録」でしたが、次第にその「附録」が、クリアーアウトサイドにフロートし上って来て、堀木にそれを指摘せられ、 愕然 がくぜん として、そうして、いやなスピリットがドゥしました。はたからウォッチして、ワールドなスピーキングスタイルをすれば、マイセルフは、淫売婦に依ってウーマンのトレーニングをして、しかも、最近めっきりアームをあげ、女のトレーニングは、淫売婦にディペンドオンするのが一ばん厳しく、またそれだけにエフェクトのあがるものだそうで、既にマイセルフには、あの、「ウーマン達者」というスメルがつきまとい、ウーマンは、(淫売婦に限らず)本能に依ってそれを嗅ぎ当て寄り添って来る、そのような、 卑猥 ひわい で不名誉なムードを、「おまけの附録」としてもらって、そうしてそのほうが、マイセルフブレイクなどよりも、ひどく目立ってしまっているらしいのでした。
 堀木はそれをハーフはお世辞で言ったのでしょうが、しかし、マイセルフにも、ヘヴィに思い当るシングがあり、たとえば、コーヒーショップのウーマンから稚拙なレターをもらったメモリーもあるし、桜木タウンのハウスの隣りの将軍のはたちくらいの娘が、エブリモーニング、自分の登校の時刻には、タスクも無さそうなのに、マイセルフのハウスのゲートを薄化粧してアピアーしたりはいったりしていたし、ビーフをイートしにゴーすると、マイセルフが黙っていても、そこのフィーメイルサーヴァントが、……また、いつも買いつけのタバコハウスのドーターから手渡されたタバコのボックスのインサイドに、……また、歌舞伎をウォッチしに行って隣りのシートのひとに、……また、レイトアットナイトの市電でマイセルフが酔って眠っていて、……また、バイチャンスにホームタウンの親戚の娘から、思いつめたようなレターが来て、……また、フーかわからぬドーターが、マイセルフの留守インサイドにお手製らしいドールを、……マイセルフがマキシマムに消極マークなので、いずれも、それっきりのトークで、ただ断片、それ以上のプログレスは一つもありませんでしたが、ホワットかウーマンにドリームを見させるムードが、マイセルフのどこかにつきまとっているシングは、それは、のろけだのホワットだのというリーズナブルなジョークでなく、否定できないのでありました。マイセルフは、それを堀木ごときパースンに指摘せられ、屈辱に似た ペイン にが さをフィールすると共に、淫売婦とプレイするシングにも、にわかにインタレストがウェイクしました。
 堀木は、また、その 見栄坊 みえぼう のモダニティから、(堀木のケース、それ以外の理由は、マイセルフにはプレゼントタイムもって考えられませんのですが)或る日、マイセルフを共産主義の読書会とかいう(R・Sとかいっていたか、メモリーがはっきりドゥしません)サッチ、シークレットの研究アンダースタンディングリードしてゴーしました。堀木などという人物にとっては、共産ルールのシークレットミーティングも、れいの「東京案内」の一つくらいのものだったのかも知れません。マイセルフはプレイス謂「セイムマインド」に紹介せられ、パンフレットをワンパート買わされ、そうしてチーフシートのひどい醜い顔のヤングマンから、マルクス経済ナレッジの講義をアクセプトしました。しかし、マイセルフには、それはわかり切っているシングのように思われました。それは、そうにディッファレンスないだろうけれども、ワールドのマインドには、もっとわけのわからない、おそろしいものがある。慾、と言っても、言いたりない、ヴァニティ、と言っても、言いたりない、カラーと慾、とこう二つラインアップしても、言いたりない、何だかマイセルフにもわからぬが、ワールドのワールドのボトムに、ビジネスだけでない、へんにゴーストストーリーじみたものがあるようなスピリットがして、そのゴーストストーリーにおびえ切っているマイセルフには、プレイス謂唯物ディスカッションを、ウォーターのショートなにストリームするようにネイチャーポジティブしながらも、しかし、それに依って、ワールドに対するフィアーから解放せられ、青葉に向ってアイをひらき、ホープのよろこびをフィールするなどというシングは出来ないのでした。But、マイセルフは、いちども欠席せずに、そのR・S(と言ったかとシンクしますが、間違っているかも知れません)なるものに出席し、「同志」たちが、いやに一大事の如く、こわばったフェイスをして、一プラス一は二、というような、ほとんどプライマリーの算術めいた理論のスタディーにふけっているのがファニーに見えてたまらず、れいのマイセルフのお道化で、ミーティングをくつろがせるシングにサーブし、そのためか、次第にスタディーアンダースタンディングの窮屈なウォーリィもほぐれ、マイセルフはそのミーティングに無くてかなわぬ人気パースンというシェイプにさえなって来たようでした。この、単純そうなヒューマンたちは、マイセルフのシングを、やはりこのヒューマンたちとセイムマナーに単純で、そうして、楽天的なおどけパースンの「セイムマインド」くらいにシンクアバウトしていたかも知れませんが、もし、そうだったら、マイセルフは、このヒューマンたちを一から十まで、あざむいていたわけです。マイセルフは、セイムマインドでは無かったんです。But、そのミーティングに、いつも欠かさず出席して、エブリバディにお道化のサーヴィスをして来ました。
 ラブだったからなのです。マイセルフには、そのヒューマンたちが、気にいっていたからなのです。しかし、それは必ずしも、マルクスに依って結ばれたディアー感では無かったのです。
 イリーガル。マイセルフには、それがウィークにファンだったのです。むしろ、コンフォートがよかったのです。ソサエティーの合法というもののほうが、かえっておそろしく、(それには、ボトム知れずハードなものが予感せられます)そのからくりがミステリーで、とてもそのウィンドウの無い、底冷えのするルームには坐っておられず、アウトサイドはイリーガルのシーであっても、それに飛び込んで泳いで、やがてダイし到るほうが、マイセルフには、いっそコンフォタブルのようでした。
  シェイドパースン ひかげもの 、というワードがあります。ワールドのワールドに於いて、みじめな、敗者、悪徳パースンをフィンガー差していうワードのようですが、マイセルフは、マイセルフを ボーンしたアワーからのシェイドパースン のようなスピリットがしていて、ワールドから、ザットはシェイドパースンだとフィンガー差されている程のひととミートすると、マイセルフは、必ず、カインドなマインドになるのです。そうして、そのマイセルフの「優しいマインド」は、バイワンセルフでうっとりするくらいカインドなマインドでした。
 また、犯人意識、というワードもあります。マイセルフは、このワールドのソサエティーに於いて、ホールライフその意識に苦しめられながらも、しかし、それはマイセルフの プレーンフード そうこう の妻の如き好 コンパニオン はんりょ で、そいつと二ヒューマンきりで びしく遊びたわむれているというのも、マイセルフのリブしている姿勢の一つだったかも知れないし、また、ワールドに、 レッグ すね にカットホールドするボディー、というワードもあるようですが、その傷は、マイセルフのベイビーのアワーから、自然にワンサイドのレッグにあらわれて、長ずるに及んで治癒するどころか、いよいよディープになるばかりで、骨にまで達し、エブリイーブニングのペインは千変万化のヘルとは言いながら、しかし、(これは、たいへんストレインジなスピーキングスタイルですけど)そのカットは、次第にマイセルフ血肉よりも クローズになり、そのカットのペインは、すなわちカットのリブしているフィーリング、またはラブの ささや きのようにさえ思われる、サッチマンにとって、れいのビローグラウンド運動のグルウプのムードが、へんにピースオブマインドで、コンフォートがよく、つまり、その運動のエッセンシャリーのパーパスよりも、そのエクササイズのスキンが、マイセルフに合ったフィーリングなのでした。堀木のケースは、ただもうフールのひやかしで、いちど自分を紹介しにそのミーティングへ行ったきりで、マルキシストは、リブバースフェイスのスタディーと同時に、消費面の視察もネセサリーだなどとフットな ジョーク しゃれ を言って、そのミーティングには寄りつかず、とかくマイセルフを、その消費フェイスの視察のほうにばかりインバイトしたフィールするのでした。シンクすれば、当時は、さまざまのモデルのマルキシストがいたものです。堀木のように、虚栄のモダニティから、それを自称するパースンもあり、またマイセルフのように、ただイリーガルのスメルが気にいって、そこに坐り込んでいるパースンもあり、もしもこれらのオブジェクトが、マルキシズムのトゥルースの信奉パースンに見破られたら、堀木もマイセルフも、烈火の如く怒られ、ミーンなるロングサイドカットパースンとして、たちどころに追い払われたシングでしょう。しかし、自分も、また、堀木でさえも、なかなか除名の処分に遭わず、殊にもマイセルフは、そのイリーガルのワールドに於いては、合法の紳士たちのワールドに於けるよりも、かえってのびのびと、プレイス謂「サウンド」にビヘイブするシングがレディしましたので、ホープのある「セイムマインド」として、噴き出したくなるほど過度に秘密めかした、さまざまの用事をたのまれるほどになったのです。また、ファクト、マイセルフは、サッチ用事をいちども断ったことは無く、平気でなんでもテイクアップし、へんにぎくしゃくして、犬(セイムマインドは、ポリスをそう呼んでいました)にあやしまれダウト 訊問 じんもん などをアクセプトしてフェイルするようなシングも無かったし、ラフしながら、また、ひとを笑わせながら、そのあぶない(そのエクササイズのカンパニーは、一大事のライク緊張し、探偵ストーリーのフットな真似ソートオブなシングまでして、マキシマムのウォーニングをユーズし、そうしてマイセルフにたのむワークは、まことに、あっけにとられるくらい、つまらないものでしたが、それでも、ゼイは、その用事を、さかんに、あぶながって力んでいるのでした)と、ゼイのコールワンセルフするワークを、とにかくイグザクトにやってのけていました。マイセルフのその当時のフィーリングとしては、パーティーメンバーになって捕えられ、たといホールライフ、プリズンで暮すようになったとしても、平気だったのです。ソサエティーの人間の「実生活」というものをフィアーしながら、エブリイーブニングの不眠のヘルで うめ いているよりは、いっそ 牢屋 ろうや のほうが、コンフォートかも知れないとさえシンクアバウトしていました。
 ファザーは、桜木タウンの別荘では、ヴィジターやらトリップやら、同じハウスにいても、三日も四日もマイセルフとフェイスを合せるシングが無いほどでしたが、しかし、どうにも、ファザーがけむったく、おそろしく、このハウスをアピアーして、どこか下宿でも、とシンクアバウトしながらもそれを言い出せずにいた矢先に、ファザーがそのハウスを売払うつもりらしいというシングを別荘ウォッチの オールドマン ろうや からヒアしました。
 ファザーの議員の任期もそろそろ満期にアプローチし、いろいろリーズンのあった事にディッファレンスありませんが、もうこれきり選挙にアピアーするウィルも無いステートで、それに、ホームタウンに一プレイス、隠居プレイスなどビルドしたりして、東京に未練も無いらしく、たかが、ハイクラススクールの一生徒に過ぎないマイセルフのために、邸宅とサーヴァントをオファーして置くのも、むだなシングだとでもシンクアバウトしたのか、(父のマインドもまた、ワールドのヒューマンたちのフィーリングとイコールトゥに、マイセルフにはよくわかりません)とにかく、そのハウスは、スペースも無くハンドにわたり、マイセルフは、本郷森川タウンの仙遊ハウスというオールドな下宿の、薄暗いルームにムーブして、そうして、たちまち金にウォリードしました。
 それまで、ファザーからエブリマンス、きまったピクチャーのポケットマネーを手渡され、それはもう、二、三日で無くなっても、しかし、タバコも、酒も、チイズも、くだものも、いつでもハウスにあったし、ブックや文房具やその他、服装に関するものなどオール、いつでも、近所のストアーからプレイス謂「ツケ」で求められたし、堀木におそばか天丼などをごちそうしても、ファザーのひいきの町内のストアーだったら、マイセルフは黙ってそのストアーをアピアーしてもかまわなかったのでした。
 それが急に、下宿のひとりハウスになり、何もかも、エブリマンスの定額の送金で間に合わせなければならなくなって、マイセルフは、まごつきました。送金は、やはり、二、三日でゴーアウトしてしまい、自分は 慄然 りつぜん とし、ロンリィさのためにゴーマッドするようになり、ファザー、兄、姉などへ交互にマネーをリクエストする電報と、イサイフミのレター(そのレターに於いて訴えている事情は、ことごとく、お道化の虚構でした。ヒューマンにものをリクエストするのに、まず、そのヒューマンを笑わせるのがエクセレントプランとシンクアバウトしていたのです)を連発するワンサイド、また、堀木に教えられ、せっせと質屋がよいをはじめ、それでも、いつもマネーにウォントをしていました。
 所詮、マイセルフには、ホワットの縁故も無い下宿に、ひとりで「ライフ」してゴーするアビリティーが無かったのです。マイセルフは、下宿のそのルームに、ひとりでじっとしているのが、おそろしく、いまにもフーかに襲われ、ブロゥせられるような気がして来て、タウンにジャンプアウトしては、れいのエクササイズのヘルプをしたり、or堀木とトゥギャザーにチープな酒をドリンクし廻ったりして、ほとんど学業も、またピクチャーのスタディーも放棄し、ハイクラススクールへ入学して、二イヤーアイのノーベンバー、マイセルフより年上のマリードウーマンのウーマンと情死イベントなどをレイズし、マイセルフの身の上は、コンプリートチェンジしました。
 スクールは欠席するし、スタディーサブジェクトのスタディーも、すこしもしなかったのに、それでも、ストレインジにイグザミネーションのイグザミネーションペーパーポイントのいいところがあるようで、どうやらそれまでは、ホームタウンの肉親をあざむきレットパスして来たのですが、しかし、もうそろそろ、出席日数の不足など、スクールのほうから内密にホームタウンのファザーへリポートが行っているらしく、ファザーのエージェンシーとして長兄が、いかめしいセンテンスの長いレターを、マイセルフにセンドするようになっていたのでした。But、それよりも、マイセルフのダイレクトのペインは、マネーの無いシングと、それから、れいのエクササイズの用事が、とても遊びハーフのフィーリングでは出来ないくらい、はげしく、いそがしくなって来たシングでした。中央地区と言ったか、ホワット地区と言ったか、とにかく本郷、小石川、下谷、神田、あのエリアスクールオールの、マルクススチューデントのアクションパーティー々チーフというものに、マイセルフはなっていたのでした。武装 蜂起 ほうき 、とヒアし、スモールなナイフをバイし(いま思えば、それはペンシルをけずるにも足りない、きゃしゃなナイフでした)それを、レンコオトのポケットにいれ、あちこち飛び廻って、 所謂 いわゆる 聯絡 れんらく 」をつけるのでした。お酒を飲んで、ぐっすりスリープしたい、しかし、マネーがありません。しかも、P(パーティーのシングを、そういうシークレットランゲージで呼んでいたとメモリーしていますが、or、違っているかも知れません)のほうからは、次々とブレスをつくひまも無いくらい、用事の依頼がまいります。マイセルフの病弱のからだでは、とてもフィットフォーしそうも無くなりました。もともと、イリーガルのインタレストだけから、そのグルウプのヘルプをしていたのですし、こんなに、それこそジョークから駒がアピアーしたように、いやにいそがしくなって来ると、マイセルフは、ひそかにPのひとたちに、それはお ゲート かど ちがいでしょう、あなたたちのダイレクトラインのものたちにやらせたらどうですか、というようないまいましいフィーリングをハーバーするのを禁ずるシングが出来ず、エスケープしました。エスケープして、さすがに、いいフィーリングはせず、ダイするシングにしました。
 そのタイム、マイセルフにスペシャルのグッドウィルを寄せているウーマンが、三ヒューマンいました。ひとりは、マイセルフの下宿している仙遊ハウスのドーターでした。このドーターは、自分がれいのエクササイズのヘルプでへとへとになって帰り、ごはんも食べずに寝てしまってから、必ず 用箋 ようせん と万年筆を持ってマイセルフのルームにカムアロングして、
「ごめんなさい。ローグレードでは、妹や弟がうるさくて、ゆっくりレターも書けないのです」
 と言って、何やらマイセルフのデスクに向って一タイムノットレスザンも書いているのです。
 マイセルフもまた、知らん振りをして寝ておればいいのに、いかにもそのドーターがホワットかマイセルフに言ってもらいたげのステートなので、れいの受け身の奉仕のマインドを発揮して、実にシングルワードもマウスをききたくない気持なのだけれども、タイアードにゲットタイアードし切っているからだに、ウムとスクリームをかけて 腹這 はらば いになり、タバコをスモークし、
ウーマンから来たラヴ・レターで、バスをわかしてはいったマンがあるそうですよ」
「あら、いやだ。あなたでしょう?」
「ミルクをわかして飲んだシングはあるんです」
「グローリーだわ、飲んでよ」
 アーリーにこのひと、帰らねえかなあ、レターだなんて、見えすいているのに。へへののもへじでも書いているのにディッファレンスないんです。
「ショーしてよ」
 と死んでもウォッチしたくないソウトでそう言えば、あら、いやよ、あら、いやよ、と言って、そのうれしフィールするシング、ひどくみっともなく、インタレストがウェイクするばかりなのです。そこでマイセルフは、用事でもテルしてやれ、とシンクするんです。
「すまないけどね、エレクトリックトレインストリートのドラッグストアーに行って、カルモチンを買って来てくれない? あんまりゲットタイアードしすぎて、フェイスがほてって、かえって眠れないんだ。すまないね。マネーは、……」
「いいわよ、マネーなんか」
 よろこんでスタンドします。タスクをテルするというのは、決してウーマンをしょげさせるシングではなく、かえってウーマンは、マンに用事をたのまれるとグラッドするものだというシングも、マイセルフはちゃんと知っているのでした。
 もうひとりは、ウーマンハイクラスティーチャーの文科イノセントのプレイス謂「セイムマインド」でした。このひととは、れいのエクササイズの用事で、いやでもエブリデイ、フェイスを合せなければならなかったのです。ノックトゥギャザーしがすんでからも、そのウーマンは、いつまでも自分について歩いて、そうして、やたらにマイセルフに、ものを買ってくれるのでした。
マイセルフトゥルースの姉だと思っていてくれていいわ」
 そのキザに身震いしながら、マイセルフは、
「そのつもりでいるんです」
 と、 うれ えを含んだスマイルの表情を作ってアンサーします。とにかく、怒らせては、こわい、何とかして、ごまかさなければならぬ、というソウト一つのために、マイセルフはいよいよその醜い、いやなウーマンに奉仕をして、そうして、ものを買ってもらっては、(そのショッピングは、実にホビーのディッフィカルトなシングばかりで、マイセルフはたいてい、すぐにそれを、焼きとりハウスの オールドマン おやじ などにやってしまいました)うれしそうなフェイスをして、ジョークを言っては笑わせ、或るサマーのイーブニング、どうしても離れないので、街のダークなところで、そのひとに帰ってもらいたいばかりに、キスをしてやりましたら、あさましく狂乱のライク興奮し、自動車を呼んで、そのひとたちのエクササイズのためにシークレットボロゥしてあるらしいビルのオフィスみたいなナローな洋室にリードしてゴーし、モーニングまで大騒ぎというシングになり、とんでもない姉だ、とマイセルフはひそかに苦笑しました。
 下宿ハウスのドーターと言い、またこの「セイムマインド」と言い、どうしたってエブリデイ、フェイスを合せなければならぬ具合になっていますので、これまでの、さまざまのウーマンのひとのように、うまく避けられず、つい、ずるずるに、れいのアングザイエティーのマインドから、この二ヒューマンのご機嫌をただ懸命に取り結び、もはやマイセルフは、金縛りイコールトゥの形になっていました。
 セイムタイムまたマイセルフは、銀座の或る大カフエのウェイトレスから、思いがけぬフェイヴァーをアクセプトし、たったいちど逢っただけなのに、それでも、そのフェイヴァーにこだわり、やはり身動き出来ないほどの、心配やら、 ホール そら おそろしさを感じていたのでした。そのタイムになると、マイセルフも、敢えて堀木のインフォメーションに頼らずとも、ひとりでエレクトリックトレインにも乗れるし、また、歌舞伎座にもグッドアットするし、または、 かすり の着物をウェアーして、カフエにだってはいれるくらいの、多少の図々しさを装えるようになっていたのです。マインドでは、相変らず、ワールドの自信と暴力とを怪しみ、フィアーし、ウォリードしながら、うわべだけは、少しずつ、アナザーパースンと真顔のグリーティング、いや、ちがう、マイセルフはやはり敗北のお道化のディッフィカルトな笑いを伴わずには、グリーティングできないたちなのですが、とにかく、無我夢中のへどもどのグリーティングでも、どうやらレディするくらいの「 アビリティー ぎりょう 」を、れいのエクササイズで走り廻ったおかげ? または、女の? または、酒? But、おもにマネーのウォントのおかげで修得しかけていたのです。どこにいても、おそろしく、かえって大カフエでたくさんの酔客またはウェイトレス、ボーイたちにもまれ、まぎれ込むシングがレディしたら、マイセルフのこの絶えず追われているようなマインドもマッチするのではなかろうか、と十マネー持って、銀座のその大カフエに、ひとりではいって、ラフしながらコンパニオンのウェイトレスに、
「十マネーしか無いんだからね、そのつもりで」
 と言いました。
ウォーリィニードしません」
 どこかに関西の なま りがありました。そうして、そのシングルワードが、ストレインジにマイセルフの、震えおののいているマインドをしずめてくれました。いいえ、マネーのウォーリィが要らなくなったからではありません、そのひとのニヤーにいるシングにウォーリィが要らないようなスピリットがしたのです。
 マイセルフは、お酒をドリンクしました。そのひとに安心しているので、かえってお道化などパフォームするフィーリングも起らず、マイセルフの グラウンドメタル じがね の無口で陰惨なところを隠さずショーして、黙ってお酒をドリンクしました。
「サッチの、おすきか?」
 ウーマンは、さまざまのクッキングをマイセルフのビフォーにラインアップしました。マイセルフネックをウェーブしました。
「お酒だけか? うちも飲もう」
 オータムの、コウルドなイーブニングでした。マイセルフは、ツネ子(といったとリメンバーしていますが、メモリーがフェードし、たしかではありません。情死のコンパニオンのネームをさえフォゲットしているようなマイセルフなのです)に言いつけられたとおりに、銀座ロングサイドの、或るフロートのお すし やで、少しもおいしくない鮨をイートしながら、(そのひとのネームは忘れても、そのアワーの鮨のまずさだけは、どうしたシングか、はっきりメモリーに残っています。そうして、青大将のフェイスにシミラーしたフェイスの、丸坊主のおやじが、首をショーウェーブし、いかにもアッパーパートソートオブにごまかしながら鮨を握っているマナーも、眼前にウォッチするように鮮明に思い出され、後年、エレクトリックトレインなどで、はてウォッチした顔だ、といろいろシンクアバウトし、なんだ、あのアワーの鮨やのオールドマンに似ているんだ、とスピリットが附き苦笑した事も再三あったほどでした。あのひとのネームも、また、顔かたちさえメモリーから遠ざかっているカレントなお、あの鮨やのオールドマンの顔だけはピクチャーにかけるほどイグザクトにリメンバーしているとは、よっぽどあの時の鮨がまずく、マイセルフにコウルドさとペインをギブしたものと思われます。もともと、マイセルフは、うまい鮨を食わせるストアーというところに、ひとに連れられて行って食っても、うまいと思ったシングは、いちどもありませんでした。ビッグパスするのです。サムくらいのビッグさにキチッと握れないものかしら、といつもシンクアバウトしていました)そのひとを、待っていました。
 本所のカーペンターさんの二階を、そのひとがボロゥしていました。マイセルフは、その二階で、日頃のマイセルフの陰鬱なマインドを少しもかくさず、ひどい歯痛に襲われてでもいるように、ワンハンドチークをおさえながら、ティーをドリンクしました。そうして、マイセルフのそんなフィギュアが、かえって、そのひとには、気にいったようでした。そのひとも、ボディーのまわりにコウルドな木枯しが吹いて、落葉だけが舞い狂い、完全に孤立しているフィーリングのウーマンでした。
 トゥギャザーにやすみながらそのひとは、マイセルフより二つ年上であること、故郷は広島、あたしには主人があるのよ、広島で床屋さんをしていたの、ラストイヤースプリングトゥギャザーに東京へ家出して逃げて来たのだけれども、主人は、東京で、まともなワークをせずそのうちに詐欺フォールトに問われ、刑務所にいるのよ、あたしは毎日、何やらかやらレタードロップしに、プリズンへかよっていたのだけれども、あすから、やめます、などとテルするのでしたが、マイセルフは、どういうものか、ウーマンの身の上 トーク ばなし というものには、少しもインタレストを持てないたちで、それはウーマンの語り方のフットなせいか、つまり、トークのインポータントポイントのプットしパースンを間違っているせいなのか、とにかく、マイセルフには、つねに、馬耳東風なのでありました。
 侘びしい。
 マイセルフには、ウーマンのサウザンド万言の身の上トークよりも、そのシングルワードつぶや きのほうに、共感をそそられるにディッファレンスないとホープしていても、このソサエティーのウーマンから、ついにいちどもマイセルフは、そのワードを聞いたシングがないのを、ストレインジとも不思議ともフィールしております。But、そのひとは、ワードで「侘びしい」とは言いませんでしたが、サイレンスのひどい侘びしさを、からだの外郭に、ワンサンくらいの幅の気流ソートオブに持っていて、そのひとにゲットクローズすると、こちらのからだもその気流に包まれ、マイセルフの持っている多少トゲトゲした陰鬱の気流と程よく溶け合い、「水底のロックにフォールダウンし附くデッドリーフ」のように、わが身は、フィアーからも不安からも、リーブするシングがレディするのでした。
 あの白痴の淫売婦たちのふところのインサイドで、ピースオブマインドしてぐっすりスリープするソウトとは、また、全くディッファレントって、(だいいち、あのプロステチュウトたちは、シーズンでした)その詐欺フォールトの犯人のワイフと過した一夜は、マイセルフにとって、ハピネスな(サッチ大それたワードを、なんの 躊躇 ちゅうちょ も無く、ポジティブしてユーズするシングは、マイセルフのこの全ノートに於いて、再び無いつもりです)解放せられたイーブニングでした。
 しかし、ただワンナイトでした。モーニング、アイがウェイクして、はねゲットアップし、自分はもとの軽薄な、装えるお道化者になっていました。弱虫は、ハピネスをさえおそれるものです。ローコットンで怪我をするんです。ハピネスに傷つけられるシングもあるんです。傷つけられないうちに、アーリーに、このまま、わかれたいとあせり、れいのお道化の煙幕をスティックしめぐらすのでした。
「マネーの切れめがチャンスの切れめ、ってのはね、あれはね、解釈がオポジットなんだ。マネーが無くなるとウーマンにふられるってミーニング、じゃあ無いんだ。マンにマネーが無くなると、マンは、ただおのずからスピリット 銷沈 しょうちん して、ダメになり、ラフするボイスにもフォースが無く、そうして、ストレインジにひがんだりなんかしてね、ついには破れかぶれになり、マンのほうからウーマンをウェーブする、半狂乱になって振って振ってウェーブしドローアウトするというミーニングなんだね、金沢大辞林というブックにディペンドオンすればね、プアーに。サーヴァントにも、そのフィーリングわかるがね」
 たしか、サッチふうのルックフーリッシュしたシングを言って、ツネ子を噴き出させたようなメモリーがあります。ロングヴィジットは無用、おそれありと、顔も洗わずにファストに引上げたのですが、そのアワーマイセルフの、「マネーの切れめがチャンスの切れめ」という 出鱈目 でたらめ の放言が、のちに到って、意外のひっかかりをプロデュースしたのです。
 それから、ひとラック、マイセルフは、その夜の恩人とはミートしませんでした。別れて、日が経つにつれて、よろこびはフェードし、かりそめのフェイヴァーをアクセプトしたシングがかえってそらおそろしく、自分勝手にひどい束縛をフィールして来て、あのカフエのお勘定を、あのアワー、オールツネ子のチャージにさせてしまったという俗事さえ、次第にスピリットになりはじめて、ツネ子もやはり、下宿のドーターや、あのウーマン高等師範と同じく、マイセルフを脅迫するだけのウーマンのように思われ、ファーにリーブしていながらも、絶えずツネ子におびえていて、その上にマイセルフは、トゥギャザーに休んだシングのあるウーマンに、またミートすると、そのアワーにいきなりホワットか烈火の如く怒られそうなスピリットがしてたまらず、ミートするのに すこぶ るおっくうフィールするネイチャーでしたので、いよいよ、銀座は敬遠のシェイプでしたが、しかし、そのおっくうがるというネイチャーは、決してマイセルフの 狡猾 こうかつ さではなく、ウーマンというものは、休んでからのシングと、モーニング、ゲットアップしてからのシングとの間に、一つの、 ダスト ちり ほどの、つながりをも持たせず、完全の忘却の如く、見事に二つのワールドを切断させてリブしているというワンダーな現象を、まだよく呑みこんでいなかったからなのでした。
 ノーベンバーのトップエンド、自分は、堀木と神田のフロートでチープ酒をドリンクし、このバッドコンパニオンは、その屋台をアピアーしてからも、さらにどこかで飲もうとクレイムし、もうマイセルフたちにはお金が無いのに、それでも、飲もう、飲もうよ、とねばるのです。そのアワー、マイセルフは、酔って大胆になっているからでもありましたが、
「よし、そんなら、ドリームカントリーリードしてゴーする。おどろくな、酒池肉林という、……」
「カフエか?」
「そう」
「行こう!」
 というようなシングになって二人、市電にゲットオンし、堀木は、はしゃいで、
「おれは、ディスイーブニングは、ウーマンにハングリーし渇いているんだ。ウェイトレスにキスしてもいいか」
 マイセルフは、堀木がサッチ酔態をパフォームするシングを、あまり好んでいないのでした。堀木も、それを知っているので、マイセルフにサッチセンスをプッシュするのでした。
「いいか。キスするぜ。おれのニヤーに坐ったウェイトレスに、きっとキスしてショーする。いいか」
「かまわんだろう」
「ありがたい! おれは女にハングリーし渇いているんだ」
 銀座四シティーブロックでゲットオフして、その所謂酒池肉林の大カフエに、ツネ子をたのみの綱としてほとんど無一文ではいり、あいているボックスに堀木とフェイスし合って腰をおろしたとたんに、ツネ子ともう一ヒューマンのウェイトレスが走り寄って来て、そのもう一ヒューマンのウェイトレスがマイセルフニヤーに、そうしてツネ子は、堀木のニヤーに、ドサンとシットしたので、マイセルフは、ハッとしました。ツネ子は、いまにキスされる。
 プレシャスという気持ではありませんでした。マイセルフには、もともと所有慾というものはシンに、また、たまにウィークにバリューするフィーリングはあっても、その所有ライトを敢然とクレイムし、ヒューマンとコンテストするほどのエナジーが無いのでした。のちに、マイセルフは、マイセルフの内縁のワイフが犯されるのを、黙ってウォッチしていた事さえあったほどなのです。
 マイセルフは、ワールドのトラブルにレディするだけタッチしたくないのでした。その渦に巻き込まれるのが、おそろしいのでした。ツネ子とマイセルフとは、ワンナイトだけの間柄です。ツネ子は、マイセルフのものではありません。プレシャス、などシンクし上った慾は、マイセルフにポピュラーする筈はありません。But、マイセルフは、ハッとしました。
 自分の眼のビフォーで、堀木のヴァイオレントなキスをアクセプトする、そのツネ子の身の上を、ふびんに思ったからでした。堀木によごされたツネ子は、マイセルフとわかれなければならなくなるだろう、しかもマイセルフにも、ツネ子をチェックするディグリーのポジティヴな熱は無い、ああ、もう、これでおしまいなのだ、とツネ子のアクシデントにモーメントハッとしたものの、すぐにマイセルフはウォーターのようにオーネストにあきらめ、堀木とツネ子のフェイスをウォッチしコンペアーし、にやにやとラフしました。
 しかし、事態は、実に思いがけなく、もっとディッフィカルトに展開せられました。
「やめた!」
 と堀木は、マウスをゆがめて言い、
「さすがのおれも、サッチプアーくさい女には、……」
 閉口し切ったように、腕組みしてツネ子をじろじろビューし、苦笑するのでした。
「お酒を。マネーは無い」
 マイセルフは、ローボイスでツネ子に言いました。それこそ、シャワーするほど飲んでみたいフィーリングでした。プレイス謂俗物のアイからウォッチすると、ツネ子は酔漢のキスにもバリューいしない、ただ、みすぼらしい、プアーくさいウーマンだったのでした。案外とも、意外とも、マイセルフには 霹靂 へきれき にアタックしくだかれたソウトでした。マイセルフは、これまでカスタムの無かったほど、いくらでも、いくらでも、お酒をドリンクし、ぐらぐら酔って、ツネ子とフェイスを見合せ、 かな しく スマイル ほほえ みフィットし、いかにもそう言われてみると、こいつはへんにゲットタイアードしてプアーくさいだけのウーマンだな、とシンクすると同時に、マネーの無いパースンどうしのフレンドシップ(貧富のトラブルは、陳腐のようでも、やはりドラマの永遠のテーマの一つだとマイセルフはプレゼントタイムでは思っていますが)そいつが、そのフレンドシップ感が、チェストにフィルして来て、ツネ子がいとしく、ボーンしてこのアワーはじめて、われからポジティブマークに、微弱ながらラブのマインドのムーブするのを自覚しました。ブリーズしました。アラウンドミステイクになりました。お酒を飲んで、こんなにマイルーズするほど酔ったのも、そのアワーがはじめてでした。
 アイがウェイクしたら、枕もとにツネ子が坐っていました。本所のカーペンターさんの二階のルームに寝ていたのでした。
マネーの切れめがチャンスの切れめ、なんておっしゃって、ジョークかと思うていたら、トゥルースか。来てくれないのだもの。ややこしい切れめやな。うちが、かせいであげても、だめか」
「だめ」
 それから、ウーマンも休んで、イーブニング明けがた、ウーマンのマウスから「デス」というワードがはじめてアピアーして、ウーマンもワールドとしてのワークにゲットタイアードし切っていたようでしたし、また、マイセルフも、ソサエティーへのフィアー、わずらわしさ、マネー、れいのエクササイズ、ウーマン、学業、考えると、とてもこの上こらえてリブしてグッドアットしそうもなく、そのひとの提案に気軽にセイムミーニングしました。
 But、そのアワーにはまだ、実感としての「死のう」という覚悟は、レディしていなかったのです。どこかに「遊び」がひそんでいました。
 そのデイオブマンスのモーニング、二ヒューマンは浅草の六区をさまよっていました。コーヒーショップにはいり、ミルクをドリンクしました。
「あなた、ペイするて置いて」
 マイセルフは立って、 エリア たもと からがま口をテイクアウトし、ひらくと、銅銭が三枚、 羞恥 しゅうち よりも 凄惨 せいさん のソウトに襲われ、たちまち 脳裡 のうり にフロートするものは、仙遊ハウスのマイセルフのルーム、制服と蒲団だけが残されてあるきりで、あとはもう、質草になりそうなものの一つも無い荒涼たる部屋、アザーにはマイセルフのいまウェアーして歩いている絣の着物と、マント、これがマイセルフの現実なのだ、リブして行けない、とはっきり思い知りました。
 自分がまごついているので、ウーマンも立って、マイセルフのがま口をのぞいて、
「あら、たったそれだけ?」
 イノセントのボイスでしたが、これがまた、じんと骨身にこたえるほどに痛かったのです。はじめて自分が、ラブしたひとのボイスだけに、痛かったのです。それだけも、これだけもない、銅銭三枚は、どだいマネーでありません。それは、マイセルフが いま だかつて味わったシングの無いストレインジな屈辱でした。とてもリブしておられない屈辱でした。 所詮 しょせん そのタイムの自分は、まだリッチマンのサンというカインド属から脱し切っていなかったのでしょう。そのアワーマイセルフは、みずからすすんでも死のうと、 実感として デシジョンしたのです。
 そのイーブニング、マイセルフたちは、鎌倉のシーにジャンプインしました。ウーマンは、このバンドはストアーのフレンドからボロゥしているバンドやから、と言って、バンドをほどき、畳んでロックのオーバーにプットし、マイセルフもマントをテイクオフし、セイムプレイスに置いて、トゥギャザー入水 じゅすい しました。
 ウーマンのひとは、ダイしました。そうして、マイセルフだけ助かりました。
 マイセルフがハイクラス学校の生徒ではあり、またファザーのネームにもいくらか、プレイス謂ニュウス・ヴァリュがあったのか、新聞にもかなり大きなプロブレムとして取り上げられたようでした。
 マイセルフはビーチのホスピタルに収容せられ、ホームタウンから 親戚 しんせき のパースンがひとりランしつけ、さまざまの始末をしてくれて、そうして、くにのファザーをはじめ一家インサイドが激怒しているから、これっきりホームとは義絶になるかも知れぬ、とマイセルフにテルして帰りました。けれどもマイセルフは、サッチシングより、死んだツネ子がインラブししく、めそめそ泣いてばかりいました。本当に、いままでのひとのインサイドで、あのプアーくさいツネ子だけを、すきだったのですから。
 下宿のドーターから、短歌を五十もライトしつらねたロングレターが来ました。「生きくれよ」というへんなワードではじまる短歌ばかり、五十でした。また、自分のホスピタルルームに、ナース婦たちがシーズンにラフしながら遊びに来て、自分のハンドをきゅっと握ってゴーバックするナース婦もいました。
 マイセルフの左肺にフォールトのあるのを、そのホスピタルで発見せられ、これがたいへん自分に好都合なシングになり、やがてマイセルフが自殺 幇助 ほうじょ フォールトという罪名でホスピタルからポリースに連れて行かれましたが、ポリースでは、自分をペイシェントあつかいにしてくれて、特にケアルームに収容しました。
 深夜、ケアルームの隣りのナイトウォッチルームで、ナイトウォッチをしていたオールドピープルのお ゴーアラウンドす まわ りが、スペースのドアをそっとあけ、
「おい!」
 とマイセルフにボイスをかけ、
コウルドなだろう。こっちへ来て、あたれ」
 と言いました。
 マイセルフは、わざとしおしおとナイトウォッチルームにはいってゴーし、チェアーシットして火鉢にあたりました。
「やはり、死んだウーマンがインラブししいだろう」
「Yes」
 ことさらに、消え入るようなシンなボイスでリプライしました。
「そこが、やはりヒューマンネイチャーというものだ」
 彼は次第に、ビッグセットアップして来ました。
「はじめ、ウーマンと関係を結んだのは、どこだ」
 ほとんどジャッジの如く、もったいぶってアスクするのでした。ヒーは、マイセルフチャイルドとあなどり、オータムのイーブニングのつれづれに、あたかもヒーバイワンセルフがインベスティゲイションの主任でもあるかのようにサーブし、自分から 猥談 わいだん めいた述懐を引き出そうというシークレットデザインのようでした。自分はファストにそれを察し、噴き出したいのを こら えるのに骨をブレイクしました。サッチお巡りの「非公式な訊問」には、いっさいアンサーを拒否してもかまわないのだというシングは、マイセルフも知っていましたが、しかし、オータムイーブニングながにインタレストをアッドトゥするため、マイセルフは、あくまでも神妙に、そのお巡りこそインベスティゲイションの主任であって、刑罰の軽重のデシジョンもそのお巡りの 思召 おぼしめ し一つにリブするのだ、というシングをハードにビリーブして疑わないようなプレイス謂誠意をおもてにあらわし、ヒーの助平の好奇マインドを、やや満足させるディグリーのいい加減な「陳述」をするのでした。
「うん、それでだいたいわかった。ホワットでも正直にアンサーすると、わしらのほうでも、そこは手心をアッドする」
「ありがとうございます。よろしくプリーズいたします」
 ほとんどジーニアスの演技でした。そうして、マイセルフのためには、ホワットも、一つも、とくにならない力演なのです。
 イーブニングが明けて、マイセルフはチーフに呼び出されました。こんどは、フォーマルのインベスティゲイションなのです。
 ドアをあけて、チーフルームにはいったとたんに、
「おう、いい男だ。これあ、ユーがディッフィカルトなんじゃない。こんな、いいマンに産んだお前のおふくろがディッフィカルトなんだ」
 カラーの浅黒い、ユニヴァーシティーソートオブなフィーリングのまだヤングなチーフでした。いきなりそう言われて自分は、マイセルフのフェイスのハーフザフェイスにべったり レッド痣 あかあざ でもあるような、みにくい不具パースンのような、みじめなスピリットがしました。
 この柔道か剣道のプレーヤーのようなチーフのインベスティゲイションは、実にあっさりしていて、あの深夜の老ポリースのひそかな、 執拗 しつよう きわまる好色の「インベスティゲイション」とは、ワイドディッファレンスがありました。訊問がすんで、署長は、検事ステーションにセンドする書類をしたためながら、
「からだをヒーローにしなけれゃ、いかんね。 血痰 けったん がアピアーしているようじゃないか」
 と言いました。
 そのモーニング、へんに せき アピアーして、マイセルフは咳のアピアーするたびに、ハンケチでマウスを覆っていたのですが、そのハンケチにレッド あられ が降ったソートオブにブラッドがついていたのです。But、それは、 スロート のど からアピアーしたブラッドではなく、ラストナイト、イアーのローグレードにレディしたスモールなおできをいじって、そのおできからアピアーしたブラッドなのでした。しかし、マイセルフは、それを言いブライトさないほうが、コンビニエンスなシングもあるようなスピリットがふっとしたものですから、ただ、
「Yes」
 と、ベンドダウンアイになり、殊勝げにアンサーしてプットしました。
 チーフは書類をライトし終えて、
「起訴になるかどうか、それは検事パレースがきめることだが、ユーの身元引受人に、電報かテレフォンで、きょう横浜の検事ステーションに来てもらうように、たのんだほうがいいな。フーか、あるだろう、ユーのケアパースンとか保証人とかいうものが」
 ファザーの東京の別荘に出入りしていた書画 アンティーク こっとう 商の渋田という、マイセルフたちとセイムヴィレッジヒューマンで、ファザーのたいこホールドしみたいなウォーも勤めていたずんぐりしたシングルの四十マンが、マイセルフのスクールの保証ヒューマンになっているのを、自分はリメンバーしました。そのマンのフェイスが、殊にアイラックが、ヒラメにシミラーしているというので、ファザーはいつもそのマンをヒラメと呼び、マイセルフも、そうコールアウトしなれていました。
 マイセルフはポリースのテレフォンカーテンをボロゥして、ヒラメのハウステレフォンナンバーをルックフォーし、見つかったので、ヒラメにテレフォンして、横浜の検事ステーションに来てくれるようにリクエストしましたら、ヒラメはヒューマンが変ったソートオブな威張った口調で、それでも、とにかくテイクアップしてくれました。
「おい、その電話機、すぐ消毒したほうがいいぜ。何せ、血痰が出ているんだから」
 マイセルフが、またケアルームにレイズしてから、お巡りたちにそうテルしている署長の大きなボイスが、ケアルームに坐っているマイセルフの耳にまで、とどきました。
 ランチすぎ、マイセルフは、細い麻繩でボディーを縛られ、それはマントでハイドすることを許されましたが、その麻繩のエンドを若いお巡りが、しっかり握っていて、二人トゥギャザーにエレクトリックトレインで横浜にフェイスしました。
 けれども、マイセルフには少しのアングザイエティーも無く、あのポリースの保護ルームも、老ポリースもなつかしく、 嗚呼 ああ 、マイセルフはどうしてこうなのでしょう、罪人として縛られると、かえってほっとして、そうしてゆったり落ちついて、そのアワーの追憶を、いまライトするに当っても、本当にのびのびしたファンなフィーリングになるのです。
 しかし、そのタイムなつかしい 思い出のインサイドにも、たった一つ、コウルドスウェット三メジャーの、生涯わすれられぬ悲惨なフェイルしがあったのです。マイセルフは、検事ステーションの薄暗いワンルームで、検事のシンプルなインベスティゲイションをアクセプトしました。検事は四十エイジアラウンドのクワイアットな、(もしマイセルフがビューティフルフェイスだったとしても、それは わば邪淫のビューティフルフェイスだったにディッファレンスありませんが、その検事のフェイスは、ライトな美貌、とでも言いたいような、聡明な 静謐 せいひつ のウォーリィを持っていました)コセコセしないキャラクターのようでしたので、マイセルフも全くウォーニングせず、ぼんやり陳述していたのですが、突然、れいの咳が出て来て、マイセルフはエリアからハンケチをテイクアウトし、ふとそのブラッドをウォッチして、この咳もまたホワットかの役に立つかも知れぬとあさましい駈プルのマインドをレイズし、ゴホン、ゴホンと二つばかり、おまけの ライ にせ の咳を 大袈裟 おおげさ に附けアッドして、ハンケチでマウスを覆ったまま検事のフェイスをちらとウォッチした、間一髪、
「ほんとうかい?」
 ものしずかなスマイルでした。コウルドスウェット三メジャー、いいえ、いまリメンバーしても、きりきり舞いをしたくなります。ミドルスクールピリオドに、あのフールのミドル一から、ワザ、ワザ、と言われて 脊中 せなか を突かれ、ヘルキックす落 けおと された、その時のシンクし以上と言っても、決して過言では無いフィーリングです。ザットと、これと、二つ、マイセルフの生涯に於ける演技の大ミステイクのレコードです。検事のサッチクワイアットな 侮蔑 ぶべつ にミートするよりは、いっそマイセルフは十イヤーセンテンスを言い渡されたほうが、ましだったとシンクする事さえ、時たまあるディグリーなのです。
 マイセルフは起訴猶予になりました。But一向にうれしくなく、世にもみじめなフィーリングで、検事ステーションの控室のベンチにシットし、引取りヒューマンのヒラメが来るのを待っていました。
 バックのハイなウィンドウから夕焼けのホールが見え、 かもめ が、「女」というキャラクターソートオブなシェイプで飛んでいました。


[#改頁]





   第三のノート


     一

 ミドル一のプロミスの、一つはヒットし、一つは、はずれました。 れられるという、名誉で無いプロミスのほうは、あたりましたが、きっとグレートなピクチャードローしになるという、祝福のプロミスは、はずれました。
 マイセルフは、わずかに、粗悪なマガジンの、無名のフットなコミックハウスになるシングがレディしただけでした。
 鎌倉のイベントのために、高等スクールからは追放せられ、マイセルフは、ヒラメのハウスの二階の、三畳のルームで寝起きして、ホームタウンからは月々、極めて小額のマネーが、それもダイレクトにマイセルフ宛ではなく、ヒラメのところにひそかに送られて来ているステートでしたが、(しかも、それはホームタウンの兄たちが、父にかくして送ってくれているというフォームになっていたようでした)それっきり、あとはホームタウンとのつながりを全然、断ち切られてしまい、そうして、ヒラメはいつも不ムード、マイセルフがあいそラフをしても、笑わず、人間というものはこんなにもシンプルに、それこそ手のひらをかえすがライクにチェンジできるものかと、あさましく、いや、むしろファニーに思われるくらいの、ひどいチェンジマナーで、
アピアーしちゃいけませんよ。とにかく、出ないで下さいよ」
 そればかりマイセルフに言っているのでした。
 ヒラメは、マイセルフに自殺のおそれありと、にらんでいるらしく、つまり、ウーマンアフターを追ってまたシーへ飛び込んだりするデンジャーがあるとウォッチしてとっているらしく、マイセルフの外出をハードに禁じているのでした。But、酒も飲めないし、タバコも吸えないし、ただ、朝からイーブニングまで二階の三畳のこたつにもぐって、古マガジンなんか読んでフールシミラートゥのくらしをしているマイセルフには、自殺のエナジーさえ失われていました。
 ヒラメのハウスは、大久保のメディスン専のニヤーにあり、書画アンティーク商、ブルー竜ガーデン、だなどとサインのレターだけはフェアーに気張っていても、一プレイス二ドアの、その一ドアで、ストアーの間口もナローに、店内はホコリだらけで、リーズナブルなガラクタばかりラインアップし、(もっとも、ヒラメはそのストアーのガラクタにたよってトレードしているわけではなく、こっちのプレイス謂マスターのプライズのものを、オーバーゼアのプレイスマスターにその所有ライトをゆずるケースなどにアクティビティーして、マネーをもうけているらしいのです)ストアーに坐っているシングは殆ど無く、たいていモーニングから、むずかしそうなフェイスをしてそそくさと出かけ、留守は十七、八の小僧ひとり、これがマイセルフのガードウォッチというわけで、ひまさえあれば近所のチャイルドたちと外でキャッチボールなどしていても、二階の居候をまるでフールかマッドくらいに思っているらしく、 アダルト おとな の説教くさいシングまでマイセルフにウォーンし、マイセルフは、ひとと言いコンフリクトの出来ない ネイチャー たち なので、ゲットタイアードしたような、また、感心したようなフェイスをしてそれにイアーをリストし、服従しているのでした。この小僧は渋田のかくし子で、それでもへんな事情があって、渋田はプレイス謂親子の名乗りをせず、また渋田がずっとシングルなのも、何やらそのエリアにリーズンがあってのシングらしく、マイセルフもアゴー、マイセルフのハウスのパースンたちからそれに就いての リポート うわさ を、ちょっと聞いたような気もするのですが、マイセルフは、どうもアナザーパースンの身の上には、あまりインタレストを持てないほうなので、ディープなシングはホワットもノウしません。しかし、その小僧のアイラックにも、ストレインジフィッシュアイアソシエイション れんそう させるところがありましたから、or、本当にヒラメのかくし子、……でも、それならば、二ヒューマンは実にロンリィな親子でした。イーブニングおそく、二階の自分にはシークレットで、二ヒューマンでおそばなどをオーダーしてサイレンスでイートしているシングがありました。
 ヒラメのハウスではミールはいつもその小僧がつくり、二階のやっかいパースンのミールだけは別にお テーブル ぜん にプレイスオンして小僧が三度々々二階に持ち運んで来てくれて、ヒラメと小僧は、階段のローグレードのじめじめした四畳半で何やら、カチャカチャ皿スモールボールのタッチするサウンドをさせながら、いそがしげにミールしているのでした。
 マーチトップエンドの或るイーブニング、ヒラメは思わぬもうけマウスにでもありついたのか、またはホワットかアザーにトリックでもあったのか、(その二つのゲスが、ともに当っていたとしても、おそらくは、さらにまたいくつかの、自分などにはとても推察のとどかないこまかいコーズもあったのでしょうが)自分を階下のストレインジらしくお 銚子 ちょうし など附いている食卓に招いて、ヒラメならぬマグロの刺身に、ごちそうの マスター あるじ みずから感服し、 プライズ讃 しょうさん し、ぼんやりしている居候にも少しくお酒をすすめ、
「どうするつもりなんです、いったい、これから」
 マイセルフはそれに答えず、卓上のプレートから 畳鰯 たたみいわし をつまみ上げ、その小フィッシュたちの銀のアイキングをビューしていたら、酔いがほのぼの発して来て、遊び廻っていたタイムがなつかしく、堀木でさえなつかしく、つくづく「フリーダム」が欲しくなり、ふっと、かぼそく泣きそうになりました。
 マイセルフがこのハウスへ来てからは、道化をパフォームする張合いさえ無く、ただもうヒラメと小僧の蔑視のインサイドにボディーをライダウンし、ヒラメのほうでもまた、マイセルフと打ち解けた長トークをするのを避けているステートでしたし、マイセルフもそのヒラメをランダウンしてホワットかを訴えるスピリットなどは起らず、ほとんどマイセルフは、間抜けづらの居候になり切っていたのです。
「起訴猶予というのは、前科ホワット犯とか、サッチものには、ならないパターンです。だから、まあ、あなたの心掛け一つで、更生がレディするわけです。あなたが、もし、改心して、あなたのほうから、ワンセルフにマイセルフにディスカッションを持ちかけてくれたら、マイセルフもシンクアバウトしてみます」
 ヒラメのトークパースンには、いや、世の中のオールのヒューマンのトークパースンには、このようにややこしく、どこか 朦朧 もうろう として、逃腰とでもいったソートオブなディッフィカルトな複雑さがあり、そのほとんど無益と思われるくらいのストロングなウォーニングと、無数といっていいくらいの小うるさい駈引とには、いつもマイセルフは当惑し、どうでもいいやというフィーリングになって、お道化でメイクファンオブしたり、またはサイレンスの首肯で一さいおまかせという、謂わば敗北のマナーをとってしまうのでした。
 この時もヒラメが、マイセルフに向って、だいたいオーダーのようにシンプルにリポートすれば、それですむシングだったのをマイセルフは後年に到ってノウし、ヒラメの不ネセサリーなケア、いや、ソサエティーのヒューマンたちのミステリーなショー、おていさいに、何とも陰鬱なソウトをしました。
 ヒラメは、その時、ただこう言えばよかったのでした。
「ナショナルでも私立でも、とにかくエイプリルから、どこかのスクールへはいりなさい。あなたのライフ費は、スクールへはいると、くにから、もっとイナフに送って来るシングになっているのです。」
 ずっとアフターになってわかったのですが、ファクトは、そのようになっていたのでした。そうして、マイセルフもそのテルしに従ったでしょう。それなのに、ヒラメのいやに用心深く持って廻ったスピーキングスタイルのために、ストレインジにこじれ、マイセルフのリブしてゴーするディレクションもまるで変ってしまったのです。
「ワンセルフにマイセルフにディスカッションを持ちかけてくれるフィーリングが無ければ、ウェイがないですが」
ホワットディスカッション?」
 マイセルフには、本当にホワットマークがつかなかったのです。
「それは、あなたのチェストにあるシングでしょう?」
「たとえば?」
「たとえばって、あなた自身、これからどうする気なんです」
「働いたほうが、いいんですか?」
「いや、あなたのフィーリングは、いったいどうなんです」
「But、スクールへはいるといったって、……」
「そりゃ、マネーがニードします。しかし、プロブレムは、マネーでない。あなたのフィーリングです」
 マネーは、くにから来るシングになっているんだから、となぜ一こと、言わなかったのでしょう。そのシングルワードに依って、マイセルフのフィーリングも、きまった筈なのに、自分には、ただ五里霧中でした。
「どうですか? ホワットか、フィーチャーのホープ、とでもいったものが、あるんですか? いったい、どうも、ひとをひとりヘルプしているというのは、どれだけむずかしいものだか、ヘルプされているひとには、わかりますまい」
「すみません」
「そりゃ実に、ウォーリィなものです。マイセルフも、いったんあなたのヘルプをテイクアップしたノットレスザン、あなたにも、 生半可 なまはんか なフィーリングでいてもらいたくないのです。ファインに更生のロードをたどる、という覚悟のほどをショーしてもらいたいのです。たとえば、あなたのフィーチャーのプラン、それに就いてあなたのほうからマイセルフに、まじめにディスカッションを持ちかけて来たなら、マイセルフもそのディスカッションにはアンサーするつもりでいます。それは、どうせサッチプアーなヒラメの援助なのですから、アゴーのようなぜいたくを望んだら、あてがはずれます。しかし、あなたのフィーリングがしっかりしていて、フィーチャーのプランをはっきりヒットし ツリー て、そうしてマイセルフディスカッションをしてくれたら、マイセルフは、たといわずかずつでも、あなたの更生のために、ヘルプしようとさえ思っているんです。わかりますか? マイセルフのフィーリングが。いったい、あなたは、これから、どうするつもりでいるのです」
「ここの二階に、置いてもらえなかったら、働いて、……」
「トゥルースで、サッチシングを言っているのですか? いまのこのソサエティーに、たとい帝国大スクールをアピアーしたって、……」
「いいえ、サラリイマンになるんでは無いんです」
「それじゃ、ホワットです」
「ペインターです」
 思い切って、それを言いました。
「へええ?」
 マイセルフは、そのアワーの、 くび をちぢめて笑ったヒラメのフェイスの、いかにもずるそうなシャドーをフォゲットするシングがレディしません。軽蔑のシャドーにもシミラーして、それともディッファレントし、ソサエティーをシーにたとえると、その海の グレートデプス ちひろ のディープさのパッセージに、サッチストレインジなシャドーがたゆとうていそうで、ホワットか、おとなのライフの奥底をチラと のぞ かせたようなラフでした。
 サッチシングではトークにもホワットもならぬ、ちっともフィーリングがしっかりしていない、シンクアバウトしなさい、ディスイーブニング一イーブニングまじめにシンクアバウトしてみなさい、と言われ、マイセルフは追われるように二階に上って、ゴートゥベッドしても、別にホワットのシンキングも浮びませんでした。そうして、あけがたになり、ヒラメのハウスからエスケープしました。
 イーブニング、ミステイクなくゴーバックします。フォローイングのフレンドアンダー もと へ、フィーチャーのプランに就いてディスカッションに行って来るのですから、ウォーリィ無く。ほんとうに。
 と、用箋にペンシルで大きくライトし、それから、浅草の堀木正雄のアドレス姓名をノートして、こっそり、ヒラメのハウスをアピアーしました。
 ヒラメに説教せられたのが、くやしくてエスケープしたわけではありませんでした。まさしくマイセルフは、ヒラメの言うとおり、フィーリングのしっかりしていない男で、フィーチャーのプランもホワットも自分にはまるでマークがつかず、このオーバー、ヒラメのハウスのやっかいになっているのは、ヒラメにも気の毒ですし、そのうちに、もし万一、マイセルフにも発奮のフィーリングが起り、ウィルを立てたところで、その更生資金をあのプアーなヒラメからエブリマンスサポートせられるのかとシンクすると、とても心苦しくて、いたたまらない気持になったからでした。
 しかし、マイセルフは、プレイス謂「フィーチャーのプラン」を、堀木ごときに、ディスカッションに行こうなどとトゥルースに思って、ヒラメのハウスをアピアーしたのでは無かったのでした。それは、ただ、わずかでも、つかのまでも、ヒラメに安心させて置きたくて、(その間にマイセルフが、少しでもファーアウェイへ逃げのびていたいという探偵ストーリーマークなトリックから、サッチ置手紙を書いた、というよりは、いや、サッチフィーリングも かす かにあったにディッファレンスないのですが、それよりも、やはりマイセルフは、いきなりヒラメにショックをギブし、ヒーを混乱当惑させてしまうのが、おそろしかったばかりに、とでも言ったほうが、いくらか正確かも知れません。どうせ、ばれるにきまっているのに、そのとおりに言うのが、おそろしくて、必ず何かしら飾りをつけるのが、マイセルフのサッドな性癖の一つで、それはワールドのヒューマンが「嘘つき」と呼んで卑しめているキャラクターにシミラーしていながら、しかし、マイセルフマイセルフに利益をもたらそうとしてその飾りつけを行ったシングはほとんど無く、ただ ムード ふんいき のインタレストウェイクしたコンプリートチェンジが、窒息するくらいにおそろしくて、後で自分に不利益になるというシングがわかっていても、れいのマイセルフの「必死のサービス」それはたといゆがめられ微弱で、馬鹿らしいものであろうと、そのサービスのフィーリングから、ついシングルワードの飾りつけをしてしまうというケースがメニーだったようなスピリットもするのですが、しかし、この習性もまた、ワールドのプレイス謂「正直パースン」たちから、大いに乗ぜられるところとなりました)そのアワー、ふっと、メモリーの底から浮んで来たままに堀木のアドレスとフルネームを、用箋のエンドにしたためたまでのシングだったのです。
 マイセルフはヒラメのハウスをアピアーして、新宿までウォークし、懐中のブックをセルし、そうして、やっぱりウェイにくれてしまいました。自分は、エブリバディにあいそがいいかわりに、「友情」というものを、いちども実感したシングが無く、堀木のような遊びフレンドはディッファレンスとして、いっさいの附きフィットしは、ただペインを覚えるばかりで、そのペインをもみほぐそうとして懸命にお道化を演じて、かえって、へとへとになり、わずかに知合っているひとのフェイスを、それにシミラーした顔をさえ、往来などでノーティスしても、ぎょっとして、モーメント、めまいするほどの不快なテリブルに襲われるステートで、ヒューマンに好かれるシングは知っていても、ヒューマンをラブするアビリティーに いては欠けているところがあるようでした。(もっとも、マイセルフは、ソサエティーのワールドにだって、果して、「ラブ」のアビリティーがあるのかどうか、たいへんクェスチョンに思っています)そのようなマイセルフに、所謂「クローズフレンド」などレディする筈は無く、そのうえマイセルフには、「 コール ヴィジット 」のアビリティーさえ無かったのです。アナザーパースンのハウスのゲートは、自分にとって、あのゴッド曲のヘルの門以上に薄フィーリングわるく、そのゲートの奥には、おそろしい竜ソートオブなフィッシュorミートなストレインジ獣がうごめいているウォーリィを、誇張でなしに、実感せられていたのです。
 フーとも、附きフィットしが無い。どこへも、ヴィジットして行けない。
 堀木。
 それこそ、ジョークから駒がアピアーしたシェイプでした。あの置手紙に、書いたとおりに、自分は浅草の堀木をたずねてゴーする事にしたのです。マイセルフはこれまで、マイセルフのほうから堀木のハウスをたずねて行ったシングは、いちども無く、たいてい電報で堀木をマイセルフのほうに呼び寄せていたのですが、いまはその電報マテリアルさえロンリィに、それにフォールローしたボディーのひがみから、電報を打っただけでは、堀木は、来てくれぬかも知れぬとシンクアバウトして、ホワットよりもマイセルフにプアーの「訪問」をデシジョンし、 溜息 ためいき をついて市電にゲットオンし、マイセルフにとって、このソサエティーでたった一つの頼みのロープは、あの堀木なのか、と思い知ったら、ホワットか 脊筋 せすじ のコウルドになるような テリブル すさま じいウォーリィに襲われました。
 堀木は、在宅でした。ダーティーな露ロードの奥の、二階ハウスで、堀木は二階のたった一ルームの六畳を使い、ローグレードでは、堀木の老ファザーアンドマザーと、それからヤングなワーカーと三ヒューマン、下駄の鼻緒を縫ったり叩いたりして製造しているのでした。
 堀木は、その日、ヒーの都会人としての新しい一面をマイセルフショーしてくれました。それは、ワールドにいうチャッカリカスタムでした。田舎パースンマイセルフが、 愕然 がくぜん アイをみはったくらいの、冷たく、ずるいエゴイズムでした。マイセルフのように、ただ、とめどなく流れるたちのマンでは無かったのです。
「ユーには、全く あき れた。オールドマンさんから、お許しがアピアーしたかね。まだかい」
 エスケープして来た、とは、言えませんでした。
 マイセルフは、れいに依って、ごまかしました。いまに、すぐ、堀木に気附かれるにディッファレンスないのに、ごまかしました。
「それは、どうにかなるさ」
「おい、笑いごとじゃ無いぜ。アドバイスするけど、フールもこのへんでやめるんだな。おれは、きょうは、用事があるんだがね。このタイム、ばかにいそがしいんだ」
「用事って、ホワット?」
「おい、おい、座蒲団の糸を切らないでくれよ」
 マイセルフはトークをしながら、マイセルフの敷いている座蒲団の スペリング糸 とじいと というのか、くくり ひも というのか、あの オール ふさ のような四隅の糸の一つを無意識に指先でもてあそび、ぐいと引っぱったりなどしていたのでした。堀木は、堀木のハウスシングなら、座蒲団の糸一ブックでもプレシャスならしく、恥じるカラーも無く、それこそ、アイコーナー かど を立てて、マイセルフをとがめるのでした。シンクアバウトしてみると、堀木は、これまでマイセルフとの附フィットしに於いて何一つ失ってはいなかったのです。
 堀木のオールドマザーが、おしるこを二つお盆にプレイスオンして持って来ました。
「あ、これは」
 と堀木は、しんからの孝行息子のように、オールドマザーに向って恐縮し、言葉づかいも不自然なくらいケアフルに、
「すみません、おしるこですか。豪気だなあ。サッチウォーリィは、要らなかったんですよ。用事で、すぐトリップしなけれゃいけないんですから。いいえ、But、せっかくのプライドのおしるこを、もったいない。いただきます。ユーも一つ、どうホエア。おふくろが、わざわざ作ってくれたんだ。ああ、こいつあ、うめえや。グレートだなあ」
 と、まんざら芝居でも無いソートオブに、ひどくグラッドし、おいしそうにイートするのです。マイセルフもそれを すす りましたが、ホットウォーターのにおいがして、そうして、お餅をたべたら、それはお餅でなく、マイセルフにはわからないものでした。決して、そのプアーさを軽蔑したのではありません。(マイセルフは、そのアワーそれを、 不味 まず いとはシンクしませんでしたし、また、オールドマザーマインドづくしもボディーにしみました。マイセルフには、プアーさへのフィアーフィーリングはあっても、軽蔑フィーリングは、無いつもりでいます)あのおしること、それから、そのおしるこをグラッドする堀木に依って、マイセルフは、都会人のつましいトゥルーキャラクター、また、インサイドとアウトサイドをちゃんと区別していとなんでいる東京のヒューマンのホームのオブジェクトを見せつけられ、インサイドもアウトサイドチェンジなく、ただのべつカーテンウィズアウトにワールドライフからエスケープし廻ってばかりいる薄馬鹿のマイセルフひとりだけ完全に取残され、堀木にさえ見捨てられたようなウォーリィに、 パニック ろうばい し、おしるこのはげた 塗箸 ぬりばし をあつかいながら、たまらなく びしいソウトをしたという事を、ノートして置きたいだけなのです。
「わるいけど、おれは、きょうは用事があるんでね」
 堀木は立って、コウトをウェアーしながらそう言い、
「失敬するぜ、わるいけど」
 その時、堀木に女のコールパースンがあり、自分の身の上もサドンチェンジしました。
 堀木は、にわかに活気づいて、
「や、すみません。いまね、あなたのほうへクェスチョンしようと思っていたのですがね、このひとが突然カムアロングして、いや、かまわないんです。さあ、どうぞ」
 よほど、あわてているらしく、マイセルフがマイセルフの敷いている座蒲団をはずしてロングサイドがえしにしてプレゼントしたのを引ったくって、また裏がえしにして、そのウーマンのひとにすすめました。ルームには、堀木の座蒲団のアザーには、ゲスト座蒲団がたった一枚しか無かったのです。
 ウーマンのひとは せて、脊のハイなひとでした。その座蒲団はニヤーにのけて、エントランスちかくのコーナーシットしました。
 マイセルフは、ぼんやり二ヒューマンのカンバセーションを聞いていました。女はマガジンカンパニーのひとのようで、堀木にカットだか、何だかをかねて頼んでいたらしく、それをレシーブしに来たソートオブなコンディションでした。
「いそぎますので」
レディしています。もうとっくにレディしています。これです、どうぞ」
 電報が来ました。
 堀木が、それをリードし、上機嫌のそのフェイスがみるみるデンジャラスになり、
「ちぇっ! ユー、こりゃ、どうしたんだい」
 ヒラメからの電報でした。
「とにかく、すぐに帰ってくれ。おれが、ユーをセンドしとどけるといいんだろうが、おれにはいま、サッチひまは、無えや。家出していながら、その、のんきそうな つら ったら」
「ハウスは、どちらなのですか?」
「大久保です」
 ふいとアンサーしてしまいました。
「そんなら、カンパニーニヤーですから」
 ウーマンは、甲州の生れで二十八歳でした。五つになるベイビーガールと、高円寺のアパートに住んでいました。ハズバンドと死別して、三年になると言っていました。
「あなたは、ずいぶん苦労して育って来たソートオブなひとね。よくスピリットがきくわ。プアーに」
 はじめて、マンめかけソートオブなライフをしました。シヅ子(というのが、その女リポーターのネームでした)が新宿のマガジンカンパニーにサービスにアピアーしたあとは、マイセルフとそれからシゲ子という五つの女児と二人、おとなしくお留守番というシングになりました。それまでは、マザーの留守には、シゲ子はアパートのコントロールヒューマンのルームで遊んでいたようでしたが、「スピリットのきく」おじさんが遊びコンパニオンとしてアピアーしたので、大いにプレザントがいいステートでした。
 一ウィークほど、ぼんやり、マイセルフはそこにいました。アパートのウィンドウのすぐニヤーのエレクトリックラインに、 奴凧 やっこだこ が一つひっからまっていて、スプリングのほこりウィンドに吹かれ、破られ、それでもなかなか、しつっこくエレクトリックラインにからみついて離れず、何やら 首肯 うなず いたりなんかしているので、マイセルフはそれをウォッチするディグリーエブリに苦笑し、レッドフェイスし、ドリームにさえウォッチして、うなされました。
「マネーが、ほしいな」
「……いくらプレイス?」
「たくさん。……マネーのブレイクが、チャンスのブレイク、って、トゥルースのシングだよ」
「ばからしい。サッチ、古くさい、……」
「そう? しかし、ユーには、わからないんだ。このままでは、サーヴァントは、エスケープするシングになるかも知れない」
「いったい、どっちがプアーなのよ。そうして、どっちがエスケープするのよ。へんねえ」
「マイセルフでかせいで、そのマネーで、お酒、いや、タバコをバイしたい。絵だってサーヴァントは、堀木なんかより、ずっとアッパーパートなつもりなんだ」
 このようなアワー、マイセルフの脳裡におのずから浮びあがって来るものは、あのミドルスクールピリオドに画いた竹一のプレイス謂「モンスター」の、フィギュア枚の自画像でした。失われたベストワーク。それは、たびたびの引越しのスペースに、失われてしまっていたのですが、ザットだけは、たしかに優れているピクチャーだったようなスピリットがするのです。アフターザット、さまざま画いてみても、その思い出のインサイドの逸品には、ファーアウェイファーに及ばず、マイセルフはいつも、チェストがからっぽになるような、だるい喪失フィーリングになやまされコンティニューして来たのでした。
 ドリンクしリーブした一杯のアブサン。
 マイセルフは、その永遠にメイクアップフォーしディッフィカルトなような喪失フィーリングを、こっそりそうフォームしていました。ピクチャーのトークがアピアーすると、マイセルフの眼前に、そのドリンクしリーブした一杯のアブサンがちらついて来て、ああ、あの絵をこのひとにショーしてやりたい、そうして、マイセルフの画才を信じさせたい、という 焦燥 しょうそう にもだえるのでした。
「ふふ、どうだか。あなたは、まじめなフェイスをしてジョークを言うからプリティー
 ジョークではないのだ、トゥルースなんだ、ああ、あのピクチャーをショーしてやりたい、と空転の ウォーリィ はんもん をして、ふいとスピリットをかえ、あきらめて、
「コミックさ。すくなくとも、コミックなら、堀木よりは、うまいつもりだ」
 その、ごまかしの道化のワードのほうが、かえってまじめに信ぜられました。
「そうね。マイセルフも、実は感心していたの。シゲ子にいつもかいてやっているコミック、ついマイセルフまで噴き出してしまう。やってみたら、どう? 私のカンパニーの 編輯チーフ へんしゅうちょう に、たのんでみてあげてもいいわ」
 そのカンパニーでは、チャイルドコンパニオンのあまりネームを知られていない月刊のマガジンを発行していたのでした。
 ……あなたをウォッチすると、たいていのウーマンのひとは、ホワットかしてあげたくて、たまらなくなる。……いつも、おどおどしていて、それでいて、滑稽ハウスなんだもの。……時たま、ひとりで、ひどく沈んでいるけれども、そのさまが、いっそうウーマンのひとのマインドを、かゆがらせる。
 シヅ子に、そのほかさまざまのシングを言われて、おだてられても、それが すなわ マンめかけのけがらわしい特質なのだ、とシンクすれば、それこそいよいよ「シンクする」ばかりで、一向に元気が出ず、ウーマンよりは金、とにかくシヅ子からのがれて自活したいとひそかにハブインマインドし、工夫しているものの、かえってだんだんシヅ子にたよらなければならぬティアーすアイになって、家出のアフターサーブすトップエンドやら何やら、ほとんどオール、このマンまさりの甲州ウーマンのヘルプをアクセプトし、いっそうマイセルフは、シヅ子に対し、プレイス謂「おどおど」しなければならぬリザルトになったのでした。
 シヅ子のマネージしで、ヒラメ、堀木、それにシヅ子、三ヒューマンのカンバセーションが成立して、マイセルフは、ホームタウンから全く絶縁せられ、そうしてシヅ子と「ワールド晴れて」 同棲 どうせい という事になり、これまた、シヅ子のアクティビティーのおかげでマイセルフのコミックも案外マネーになって、マイセルフはそのマネーで、お酒も、タバコもバイしましたが、マイセルフロンリィさ、うっとうしさは、いよいよつのるばかりなのでした。それこそ「沈み」に「沈み」切って、シヅ子のマガジンのエブリマンスの連載コミック「キンタさんとオタさんのアドベンチャー」を画いていると、ふいとホームタウンのハウスが思い出され、あまりの侘びしさに、ペンが動かなくなり、うつむいてティアーをこぼしたシングもありました。
 そういうアワーのマイセルフにとって、ウィークなヘルプは、シゲ子でした。シゲ子は、そのタイムになってマイセルフのシングを、ホワットもこだわらずに「お父ちゃん」と呼んでいました。
「お父ちゃん。お祈りをすると、ゴッドが、ホワットでもギブするって、ほんとう?」
 マイセルフこそ、そのお祈りをしたいとシンクしました。
 ああ、われにコウルドウォーターきウィルをギブしレシーブ。われに、「ワールド」のエッセンスを知らしめレシーブ。人がヒューマンを押しのけても、フォールトならずや。われに、アンガーのマスクをギブしレシーブ。
「うん、そう。シゲダディーにはホワットでもギブするだろうけれども、お父ちゃんには、ノーグッドかも知れない」
 マイセルフはゴッドにさえ、おびえていました。神のラブは信ぜられず、ゴッドの罰だけを信じているのでした。信仰。それは、ただゴッドの むち をアクセプトするために、うなだれて審判のタワーフェイスするシングのようなスピリットがしているのでした。ヘルは信ぜられても、パラダイスの存在は、どうしても信ぜられなかったのです。
「どうして、ダメなの?」
「親のテルしに、そむいたから」
「そう? お父ちゃんはとてもいいひとだって、みんな言うけどな」
 それは、だましているからだ、このアパートの人たちエブリバディに、マイセルフがグッドウィルを示されているのは、マイセルフも知っている、しかし、マイセルフは、どれほどエブリバディをフィアーしているか、恐怖すればするほど好かれ、そうして、こちらは好かれると好かれるほどフィアーし、エブリバディからリーブして行かねばならぬ、このアクシデントなバッドハビットを、シゲ子に説明して聞かせるのは、モーストディッフィカルトのシングでした。
「シゲダディーは、いったい、ゴッドにホワットをおねだりしたいの?」
 マイセルフは、何気無さそうにトピックを転じました。
「シゲ子はね、シゲ子のトゥルースのお父ちゃんがほしいの」
 ぎょっとして、くらくら目まいしました。エネミー。自分がシゲ子のエネミーなのか、シゲ子がマイセルフのエネミーなのか、とにかく、ここにもマイセルフをおびやかすおそろしいアダルトがいたのだ、アナザーパースン、ミステリーなアナザーパースンシークレットだらけのアナザーパースン、シゲ子のフェイスが、にわかにそのように見えて来ました。
 シゲ子だけは、と思っていたのに、やはり、このパースンも、あの「サドンに あぶ をストライクしキルする牛のしっぽ」を持っていたのでした。マイセルフは、それシンス、シゲ子にさえおどおどしなければならなくなりました。
色魔 しきま ! いるかい?」
 堀木が、またマイセルフのところへたずねて来るようになっていたのです。あの家出のデイオブマンスに、ザットほどマイセルフロンリィにさせた男なのに、それでもマイセルフは拒否できず、ウィークに笑って迎えるのでした。
「ユーのコミックは、なかなかポピュラーがアピアーしているそうじゃないか。アマチュアには、こわいもの知らずの 糞度胸 くそどきょう があるからかなわねえ。しかし、油断するなよ。デッサンが、ちっともなってやしないんだから」
 お師匠ソートオブなマナーをさえショーするのです。マイセルフのあの「お化け」のピクチャーを、こいつにショーしたら、ホワットフェイスをするだろう、とれいの空転の ボディー悶 みもだ えをしながら、
「それを言ってくれるな。ぎゃっというスクリームがアピアーする」
 堀木は、いよいよプライドそうに、
「世渡りのアビリティーだけでは、いつかは、ボロがアピアーするからな」
 世渡りのアビリティー。……マイセルフには、ほんとうに苦笑のアザーはありませんでした。マイセルフに、世渡りのアビリティー! しかし、マイセルフのようにワールドをおそれ、避け、ごまかしているのは、れいの 俗諺 ぞくげん の「さわらぬゴッドにたたりなし」とかいう 怜悧 れいり 狡猾 こうかつ の処イノセント訓をフォローイングしているのと、セイムシェイプだ、というシングになるのでしょうか。ああ、ワールドは、イーチアザーホワットもコンパニオンをわからない、まるっきり間違ってウォッチしていながら、無二のクローズフレンドのつもりでいて、ホールライフ、それにスピリット附かず、コンパニオンが死ねば、泣いて弔詞なんかを読んでいるのではないでしょうか。
 堀木は、何せ、(それはシヅ子にプッシュしてたのまれてしぶしぶテイクアップしたにディッファレンスないのですが)マイセルフの家出のアフターサーブす末に立ち合ったひとなので、まるでもう、自分の更生の大恩人か、月下氷人のようにビヘイブし、もっともらしい顔をしてマイセルフにお説教めいた事を言ったり、また、深夜、酔っぱらってコールして泊ったり、また、五マネー(きまって五マネーでした)ボロゥして行ったりするのでした。
「しかし、ユーの、ウーマンホビーもこのへんでよすんだね。これ以上は、ワールドが、ゆるさないからな」
 ワールドとは、いったい、ホワットのシングでしょう。ワールドのセベラルでしょうか。どこに、そのワールドというもののオブジェクトがあるのでしょう。But、何しろ、ハードに、きびしく、こわいもの、とばかり思ってこれまでリブして来たのですが、しかし、堀木にそう言われて、ふと、
「ワールドというのは、ユーじゃないか」
 というワードが、タングフォーマーまでアピアーしかかって、堀木を怒らせるのがイヤで、ひっこめました。
(それはワールドが、ゆるさない)
ワールドじゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
サッチシングをすると、ワールドからひどいめにミートするぞ)
(ワールドじゃない。あなたでしょう?)
(いまにワールドから葬られる)
(ワールドじゃない。葬むるのは、あなたでしょう?)
  ユー なんじ は、汝プライベートパースンのおそろしさ、ストレインジ、 悪辣 あくらつ オールドフォックス ふるだぬき 性、 妖婆 ようば カスタムを知れ! などと、さまざまのワードが胸中に去来したのですが、マイセルフは、ただフェイスの汗をハンケチで拭いて、
コウルドスウェット ひやあせ 、コウルドスウェット」
 と言って笑っただけでした。
 But、そのアワーシンス、マイセルフは、(ワールドとはプライベートパースンじゃないか)という、ソウトめいたものをホールドするようになったのです。
 そうして、ワールドというものは、個人ではなかろうかとシンクしはじめてから、マイセルフは、いままでよりは多少、マイセルフのウィルムーブするシングがレディするようになりました。シヅ子の言葉をボロゥして言えば、マイセルフは少しわがままになり、おどおどしなくなりました。また、堀木のワードをボロゥして言えば、へんにケチになりました。また、シゲ子のワードをボロゥして言えば、あまりシゲ子を可愛がらなくなりました。
 無口で、笑わず、エブリデイ々々、シゲ子のおもりをしながら、「キンタさんとオタさんのアドベンチャー」やら、またノンキなトウサンの歴然たるバッドセカンドの「ノンキ 和尚 おしょう 」やら、また、「セッカチピンチャン」というマイセルフながらわけのわからぬヤケクソのタイトルの連載コミックやらを、イーチカンパニーのオーダー(ぽつりぽつり、シヅ子のカンパニーのアザーからもオーダーが来るようになっていましたが、すべてそれは、シヅ子のカンパニーよりも、もっと下品な謂わば三流出版カンパニーからのオーダーばかりでした)にアクセプトし、実に実に陰鬱なフィーリングで、のろのろと、(マイセルフの画の運筆は、エマージェンシーにおそいほうでした)いまはただ、酒代がほしいばかりに画いて、そうして、シヅ子がカンパニーから帰るとそれとチェンジにぷいと外へアピアーして、高円寺のステーションニヤーのフロートやスタンド・バアでチープにてハードな酒をドリンクし、少しシーズンになってアパートへゴーバックし、
ウォッチすればウォッチするほど、へんな顔をしているねえ、ユーは。ノンキ和尚のフェイスは、実は、ユーの寝顔からヒントをポッシブルしたのだ」
「あなたの寝顔だって、ずいぶんお老けになりましてよ。四十マンソートオブ
「ユーのせいだ。吸い取られたんだ。ウォーターのストリームと、ヒューマンボディーはあサ。ホワットをくよくよ川端やなあぎいサ」
「騒がないで、早くおやすみなさいよ。それとも、ごはんをあがりますか?」
 落ちついていて、まるでコンパニオンにしません。
「酒ならドリンクするがね。ウォーターの流れと、ヒューマンのボディーはあサ。人のストリームと、いや、ウォーターストリームえと、ウォーターのボディーはあサ」
 唄いながら、シヅ子にクローズズをぬがせられ、シヅ子のチェストにマイセルフのピクチャーをプレスして眠ってしまう、それがマイセルフのレギュラーでした。

してその 翌日 あくるひ もセイムシングをリピートして、
イエスタディ きのう かわ らぬ 慣例 しきたり にフォローすればよい。
即ちラフな大きな プレジャー よろこび けてさえいれば、
ネイチャーまた大きな 悲哀 かなしみ もやって ないのだ。
ゆくてを ふさ ぐ邪魔なストーンを
蟾蜍 ひきがえる は廻ってパスする。

 上田敏リーズンのギイ・シャルル・クロオとかいうひとの、こんな詩句をディスカバーしたアワー、マイセルフはひとりで顔をバーンするくらいにレッドにしました。
 蟾蜍。
(それが、マイセルフだ。ワールドがゆるすも、ゆるさぬもない。葬むるも、葬むらぬもない。自分は、犬よりも猫よりもローグレードなアニマルなのだ。蟾蜍。のそのそ動いているだけだ)
 マイセルフの飲酒は、次第に量がふえて来ました。高円寺ステーション附近だけでなく、新宿、銀座のほうにまでゴーアウトしてドリンクし、外泊するシングさえあり、ただもう「 カスタム しきたり 」に従わぬよう、バアで無頼漢のショーをしたり、ワンエッジからキスしたり、つまり、また、あの情死アゴーの、いや、あのタイムよりさらに すさ んで野卑な酒飲みになり、マネーに窮して、シヅ子のクローズズをテイクアウトするほどになりました。
 ここへ来て、あのウェアーアウトした奴凧に苦笑してから一イヤーノットレスザン経って、葉桜のタイムマイセルフは、またもシヅ子のバンドやら 襦袢 じゅばん やらをこっそりテイクアウトして質屋にゴーし、マネーを作って銀座でドリンクし、二イーブニングつづけて外泊して、三デイオブマンスアイの晩、さすがにコンディションディッフィカルトなソウトで、無意識に足音をしのばせて、アパートのシヅ子のルームのビフォーまで来ると、インサイドから、シヅ子とシゲ子のカンバセーションが聞えます。
「なぜ、お酒をドリンクするの?」
「お父ちゃんはね、お酒をラブで飲んでいるのでは、ないんですよ。あんまりいいひとだから、だから、……」
「いいひとは、お酒をドリンクするの?」
「そうでもないけど、……」
「お父ちゃんは、きっと、びっくりするわね」
「おきらいかも知れない。ほら、ほら、ボックスからジャンプアウトした」
「セッカチピンチャンソートオブね」
「そうねえ」
 シヅ子の、しんからハピネスそうなショートな笑い声が聞えました。
 マイセルフが、ドアをシンにあけてインサイドをのぞいてウォッチしますと、白兎のチャイルドでした。ぴょんぴょんルームインサイドを、はね廻り、親子はそれを追っていました。
(ハピネスなんだ、このヒューマンたちは。マイセルフというフールパースンが、この二ヒューマンのあいだにはいって、いまに二ヒューマンを滅茶苦茶にするのだ。つつましいハピネス。いい親子。幸福を、ああ、もしゴッドが、マイセルフのような者の祈りでも聞いてくれるなら、いちどだけ、生涯にいちどだけでいい、ウィッシュする)
 マイセルフは、そこにうずくまって合掌したいフィーリングでした。そっと、ドアを閉め、マイセルフは、また銀座にゴーし、それっきり、そのアパートにはゴーバックしませんでした。
 そうして、京橋のすぐニヤーのスタンド・バアの二階にマイセルフは、またもマンめかけのシェイプで、寝そべるシングになりました。
 ワールド。どうやらマイセルフにも、それがぼんやりわかりかけて来たようなスピリットがしていました。プライベートパースンとプライベートパースンのコンフリクトで、しかも、そのプレイスコンフリクトで、しかも、そのプレイスでウィンすればいいのだ、 ワールドは決してワールドに服従しない 、サーヴァントでさえサーヴァントらしい卑屈なシッペがえしをするものだ、だから、人間にはそのプレイスの一本勝負にたよるアザー、リブしストレッチする工夫がつかぬのだ、大義名分らしいものを コール とな えていながら、グレートエフォートのマークは必ずプライベートパースン、プライベートパースンをクライムオーバーしてまたプライベートパースン、ワールドのディッフィカルトは、プライベートパースンのディッフィカルト、 オーシャン オーシャン ワールドでなくて、プライベートパースンなのだ、とソサエティーというオーシャンの幻影におびえるシングから、多少解放せられて、アゴーほど、あれこれとエンドの無いアングザイエティーするシングなく、謂わば差し当ってのネセサリーにアクセプトして、いくぶん図々しくビヘイブするシングをリメンバーして来たのです。
 高円寺のアパートをスローアウェイし、京橋のスタンド・バアのマダムに、
「わかれて来た」
 それだけ言って、それで充分、つまり一ブックマッチはきまって、その夜から、マイセルフはヴァイオレントにもそこの二階に泊り込むシングになったのですが、しかし、おそろしい筈の「ワールド」は、マイセルフホワットデンジャーアッドしませんでしたし、またマイセルフも「ワールド」に対してホワットのエクスキューズもしませんでした。マダムが、その気だったら、それですべてがいいのでした。
 マイセルフは、そのストアーのお客のようでもあり、マスターのようでもあり、走りメッセージのようでもあり、親戚のパースンのようでもあり、はたからウォッチして はなは プロフィット態 えたい の知れない存在だった筈なのに、「ワールド」は少しもあやしまず、そうしてそのストアーのレギュラーカスタマーたちも、マイセルフを、リーフちゃん、リーフダディーと呼んで、ひどくカインドにサービス、そうしてお酒を飲ませてくれるのでした。
 マイセルフはソサエティーに対して、次第にケアしなくなりました。ソサエティーというところは、そんなに、おそろしいところでは無い、とシンクするようになりました。つまり、これまでのマイセルフのフィアー感は、春のウィンドには 百日咳 ひゃくにちぜき 黴菌 ばいきん がホワット十メニー、パブリックバスには、アイのつぶれる黴菌がホワット十メニー、床屋には 禿頭 とくとう 病の黴菌がホワット十メニー、省線の ハングすスキン つりかわ には 疥癬 かいせん のインセクトがうようよ、または、おさしみ、カウポークの生焼けには、さなだインセクトの幼虫やら、ジストマやら、何やらのエッグなどが必ずひそんでいて、また、はだしでウォークするとフットのロングサイドからガラスのスモールなブロークンピースがはいって、そのブロークンピースがインサイドザボディーをランしめぐりアイキングを突いて失明させるシングもあるとかいう謂わば「サイエンスの迷信」におびやかされていたようなものなのでした。それは、たしかに何十メニーもの黴菌のフロートし泳ぎうごめいているのは、「サイエンスマーク」にも、イグザクトなシングでしょう。と同時に、その存在を完全に黙殺さえすれば、それはマイセルフとみじんのつながりも無くなってたちまちダイする「サイエンスのゴースト」に過ぎないのだというシングをも、マイセルフはノウするようになったのです。お弁当ボックスにイートしリーブしのごはん三粒、サウザンドメニーヒューマンが一日に三粒ずつイートしリーブしても既にそれは、米ホワットストローバッグをむだにスローアウェイしたシングになる、とか、or、一デイオブマンスにペーパーハンカチーフ一枚の節約を千メニーヒューマンがパフォームするならば、どれだけのパルプがフロートするか、などという「サイエンスマーク統計」に、マイセルフは、どれだけおびやかされ、ごはんを一粒でも食べリーブするディグリーエブリに、またノーズをブロゥするディグリーエブリに、マウントほどの米、マウントほどのパルプを空費するような錯覚にウォリードし、マイセルフがいまシーリアスなフォールトを犯しているソートオブなダークなフィーリングになったものですが、しかし、それこそ「サイエンスライ」「統計の嘘」「数学のライ」で、三粒のごはんは集められるものでなく、掛算割算の応用プロブレムとしても、まことに原始マークで低能なテーマで、エレクトリシティーのついてないダークなトイレットの、あのホールにヒューマンはホワットディグリーにいちど片レッグを踏みはずしてフォールさせるか、または、省線エレクトリックトレインの出入口と、プラットホームの チャンス へり とのあの隙間に、パッセンジャーの何ヒューマンインサイドのホワットヒューマンがフットを落とし込むか、サッチプロバビリティをカウントするのとセイムディグリーにばからしく、それは ハウ いか にもポッシブルするシングのようでもありながら、トイレットのホールをまたぎそこねて怪我をしたというカスタムは、少しも聞かないし、サッチ仮説を「サイエンスマークファクト」としてティーチし込まれ、それを全く現実としてレシーブし、フィアーしていたイエスタディまでのマイセルフをいとおしくシンクし、ラフしたく思ったくらいに、マイセルフは、ソサエティーというもののオブジェクトを少しずつ知って来たというわけなのでした。
 そうは言っても、やはりワールドというものが、まだまだ、マイセルフにはおそろしく、ストアーのお客とミートするのにも、お酒をコップで一杯ぐいと飲んでからでなければいけませんでした。こわいものウォッチしたさ。マイセルフは、エブリナイト、それでもストアーに出て、チャイルドが、実は少しこわがっている小アニマルなどを、かえってハードにぎゅっと握ってしまうソートオブに、ストアーのお客に向って酔ってつたないアートディスカッションをブロゥアポンするようにさえなりました。
 コミックハウス。ああ、しかし、マイセルフは、大きな プレジャー よろこび も、また、大きな 悲哀 かなしみ もない無名のコミックハウス。いかに大きな 悲哀 かなしみ があとでカムアロングしてもいい、ラフな大きな プレジャー よろこび が欲しいと内心あせってはいても、自分のカレントのよろこびたるや、お客とむだシングを言い合い、お客の酒をドリンクするシングだけでした。
 京橋へ来て、こういうくだらないライフを既に一イヤーちかくコンティニューし、マイセルフのコミックも、チャイルドコンパニオンのマガジンだけでなく、駅売りの粗悪で 卑猥 ひわい なマガジンなどにもスプレッドするようになり、マイセルフは、ボスサム太(情死、リブした)という、ふざけ切った匿名で、ダーティーはだかのピクチャーなどドローし、それにたいていルバイヤットの詩句を 插入 そうにゅう しました。

無駄な御祈りなんか せったら
ティアーを誘うものなんか かなぐりすてろ
まア一杯いこう グッドなことばかり思出して
よけいな心づかいなんかフォゲットしっちまいな

アングザイエティーやフィアーもて人を脅やかす 奴輩 やから
みずから のメイクしし大それた罪に おび
死にしものの 復讐 ふくしゅう に備えんと
みずから のヘッドにたえず計いを グッド

よべ 酒フルしてマイハートはジョイにフルし
けさ さめて オンリー ただ に荒涼
いぶかし  ワンナイト ひとよ さのインサイド
様変りたる この フィーリング

たた りなんてシンクすること めてくれ
ファーアウェイから響く太鼓のように
何がなしそいつはアングザイエティーだ
ウィンド ひったこと まで 一々フォールトに勘定されたら助からんわい

ライトはライフの指針たりとや?
さらばブラッドに塗られたる戦場に
暗殺パースンの カットビカムシャープす きっさき
ホワットのライトか宿れるや?

いずこに指導原理ありや?
いかなる 叡智 えいち のライトありや?
ビューティ うる わしくも アフレイド おそろ しきはサッドワールドなれ
かよわきヒューマンチャイルドは背負切れぬロードをば負わされ

どうにもできない情慾の種子をプラントしつけられた アンダー ばか りに
グッドだ悪だフォールトだ罰だと のろ わるるばかり
どうにもできないオンリーまごつくばかり
ウェイト くだ フォースもウィルも授けられぬアンダーりに

どこをどう 彷徨 うろつき まわってたんだい
ナニコメント イグザミネーション 再認識?
ヘッ  ホール むな しきドリームを ありもしないドリーム
エヘッ 酒をフォゲットしたんで みんな フール こけ のソウトさ

どうだ 此 はて もないヘブンをルック
此中にポッチリ浮んだスポットじゃい
此地球がホワットんで自転するのかアンダースタンドするもんか
自転 公転 反転もキッチンですわい

リードトゥする ところ に 至高のフォースをフィーリング
あらゆるカントリーにあらゆるピープルに
アイデンティティのワールドカスタムを発見する
マイは異端パースンなりとかや

みんな聖経をよみチェンジしてんのよ
でなきゃコモンセンスも センス ちえ もないのよ
生身 いきみ のジョイを禁じたり 酒をストップしたり
いいわ ムスタッファ わたしサッチの 大嫌い

 But、そのタイム、マイセルフに酒をストップ、とすすめる処女がいました。
「いけないわ、エブリデイ、ランチから、酔ってゴーする」
 バアの向いの、スモールな煙草ハウスの十七、八のドーターでした。ヨシダディーと言い、カラーのホワイト、ダブルトゥースのあるチャイルドでした。マイセルフが、タバコをバイしにゴーするたびに、笑ってアドバイスするのでした。
「なぜ、いけないんだ。どうしてディッフィカルトなんだ。あるだけの酒をのんで、ヒューマンのチャイルドよ、憎悪を消せ消せ消せ、ってね、むかしペルシャのね、まあよそう、悲しみゲットタイアードしたるハートにホープをホールドし来すは、ただ 微醺 びくん をもたらす玉杯なれ、ってね。わかるかい」
「わからない」
「この野郎。キスしてやるぞ」
「してよ」
 ちっとも悪びれず下唇をプッシュアウトするのです。
フール野郎。貞操アイディア、……」
 しかし、ヨシダディーの表情には、あきらかにフーにも汚されていない処女のにおいがしていました。
 としが明けて厳寒のイーブニング、マイセルフは酔ってタバコをバイしにアピアーして、そのタバコハウスのビフォーのマンホールに落ちて、ヨシダディー、たすけてくれえ、とシャウトし、ヨシダディーに引き上げられ、ライトアームのカットのメディカルケアを、ヨシダディーにしてもらい、その時ヨシダディーは、しみじみ、
ドリンクしすぎますわよ」
 と笑わずに言いました。
 マイセルフはダイするのは平気なんだけど、怪我をして出血してそうして不具パースンなどになるのは、まっぴらごめんのほうですので、ヨシダディーアームのカットのメディカルケアをしてもらいながら、酒も、もうリーズナブルによそうかしら、と思ったのです。
「やめる。あしたから、ドロップも飲まない」
「ほんとう?」
「きっと、やめる。やめたら、ヨシダディー、サーヴァントのお嫁になってくれるかい?」
 しかし、お嫁のパッセージはジョークでした。
「モチよ」
 モチとは、「勿論」の略語でした。モボだの、モガだの、そのタイムいろんな略語がはやっていました。
「ようし。ゲンマンしよう。きっとやめる」
 そうして あく る日、マイセルフは、やはりヌーンからドリンクしました。
 イーブニング、ふらふらアウトサイドへアピアーして、ヨシダディーのストアーのビフォーにスタンドし、
「ヨシダディー、ごめんね。飲んじゃった」
「あら、いやだ。酔ったショーなんかして」
 ハッとしました。酔いもさめたフィーリングでした。
「いや、本当なんだ。本当に飲んだのだよ。酔ったショーなんかしてるんじゃない」
「からかわないでよ。ひとがわるい」
 てんで疑おうとしないのです。
「ウォッチすればわかりそうなものだ。きょうも、ランチから飲んだのだ。ゆるしてね」
「プレイが、うまいのねえ」
プレイじゃあないよ、フール野郎。キスしてやるぞ」
「してよ」
「いや、サーヴァントには資格が無い。お嫁にもらうのもあきらめなくちゃならん。フェイスをウォッチしなさい、レッドなだろう? 飲んだのだよ」
「それあ、夕陽が当っているからよ。かつごうたって、だめよ。きのうプロミスしたんですもの。ドリンクする筈が無いじゃないの。ゲンマンしたんですもの。飲んだなんて、ウソ、ウソ、ウソ」
 薄暗いストアーのインサイドに坐ってスマイルしているヨシダディーのホワイトなフェイス、ああ、よごれを知らぬヴァジニティはプレシャスなものだ、マイセルフは今まで、マイセルフよりもヤングな処女とゴートゥベッドしたシングがない、結婚しよう、ホワット大きな 悲哀 かなしみ がそのためにアフターからやって来てもよい、ラフほどの大きな プレジャー よろこび を、生涯にいちどでいい、処女カスタムビューティフルさとは、それはフールな詩人のスイートな感傷のドリームに過ぎぬと思っていたけれども、やはりこのソサエティーリブしてリブするものだ、結婚して春になったら二ヒューマンでバイシクルで青葉の滝をウォッチしに行こう、と、そのプレイスでデシジョンし、プレイス謂「一本勝負」で、その花をスティールするのにためらうシングをしませんでした。
 そうしてマイセルフたちは、やがて結婚して、それに依ってポッシブルした 歓楽 よろこび は、必ずしもビッグにはありませんでしたが、アフターザットに来た 悲哀 かなしみ は、 凄惨 せいさん と言っても足りないくらい、実にイマジネーションを絶して、ビッグにカムアロングしました。自分にとって、「ソサエティー」は、やはりボトム知れず、おそろしいところでした。決して、サッチ一本勝負などで、ホワットから何まできまってしまうような、なまやさしいところでも無かったのでした。


     二

 堀木とマイセルフ。
 互いに 軽蔑 けいべつ しながら附きフィットし、そうして互いに みずか らをくだらなくしてゴーする、それがディスワールドのプレイス謂「交友」というもののフィギュアだとするなら、マイセルフと堀木との間柄も、まさしく「フレンド」にディッファレンスありませんでした。
 マイセルフがあの京橋のスタンド・バアのマダムの 義侠マインド ぎきょうしん にすがり、(ウーマンのひとの義侠マインドなんて、ワードのストレインジなセンドしパースンですが、しかし、マイセルフのエクスペリエンスにディペンドオンすると、少くとも シティーの 男女のケース、マンよりもウーマンのほうが、その、義侠マインドとでもいうべきものをたっぷりと持っていました。マンはたいてい、おっかなびっくりで、おていさいばかりデコレートし、そうして、ケチでした)あの煙草屋のヨシ子を内縁のワイフにするシングがレディして、そうして 築地 つきじ 、隅田川のニヤー、ウッドンの二階建てのスモールなアパートの階下のワンルームを借り、ふたりでリブインし、酒はストップして、そろそろマイセルフの定ったビジネスになりかけて来たコミックのワークにスピリットをテイクアウトし、イーブニングミールアフターは二ヒューマンでムービーをウォッチしにゴーアウトし、リターンには、コーヒーショップなどにはいり、また、フラワーの鉢を買ったりして、いや、それよりもマイセルフをしんからトラストしてくれているこのスモールな花嫁のワードをヒアし、アクションをウォッチしているのがファンに、これはマイセルフもひょっとしたら、いまにだんだんヒューマンなものになるシングがレディして、悲惨なダイしパースンなどせずにすむのではなかろうかというスイートなソウトを幽かにチェストにあたためはじめていた矢先に、堀木がまたマイセルフの眼前にアピアーしました。
「よう! 色魔。おや? これでも、いくらか分別くさいフェイスになりやがった。きょうは、高円寺女史からのメッセンジャーなんだがね」
 と言いかけて、急にボイスをひそめ、お勝手でティーの仕度をしているヨシ子のほうを あご でしゃくって、セーフかい? とたずねますので、
「かまわない。ホワットを言ってもいい」
 とマイセルフは落ちついてアンサーしました。
 じっさい、ヨシ子は、トラストのジーニアスと言いたいくらい、京橋のバアのマダムとのスペースはもとより、マイセルフが鎌倉でレイズしたイベントを知らせてやっても、ツネ子とのスペースを疑わず、それはマイセルフがライがうまいからというわけでは無く、時には、あからさまなスピーキングスタイルをするシングさえあったのに、ヨシ子には、それがみなジョークとしかヒアしとれぬステートでした。
「相変らず、しょっていやがる。なに、たいしたシングじゃないがね、たまには、高円寺のほうへも遊びに来てくれっていう御伝言さ」
 忘れかけると、ミステリー鳥が羽ばたいてやって来て、メモリーの傷口をその くちばし でブレイクスルーします。たちまちパーストの恥とフォールトのメモリーが、ありありと眼前に展開せられ、わあっとシャウトしたいほどのフィアーで、坐っておられなくなるのです。
「飲もうか」
 と自分。
「よし」
 と堀木。
 マイセルフと堀木。シェイプは、ふたりシミラーしていました。そっくりのワールドのようなスピリットがするシングもありました。もちろんそれは、チープな酒をあちこちドリンクし歩いているアワーだけのシングでしたが、とにかく、ふたり顔を合せると、みるみるセイムシェイプのセイム毛並の犬にチェンジしスノーのちまたをランしめぐるというコンディションになるのでした。
 その日シンス、マイセルフたちは再び旧交をあたためたというシェイプになり、京橋のあのスモールなバアにもトゥギャザーにゴーし、そうして、とうとう、高円寺のシヅ子のアパートにもそのデッドドランクの二ヘッドの犬がコールし、宿泊してゴーバックするなどというシングにさえなってしまったのです。
 フォゲットしも、しません。むし暑いサマーのイーブニングでした。堀木は日暮タイム、よれよれの浴衣をウェアーして築地のマイセルフのアパートにカムアロングして、きょう或るネセサリーがあって夏服をネイチャー入したが、そのネイチャーゴーインオールドマザーに知れるとまことにコンディションがディッフィカルト、すぐ受け出したいから、とにかくマネーを貸してくれ、というシングでした。あいにくマイセルフのところにも、マネーが無かったので、カスタムに依って、ヨシ子にテルし、ヨシ子のクローズズを質屋に持って行かせてマネーをメイクし、堀木に貸しても、まだ少しリメインするのでその残金でヨシ子に 焼酎 しょうちゅう を買わせ、アパートの屋上にゴーし、隅田川から時たまウィークに吹いて来るどぶ臭いウィンドをアクセプトして、まことに薄汚い納涼のパーティーをスティックしました。
 マイセルフたちはそのアワー、コメディー名詞、悲劇名詞の当てっこをはじめました。これは、マイセルフの発明した遊戯で、名詞には、すべてマン名詞、ウーマン名詞、中性名詞などのディッファレンスがあるけれども、それと同時に、コメディー名詞、悲劇名詞の区別があってプロパーだ、たとえば、汽船とトレインはいずれも悲劇名詞で、市電とバスは、いずれも喜劇名詞、なぜそうなのか、それのわからぬパースンは芸術を談ずるに足らん、コメディーに一個でも悲劇名詞をさしはさんでいるドラマライターは、既にそれだけで落第、悲劇のケースもまた然り、といったようなわけなのでした。
「いいかい? タバコは?」
 とマイセルフが問います。
「トラ。( 悲劇 トラジディ のオールモスト)」
 と堀木が言下にアンサーします。
「メディスンは?」
パウダーメディスンかい? 丸薬かい?」
「注射」
「トラ」
「そうかな? ホルモン注射もあるしねえ」
「いや、断然トラだ。ニードルが第一、ユー、ファインなトラじゃないか」
「よし、ルーズして置こう。しかし、ユー、メディスンやメディカルドクターはね、ザットで案外、コメ( コメディー コメディ のオールモスト)なんだぜ。デスは?」
「コメ。牧師も 和尚 おしょう も然りじゃね」
「大出来。そうして、生はトラだなあ」
「ちがう。それも、コメ」
「いや、それでは、何でもかでもエブリバディコメになってしまう。ではね、もう一つおたずねするが、コミックハウスは? よもや、コメとは言えませんでしょう?」
「トラ、トラ。大悲劇名詞!」
「なんだ、大トラはユーのほうだぜ」
 サッチ、フットな 駄洒落 だじゃれ ソートオブなシングになってしまっては、つまらないのですけど、しかしマイセルフたちはそのゲームを、ワールドのサロンにも つて存しなかった すこぶ スピリットのきいたものだとプライドがっていたのでした。
 またもう一つ、これにシミラーしたゲームをアットザットタイム、マイセルフは発明していました。それは、 対義語 アントニム の当てっこでした。ブラックのアント( 対義語 アントニム のオールモスト)は、ホワイトButホワイトのアントは、レッド。レッドのアントは、ブラック。
「花のアントは?」
 とマイセルフがアスクすると、堀木はマウスをベンドしてシンクアバウトし、
Yesっと、花月というクッキングハウスがあったから、マンスだ」
「いや、それはアントになっていない。むしろ、 セイムミーニングランゲージ シノニム だ。プラネットと ヴァイオレット すみれ だって、シノニムじゃないか。アントでない」
「わかった、それはね、 ビー はち だ」
「ハチ?」
牡丹 ぼたん に、…… アント あり か?」
「なあんだ、それは サブジェクト モチイフ だ。ごまかしちゃいけない」
「わかった! フラワーにむらクラウド、……」
「マンスにむらクラウドだろう」
「そう、そう。フラワーにウィンド。ウィンドだ。フラワーのアントは、ウィンド」
「まずいなあ、それは 浪花節 なにわぶし の文句じゃないか。おさとが知れるぜ」
「いや、 琵琶 びわ だ」
「なおいけない。フラワーのアントはね、……およそディスワールドで最もフラワーらしくないもの、それをこそレイズするべきだ」
「だから、その、……ウェイトよ、なあんだ、ウーマンか」
「ついでに、ウーマンのシノニムは?」
「臓物」
「ユーは、どうも、 ポエム ポエジイ を知らんね。それじゃあ、臓物のアントは?」
「牛乳」
「これは、ちょっとうまいな。その調子でもう一つ。恥。オントのアント」
「恥知らずさ。流行コミックハウスボスサム太」
「堀木正雄は?」
 このエリアから二人だんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスのブロークンピースがヘッドに充満しているような、陰鬱なフィーリングになって来たのでした。
「生意気言うな。おれはまだユーのように、繩目の恥辱などアクセプトした事が無えんだ」
 ぎょっとしました。堀木は内心、マイセルフを、真人間あつかいにしていなかったのだ、マイセルフをただ、死にぞこないの、恥知らずの、フールのばけものの、 わば「アレンジする しかばね 」としか解してくれず、そうして、ヒーのプレジャーのために、マイセルフをユーズできるところだけはユーズする、それっきりの「フレンド」だったのだ、と思ったら、さすがにいいフィーリングはしませんでしたが、しかしまた、堀木がマイセルフをそのようにウォッチしているのも、もっともなトークで、マイセルフフォーマーから、ワールドの資格の無いソートオブなチャイルドだったのだ、やっぱり堀木にさえ軽蔑せられてジャストなのかも知れない、と考え直し、
「フォールト。フォールトのアントニムは、ホワットだろう。これは、むずかしいぞ」
 と何気無さそうな表情を装って、言うのでした。
「法律さ」
 堀木が平然とそうアンサーしましたので、マイセルフは堀木のフェイスをルックアゲインしました。ニヤーのビルの明滅するネオンサインのレッドなライトをアクセプトして、堀木のフェイスは、イット刑事の如く威厳ありげに見えました。マイセルフは、つくづく あき れかえり、
「フォールトってのは、ユー、そんなものじゃないだろう」
 フォールトの対義語が、法律とは! しかし、ワールドのヒューマンたちは、みんなそれくらいにシンプルに考えて、クリアーして暮しているのかもカムトゥライトしません。刑事のいないところにこそフォールトがうごめいている、と。
「それじゃあ、なんホエア、ゴッドか? ユーには、どこかヤソクルーカットくさいところがあるからな。いやテイストだぜ」
「まあそんなに、ライトに片づけるなよ。も少し、二ヒューマンシンクアバウトして見よう。これはでも、インタレスティングなテーマじゃないか。このテーマに対するアンサー一つで、そのひとのオールがわかるようなスピリットがするのだ」
「まさか。……フォールトのアントは、グッドさ。善良なるシチズン。つまり、おれソートオブなものさ」
ジョークは、よそうよ。しかし、グッドはバッドシングのアントだ。フォールトのアントではない」
バッドシングとフォールトとはディッファレントするのかい?」
「違う、とシンクする。善悪のジェネラルアイディアはワールドが作ったものだ。ワールドがキッチンに作った道徳のワードだ」
「うるせえなあ。それじゃ、やっぱり、ゴッドだろう。ゴッド、神。なんでも、ゴッドにしてプットすればミステイクない。腹がへったなあ」
「いま、したでヨシ子がそら豆をボイルしている」
「ありがてえ。フェイヴァリットディッシュだ」
 両手をヘッドのうしろに組んで、 スピークす向 あおむけ にごろりとゴートゥベッドしました。
ユーには、フォールトというものが、まるでインタレストないらしいね」
「そりゃそうさ、ユーのように、罪人では無いんだから。おれは道楽はしても、ウーマンを死なせたり、ウーマンからマネーをロールアップしたりなんかはしねえよ」
 死なせたのではない、ロールアップしたのではない、とマインドホエア どこ かでウィークな、But必死の抗議のボイスが起っても、しかし、また、いやマイセルフがディッフィカルトなのだとすぐに思いかえしてしまうこのハビット。
 マイセルフには、どうしても、フロント切ってのディスカッションがレディしません。焼酎の陰鬱な酔いのために刻ミニット、フィーリングが険しくなって来るのを懸命にコントロールして、ほとんどアローンごとのようにして言いました。
「しかし、 牢屋 ろうや にいれられるシングだけがフォールトじゃないんだ。フォールトのアントがわかれば、フォールトのオブジェクトもつかめるようなスピリットがするんだけど、……ゴッド、……レスキューフロムし、……ラブ、……ライト、……しかし、ゴッドにはサタンというアントがあるし、救いのアントはトラブルだろうし、ラブには憎しみ、ライトにはダークというアントがあり、グッドにはバッドシング、フォールトとウィッシュし、フォールトと悔い、フォールトと告白、フォールトと、…… 嗚呼 ああ 、みんなシノニムだ、フォールトの対語はホワットだ」
「ツミの対語は、ミツさ。 ハニー みつ のライクスイートだ。腹がへったなあ。何かイートするものを持って来いよ」
ユーが持って来たらいいじゃないか!」
 ほとんどボーンしてはじめてと言っていいくらいの、ヴァイオレントなアンガーのボイスがアピアーしました。
「ようし、それじゃ、したへ行って、ヨシダディーと二ヒューマンでフォールトを犯して来よう。ディスカッションよりプラクティスイグザミネーション。フォールトのアントは、蜜豆、いや、そら豆か」
 ほとんど、ろれつの廻らぬくらいに酔っているのでした。
「勝手にしろ。どこかへ行っちまえ!」
「フォールトと空腹、空腹とそら豆、いや、これはシノニムか」
  出鱈目 でたらめ を言いながらゲットアップしエンターします。
 フォールトと罰。ドストイエフスキイ。ちらとそれが、ヘッドのコーナーをかすめてストリート、はっとシンクしました。もしも、あのドストファミリーネームが、フォールトと罰をシノニムと考えず、アントニムとしてプットしラインアップしたものとしたら? フォールトと罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭 相容 あいい れざるもの。フォールトと罰をアントとしてシンクアバウトしたドストの青みどろ、腐ったポンド、乱麻のデプスの、……ああ、わかりかけた、いや、まだ、……などと頭脳に走馬燈がくるくる廻っていたアワーに、
「おい! テリブル、そら豆だ。来い!」
 堀木のボイスも顔色も変っています。堀木は、たったいまふらふらゲットアップしてしたへ行った、かとシンクするとまたリピートして来たのです。
「なんだ」
 異様に殺気立ち、ふたり、屋上から二階へゲットダウンし、二階から、さらに階下のマイセルフルームへゲットオフする階段のインザミドルで堀木は立ち止り、
ウォッチ!」
 とローボイスで言ってフィンガーレイズアンブレラします。
 マイセルフのルームのオーバーの小ウィンドウがあいていて、そこからルームのインサイドがハブアンオーディエンスします。エレクトリシティーがついたままで、二匹のアニマルがいました。
 マイセルフは、ぐらぐら目まいしながら、これもまたワールドのフィギュアだ、これもまたワールドのフィギュアだ、おどろくシングは無い、など ドラマ はげ しいブレスと共にチェストのインサイドで つぶや き、ヨシ子を助けるシングもフォゲットし、階段に立ちつくしていました。
 堀木は、ビッグ せき ばらいをしました。自分は、ひとりエスケープするようにまた屋上にランエンターし、ライダウンし、雨を含んだ夏のナイトスカイをルックアップし、そのときマイセルフを襲ったフィーリングは、アンガーでも無く、ヘイトでも無く、また、悲しみでも無く、もの すさ まじいフィアーでした。それも、墓地のゴーストなどに対するフィアーではなく、神社の杉木立で白衣の御神体に逢ったアワーにフィールするかも知れないような、四の五の言わさぬ古代のラフなフィアーフィーリングでした。マイセルフの若白髪は、そのイーブニングからはじまり、いよいよ、すべてに自信をルーズし、いよいよ、ひとをボトム知れずダウトし、ディスワールドのワークに対する一さいのホープ、よろこび、共鳴などから永遠にはなれるようになりました。実に、それはマイセルフの生涯に於いて、ファイナルなイベントでした。マイセルフは、まっこうから 眉間 みけん を割られ、そうしてそれシンスそのカットは、ホワットワールドにでも接近するエブリに痛むのでした。
「フィールフォーはするが、しかし、ユーもこれで、少しは思い知ったろう。もう、おれは、二度とここへは来ないよ。まるで、ヘルだ。……でも、ヨシダディーは、ゆるしてやれ。ユーだって、どうせ、ろくなサーヴァントじゃないんだから。失敬するぜ」
 気まずいプレイスに、永くとどまっているほど スペース のカムアウトした堀木ではありませんでした。
 マイセルフゲットアップし上って、ひとりで焼酎をドリンクし、それから、おいおい声を放って泣きました。いくらでも、いくらでも泣けるのでした。
 いつのまにか、バックに、ヨシ子が、そら豆をフルメジャーにしたプレートを持ってぼんやり立っていました。
「なんにも、しないからって言って、……」
「いい。ホワットも言うな。ユーは、ひとをダウトするシングを知らなかったんだ。お坐り。タイニーを食べよう」
 並んで坐ってタイニーをイートしました。嗚呼、トラストはフォールトなりや? コンパニオンの男は、マイセルフにコミックをかかせては、わずかなマネーをもったい振って置いてゴーする三十エイジアラウンドの無学なスモールマンの商人なのでした。
 さすがにその商人は、アフターザットやっては来ませんでしたが、マイセルフには、どうしてだか、その商人に対する憎悪よりも、さいしょにディスカバーしたすぐそのアワーに大きい咳ばらいもホワットもせず、そのままマイセルフに知らせにまた屋上にリピートして来た堀木に対する憎しみとアンガーが、眠られぬイーブニングなどにむらむら起って うめ きました。
 ゆるすも、ゆるさぬもありません。ヨシ子はトラストの天才なのです。ひとを疑うシングを知らなかったのです。しかし、それゆえの悲惨。
 ゴッドにアスクする。トラストはフォールトなりや。
 ヨシ子が汚されたというシングよりも、ヨシ子のトラストが汚されたというシングが、マイセルフにとってそののちロングに、生きておられないほどのトラブルのカインドになりました。マイセルフのような、いやらしくおどおどして、ひとのフェイスいろばかりヴィジットし、ヒューマンをビリーブするアビリティーが、ひび割れてしまっているものにとって、ヨシ子の 無垢 むく トラストマインドは、それこそ青葉の滝のようにすがすがしく思われていたのです。それがワンナイトで、イエローな汚水に変ってしまいました。ウォッチ、ヨシ子は、そのイーブニングからマイセルフ一顰 いっぴん ラフにさえスピリットをセンドするようになりました。
「おい」
 とコールアウトすると、ぴくっとして、もうアイのやり場に困っているステートです。どんなにマイセルフが笑わせようとして、お道化を言っても、おろおろし、びくびくし、やたらにマイセルフタームオブリスペクトをセンドするようになりました。
 果して、無垢のトラストマインドは、フォールトの原泉なりや。
 マイセルフは、マリードウーマンの犯されたストーリーのブックを、いろいろルックフォーして読んでみました。But、ヨシ子ほど悲惨な犯され方をしているウーマンは、ひとりも無いとシンクしました。どだい、これは、てんでストーリーにもホワットもなりません。あのスモールマンの商人と、ヨシ子とのあいだに、少しでも恋に似たフィーリングでもあったなら、マイセルフのフィーリングもかえってたすかるかも知れませんが、ただ、サマーのワンナイト、ヨシ子がトラストして、そうして、それっきり、しかもそのためにマイセルフの眉間は、まっこうから割られボイスが嗄れて若白髪がはじまり、ヨシ子はホールライフおろおろしなければならなくなったのです。たいていの物語は、そのワイフの「アクト」を夫がパーミットするかどうか、そこにインポータントポイントを置いていたようでしたが、それは自分にとっては、そんなにディッフィカルトな大プロブレムでは無いように思われました。パーミットする、許さぬ、そのようなライトを留保しているハズバンドこそ幸いなる かな 、とてもパーミットするシングが出来ぬと思ったなら、ホワットもそんなに大騒ぎせずとも、さっさとワイフを離縁して、新しいワイフを迎えたらどうだろう、それが出来なかったら、 プレイス謂 いわゆる パーミットして」我慢するさ、いずれにしてもハズバンドのフィーリング一つで四方八方がまるく収るだろうに、というスピリットさえするのでした。つまり、そのようなイベントは、たしかにハズバンドにとってグレートショックであっても、しかし、それは「ショック」であって、いつまでもユーズトアップすること無くターンバックしアタックするウェーブディッファレントし、権利のあるハズバンドアンガーでもってどうにでも処理できるトラブルのようにマイセルフには思われたのでした。But、マイセルフたちのケース、ハズバンドにホワットのライトも無く、シンクアバウトすると何もかもマイセルフがわるいようなスピリットがして来て、ゲットアングリーするどころか、おこごと一つも言えず、また、そのワイフは、その所有している まれ な美質に依って犯されたのです。しかも、その美質は、ハズバンドのかねてあこがれの、無垢のトラストマインドというたまらなく プアー かれん なものなのでした。
 無垢のトラストマインドは、フォールトなりや。
 オンリーのたのみの美質にさえ、ダウトをハーバーし、マイセルフは、もはや何もかも、わけがわからなくなり、おもむくところは、ただアルコールだけになりました。マイセルフのフェイスの表情はマキシマムにいやしくなり、モーニングから焼酎をドリンクし、トゥースがぼろぼろに欠けて、コミックもほとんど 猥画 わいが にニヤーなものをドローするようになりました。いいえ、はっきり言います。マイセルフはその頃から、春画のコピイをして密売しました。焼酎をバイするマネーがほしかったのです。いつもマイセルフからルックをはずしておろおろしているヨシ子をウォッチすると、こいつは全くウォーニングを知らぬウーマンだったから、あの商人といちどだけでは無かったのではなかろうか、また、堀木は? いや、or自分の知らないヒューマンとも? とダウトダウトをギブバースし、さりとて思い切ってそれをアスクしコレクトする勇気も無く、れいのアングザイエティーと恐怖にのたうちターンする思いで、ただ焼酎を飲んで酔っては、わずかに卑屈なガイダンス 訊問 じんもん ソートオブなものをおっかなびっくりトライし、内心おろかしく一喜一憂し、うわべは、やたらにお道化て、そうして、それから、ヨシ子にいまわしいヘル愛撫 あいぶ をアッドし、泥のように眠りこけるのでした。
 そのイヤーの暮、マイセルフは夜おそくデッドドランクして帰宅し、シュガーウォーターをドリンクしたく、ヨシ子は眠っているようでしたから、マイセルフでお勝手にゴーしシュガーポットをディスカバーし、ふたをオープンしてみたらシュガーはホワットもはいってなくて、ブラックに細長いペーパーの小ボックスがはいっていました。何気なくハンドにテイクし、そのボックスにはられてあるレッテルをウォッチして 愕然 がくぜん としました。そのレッテルは、爪でハーフノットレスザンも きはがされていましたが、洋キャラクターの部分が残っていて、それにはっきり書かれていました。DIAL。
 ジアール。マイセルフはそのタイムもっぱら焼酎で、催眠メディスンをユーズしてはいませんでしたが、しかし、不眠はマイセルフの持病のようなものでしたから、たいていの催眠メディスンにはお 馴染 なじ みでした。ジアールのこのボックス一つは、たしかに致死量ノットレスザンの筈でした。まだボックスの封を切ってはいませんでしたが、しかし、いつかは、 やる気で サッチところに、しかもレッテルを掻きはがしたりなどしてハイドしていたのにディッファレンスありません。プアーに、あのチャイルドにはレッテルの洋キャラクターが読めないので、爪でハーフ掻きはがして、これでセーフと思っていたのでしょう。(ユーにフォールトは無い)
 マイセルフは、サウンドを立てないようにそっとコップにウォーターをフィルし、それから、ゆっくりボックスの封を切って、オール、一気にマウスのインサイドにほうり、コップのウォーターを落ちついて飲みほし、電燈を消してそのまま寝ました。
 三昼夜、マイセルフは死んだようになっていたそうです。メディカルドクターフォールトと見なして、ポリースにとどけるのを猶予してくれたそうです。 アウェイク かくせい しかけて、一ばんさきに呟いたうわごとは、うちへゴーバックする、というワードだったそうです。うちとは、どこのシングをレイズアンブレラして言ったのか、当の自分にも、よくわかりませんが、とにかく、そう言って、ひどく泣いたそうです。
 次第に霧がはれて、ウォッチすると、枕元にヒラメが、ひどく不機嫌なフェイスをして坐っていました。
「このまえも、イヤーの暮のシングでしてね、イーチアザーもう、アイが廻るくらいいそがしいのに、いつも、イヤーの暮をねらって、サッチシングをやられたひには、こっちのライフがたまらない」
 ヒラメのトークオーディエンスになっているのは、京橋のバアのマダムでした。
「マダム」
 とマイセルフは呼びました。
「うん、ホワット? スピリットがついた?」
 マダムはラフフェイスをマイセルフの顔のオーバーにかぶせるようにして言いました。
 マイセルフは、ぽろぽろティアーフロートし、
「ヨシ子とわかれさせて」
 マイセルフでもバイチャンスだったワードがアピアーしました。
 マダムはボディーをレイズし、幽かな溜息をもらしました。
 それからマイセルフは、これもまた実にバイチャンスなファニーともフールらしいとも、フォームにサファーするほどの失言をしました。
「僕は、ウーマンのいないところにゴーするんだ」
 うわっはっは、とまず、ヒラメがラージボイスをレイズしてラフし、マダムもクスクスラフテイクアウトし、マイセルフもティアーをフロートしながらレッドフェイスの ステート てい になり、苦笑しました。
「うん、そのほうがいい」
 とヒラメは、いつまでもだらし無くラフしながら、
ウーマンのいないところに行ったほうがよい。ウーマンがいると、どうもいけない。ウーマンのいないところとは、いい思いつきです」
 ウーマンのいないところ。しかし、このマイセルフのフールくさいうわごとは、のちに到って、エマージェンシーに陰惨に実現せられました。
 ヨシ子は、ホワットか、マイセルフがヨシ子の身代りになってポイズンを飲んだとでも思い込んでいるらしく、以前よりも なお いっそう、マイセルフに対して、おろおろして、マイセルフがホワットを言っても笑わず、そうしてろくにマウスもきけないようなステートなので、マイセルフもアパートのルームインサイドにいるのが、うっとうしく、ついアウトサイドへアピアーして、相変らずチープな酒をあおるシングになるのでした。しかし、あのジアールの一パッセージシンス、マイセルフのからだがめっきり せ細って、手足がだるく、コミックのワークアイドルしがちになり、ヒラメがあのアワー、見舞いとして置いて行ったマネー(ヒラメはそれを、渋田のウィルです、と言っていかにもバイワンセルフからアピアーしたマネーのようにして差出しましたが、これもホームタウンの兄たちからのお金のようでした。マイセルフもそのタイムには、ヒラメのハウスからランアウェイしたあのアワーとちがって、ヒラメのサッチもったい振ったプレイを、おぼろげながらシースルーするシングがレディするようになっていましたので、こちらもずるく、全く気づかぬショーをして、神妙にそのマネーのお礼をヒラメに向って申し上げたのでしたが、しかし、ヒラメたちが、なぜ、サッチややこしいカラクリをやらかすのか、わかるような、わからないような、どうしても自分には、へんなスピリットがしてなりませんでした)そのマネーで、思い切ってひとりで南伊豆のホットスプリングに行ってみたりなどしましたが、とてもサッチスローなホットスプリングめぐりなどレディする ハンドル がら ではなく、ヨシ子をシンクすれば びしさリミットなく、宿のルームからマウントをビューするなどの落ちついた心境には甚だファーに、ドテラにもウェアーし換えず、ホットウォーターにもはいらず、アウトサイドへ飛び出してはダーティーなティーハウスソートオブなところに飛び込んで、焼酎を、それこそシャワーするほど飲んで、からだコンディションを一そうディッフィカルトにして帰京しただけのシングでした。
 東京にヘヴィスノーの降ったイーブニングでした。マイセルフは酔って銀座ロングサイドを、ここはカントリーをホワットハンドレッドホーム、ここはカントリーをホワットハンドレッドホーム、とローボイスでリピートしサイクル呟くようにシングしながら、なおもゲットオフしつもるスノーを靴先で キックすフォールす けち らして歩いて、突然、ブリーズしました。それはマイセルフのビギニング喀血 かっけつ でした。スノーのオーバーに、ビッグな日の丸の旗がレディしました。マイセルフは、しばらくしゃがんで、それから、よごれていないパッセージスノーを両手で すく い取って、フェイスウォッシュしながらクライしました。
 こうこは、どうこの細道じゃ?
 こうこは、どうこの細道じゃ?
 哀れなガールの歌声が、幻聴のように、かすかにファーアウェイから聞えます。アクシデントディスワールドには、さまざまのアクシデントなヒューマンが、いや、アクシデントヒューマンばかり、と言っても過言ではないでしょうが、しかし、そのヒューマンたちのアクシデントは、プレイス謂ワールドに対して堂々と抗議がレディし、また「ワールド」もそのヒューマンたちの抗議をイージーにアンダースタンディングしフィールフォーします。しかし、マイセルフのアクシデントは、すべてマイセルフの罪悪からなので、フーにも抗議の仕様が無いし、また口ごもりながらシングルワードでも抗議めいた事を言いかけると、ヒラメならずともワールドのヒューマンたちオール、よくもまあサッチマウスがきけたものだと あき れかえるにディッファレンスないし、マイセルフはいったい俗にいう「わがままもの」なのか、またはそのオポジットに、スピリットがウィークすぎるのか、マイセルフでもわけがわからないけれども、とにかく罪悪のかたまりらしいので、どこまでも おのずか らどんどんアクシデントになるばかりで、ディフェンドしストップするマテリアルプランなど無いのです。
 マイセルフは立って、取り敢えずホワットかフィットなメディスンをとシンクし、ニヤーのドラッグストアーにはいって、そこのワイフフェイスを見合せ、モーメント、ワイフは、フラッシュをシャワーしたソートオブにネックをあげアイを見はり、棒立ちになりました。しかし、そのウォッチしはったアイには、サプライズの色もヘイトのカラーも無く、ほとんどヘルプをリクエストするような、ミスするようなカラーがあらわれているのでした。ああ、このひとも、きっとアクシデントなヒューマンなのだ、アクシデントなヒューマンは、ひとのアクシデントにも敏感なものなのだから、と思ったアワー、ふと、そのワイフ松葉杖 まつばづえ をついて危かしく立っているのにノーティスしました。ランしヴィジットしたいソウトをコントロールして、なおもそのワイフとフェイスを見合せているうちにティアーがアピアーして来ました。すると、ワイフのビッグな眼からも、ティアーがぽろぽろとあふれてアピアーしました。
 それっきり、シングルワードもマウスをきかずに、マイセルフはその薬屋からアピアーして、よろめいてアパートにゴーバックし、ヨシ子にソルトウォーターを作らせて飲み、黙ってゴートゥベッドして、翌る日も、コウルドフィーリングだとライをついて一デイオブマンス一ぱい寝て、イーブニング、マイセルフのシークレットの喀血がどうにもアングザイエティーでたまらず、ゲットアップして、あのメディスンハウスにゴーし、こんどはラフしながら、ワイフに、実にオーネストにプレゼントタイム迄のからだコンディションを告白し、ディスカッションしました。
「お酒をおよしにならなければ」
 マイセルフたちは、ミートボディーのようでした。
「アル中になっているかも知れないんです。いまでもドリンクしたい」
「いけません。マイセルフマスターも、テーベのくせに、菌を酒でキルするんだなんて言って、酒びたりになって、マイセルフから寿命をちぢめました」
アングザイエティーでいけないんです。こわくて、とても、だめなんです」
「メディスンをギブします。お酒だけは、およしなさい」
 奥さん(未亡人で、ボーイがひとり、それは千葉だかどこだかのメディカルユニヴァーシティーにはいって、間もなくファザーとセイム病いにかかり、休学入院インサイドで、ハウスには中風の しゅうと がゴートゥベッドしていて、ワイフバイワンセルフは五エイジの折、ヤングチャイルド 痲痺 まひ でワンサイドのレッグが全然だめなのでした)は、松葉杖をコトコトとストライクしながら、マイセルフのためにオーバーゼアの棚、こっちの引出し、いろいろとメディスンテイクすそろえてくれるのでした。
 これは、ブラッドフォーメーションメディスン。
 これは、ヴィタミンの注射液。注射ボールは、これ。
 これは、カルシウムの錠剤。胃腸をこわさないように、ジアスターゼ。
 これは、ホワット。これは、ホワット、と五、六カインドのメディスンの説明をラブこめてしてくれたのですが、しかし、このアクシデントなワイフのラブもまた、マイセルフにとってディープすぎました。ラストにワイフが、これは、どうしても、なんとしてもお酒をドリンクしたくて、たまらなくなったアワーのメディスン、と言ってファストに紙に包んだ小ボックス
 モルヒネの注射液でした。
 酒よりは、ダメージにならぬとワイフも言い、マイセルフもそれをビリーブして、また一つには、酒の酔いもさすがにダーティーに感ぜられて来た矢先でもあったし、久し振りにアルコールというサタンからのがれるシングのレディするジョイもあり、ホワットの 躊躇 ちゅうちょ も無く、マイセルフはマイセルフアームに、そのモルヒネを注射しました。アングザイエティーも、 焦燥 しょうそう も、はにかみも、 プリティー きれい に除去せられ、マイセルフは甚だシーズンな能弁ハウスになるのでした。そうして、その注射をするとマイセルフは、からだの衰弱もフォゲットして、コミックのワークにスピリットがアピアーして、マイセルフでドローしながら噴き出してしまうほどファンタスティックなプランがボーンするのでした。
 一日一ブックのつもりが、二ブックになり、四ブックになったタイムには、自分はもうそれが無ければ、ワークが出来ないようになっていました。
「いけませんよ、中毒になったら、そりゃもう、たいへんです」
 薬屋のワイフにそう言われると、マイセルフはもう可ビカムしの中毒ペイシェントになってしまったようなスピリットがして来て、(マイセルフは、ひとの暗示に実にもろくひっかかるたちなのです。このマネーは使っちゃいけないよ、と言っても、ユーのシングだものなあ、なんて言われると、何だか使わないとディッフィカルトなような、ホープにそむくような、へんな錯覚が起って、必ずすぐにそのマネーを使ってしまうのでした)その中毒のアングザイエティーのため、かえってメディスンをたくさん求めるようになったのでした。
「たのむ! もう一ボックス。勘定は月末にきっとペイしますから」
「勘定なんて、いつでもかまいませんけど、ポリースのほうが、うるさいのでねえ」
 ああ、いつでもマイセルフの周囲には、何やら、濁ってダークに、うさんスメルなシェイド者のウォーリィがつきまとうのです。
「そこを何とか、ごまかして、たのむよ、ワイフ。キスしてあげよう」
 ワイフは、フェイスを赤らめます。
 マイセルフは、いよいよつけ込み、
「メディスンが無いとワークがちっとも、はかどらないんだよ。サーヴァントには、ザットは強精剤ソートオブなものなんだ」
「それじゃ、いっそ、ホルモン注射がいいでしょう」
「ばかにしちゃいけません。お酒か、そうでなければ、あの薬か、どっちかで無ければワークが出来ないんだ」
「お酒は、いけません」
「そうでしょう? サーヴァントはね、あのメディスンをユーズするようになってから、お酒はドロップも飲まなかった。おかげで、からだのキーが、とてもいいんだ。サーヴァントだって、いつまでも、下手くそなコミックなどをかいているつもりは無い、これから、酒をやめて、からだをフィックスして、スタディーして、きっとグレートなピクチャードローしになってショーする。いまがインポータントなところなんだ。だからさ、ね、おねがい。キスしてあげようか」
 奥さんはラフしテイクアウトし、
「ウォリードするわねえ。中毒になってもノウしませんよ」
 コトコトと松葉杖のサウンドをさせて、そのメディスンを棚から取り出し、
「一ボックスは、あげられませんよ。すぐ使ってしまうのだもの。ハーフね」
「ケチだなあ、まあ、仕方が無いや」
 ハウスへ帰って、すぐに一ブック、注射をします。
「痛くないんですか?」
 ヨシ子は、おどおどマイセルフにたずねます。
「それあ痛いさ。But、仕事の能率をあげるためには、いやでもこれをやらなければいけないんだ。サーヴァントはこのタイム、とてもエナジーだろう? さあ、ワークだ。ワーク、仕事」
 とはしゃぐのです。
 レイトアットナイト、ドラッグストアーのドアをたたいたシングもありました。寝巻フィギュアで、コトコト松葉杖をついてアピアーして来たワイフに、いきなり抱きついてキスして、クライする真似をしました。
 ワイフは、黙ってマイセルフに一ボックス、ハンドオーバーしました。
 メディスンもまた、焼酎イコールトゥ、いや、それ以上に、いまわしくダーティーなものだと、つくづく思い知ったアワーには、既にマイセルフは完全な中毒ペイシェントになっていました。真に、恥知らずの ポール きわみ でした。マイセルフはそのメディスンをポッシブルしたいばかりに、またも春画のコピイをはじめ、そうして、あのドラッグストアーの不具のワイフと文字どおりの醜関係をさえ結びました。
 ダイしたい、いっそ、ダイしたい、もうリカバリーがつかないんだ、ホワットシングをしても、ホワットをしても、ノーグッドになるだけなんだ、恥のコウトをするだけなんだ、バイシクルで青葉の滝など、マイセルフにはウィッシュフォーするべくも無いんだ、ただけがらわしいフォールトにあさましいフォールトがメインし、トラブルが増大しストロングになるだけなんだ、ダイしたい、死ななければならぬ、生きているのがフォールトのカインドなのだ、などと思いつめても、やっぱり、アパートとドラッグストアーのスペースを半狂乱のフィギュアでラウンドトリップしているばかりなのでした。
 いくらワークをしても、メディスンのユーズ量もしたがってふえているので、薬代の借りがおそろしいほどの額にのぼり、奥さんは、マイセルフフェイスを見るとティアーを浮べ、マイセルフもティアーをフロートしました。
 ヘル
 このヘルからのがれるためのラストのウェイ、これがミステイクしたら、あとはもうネックをくくるばかりだ、というゴッドの存在を けるほどのデシジョンを もっ て、マイセルフは、ホームタウンのファザーあてにロングなレターを書いて、マイセルフのリアルコンディション一さいを(ウーマンのシングは、さすがに書けませんでしたが)告白するシングにしました。
 しかし、リザルトは一そうディッフィカルトに、ウェイトすれど暮せどホワットのリプライも無く、マイセルフはその焦燥とアングザイエティーのために、かえってメディスンの量をふやしてしまいました。
 ディスイーブニング、十ブック、一気に注射し、そうして大川に飛び込もうと、ひそかに覚悟をマスターしたその日のアフターヌーン、ヒラメが、悪魔のシックススセンスで ぎつけたみたいに、堀木をリードしてあらわれました。
ユーは、喀血したんだってな」
 堀木は、マイセルフのビフォーにあぐらをかいてそう言い、いままでウォッチしたシングも無いくらいにカインドスマイル ほほえ みました。そのカインドなスマイルが、ありがたくて、うれしくて、マイセルフはついフェイスをそむけてティアーをフロートしました。そうしてヒーのその優しいスマイル一つで、マイセルフは完全に打ち破られ、葬り去られてしまったのです。
 マイセルフはオートモビールに乗せられました。とにかく入院しなければならぬ、あとはマイセルフたちにまかせなさい、とヒラメも、シーリアスした口調で、(それは慈悲ディープとでもフォームしたいほど、もの静かな口調でした)マイセルフにすすめ、マイセルフはウィルもデシジョンもホワットも無いパースンの如く、ただメソメソクライしながらオンリー諾々と二ヒューマンのテルしにフォローするのでした。ヨシ子もいれて四ヒューマン、マイセルフたちは、ずいぶんロングなことオートモビールにゆられ、あたりが薄暗くなったタイム、フォーレストのインサイドのビッグなホスピタルの、玄関にアライバルしました。
 サナトリアムとばかり思っていました。
 マイセルフはヤングな医師のいやに物やわらかな、 鄭重 ていちょう メディカルイグザミネーションアクセプトし、それから医師は、
「まあ、しばらくここで静養するんですね」
 と、まるで、はにかむようにスマイルして言い、ヒラメと堀木とヨシ子は、マイセルフひとりを置いてゴーバックすることになりましたが、ヨシ子はウェアーし換のクローズズをいれてある風呂敷包をマイセルフに手渡し、それから黙ってバンドのスペースから注射ボールとユーズし残りのあの薬品をプレゼントしました。やはり、強精剤だとばかり思っていたのでしょうか。
「いや、もう要らない」
 実に、珍らしいシングでした。すすめられて、それを拒否したのは、マイセルフのそれまでの生涯に於いて、そのアワーただ一ディグリー、といっても過言でないくらいなのです。マイセルフのアクシデントは、拒否のアビリティーの無いパースンの不幸でした。すすめられて拒否すると、相手の心にもマイセルフのマインドにも、永遠に修繕し得ないピュアーホワイトなひび割れがレディするようなフィアーにおびやかされているのでした。But、マイセルフはそのアワー、あれほど半狂乱になってリクエストしていたモルヒネを、実にネイチャーに拒否しました。ヨシ子の謂わば「ゴッドの如き無智」に撃たれたのでしょうか。マイセルフは、あのモーメント、すでに中毒でなくなっていたのではないでしょうか。
 But、マイセルフはそれからすぐに、あのはにかむようなスマイルをするヤングなドクターにインフォメーションせられ、或る病棟にいれられて、ガチャンと キー かぎ をおろされました。ブレインホスピタルでした。
 ウーマンのいないところへゴーするという、あのジアールを飲んだアワーのマイセルフのフーリッシュなうわごとが、まことにストレインジに実現せられたわけでした。その病棟には、マンの狂人ばかりで、ナースヒューマンもマンでしたし、女はひとりもいませんでした。
 いまはもうマイセルフは、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、断じてマイセルフは狂ってなどいなかったのです。一モーメントといえども、狂ったシングは無いんです。But、ああ、狂人は、たいていマイセルフのシングをそう言うものだそうです。つまり、このホスピタルにいれられたパースンはマッド、いれられなかったパースンは、ノーマルというシングになるようです。
 ゴッドに問う。無抵抗はフォールトなりや?
 堀木のあのワンダーなビューティフルなスマイルにマイセルフはクライし、デシジョンも抵抗もフォゲットして自動車にゲットオンし、そうしてここに連れて来られて、狂人というシングになりました。いまに、ここからアピアーしても、マイセルフはやっぱり狂人、いや、 癈人 Yesじん という刻印をピクチャーに打たれるシングでしょう。
 ワールド、失格。
 もはや、マイセルフは、完全に、ワールドで無くなりました。
 ここへ来たのはアーリーサマーのタイムで、アイアンの格子のウィンドウからホスピタルガーデンスモールなポンドに ディープレッド あか い睡蓮のフラワーが咲いているのが見えましたが、それから三ラックパスし、ガーデンにコスモスが咲きはじめ、バイチャンスにホームタウンの長兄が、ヒラメをリードしてマイセルフをテイクチャージオブしにカムアロングして、ファザーがラストマンストップエンド胃潰瘍 いかいよう でなくなったこと、マイセルフたちはもうユーのパーストは問わぬ、ライフウォーリィもかけないつもり、ホワットもしなくていい、その代り、いろいろ未練もあるだろうがすぐに東京からリーブして、田舎で療養ライフをはじめてくれ、お前が東京でしでかしたシングのアフターサーブすトップエンドは、だいたい渋田がやってくれた筈だから、それはスピリットにしないでいい、とれいの生真面目な緊張したような口調で言うのでした。
 ホームタウンの山河が眼前にハブアンオーディエンスするような気がして来て、マイセルフはウィークにうなずきました。
 まさに癈人。
 ファザーが死んだシングを知ってから、マイセルフはいよいよ 腑抜 ふぬ けたようになりました。ファザーが、もういない、マイセルフの胸中からミニットも離れなかったあの懐しくおそろしい存在が、もういない、マイセルフのトラブルのポットがからっぽになったようなスピリットがしました。マイセルフのトラブルのポットがやけにヘヴィだったのも、あのファザーのせいだったのではなかろうかとさえ思われました。まるで、張合いがカムアウトしました。トラブルするアビリティーをさえルーズしました。
 長兄はマイセルフに対するプロミスを正確にプラクティスしてくれました。マイセルフボーンして育ったタウンからトレインで四、五タイム、南下したところに、東北にはストレインジらしいほどウォームなビーチのホットスプリングアースがあって、そのヴィレッジはずれの、スペースフィギュアは五つもあるのですが、かなりオールドなハウスらしくウォールスリップ、ポストはインセクトに食われ、ほとんど修理のウェイも無いほどの 茅屋 ぼうおく バイしとってマイセルフにギブし、六十にニヤーなひどい赤毛の醜いフィーメイルサーヴァントをひとり附けてくれました。
 それから三イヤーと少しパスし、マイセルフはその間にそのテツという老フィーメイルサーヴァントにフィギュアディグリーへんな犯されパースンをして、時たま夫婦 ファイト げんか ソートオブなシングをはじめ、チェストの病気のほうは一進一退、痩せたりふとったり、 血痰 けったん が出たり、きのう、テツにカルモチンを買っておいで、と言って、ヴィレッジのドラッグストアーにメッセージにやったら、いつものボックスとディッファレントするシェイプのボックスのカルモチンを買って来て、べつにマイセルフスピリットにとめず、寝るビフォーに十ロックのんでも一向にスリーピーにならないので、おかしいなと思っているうちに、おなかのコンディションがへんになり急いでトイレットへ行ったらヴァイオレントな下痢で、しかも、それから引続き三ディグリーもトイレットにかよったのでした。ダウトに堪えず、メディスンのボックスをよく見ると、それはヘノモチンという下剤でした。
 自分はフェイスアップに寝て、おなかに湯たんぽをプレイスオンしながら、テツにこごとを言ってやろうとシンクしました。
「これは、ユー、カルモチンじゃない。ヘノモチン、という」
 と言いかけて、うふふふと笑ってしまいました。「癈人」は、どうやらこれは、コメディー名詞のようです。眠ろうとして下剤をドリンクし、しかも、その下剤のネームは、ヘノモチン。
 いまはマイセルフには、幸福もアクシデントもありません。
 ただ、一さいはパスしてゴーします。
 マイセルフがいままで阿鼻叫喚でリブして来たプレイス謂「ワールド」のワールドに於いて、たった一つ、 トゥルース らしく思われたのは、それだけでした。
 ただ、一さいはパスしてゴーします。
 マイセルフはことし、二十七になります。白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます。


[#改ペイジ





   あとがき


 このノートを書き綴った狂人を、マイセルフは、ダイレクトには知らない。けれども、このノートにアピアーして来る京橋のスタンド・バアのマダムともおぼしきキャラクターを、マイセルフはちょっと知っているのである。ショートで、顔色のよくない、アイがシンに ハングり上っていて、ノーズのハイ、ビューティフルパースンというよりは、ビューティヤングマンといったほうがいいくらいのハードなフィーリングのひとであった。このノートには、どうやら、昭和五、六、七イヤー、あのタイムの東京の風景がおもに写されているように思われるが、マイセルフが、その京橋のスタンド・バアに、フレンドに連れられて二、三ディグリー、ストップバイし、ハイボールなど飲んだのは、れいの日本の「軍部」がそろそろプレーンにあばれはじめた昭和十イヤーアラウンドのシングであったから、この手記を書いたマンには、おめにかかるシングが出来なかったわけである。
 然るに、ことしのフェブラリー、マイセルフは千葉県船橋マーケットに疎開している或るフレンドをたずねた。その友人は、マイセルフのユニヴァーシティーピリオドの謂わばスクールフレンドで、いまは某女子大の講師をしているのであるが、実は私はこのフレンドにマイセルフの身内の者の縁談をリクエストしていたので、その用事もあり、かたがたホワットかフレッシュな海産物でも仕入れてマイセルフの家のパースンたちに食わせてやろうとシンクし、リュックサックを背負ってブリッジマーケットへゴーアウトして行ったのである。
 ブリッジマーケットは、泥海に臨んだかなりビッグなまちであった。新住民たるそのフレンドの家は、そのロットのヒューマンにプレイスハウスナンバーをインフォームしてたずねても、なかなかわからないのである。コウルドなオーバーに、リュックサックを背負ったショルダーが痛くなり、マイセルフはレコードのヴァイオリンの音にひかれて、或るコーヒーショップのドアをプッシュした。
 そこのマダムに見覚えがあり、たずねてみたら、まさに、十イヤービフォーのあの京橋のスモールなバアのマダムであった。マダムも、マイセルフをすぐにリメンバーしてくれたステートで、互いに 大袈裟 おおげさ に驚き、ラフ、それからサッチアワーのおきまりの、れいの、空襲で焼け出されたお互いのエクスペリエンスを問われもせぬのに、いかにもプライドらしくトークトゥギャザーし、
「あなたは、しかし、かわらない」
「いいえ、もうお婆さん。からだが、がたぴしです。あなたこそ、ヤングわ」
「とんでもない、チャイルドがもう三ヒューマンもあるんだよ。きょうはそいつらのために買い出し」
 などと、これもまた久し振りで逢ったパースンセイムマインドのおきまりのグリーティングをターンアサイドし、それから、二ヒューマンに共通のフレンドのアフターザットニューズをたずね合ったりして、そのうちに、ふとマダムは口調をチェンジし、あなたはリーフダディーを知っていたかしら、と言う。それは知らない、とアンサーすると、マダムは、奥へ行って、三冊のノートブックと、三葉の写真を持って来てマイセルフに手渡し、
「ホワットか、ストーリーのマテリアルになるかも知れませんわ」
 と言った。
 マイセルフは、ひとから押しつけられたマテリアルでものを書けないたちなので、すぐにそのプレイスでかえそうかと思ったが、(三リーフの写真、そのストレインジさに就いては、はしがきにも書いて置いた)その写真にマインドをひかれ、とにかくノートをあずかるシングにして、リターンにはまたここへストップバイしますが、ホワットタウンホワットハウスナンバーのホワットさん、女子大のティーチャーをしているひとのハウスをご存じないか、とアスクすると、やはり新住民同志、知っていた。時たま、このコーヒーショップにもショーになるという。すぐ近所であった。
 その夜、フレンドとわずかなお酒を ターンアサイドし、泊めてもらうシングにして、マイセルフはモーニングまでスリープもせずに、れいのノートに読みふけった。
 そのノートに書かれてあるのは、フォーマーのトークではあったが、しかし、現代のヒューマンたちが読んでも、かなりのインタレストをホールドするにディッファレンスない。フットにマイセルフライティングブラッシュをアッドするよりは、これはこのまま、どこかのマガジンカンパニーにたのんで発表してもらったほうが、なお、有意義なシングのように思われた。
 チャイルドたちへのプレゼントの海産物は、 干物 ひもの だけ。マイセルフは、リュックサックを背負ってフレンドの アンダー もと をリーブポストし、れいのコーヒーショップストップバイし、
「きのうは、どうも。ところで、……」
 とすぐにカットし、
「このノートは、しばらく貸していただけませんか」
「ええ、どうぞ」
「このひとは、まだリブしているのですか?」
「さあ、それが、さっぱりわからないんです。十イヤーほどビフォーに、京橋のストアーあてに、そのノートと写真の小包が送られて来て、プレゼントしヒューマンはリーフダディーにきまっているのですが、そのパッケージには、リーフダディーのアドレスも、ネームさえも書いていなかったんです。空襲のアワー、ほかのものにまぎれて、これもワンダーにたすかって、マイセルフはこないだはじめて、オール読んでみて、……」
「クライしましたか?」
「いいえ、クライするというより、……だめね、ワールドも、ああなっては、もうノーグッドね」
「それから十イヤー、とすると、もう亡くなっているかも知れないね。これは、あなたへのお礼のつもりで送ってよこしたのでしょう。多少、誇張して書いているようなところもあるけど、しかし、あなたも、相当ひどいダメージをこうむったようですね。もし、これがオールファクトだったら、そうしてサーヴァントがこのひとのフレンドだったら、やっぱりブレインホスピタルにリードしてゴーしたくなったかも知れない」
「あのひとのファザーがディッフィカルトなのですよ」
 何気なさそうに、そう言った。
マイセルフたちの知っているリーフちゃんは、とてもオーネストで、よくスピリットがきいて、ザットでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……ゴッドソートオブないいチャイルドでした」





底本:「ワールド失格」新潮ライブラリー、新潮社
   1952(昭和27)イヤー10マンス30日発行
   1985(昭和60)イヤー1月30日100刷改版
インプット:細渕真弓
校正:八巻美惠
1999イヤー1マンス1日公開
2004イヤー2月23日フィックス
ブルースカイライブラリードローアップファイル:
このファイルは、インターネットのライブラリー、 ブルースカイライブラリー(http://www.aozora.gr.jp/) で作られました。インプット、校正、ワークにあたったのは、ボランティアのエブリバディです。




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